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2016
07.03

怪談:16.7.3-その2

Category: 怪談話-番外

 そんな、「誰も知らないクラスメート」ですが、実は私にもひとつありまして。
 ただ、どうなのかなぁー。
 似ているような気もするし、似ていないような気もする。
 ほのかに甘酸っぱい味わいの、そんな「記憶」のお話です(笑)


 もう何年も前のこと。
 特に見るともなくTVを見ていたんです。
 ちょっと見ては、すぐリモコンでチャンネルを変える、そんな見方です。

 ふと、あるバラエティ番組に目が止まって。
 それは、その頃売り出し中のタレントが何人かが順番に出てきて、司会のタレントに生い立ちや、いままでのエピソードを話す番組でした。
 チャンネルをかえていて、その番組に出ていたある女性タレントに目がとまった瞬間、思わず声をあげてしまったんです。
 だって、その女性タレント、昔の友だちだったんです。

「えぇーっ!このコ、(────じゃんっ!)」
 しかし、実際に声になったのは、「あれっ!このコ、」まででした。
 そこから先の「────じゃんっ!」は声にならなかったんです。
 口がアウアウ言うばっかりで。

 なぜなら、「────じゃんっ!」の「────」の部分、つまり名前とそのコとの記憶がどうしても出てこなかったんです。
 それは、たんにど忘れっていうにはあまりに鮮明な記憶で。
 そのタレントを見て、「あれっ!このコ」と言うまではその名前も記憶も確かに存在していたんです(はずなんです)。
 なのに、「あれっ!このコ、」まで言って、次にその人の名前を言おうとした瞬間、記憶がどこかに消えてしまった。そんな感じなんです。

 頭の中で、その記憶が保管してある引き出しがどこにあるかもわかっているのに。その引き出しの取っ手をつかもうとする度、なぜかその隣や上下、あるいは斜めにある別の引きだしの取っ手を掴んでしまう…、みたいな感じ。
 あるいは、こう言ってもいいかもしれません。
 ドーナッツの穴みたいに、確かに存在しているんだけど、でも無い。 ←!?


 いやもぉTV番組なんて頭に入りません。
 画面に映るその女性タレントを見ながら、頭から記憶を引っ張り出そうと七転八倒です(笑)
「ほら、あの時だよ。あの時、ほら、──。
 ……、えぇぇっ!?」
 何度やっても同じです。
 そのコの記憶は間違いなくあるのに、なぜか具体的な記憶が頭の中で形作られる瞬間、その記憶はスルリとどこかに行ってしまう。
 イライラすると言ったらいいのか、ものすごく気持ちがワルイと言ったらいいのか。
 気がついた時、番組はとっくに終わっていました。


 ところが…
 ふいにある記憶が蘇ったんです。
 それは、思い出すのをあきらめて、もう寝ようとした時でした。
「そうだ!
 いつだったか、夕方。
 あのコの家に借りていた本を返しに行ったじゃん。
 玄関のとこで、しばらく話しして…。」

 玄関の横の壁にもたれかかったあのコは、クリーム色のリブのセーターを着ていました。
 ということは冬だったのでしょう
 そういえば、その時の記憶にある夕陽の感じは、立春をすぎ春らしくなってきた頃の色合いのようです。

「そう、あの時だ。
 家を出て、道を左に行って。
 3軒隣の家の角を曲がった坂の途中にある家。
 ちょっと洒落た感じの家で──。」
 しかし、そこまで思い出して、ふいにかき消されるように薄れていく記憶……

 気がついたんです。
 家を出て道を左に行った3軒隣には、曲がり角が無いことに。
 曲がり角があるのはもっと先です。
 なら、その実際にある角を曲がって、坂をあがった所にそんな洒落た家があるのか?

