2016
02.28

お悩みカフェ ~番外:『漫勉』、また始まる

Category: お悩みカフェ

 『漫勉』、また始まりますねー。
 http://www.nhk.or.jp/manben/

 とか言って、私、漫画そのものはあまり興味なかったりするんですけどねー(笑)

 でも、この『漫勉』はホンっト面白い!
 「イヒイヒ」、「うんうん」、「ウゴゴゴゴー」って。
 毎回見ていて、TVの前でついエキサイトしちゃってます(爆)
 漫画家志望の人は、もぉアレ、タマンナイでしょうね

 浦沢直樹っていう人は、あれは何の番組だったか?
 “(かきたい人は)自分が好きなコトを、他人にわかってもらうという努力(工夫を努力すること)が大切なんだ”って言ってたことといい、この『漫勉』といい。
 ホンっト書きたい人に勇気をくれる人だなーって思います。
 って、まぁ浦沢直樹からすれば、書きたい人じゃなく、“描きたい人”にエールを送ってるんだろうけどね(笑)

 でもねー。
 この番組は、“描きたい人”だけに見させておくのは絶対もったいない。
 書きたい人にも…、というより、あらゆる“何かしてみたい!”って志してる人に勇気をくれているような気がします。


 そうそう、浦沢直樹といえば。
 去年やってた『ミュージックポートレイト』での小室哲哉との対談も面白かったんです。
 http://www.nhk.or.jp/portrait/

 いや。ぶっちゃけ言っちゃうと、小室哲哉の名前見て、「ま、見なくてもいっか」って(笑)
 第1夜は、見なかったんですけどね。
 第2夜も、それこそたまたま見たんですけど、でも、その小室哲哉のパートが無茶苦茶面白かった!
 小室哲哉、ゴメン(笑)

 『ミュージックポートレイト』というのは、2人の人がそれぞれ今まで生きた中で、その節々で印象深かった曲を10曲あげる番組なんですけど。
 小室哲哉は、7曲目で宇多田ヒカルの「Automatic」をあげて。
 その曲を聴いて、自分が古い側にいってしまったと感じたことを「恐怖感」という言葉で表したのに、まずビックリ!
 浦沢直樹も、思わず目ん玉見開いて、小室哲哉の顔を見つめ直しちゃったくらい

 あと、その宇多田ヒカルを見て(聴いて)「自由にやれてうらやましい」と言っていたのを見た時は、なんだかゾワ~って。
 小室哲哉みたいな人でも、というより、ああいう風に上り詰めてしまった人だったからこその「恐怖感」だったんだろうなーって、鳥肌の立つような感覚がありました。

 ま、こんなこと言っちゃうと何ですけど、小室哲哉って、音楽は全然興味なかったんで(笑)
 巷が、小室哲哉、小室哲哉って騒いでた頃、「えー、最近小室等なんて人気あるんだー」なんて勘違いしたくらい
 
 番組も、実は最初はかなり冷ややかな目で見てたんです。
 それこそ、小室哲哉も、背中丸めて、ミョーっにうらぶれて見えたし(笑)
 でも、その“もう恐怖感というか”っていうのを聞いた途端、「なんだよー。ちょっとカッコイイじゃねーかよー」って(爆) 

 ま~、なんだ。
 そんな風に、もがいてガンバってる人の姿って、エキサイティングで。
 ちょ~っと、グッときちゃうんだよなぁ~(笑)




 え?なに? だからって、そんなTVばっか見ててもしょーないじゃん!って?


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2016
02.27

怪談話:16.2.27 ― ひな祭り怪談(笑)

Category: 怪談話-番外
 もぉすぐひな祭りですね。
 ひな祭りといえば、何年か前、まだメルマガをやってた頃。ひな祭りにちなんだ怪談がないかなーと、いろいろ人に聞いたことがありまして(笑)

 ま、なかったんです(爆)
 オバケって意外といい加減なのか、それとも怪談がいい加減なのか、ま、その辺はわかりませんけど(笑)。
 その手のセレブレートな日にまつわる怪談って、実は意外に少ないんですね。
 つまりはまぁ「景気の“気”は、気持ちの“気”」なんて言葉があるように。
 怪談(オバケ?)も、そういう楽しい日は、“その気にならない”ってことなのかなぁ~なんて(笑)


 で、まぁ話は戻るようですけど、その「ひな祭り」にまつわるお話。
 なかったと言いましたけど、実はあるにはあったんです。
 しかも、とってもコっワ~い!
 ま、そんなお話。


 軽く20年以上は前と言いますから、90年代の前半の頃でしょうか。
 当時、Aさんちでは犬を飼っていたんだそうです。
 名前は、まぁタローとでもしておきましょう。
 柴犬と何かの雑種で、知り合いの家で子犬が産まれた時に貰ったものだったそうです。
 そのお話の頃は、もうすっかり大きくなっていて。柴よりはひと回りくらい大きい、元気で利口(でもおバカwww)な犬だったと言います。

 ま、そんな元気で利口だったからなのか。
 そのタロー、勝手に外に出ちゃうことがあったんだとかで。
 もちろんAさんのウチでは、ちゃんと繋いでいたし。また、“その後”は大慌てで絶対逃げられないようにしたらしいです。
 が、Aさんがそうする前。タローは、明らかに何度も逃げ出していたようで。
 というのも、Aさん自身、タローが近所をうろついているところを見つけたことがあったくらいだったといいます。
 もっとも、そのタロー、妙に愛嬌があって。近所の人気者だったらしいですから、ま、大目に見てもらってたのでしょう。

 そのタローが頻繁に逃げ出していたのは、ある年の2月のことだったとAさんは言うのですが、まぁつまり。それがあったのは、その2月のある週末のことだったといいます。
 その日はAさん、タローが勝手に外に出ないようにすればどうすればいかと。そのタローとじゃれながら考えていたらしいんです。

 Aさん、それこそ庭にペタンと座り込んじゃって。
 タローとプロレスごっこしたり、ペロペロ顔をなめられたり。
 どっちが犬だか人だかわからない状態だったらしいのですが、そんな時ふと。何気に、犬小屋の中に目がいったんだと。
 Aさんによれば、それを見た時はもぉ、一瞬「はぁ?」って。
 頭ん中から直接出てきちゃったような声をあげちゃったといいます。
 それは、かなり大きな声だったようで。
 その声を聞きつけて、家の中から奥さんが出てきたと言いますから、よっぽど大きな声だったのでしょう。
 というのも。
 犬小屋の中には、普通絶ぇ~っ対!あり得ないモノ。つまり、お雛さまが鎮座ましましてあらしゃったんだと。

 それは、犬小屋の一番奥。
 その埃っぽく(犬クサイ)ほの暗さの中、絶対あり得ない色合い。
 それは、鮮やかな赤を中心とした衣装と、お雛さまのすました白い顔。
 その犬小屋とのあまりに素っ頓狂な対比に、いや、Aさん。バカな話だけど、半分腰を抜かしかけたんだと。