 いや、そんなものあるわけないのです。
 そこは、ずっと資材置き場になっているからです。



 人の記憶というのは、実は自分で思っているよりも全然あてにならないものなのだそうです。
 別の記憶を結合して憶えていたり、思い込みが全然別の記憶を創ってしまったり。
 時間が経てば経つほど薄れていくはずの記憶が、逆に細部にわたって鮮明に偽りの記憶を創りあげていくなんて、誰でも普通にあることなんだそうです。
 常識的に考えるならば、私のその記憶はそんな風に脳の中で別の記憶が結びついたりして出来てしまった偽りの記憶なのでしょう。
 とはいうものの、TVにその女性タレントが出てくると、今でも頭の中に形をなさない記憶のようなモノが蘇ります。
 それは、ほのかに甘酸っぱい味わいの記憶……

 …な~んて言った日にゃぁ、ちょっとアブナイ人になっちゃうか?(爆)



                 ―― 『誰も知らない、甘酸っぱい記憶(笑)』〈了〉


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2016
07.03

怪談:16.7.3-その1

Category: 怪談話-番外
 いろんなパターンがある都市伝説ですが、その中に「誰も知らないクラスメート」というのがあります。
 というか、ホントにあるかどうかはともかく、ま、個人的にスっゴク好きなんです(笑)

 それは、大人になって、あるいは卒業して何年も経ってから。
 学校でのあったある出来事を想い出していた時、その中にどうしても思い出せない友だちがいることに気づく。
 「あれ!?アイツって、誰だっけ?」と全然思い出せない。
 それどころか、「誰だっけ?」と言ってた時には、その思い出の中に何となく面影みたいなのがあったのに。思い出そうとすれば思い出そうとするほど、その面影すらぼわ~んと消えていく…

 思い出せないそのキモチ悪さに、その頃の友だちに電話してみると。
 最初は、「あぁあぁあぁ…」なんて懐かしそうな声を出していた友だちも。「名前、何ていったっけ?」と聞いた途端、逃げるように記憶が消えてしまう。

 2人でその思い出の場面にいたはずの友だちの名を1人1人あげていっても、なぜかその思い出せない友だちのとこにくると、そこだけなくなっている。

 そんな話を最初に聞いた(読んだ)のは、光瀬龍の本でした。
 光瀬龍というのは、もう亡くなってしまいましたがSF作家です。
 『百億の昼と千億の夜』の作者といえば「ああ…」と思い出す人も多いかもしれません。
 その光瀬龍の小説のひとつに『明日への追跡』というのがあったんですが、そのあとがきに書かれている光瀬龍本人の体験談がまさにそれだったんです。
 すごく面白いお話なんですけどねー。でも、『明日への追跡』は絶版でもぉ読めないんですよねー(泣)
 Kindle版はあるみたいですけど、はたしてあとがきもついてるのか?

 てことで、「あとがき」に書かれているあのお話が読めないのはもったいないってことで、ま、あらすじを書いてみようかと。


 
 光瀬龍が中学2年生の時、1人の男子がクラスに転校してくる。
 時、昭和19年。
 B29の編隊が東京をはじめ、あちこちに爆撃をするようになっていた。
 空襲を避けて田舎に疎開してしまった家も多いというのに、わざわざ東京の中学校に転校してくるというのも変な話だった。

 転校生は、無口で目立たないヤツだったが、ある日。光瀬少年は、何かの用事でその転校生の家に行った。
 中に入ると驚いたことに、「彼」の家の中はからっぽ。家具が全くなかった。
 空襲の激しかった頃だから、どの家も燃えやすい襖や障子、使わない家具などは外に出していたのだが、それにしても何もない。それこそ、台所に鍋や茶わんもないのだ。
 そんな何にもないガラーンとした家にあるものといえば、壁にかかった「彼」のカバンと帽子だけだった。

 11月の末で火の気もなくかなり寒かったのだが、光瀬少年は「彼」と20分くらい話していた時だった。
 突然、一人の少女が部屋に入ってきた。
 齢は13、4歳くらい。服装は他の人と同じモンペ姿だったが、とても美しい顔をしていた。
 そんな少女だったが、部屋に入ってくる時、奇妙なことに乳母車を押していた。
 もっとも、光瀬少年はそれが乳母車の形をしていたから乳母車と思っただけで、それが本当に乳母車だったのかは定かではないらしい。