 そんな庭でアワアワしているAさんを見た奥さんは。
 いや。奥さんからすれば、Aさんの体調がおかしくなったのかとビックリだったのでしょう。
 「どうしたの?大丈夫?」と駆けつければ、件のタローはもう一人のご主人さまが来たと大喜び。ジャレついてくるタローに「ちょっとあっち行って!」と奥さんはタローどころじゃない。
 そんな奥さんの目に映ったのは、「あ、あ、アレ。アレ、見てみろ」と犬小屋の中を指差すAさんの姿。
 Aさんの身に何かあったということではないとホッとした奥さん。
 その指差すままにそっちを見れば、あとはAさんと全く同じ。
 「はぁ?」っと言ったそのまんま、口をアングリ開けっ放し……


「お雛様っていうのはさ、お雛様っていうくらいで、“お雛さま”が主役なわけ。
 “お雛さま”がいなかったら、それはお雛様じゃないわけ。」
 と、Aさん。
 いや、そんな風に大笑いしながら言えるのは、それから20年以上経ったからなのでしょう。
 つまり、Aさんの家には女の子はいない。
 よってお雛様はないから、ソレは当然Aさんの家のモノではない。
 ということは、他の家のお雛さまというわけで……

 いやもぉその時はAさん。奥さんと二人、犬小屋の中に鎮座するお雛さまというショッキングな光景から、やっと立ち直った後。
「コレって、やっぱりタローがどっかの家から持ってきちゃったってこと?」
「えぇー。でも、そんな“お雛さま”だけいなくなっちゃったなんて話、
 特に近所で聞かないけど…。」
 と、二人で顔を見合わせ途方にくれるばかり。
 件のタローに「どこから持ってきたんだ?」と聞いても答えるわけもなく。
 かといって、近所の女の子がいる家に行って「お雛さま、ちゃんとありますか?」なんて。そんな恐ろしいこと、聞けるわけがない。

 結局。Aさんと奥さんは、辺りを窺うようにコソコソと。
 近所の目を気にしながら、“ソレ”を紙袋に入れた後は家の中にいれて。
 そして、“ソレ”は、しばらく家で――誰にも見られないように――保管することにしたんだそうです。
 いや、もちろんそれは「お宅のタローに、ウチのお雛さまドロボーされた」と怒鳴り込まれた時。さすがに、知らぬ存ぜぬでは済まないだろうと思ったからだとAさん。

 ちなみに、そのお雛さま。
 特に由緒ありそうとか、はたまた髪が勝手に伸びる…な~んてことは全っ然なく。
 百貨店で普通に売ってそうなモノだったらしいんですけど、不思議なのはタローの小屋にあったというのに、多少土埃にまみれてたものの、真っ新キレイだったんだそうです。
 しかも、タローの小屋の中に転がっていたというのではなくて。
 “奥に鎮座するようにあった(いらっしゃった?)”というのですから、まぁ不思議…、というか、ある意味無茶苦茶“怪談”です(笑)


 不思議といえば、Aさんが言うには、その後、近所で“お雛さまが失踪した”なんて聞くことがなかったのも「考えてみれば不思議だよなぁ…。」と。
 確かにそうですよね。
 ま、犬が近所のお雛さまを持ってきちゃうというのも、不思議といえば不思議なんですけど。でも、ソレが近所のモノでないのだとしたら、じゃぁどこから持ってきたのか…。
 まさか、お雛さま自ら犬小屋に来たとも思えないし、ていうか、それじゃぁまるで『南総里見八犬伝』です(爆)
 実は、滝沢馬琴も、雛さまを大事そうにしてる変な犬を見て、アレ思いついたとか?


 ちなみに、そのお雛さま。
 3月3日のひな祭りが過ぎて適当な頃合いを見計らって、近所には絶対バレないように捨てちゃった……
 ということなんですけど。
 まぁ怪談っぽくオチをつけちゃうなら、
 もしかしたらそのお雛さま、今頃はあなたの家の犬小屋にいらっしゃるのかもしれません。
 って?(笑)



                         ―― 『ひな祭り怪談(笑)』〈了〉


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2016
02.27

擬態になってなーい!(笑)


 月曜の朝、玄関の戸を開けたら。
 インターホンのトコに何かあるのに気がついて、「うん?」。

 「なんだろ?」と思って、グィっと目を近づけてみたら(コンタクトレンズ入ってなかったんで全然見えない)。
「なんじゃ、この葉っぱソックリの蛾はぁ!?」

アケビコノハ58 (2)

アケビコノハ58 (1)

 とか言って、実は。
 その感想、最初にこの蛾(アケビコノハというらしい)を見た時の感想だったりするんですけどね(笑)
 そして、その後も時々見かけるんです。
 マンションの玄関側…、つまり、夜も煌々と灯りが点いてる側に。
 *アケビコノハ「昆虫エクスプローラ」
 http://www.insects.jp/kon-gaakebikonoha.htm
 翅を広げたとこは、ちょっとドッキリで素敵なんですけど、幼虫の画像もあるので注意(笑)

 で、まぁ葉っぱは葉っぱで全然いいんですけど。
 その葉っぱみたいが、この場所じゃ全然擬態になってない…、というか逆に目立つんだけどなーなんて(笑)
 でもまぁここは人間以外は外敵も来ないだろうから、それでも全然OKなんでしょう。
 ていうか、今週ずっとそこにいるって、「アンタ、何やっとんねん?」

 って、まぁアケビコノハちゃんからすれば。
 「寒みぃんだもん。しょーがねーだろ!」
 ってことなんだろうなーって(笑)


 でも、彼ら(&彼女ら)って。
 冬にこうしてここにいるってことは、つまり、越冬して、春になったら次の世代を生む「役割の世代」ってことなんでしょうね。
 ということは、たぶん暖かい時期に生まれて、暖かい時期に次世代を生んで昇天ていく世代もいるわけでー。
 まー、なんだ。これぞまさしく「世代間格差」ってヤツ?(爆)
 サンダース上院議員が怒っちゃうぞ!


 ま、それはともかく来週はもう3月。
 「たぶん、もぉちょっとで温かくなるから、まぁガンバレ」なんて応援したくなっちゃうわけですが、でも、そんなこと言って、蚊は飛んでたの、即座にパチン!だったなーなんて(爆)
 もぉ世代間格差だか、種類間格差だか何が何やらになってますけど、ま、とりあえずは、彼(彼女?)の前途にエールを送りたいと思います(笑)
 ていうかアイツ、いつまであそこにいるんだ?


 マンションって、鉄筋コンクリートで自然とは対極にあるようですけど、でも、夜ずっと灯りが点いてるんで、ホン、生き物がいろいろいるんですよね。
 昆虫類はいうにおよばず、カエルやイモリ、はてはヘビまで。
 多いのはやっぱり蛾なんですけど、とにかくいろんな蛾を見かけるんで、ちょっと面白くなっちゃって。
 オオミズズアオとか、ヤママユガなんてここに住んで初めて見ました

 最近じゃ蛾、結構好きかなーなんて思うようになったり。
 蛾って、ほら、壁に張り付いてるじゃないですか。
 目の高さでまじましと見ること出来るから、翅の見事さがよくわかるのと、あと、よく見ると顔が意外にカワイイんですよね(笑) 


 Kate Bush - Lily : Directors Cut.
 https://www.youtube.com/watch?v=qIiWzSCuSf0


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2016
02.21

サンカンシオ~ン!


 ってカタカナで書くと、なんだか妙に楽し気な感じですけど。
 ま、だから「三寒四温」ね(笑)

 というのも、
 その三寒四温について、今朝のニュースで解説してたのがちょっと面白かったんで。
 ま、メモがてら。


 ところで、そのニュースの解説でも冒頭言ってたんですけど、その「三寒四温」。
 実は、春の気候を表す言葉ではなく、冬の気候を表す言葉だっていうのは私、中国人の知り合いから聞いて知ってました(エッヘン‼)
 中国人っていうのは、ま、餅は餅屋ってことなんでしょうね。
 ああいう熟語や故事みたいなことについては、ホンっトよく知ってるんで、話を聞いてるとスッゴク面白いんです。


 で、それはともかく。
 要は、その「三寒四温」。
 つまり、(日本では)春先に、寒い日が3日続いて、その後暖かい日が4日つづいて。
 そんな風に徐々に春の暖かい気候に変わっていくという意味で使ってるわけですけど、でもこの季節ってそんな風なの?っていうのが本題だったんです。

 で。
 東京の2月~3月の過去30年(S61~H27)の気温の傾向を見てみたら。
 注:TVでは、その気温が最高なのか最低なのか。平均なのかは触れられてないのであくまで傾向

   1位:1寒1温   36回
   2位:2寒1温   22回
   3位:1寒2温   19回
   4位:3寒1温   18回
   5位:1寒3温   14回

 ちなみに3寒4温は、過去30年回で6回で、12位だったと(笑)
 つまり、この日本じゃ三寒四温どころか。
 過去30年では、1日おきに寒いと暖かい繰り返してるのが36回で。
 3日のローテーションで変わっているのは、なんと77回!

 そういえば、その三寒四温について教えてくれた中国人。
 「日本の天気予報って、何でこんなに当たらないの?中国の天気予報はもっと当たるけどなー。日本の方が科学技術がすすんでるはずなのに変だなー」って言ってことがあったんですけど、まーつまり。四方を海に囲まれしかも急峻な地形のここ日本の気候は、大陸の大らかな気候とはまったく違うんでしょうね。

 というよりは。
 大陸の三寒四温を、島国の日本(それも春の気候)にあてはめるのは、そもそも無理があるんでしょう。
 それを自分の国に取り入れちゃう、その辺の気分的な大らかさというか、いい加減さはホントにニッポン人らしいなーって(笑)

 つまりは、お気楽平安貴族辺りが
 「アチラでは、三寒四温という言葉があるでおじゃるよ」
 「おや、それはまた雅でおじゃりますなー。」
 「少しづつ暖かくなっていく春にピッタリでおじゃる~」なんて。
 その時の気分で、テキトーに日本の気候にあてはめちゃったんだろうなーって(笑)

 …って。
 でも、よくよく考えたら、ニッポン人って、昔も今もホンっト変わんないんだなー!
 なんて。
 何だかホント可笑しい(爆)

 ま、そんな三寒四温(じゃない)季節ですが。
 個人的には、3月~4月の気候って、みょーっ!に苦手なんで。
 寒くないんなら、とっとと暑くなってくれた方がありがたいんだけどなーなんて思っちゃうかな(笑)






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2016
02.21

怪談話:16.2.21 

Category: 怪談話-番外

 来月にまた怪談会があるんで、仕入れたネタのメモがてら…


 そこは、東京近郊のある駅前にある交番。
 駅前といっても、開発されて間もないベッドタウンの最寄り駅だったから、朝夕はともかく昼間は閑散としていた。
 
 そんな交番勤務のA巡査…、といってもその時、巡査だったかなんて聞きもしなかったんでわからない。
 ま、高校を卒業して警官になって5年目だったというから、たぶん巡査くらいだったんじゃないかというわけ。


 最初はお婆さんだった…、と。

 それは、春うららかな昼下がり。
 ふいに視界に入ってきた人の姿に、交番の中で書類を整理したA巡査は顔を上げた。
「どうしました?」
 その所在なさげなその様子に、道を聞きにきたお婆さんと思って、A巡査は声をかけた。
 しかし、お婆さんは何の反応も示さない。
 何も言わずそこに立って、こっちをぼーっと見ているばかり。
 何も言わないそのお婆さんに、立ちあがったA巡査。お婆さんの方に近づきながらもう一度言った。
「どうしましたー?」
 見たところ、70代の半ばから後半くらいか。
 身なりはごくごく普通。雰囲気に違和感はなかったから、認知症とは思わなかった。もちろん事件とか事故とか、そんな感じもない。
 顔に見覚えは…
 あー、そう、顔はともかく。背格好や服装、その他から醸し出される印象に記憶があったから、たぶん駅を利用しているこの辺りの住人のはず。

「お婆さん。どうしました?」
 三度、今度は少し大きくA巡査が声をかけた時だった。
 うん?
 それは、光の加減?それとも、顔の高さにとちょっと屈んだからだったのか。やっとお婆さんのその目に気がついたA巡査。
 それは、まるで視線が凝り固まってしまったような…
 黒目の先は真っ直ぐこっちを向いているのに、でも視線が全然合ってこない。
 あれ?このお婆さん、やっぱり認知症?
 うーん。でも…