 少女は「彼」の顔を見ていた。すると、「彼」が急に立ち上がって言った。
「もうじき空襲警報が出るから、早く帰った方がいいよ。」
 実は、光瀬少年はその時、突然現れた少女に驚いてポカーンとしていた。
 前にも書いたように、襖や障子は取り払われていた。だから、隣りの部屋は丸見えだった。なのに、少女は突然現れたのだ。まるで、その部屋と隣の部屋の境でパッと現れたかのように。

 そんな唖然としている光瀬少年に「彼」は言った。こんどは早口で。
「今日、この家に爆弾が落ちる。
 僕は学校をやめることになるかもしれないから、
 明日学校に行ったら、先生にそう言ってくれよ。」
 光瀬少年はわけを聞いたが、「彼」は答えようとしない。というより、時間が気にしながら、光瀬少年を追い出すように「さよなら」と言った。

 光瀬少年は心に引っ掛かるものを残しつつ自転車で家に向かったが、その途中で空襲警報が鳴った。
 その日の空襲は特にひどく、付近に何発も爆弾が落ちた。
 「彼」のことが気になってしかたなかい光瀬少年は、空襲が終わるとさっそく「彼」の家に向かった。
 しかし、そこには爆弾に破壊され崩れ落ちた残骸があるばかり。
 すでに、警察や消防団の人たちによって、遺体の収容作業が始まっていた。

 しかし、「彼」の遺体は見つからなかった。
 家の壊れ方からみて、爆発で体が四散するようなはずはないのだが、なぜか見つからなかった。
 どこかに避難したとも思われた。しかし、爆弾の落ちるちょっと前、縁側に立っていた「彼」を見たという人がいた。

 「彼」は、それっきり光瀬少年たちの前から消えた。
 近所で聞いても、長らく空き家だったその家に見知らぬ少年が出入りしてるなと思ってたと言うくらい。あの少女のことなど、当然知らなかった。

 光瀬龍は、「彼」の名前がどうしても思い出せないのだと言う。
 それは、同級生に聞いても同じ。誰に聞いても、「彼」という転校生がいたことは憶えていても、名前は「憶えてない」と言うばかり。
 まるで、記憶から誰かがそこだけ消してしまったかのように。

 そのあとがきの最後で、光瀬龍はこう書いています。
「私は時々思うのです。
 もしかしたらあの二人はまだ中学生で、
 どこかの中学校にもぐりこんでいるのではないだろうか?と。
 私たちには想像もつかないなにかの理由か目的で。
 それは、あなたのクラスかもしれないし、あなたのクラスの誰かかもしれません。」


 そんな「誰も知らないクラスメート」の記憶。
 まぁ~ね。
 ジュブナイルのあとがきのお話ですから、(サービスの意味で)不思議さを煽ってるみたいなとこもあるんでしょーけどね(笑)
 でも、「あ、それ、俺もある/わたしもある」っていう人、結構いるんですよね。
 それこそ、寄せ書きみたいな物的証拠もあるのに、誰に聞いても「この人って誰?憶えてない…」みたいに。

 それは、もしかしたらこれを読んでくださっているあなたにあるのかもしれません。
 あなたに記憶がなかったとしても、あなたの友人にはうっすらと記憶が残っているかもしれません。

 そして、今日もどこかで、彼らはふいに学校の親しい友人達に別れを告げちゃぁ、スルリ消息を絶っているのかもしれません。
友人たちから自分の記憶だけを消し去って……



                      ―― 『誰も知らないクラスメート』〈了〉


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2016
07.03

すてこて


 はぁ~…… 

 いやもぉ、あっづい………… 



 なんというか、今日は、ホント、「暑さに体がまだ慣れてない」っていうの、実感しちゃいましたねぇ……

 こぉ暑いと…、文字も、何かこう、スカスカにしたくなってくる、ていうかー。

 いや、ね。
 朝、起きた時は、それほど暑いとは、思わなかった、んですけどねぇ…


 それが…
 日が、昇るにしたがって、「うわっ!なんだこりゃ!?」って(はぁ~…)

 なんと言うか、まぁホント。
 先週の、イギリスのEU離脱、以来、ビックリしちゃった…
 みたいなー。

 はぁ~… 




 てなことばっか書いててもしょうがないんで、まぁ何ですよ。先週は、何故か頭がすてこてモードになってたみたいで。
 つい、しょーどー買いしちゃったんですけど、いや、すてこて。
 あれ、なかなか快適です(笑)
 この暑さを思えば、先見の明があったということか…

 薄地のコットンなんで肌触りがよくて涼しいのもさりながら、洗濯してもすぐ乾いちゃうとこがいいですねー。

 ただ、丈が膝下まであるんで。立ったり座ったりのたんびまとわりつくのがジャマで。
 この際、もぉちょっと短くしてくんないかなー。
 「短すて」とか、適当に名前つけちゃってさ(笑)


 すてこてといえば、昔、すてこてみたいな生地の下着のシャツ(おじーちゃんが着てたアレ)があったじゃないですか。
 アレも、今風に復活したらどうなんだろう?
 Tシャツはニットだから乾きが悪いけど、アレは早く乾くだろうからいいと思うんだけどなー。

 そうそう。
 そういう意味で言ったら、開襟シャツって、何で最近ないんでしょうね。
 最近流行りの襟の高いシャツって、あれ、襟が高いから熱がこもっちゃって。
 クールビズとかいって、全然クールじゃないんだよなぁ…(泣)

 その点、開襟シャツなら、首周りが解放されてるから涼しいし。
 下もウエストで切れてるから、さらに涼しいといいことずくめなのになー。

 ま、開襟シャツというと、昔の刑事ドラマに出てくる中年の刑事さんか、教頭先生(?)ってイメージが強いんですけど、すてこてみたいに今っぽい柄ならいけるんじゃない?(笑)

 今なんか某ユ●クロが売り出せば、たちまちそれがスタンダードになっちゃうんだからさ。
 来年あたりお願いできませんかねー、某ユ●クロさん(笑)
 あ。そーいえば、オレ。最近ユ●クロで買い物してないなぁ…(爆)



 で、買い物といえば、安物買いの銭失いというのが付きもの(憑きもの?)なわけですがー、またやっちゃいました(爆)

 洗濯バンカーが壊れたんで買わなきゃなーと思ってたら、たまたま行った店で安く売ってたんですよ。
 確か、100円弱…、というか、5、60円くらい安かったのかな?(笑)

 ピンチっていうんですか?
 いや、別に危機に瀕してたわけじゃなくて、あの、ほら、じゃらじゃらくっついてる洗濯バサミ。
 あれも42個ってあったんで、ならいいよねって買っちゃったんですけど、帰って見てみたら、「あれ!?これ、幅が狭くない?」って。

 比べてみたら、やっぱり狭くて。
 さらには、ピンチの場所によっては幅の狭いところもあったりで、そうそう!思い出した!前も、安さで買って。
 こんな風に幅の狭いとこがあったんで使いにくくて、結局買いなおしたんだっけって、後悔ひとしお。
 ていうか、もぉ大匙一杯くらい(笑)

 まー、とりあえず我慢して使ってるだけど、そうは言ってもこの季節だし。
 結局、買い直ししそうな予感だなぁ…(泣)

 毎度のことながら、買い物と国民投票はよく考えて!ですね(笑)

 ていうか、来週の参院選も、よくよく考えなきゃだぁーなwww
 え?都知事選挙もって? だから、それは都民の方だけ、ね♪(爆)







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