「お婆ちゃん。大丈夫?どうしたの?」
 A巡査、認知症の人は何度も対応したことがあったとかで。
 ただ、その様子にはどこか違和感があった。でも、とりあえずは認知症だと思うことにして、そのお婆さんを交番の中に入れて、椅子に座らせた。
「お婆ちゃん、お茶いれるから。ちょっとそこ座ってて。ね?」
 こういう場合、いきなり出ていってしまうこともあった。
 もう1人誰かいればいいのだが、同僚は巡回中だった。
 A巡査は、お茶を入れながらも、絶えず振り返っては椅子に座るお婆いさんに声をかけていた。
「はい。お婆ちゃん、お茶。飲んで。」
 しかし、テーブルにお茶を置いても、お婆さんは全く無反応。
 つい今、椅子に座らせた時の姿勢のまま、あの凝り固まったような目でどこかを見ている…、のか?
 その視線を追うように、そっちを見ても、特に何もない。味もそっけもない備品のロッカーがあるだけ。
「…?」
 結局お婆さんに戻った、A巡査の目。
 そんな目にふととまったのは、お婆さんの前でわずかに湯気を上げていた湯呑茶碗。
 あ、そうか。それすら気づいてないのか…。
「お婆ちゃん、お茶だよ、お茶。温かいから、飲んで。」
 A巡査はそう言ってお婆さんの右手をとると、湯呑をさわらせた。
 その瞬間だった。
 湯呑に触れた右手が、まるで熱いそれを嫌がるようにさっと引いた。しかし、その直後今度はその右手が湯呑を覆うように…。
 ハッと、A巡査。反射的に顔を上げると、そこにあったのは今までとは全然違うお婆さんの顔。
 それは、不安気にキョトキョト動く目。
 そしてそれは、ゆっくり、ゆっくりと。顔も同時に動かしながら、見上げているA巡査の方に向かっていって。
 何千分の一秒かの沈黙。
 A巡査に向かってハッと見開いたお婆さんの目。そして、一瞬遅れて飛びのくように立ち上がったお婆さんと、ガタンと倒れた椅子。
「えっ、えっ、えっ。こ、ここ、ここは?えっ…。」
 立ったまま、暴れるように辺りをむやみやたら見回しているお婆さん。
 その様子には、A巡査も大慌て。
「お婆ちゃん、大丈夫。大丈夫だよ。ここは駅前の交番だよ」
 と、お婆さんを抱え込むようにもう一度椅子に座らせた。
「大丈夫、大丈夫だから、ね。ここはね、駅前の交番――。」
「こ、交番!?交番って、えっ。なに?どういうこと――。」
「お婆ちゃんっ!
 私はそこのお巡りさん。わかるよね?
 だから、大丈夫。落ち着いて、ね?
 ほら、お茶でも飲んで。」
 椅子に座わりかけたものの、また不安に襲われたのだろう。再び立ち上がりかけたお婆さんをグイっと座らせたA巡査。
 そんなA巡査を、わずかの間ポカーンと見ていたお婆さん。が、やがて目の前の湯呑を掴んでひと口、ふた口。
「……。」
「……。」
 どうやら落ち着いたようだと、A巡査がほっと一息ついた時だった。
「あ…。」
 声につられてA巡査が外を見れば、同僚のB巡査が自転車の巡回から戻ってきたところ。
「あ、ちょっと待ってください。
 自転車停めたら、すぐ行きますから…。」
 うん?何だ、今の。アイツ、誰に言ってんだ?とA巡査、状況がよくわからない。

「Qさん、でしたよねー。」
 そう言いながらB巡査が入ってきた。
「Q、Qさん…!?」
 まだ状況がつかめないA巡査。
 しかし、目配せをしてきたB巡査に、A巡査はやっと合点がいった。
 あ、そうか。
 このお婆さん、前にもこんなことがあったっていうことか…。
 見れば、知っている顔を見てホッとしたのだろう。
 それは、今にも泣きそうな顔で。無闇やたらとB巡査に話しかけているお婆さんの横顔。
 そして、笑みを浮かべながら。でも、ちょっとオーバー気味にお婆さんに話しかけているB巡査の顔。

 結局。そうやってB巡査と10分も話していただろうか。
 やがて、お婆さんはふーっとため息を吐くと。
 後は、一人で元気に帰っていった。
 帰り際には、A巡査にも愛想よく笑って。「お世話かけましたぁ」と挨拶をしながら。

 聞けば、そのQさんというお婆さん。
 これまでにも2度、同じようなことがあったとかで。
 「認知症ってことなのか?」と聞くと。
 「うん。まぁそうなんだろうなー」と、B巡査は目を外に向けて。さらに続けた。
 普通の時は、(今帰ってった時のように)全然普通の人…、というか普通より元気なくらいなのだが、時々症状が出てしまうんだろうと。
「まーさ。今みたく、中に入れてちょっとすれば落ちつくみたいでさ。
 また、あった時は同じように対応すればOKだから。
 あ、そうそう。
 家はZ町でさ。最初の時に家族にも話してあるから」と、事無げに言っていたB巡査だったのだが。
 A巡査としては、何だか変に肩の凝る出来事で。
 後から思えば、何かの拍子に肩をトントン叩いたり、首を回したりするのがクセになったのはあの時からだなぁ…と。

 ところで、そのQさんというお婆さん。
 その後も、何度かそんなことがあったらしい。
 もちろん、それはA巡査の勤務中の時ばかりではなかった。
 でも、A巡査はなぜかそのQさんというお婆さんが妙に苦手で。
 そのたんび、肩の凝る思いをしちゃぁ、肩とトントン叩いたり、回したりしていた。


 そして、月日はすぎて、すっかり蒸し暑くなった梅雨の頃。
 やっぱり、A巡査が書類の整理をしていた時だった。

 その日は梅雨の晴れ間。
 交番の外は、もうすっかり夏になってしまったような、そんな眩しい光の洪水。
 そんな日の夕方、とはいえまだまだ強い光の残る時間だった。
 外の光がスッと陰ったのを感じたA巡査。
 ふっと顔を上げると、それは交番の出入り口をふさぐように立っている人の姿。
「はい。どうしましたー?」
 書きかけだった書類に一瞬目を戻したA巡査。それは、その人が道尋ねや落とし物等、いつものことだろうと気持ちにどこかのんびりしたものがあったからだろう。
 だから、再び顔を上げた時。その人の姿が、いきなり自分のすぐ傍まで来ていたのにはちょっとたじろいでしまった。
「っ!」
 驚いた後、思わず身構えてしまったのは、その人の姿に挨拶とか笑顔とか。「すみません」や「あのー」のような、相手に敵意を示さないために普通の人なら必ずする動作が全くなかったからだろう。
 でも、よくよく見れば、それは制服を着た女子高生。
 その制服は隣りの駅にある高校のものだし、またその様子もさらに髪型等を見ても…。
 その瞬間、A巡査の脳裏に浮かんだのは、その女子高生が友だちと話しながらこの交番の前を通り過ぎていった姿。
 でも、その顔は…
 まるで、記憶にあるその女子高生とは別人のような。
 そう。それはまるであの人…、そういえばここしばらく来てないが、あのQさんというお婆さんを思わせる、強張った目をしていた。

「どうしました?」
 問いかけにまるで無反応なのも、全く同じだった。
 覗きこむように目を見ても、その黒目の先は真っ直ぐこっちに向いているのに、でも全然違うとこを見ているよう。
 当惑しつつもA巡査。とりあえず、あのQさんのように座らせるかと。
「大丈夫?ま、とりあえすここ座って」
 と言ったものの、やっぱり同じく無反応。
 しょうがないから横から肩を押すようにすると、女子高生は途端に2歩、3歩。でも、すぐに止まったので、また押すとやっぱり前に数歩歩く。
 まるで糸の重りで歩くおもちゃみたいな動きだなーと、A巡査。ついこみ上げてしまった笑いをかみ殺しながら、なんとか椅子に座らせた。
 ふぅー。
 思わず大きく息をついたA巡査。
 今ではすっかり日課のようになってしまった、自分の肩をトントン叩きながら。
 まったく…。
 これなら、変に意識しなくていい分、あのQさんというお婆さんの方がよっぽど楽だよー。

 B巡査は、やっぱりその時も巡回中だった。
 何気に時計を見れば、あぁそろそろ帰ってくるか…と、A巡査はもう一度大きく息と吐いた。

「今日は外、暑いでしょう。何か飲む?」
 と言っても、女子高生の様子はやっぱり変わらない。
 椅子に座らせる時に手から離させて、足元に置いたカバンもそのまま。
 このままだったら、あのカバンを開けて。生徒手帳とか定期とか、身元のわかるものを探さないと…、なのだが。
 というのもA巡査は、どうも年頃の女性が苦手だった。
 それは高校が男子校だったせいなのか、とはいえ警官になって、それなりには女性に接していたのだが…
 とはいえ。
 この子は、いったいどうしちゃったのだろう。
 カバンを持っていたのだから、たぶん学校帰り。
 身なりを見たって、特に事件や事故に巻き込まれた様子はない。
 それは、そう。まさに、あのQさんというお婆さんと同じなのだが、まさかこの若さで認知症というわけもなく…。

 それは、A巡査が「そうか。どこの学生かはわかるんだから、学校に連絡するって手もあるか!」と、ちょっとモノグサな妙案を思いついた時だった。
「どうした?この子…。」
 どこかひそめ気味の声に目をやれば、それはやっと巡回から戻ってきたB巡査。
 A巡査も、やっぱり声をひそめるように経緯を話していると。
 B巡査は、次第に顔をしかめ、シューっと息を吸いながら首を傾げ。
「うーん…。」
 何やら思案気なそのB巡査の顔に何か感じたのだろう。
「おい。何だよ?どうしたんだよ?」と聞くと。
「うん。3人目…、これで3人目なんだよ。」
「はぁ?3人目?どういう――。」
「Aも気づいてるだろ?
 この子の様子が、まるであのQ…、いや、例のあのお婆さんとそっくりだって。」
「え…。」
 まさにそれこそA巡査がずっと不思議に思っていたこと…、なのだが。
 でも、真っ先にB巡査がそれを口にするというのは、逆にワケがわからない。
 すっかり戸惑い顔のA巡査を見ながら、B巡査は言った。
「最初は所長だったんだ。水商売の女でさ。
 やっぱり俺が巡回から戻ってきたら、こんな風に座っててさ。
 で、次が俺。そこ、そこの出入り口の所だよ。気づいたら、女がボーっと立ってて。
 ちょうど、その時所長が戻ってきたのさ。
 そしたら、全く同じだって。」
「いや。同じって、だから何が同じ…。」
「だから、様子だよ。この子の様子もそうだよ。
 まったく同じなんだよ。例のあのお婆さんと。」
「いや、だから様子が同じなのはわかるよ。
 でも、同じって何で同じなんだよ?
 そりゃあのお婆さんはそうかもしれないけど、
 でも、この子は高校生だぜ。そんなわけない――。」
「だから!だからもぉ、何でなんてわからないよ。
 でも、Aだって見て思わないか?
 同じだって…。」
「うっ。うーん…。」
 それは、そんな風にA巡査が苦虫をつぶしたような顔で何も言えなくなってしまった時だった。
「あ、あ、あのー、わたし…。」
 その、おどおどとした声にはっと目をやれば。そこにあったのは、やっぱり当惑にゆがめられた顔。


 もぉ夏は間近なんだと気づかさせるその日の太陽が沈む頃。女子高生は、迎えに来た母親とともに帰っていった。
 最初、本人は「一人で帰れる」と言っていた。
 でも、A巡査たちはもしものことを考えて、「こういう時、未成年は親御さんに来てもらうのが決まりだから」と交番に留めておいたのだ。
 そう聞かされた時、女子高生はあからさまに不満そうな顔をしていた。
 ま、それはそうだろう。交番に留め置かれるなんて、誰だっていい気持ちはしない。ましてや、あの年頃ではなおさらだ。
 でも、結局、母親が迎えに来るまで待っていたのは、その女子高生が、自分に得も言われぬ不安を覚えていたからだった。

 “その不安”に、A巡査たちが気づいたのはたまたまだった。
 母親が迎えに来る間。その女子高生が、自分から話し出したのだ。
 上目遣いで、チラッチラとA巡査たちの目を盗み見るようにしながら。
 それは、彼女が高校生という、子供でもなく大人でもないハザマの年頃だからこそなのだろう。
 そんな年頃だからこそ、不安の強さが交番に留め置かれるという恥ずかしさに打ち勝って、逆にそれを聞いて欲しくなったのかもしれない。
 そう。それは、その女子高生がこの交番に現れるまでの経緯。
 いや。経緯というのは語弊があるのかもしれない。
 というのも、その女子高生は、自分が交番に来るまでのことをほとんど憶えてなかったから…

 女子高生が言うには、学校からの帰宅で駅を降りて。その後、友人と歩いてZ町の自宅近くで別れたまでは間違いなく記憶があったのだと。
 でも、そこから先は何だか曖昧…、というよりは、何で自分がここにいるのかわからない、と。
 憶えているのは、A巡査とB巡査が言い争うように話しているのを見て、何でお巡りさんがいるんだろ?と思ったこと。
 さらに、自分がいるのが交番とわかって茫然としたこと……

 話し終えた後。女子高生はそれを話したことで、自分が何だか変だという思いをあらためて強くしたのだろう。ついに、泣き出してしまった。
 それは次第に激しくなって。
 気づけばA巡査、机に顔を伏せ泣いているその女子高生をオロオロしながらなだめている有りさま。
 もぉ弱ったなーと、ふと見れば。
 泣き出しちゃった女子高生にあたふたしているA巡査をよそに、何やら書類をめくっているB巡査。
「おい。こういうのはお前の方が慣れてるだろ!」
 すっかり困った顔のA巡査がそう言っても。B巡査は、「まぁ待て」とでも言うように左手をあげて。変に驚いた顔で、書類を見ているばかりだった。


 女子高生が帰った後。A巡査は、例によってため息をつきながら。今ではすっかりクセになってしまった肩叩きをトントンやっていた。
 そんなA巡査の顔に、ぬぅっと突き出されたのは、書類。
 なんだよ、さっきは女子高生をなだめるの俺一人でやらせたくせしてと、機嫌悪く顔を上げれば。その、B巡査の表情がいつもと違う。
 そう、目が見開いて、何かに驚いているみたいな…
「わかった…。
 Z町だよ、Z町…。」
「Z町ぉ~!?」
「今の女子高生の自宅だよ。Z町って言ってたろ。
 Z町といったら…。ほら、思い出さないか?」
「あぁ。あれだろ?例の…、あのQさんとかいうお婆さん。
 あのお婆さんの家、Z町だって。お前、確か言ってたよな。」
「なんだ、A。お前もそれ、気づいてたのか。」
「そりゃ気づくよ。
 だって、今の女子高生の様子を見れば、嫌でもあのお婆さんのこと思い出すだろ。」
「じゃぁこれはどうだ?
 さっき俺、今の女子高生みたいな人が2人いたっていったろ。」
「あぁ、うん。」
「その2人もZ町なんだよ、自宅。ほら、これ…。」
 B巡査はそう言って、さっきの書類を叩くように指さした。
「えぇぇー!?」

 見れば、確かに2人ともZ町が住まいになっている。
 でも…
「え?だから!?」とA巡査。B巡査が何を言いたいのか、さっぱり見えてこない。
「おい。Z町だぜ、Z町。Z町と言えばピンとくるだろ?」
「えぇっ?Z町って言えばわかるって…、あぁ。アレか?3月にあった…。」
「…だよ。」
 そのアレとは、3月にZ町で起きた強盗殺人事件。
 自宅にいた主婦が殺された事件で、犯人はまだ捕まっていなかった。

「“だよ”って、何が“だよ”なんだよ!
 あの事件と今日のことが繋がってるとでも言いたいのかよ!」
「あのな。あの事件の犯人は、まだ捕まってないんだよ。」
「そんなこと、百も承知だよ。」
「ほぉ、百も承知。じゃぁこれはどうだ?
 あのQさんのお婆さんが最初にここに来たのが、
 事件の丁度1週間後の月曜日だったというのは?」
「1週間後…!?
 はぁ?だから何だよ?」
「2回目は、2週間後の月曜日。
 そして3回目はわかるよな?お前が対応したんだから。
 あれは、事件から3週間目の月曜だった…。」
「……。」
「その後もそうなんだよ。
 あのQさんのお婆さんが現れたのは、必ず月曜なんだ。」
「そんなこと言ったってあのお婆さん、最近は来てないぞ。」

 A巡査がそう言った時だった。
 B巡査は、フーっと息を吐いて。そして、ちょっと辺りを見回すような仕草をしながら言った。
「あぁ…。
 だって、あのお婆さん。入院しちゃったって…、聞いたぜ。」
「入院?えぇ?」
 思わず、絶句してしまったA巡査。
「そりゃぁ齢も齢だからな。ないこともないんだろうけど…。
 でも、全然元気だったよな?」
 ふと、あのお婆さんのボーっとしたのが解けてからの、しゃべりな様子が思い浮かんだ。

「確かにな。あのお婆さんが来なくなってからは、ああいうこと、ずっとなかったんだけどなぁ…。
 でも、ここにきて。3週間、また続いてるんだよ。
 それも、やっぱり月曜に…。」
「そ、そりゃ今日も月曜だけど…。
 でもな。月曜だから何だって言うんだ?
 まさかお前、殺された主婦の魂が事件のあった月曜になると、
 あの近所の誰かにとり憑いて、それで、ここに来てるとでも言いたいのか?」
 そう言って見たB巡査は、右手の人差し指をポンと前に。
 それは、まるで「正解!」と、A巡査を指さしているかのよう。

 しばらくじっと顔を見合わせていた2人。
 先に口を開いたのは、A巡査だった。例によって、肩をトントン叩きながら。
「あのな。仮に…、あくまで仮にだぞ。
 仮にお前の言う通り、殺された主婦の魂が月曜になると、
 近所の人にとり憑いてここに来てるとするよ。
 いや、あくまでも仮に、の話だぞ。
 でもな。じゃぁその主婦の魂は何しに来るっていうんだ?」
「そりゃ決まってるだろ。催促だよ。」
「催促ぅっ!?」
「早く犯人捕まえろって…。」
「はぁ?ここは交番だぜ。犯人捕まえるのは刑事課だろ。」
「だから。そんなこと、普通の主婦は関係ないだろう。
 普通の人からすれば、犯人を捕まえるいえば警察。
 警察といえば交番なんだよ。」
「……。」
 
 また、黙ってしまった2人。
 先に口を開いたのは、今度はB巡査だった。
「なぁA。最近お前さ、よく肩叩いてるじゃん。
 お前って、そんな肩こる方だったっけ?」
「あぁー、そう。なんだろうな?
 やっぱり齢ってことなのかなぁ…。」
「実はな、俺もなんだよ。肩こるの。
 ていうか、今もすごく肩が重いんだ。
 そういえば、さっき。あの女子高生がいた時。俺、お前に言ったろ?同じだって。」
「あぁ。あの女子高生とお婆さんの様子な。」
「なぁ…。
 様子だけか?肩が、異様にこるのも同じじゃないか?
 あのQさんのお婆さんからこのかた、今日の女子高生まで。
 あんな風なことがあった時、そう、月曜日。
 俺、肩が異様にこるんだよ。
 そしてな。その後、肩が変にこるのは、所長も言ってたことなんだよ。」


 その後も、交番の前のボーっと人が立つというのは続いたらしい。
 それは、必ずしも毎週というわけではなかったが、でも曜日は月曜だったと。
 さらに。
 不思議なことには、犯人が捕まった後は、全くそんなことなくなったんだと……


 ところで、このお話をしてくれたA巡査って、実は私の中学の同級生でして。まぁそんな気安さもあったんでしょう。
 つい、「その話って、なーんかちょっとデキすぎじゃねーかー(笑)」って言っちゃったんです。
 そしたらA、私を見てニヤっと笑って。
「だからさ、わかんねぇかなー。
 ウチらはさ、そんな風に“デキた話”が大好きなんだって。
 そういう商売なんだって…」



               ―― 『ちょっとデキすぎな怪談』〈了〉


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2016
02.20

怪談話:16.2.20 ~学校の怪談(?)

Category: 怪談話-番外

 怪談にはいろんなジャンルがあるわけですけど、その一つに「学校の怪談」というのがあります。

 まーね。
 学校って、いろんな意味で「異界」ですもんね(爆)
 それは、通常の人間の世界には存在しない人間関係やルール(というか人間関係の甘えから生じる、ルールの勝手な拡大解釈)があるのをみても、明らかだと思うんです。
 思うに、「いじめ」や「不登校」、さらに「校内暴力(古っ!)」等々、学校で起こる問題というのは全てそこに起因しているんじゃないでしょうか。

 いや、それは学校の住人である生徒に限りません。
 昨今大流行のモンスターペアレント(以下、妖怪モンペさんwww)なんかも、アレは学校というものが存在するから現れ出でるんであって。
 一歩、学校という「異界」から離れたら、妖怪モンペさんも意外と普通の人なんじゃないのかなーって(爆)
 もっとも、「異界」は学校だけじゃないわけですけど…

 つまり、妖怪モンペさんだって、元はといえば異界の住人(つまり学校の生徒)だったことがあったわけですよ。
 ゆえに学校に来ると、つい人間界のルールをふっと忘れちゃって。
 でもって、昔の異界ルールで行動しちゃうんじゃないのかなぁーって(笑)
 もぉ~、いぃ~かい?なんて ←ツマンねー!

 ほら、大人っていうのは「成人」じゃないですか。
 成人というくらいですから、“人に成った”わけですよね。
 つまり、成人(=人に成った)以前は、“まだ人に成ってない”ってないことになるわけで(笑)
 そう考えても学校というのは、やっぱり異界…、というか人外魔境なんだろうなぁ…。

 で、まぁそんな人外魔境たる学校ですが。
 そこに集う生徒だの親だのといった化生のモノたちにまじって、もう一種、先生ってぇーのも異形の存在なんですよねー(爆)
 中でも私の卒業した高校の体育教官ってぇーのは、もう揃いも揃って悪鬼羅刹みたいなのばっかで……


 ある朝。学校に行くと、私の前の席のAクンが浮かない顔をしていました。
 さては、腹でも減ってるのかなぁーと思ったんですけど…

 Aクンって、野球部だったんです。
 私の卒業した高校は、(その頃は)野球ではまぁそこそこ名門ってことになっていまして、部員は入部と同時に全員寮生活でした。
 つまり、Aクンというのは高校生の男で。なおかつ、野球部で寮生活ですから、もぉのべつ幕無しハラが減ってるわけです。
 もっとも。私は帰宅部で自宅から通ってましたけど、やっぱりのべつ幕無しハラが減ってましたねー。 ←何の話?

「弁当でも買って来ればいいじゃん。」
 私が声をかけると。Aクンは、何だか妙によろよろっとこっちを向いたんです。
 でも、そんな弱々し気な動作とは裏腹にAクンは、ちょっとキッとした顔で「メシの話なんてすんじゃねーよ!」って…

 いやもぉその言葉にはビックリでした。
 だって、のべつ幕なしハラが減っているAクンとも思えない言葉なんですから。
 ところがAクン、よくよく見れば今朝はやけに青い顔をしています。
「あれ?ハラの調子でも悪いとか?」
「違ぁーよ。」
「風邪とか?」
「そんなわけねーだろ。違ぁーんだよ!
 昨日の夜、ブタにイヌぅ、煮させられたんだよ!
 もぉ気持ち悪くってよぉー。」
「はぃぃ!?」

 いや、私。その時Aクンが何言っているか全然わかりませんでした。
 あ、ただ、ブタっていうのが誰のことかはすぐわかりました。
 Aクンはじめ野球部の連中は、「ブタに殴られた」とか、「ブタに蹴っ飛ばされた」。あるいは、「練習の後、ブタに肩もみさせられて疲れた」なんて、よく言ってましたから。
 つまり、Aクンたち野球部部員にとっては、「ブタ」とは鬼より怖い監督さんのことのわけですが、でも、イヌって……
 え?誰!?

「だからよ、あのイヌだって。
 ここ1週間くらい学校をよくうろついてた…
 ほら、白い…。」
「あぁ~あぁ~あぁ、あれ。
 え?でも…!?」
「昨日の夜だよ。
 練習終わったら、寮の脇で、ブタと他の体育教官たちがニヤニヤ笑っててよ。
 オレたちのことを見て、おいオマエら、これ料理しろ!って。」
「はいぃぃーっ!?
 だってあの犬、昨日も校庭にいなかったっけ?」
「だから、ブタと教官が、昨日酒飲むのによ。 
 肴にして食っちまおうってことになって、ぶち殺しちゃったんだって。」
「食うっ!?
 あの犬を?
 ウッソぉ~!」

 Aクンの話がやっと理解できた私は、ここ何日か前に校庭に紛れ込んできたあの白い犬の姿を思い浮かべます。
 それは、小さな白い──でも薄汚れた──犬で。
 野良だけに満足に餌を食べてないのか、もぉガリガリにやせ細って。
 食べ物をやると、しっぽ振って喜んで食べる。
 そんな白い迷い犬は、たちまち体中マジックでエッチないたずら書きだらけ(笑)
 オマエって、オス?それともメス?みたいなー

 その時は私、ブタの授業は受けたことなかったんですけど、でもその野良犬を肴に食っちゃったという体育教官たちの中に授業受けたことがあるのは、えーと、1人、2人……
 えー、アイツらって…
 あの犬、食っちゃったんだー。
 オェっ!
 きったねー。

 いえいえ。戦後すぐの食べ物がない頃の話じゃないですよ。
 それこそ、ついウン十年前の話です。
 思うんですけど、あの体育教官たち。
 別に、あの野良犬が食べたかったってわけじゃないんでしょう。
 たぶん、その時のノリで「食っちまおう!」ってことになったんだろうなぁーって(笑)


 …と、まぁそんな学校という「異界」のお話。
 とはいえ、あの頃の学校は、異界は異界でもどこか大らかさのある異界だったよなー、なんて思ってしまうのは。
 やっぱり、それが遠い思い出の世界のお話だから……、なのかもしれませんけどー。
 でも。
 つまり、そんなちょっと異常な出来事(だけど、ちょっと笑っちゃう?)でも思い出になってしまうと、それほどには異常とは思えなくなってしまう……

 学校という場所が「異界」になってしまうのは、まさにその辺にあるんでしょうね。
 そんな「異界」から卒業しちゃった私やあなたは、幸せなのか…、違うのか…。

 うーん……



              ――『学校の怪談改め、学校の怪人』〈了〉


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2016
02.14

お悩みカフェ ~ 第五回:物語の共有が出来てな~い

Category: お悩みカフェ

 ずいぶん前。確か、泉麻人だったかなー。
 ま、その類の世の中ウォッチャー的な人が書いた本に、合コン等で気になる女の子がいたら、『小公子』のストーリーを聞いて。
 答えられたら、それは子供の頃に親から少年少女名作文学全集みたいなのを与えられた、つまり育ちのよい子だからアタックする価値アリみたいなことが書いてあって。

 「なるほど。これはいいこと聞いた♪」と、一人でニヤニヤしていたわけですがー。
 でも、考えてみたら。
 「あれ?でも、小公子ってどんな話だ!?」って(爆)

 そもそも、親が少年少女名作文学全集を与えてくれないような育ちがワルい男は、ソレ使えねーじゃねーか!なんて大いに残念がったわけですけど、まーしかし。自分のことながら、若い男っつーのは、単純というか、浅はかというか。
 必死こいて、カッコつけてるわりには、いつもイマイチ思慮が足りないんだよなーって(笑)
 え?なに?今でもそうじゃねーかって?あっ…。ハっハハハ―


 そんな、親が少年少女名作文学全集を与えてくれない育ちがワルい私ですが(フンッ)
 思い起こせば、私が親に最初に与えられた本は、忘れもしない『アリババと40人の盗賊』でした。
 つまり。
 盗賊とはいえ、40人の人を煮えたぎった油をぶっかけて殺しちゃうお話なわけで、まさに“栴檀は双葉より芳し”というか、“三つ子の魂百まで”というか(爆)

 ちなみに、『アリババと…』の次に与えられたのは、「アラジンと魔法のランプ」と「シンドバットの冒険」と「アリババ」が一冊になった本。
 その次は『宝島』で、つまり盗賊だの海賊だのが出てくるお話ばっかなわけで、つまり、先ほどの『小公子』だとか、フラダンス…、じゃなかった『フランダースの犬』みたいな、育ちがよい人が読む本とは結局無縁できちゃいました。

 そう考えてみると、人というのは、もしかして、最初(子供の頃)に読んだ種類の本からは、結局、大人になっても離れられないのかもなーなんて。
 誰です?そこで、必死に子供に与えた本を思い出している親バカは?(笑)

 思い起こせば、私が今までに読んだ本は、物騒、不気味、復讐、殺人鬼にチャンバラ、ドンパチ、そんなんばっかで。
 それこそ、「春樹さん。わたくし、貴方のこと…」「早苗さん。僕だって貴女のこと。あぁ…」「あぁ」「あぁ」みたいな会話が出てくる本は、ヘソで茶ぁ沸いちゃいそうで、ほとんど読んだことありません(笑)

 あっ!でも、『O嬢の物語』は読んだ! ←って、そっちか!(爆)


 まー、そんな「世界の名作」「日本の名作」とはとんと縁のない私ですけど、さすがに最近、“それって、もしかしたらちょっとヤバくないんだろーか?”と思うようになりまして。

 いや。この齢になって、さすがに『小公子』はもぉいっかなーって気はするんですけどね。
 ただ、フラダンス…、じゃなかった、ほら、『フランダースの犬』。
 あれなんかは、本はともかく今じゃぁアニメの名作ということになってっいて、日本人のほとんどが見ているらしいじゃないですか。
 アレって。
 それこそ、大の大人が酒飲んでる時にネタになったりするわけですよ。

「オレ、見ていて、最後は可哀想でさー」
「そうそう。わたしなんか夜に思い出しちゃって、また泣いたなー」
「ホント、悲しかったよねー」
 なんて。
 そんなみんなでしんみりと思い出に浸っているとこに。
「へー。フランダースの犬って、主人公死んじゃうんだー」
 なんて言おうもんなら、いやもぉどんな目で見られるかわかったもんじゃないありません。
 いや、変な目で見られるならまだしも。
 今のニッポン、『フランダースの犬』のワルクチ言おうもんなら、和を乱す極悪人として、寄って集って丑の刻参りされても文句言えないくらいです(笑)
 だって、フランダースの犬って盗賊も海賊も出てこないんだもん!


 って、まーね。
 フラダンス…(まだ言ってる)、じゃなかった『フランダースの犬』はまだいいんですよ。
 今のニッポンでお話を知らなくて困るといえば、なんてたってアレですよ、アレ!

 そう、宮崎駿っ!
 つまり、ジブリアニメっ! 

 いやもぉ。
 宮崎アニメがニッポン人に知れ渡っていることといやぁ、それこそもぉあの「桃太郎」を越えちゃったんじゃないかってくらいです。
 それは、怪談といえば、今や四谷怪談のお岩さんより、リングの貞子さんの方がポピュラーになっちゃったことに比肩します(笑)

 でもね。
 知らないんですよね、私。
 宮崎アニメ……

 だって。アレって、見始まって大体30分くらい経つと、なぜか寝ちゃってるんだもん!(爆)


 いや。いいと思うんですよ。
 たんに好みの問題で言うならば、今さら宮崎アニメ知らなくても…

 でも。なーんかヤバくないか?って恐れおののいちゃうのは、やっぱりニッポン人への驚異的なまでの浸透度、なんでしょーね。
 もはや血肉というか、DNAレベルというか。
 宮崎アニメの「物語」って、それくらいニッポン人に共有されてますよね。
 どれほど共有されているかというと、怪談会で普通に「それって、マックロクロスケみたいだよね」ってコメントが出るくらいです。
 それも何回も!怪談好きが宮崎アニメなんか見てんじゃねーよ!なんてね(爆)
 
 
 って。
 まー、少数派になったのをいいことに、ワル口言いたい放題な私ですが、実は結構アセってるからなんでしょーね。
 
 宮崎アニメが好きじゃないのは言いましたけど、そもそもアニメって全般にキライだし。
 アキバ文化もキライだから、ゲームも全然知らないし。
 この際だからついでに言っちゃうなら、カワイイ文化もキライだし(爆)
 つまり、ここまで物語の共有が出来ないって、お話書くのにそーとーヤバイんじゃないですかねー。

 だって、そうでしょ?
 いわゆる萌えキャラな登場人物出しといて、見るも無残聞くも哀れに殺しちゃったら、読んでてやっぱ不快でしょ。
 もっとも、ミステリ小説ファンなんかは人が死ぬほど「これは面白いお話だー」っていうのはあるのかもしれませんけどねー(笑)

 でも、「物語」っていうのは、よく知られている物語、あるいは共感を得られる物語をモチーフにしたり、あるいはストーリーをなぞらえたりすることってよくあるわけじゃないですか。
 というか、それゆえ面白いっていう面もあるわけじゃないですか。

 つまり、例えがアレで申しわけないですけど、怪談会で「まっくろくろすけみたい」ってコメントをして興がのるのは、誰もがソレを共有、かつ共感していると思ってるからなわけですよ。
 「まっくろくろすけなんて、そんなアニメのもの知らねーよ」なんて思ってる、そんなエイリアンみたいな人は今のニッポンに絶対いない!って確信してるからこそ、スッと口から出るんだと思うんです。
 いえいえ。別に、それを非難してるわけじゃぁないんですよ(笑)

 まー、つまり。
 そんなこんなで、今時のニッポン人なら誰もが共有している物語を共有出来てないって、前途多難なんだろうなーって。
 ただそうは言いつつも、今のニッポンのメーカーの作る末端消費者向け商品がダメなのは、ニッポン人全員がアキバとカワイイ文化に染まっちゃっていることに気づいてないからだー!という珍説を提唱しちゃった私としては、死んだって共有してやるもんか!っていうのもあるしなぁ…。

 まー、だから。
 このお悩みカフェカテゴリーって、いつも竜頭蛇尾になっちゃうんですけど、でもそれは、その“お悩み”が単純には解決できないからこそ竜頭蛇尾になっちゃうんだろーなーと、じっと手を見る。 ←石川啄木か!(爆) 
 

 Afrikafestival Hertme 2009 - Taarab_Culture Musical Club
 https://www.youtube.com/watch?v=KApJPiFyVX0
 このお婆さん、ビ・キドゥデ。この映像の前の年に来日してコンサートをやったんです。
 もぉ80代だって言ってましたけど、声がもぉすんごい迫力でした。



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2016
02.14

Chocolate! Chocolate! Chocolate!

 
 本日、2月14日といえば、バレンタインディ。
 バレンタインディといえば、チョコレート。
 チョコレートといえば、たぶん毎日食べてるくらい大好きなんですけど、なぜか貰えないんだよなー(爆)

 いや、ゴディバだとか、はたまたなんだらパティシエのチョコレートだとか、そんなのはいらないんです。
 私が欲しいのは、コレですよ、コレ!

ガーブラ

 そう。ガーブラこと、ロッテのガーナブラック!(笑)
 チョコレートといったら、これでしょ!
 チョコレートは、これが一番好きだなぁ~♪

 ただ、最近思うんですけどー。
 もしかしたら、「チョコレートといったらロッテのガーナブラック!」なんてこと言っちゃうから、チョコレート貰えないのかもなーなんて。
 だって。
 あげる方(つまり女性)だって、年に一度のバレンタインディに、ガーナブラック買うよりは、やっぱりゴディバだの、なんだらパティシエだののチョコレート買う方が楽しいですもんね(笑)

 奮発して超高級チョコレート買ったっていうのに、「えー、これだったらガーナブラック10枚の方が嬉しいんだけどなー」なんて言われちゃった日にゃ、思わず怒髪天を突いちゃいますよね(爆) ←もちろん言ったことないけど(ていうか、そもそも言う機会自体あまりないんだけどさ!)
 
 ただまぁガーナブラックじゃぁ、倍返し期待しってたって返ってくるものタカぁしれてまるだろうから。
 あげる方も、それじゃつまらないから、結局あげないっていう方が大きいのかな?(笑)

 ま、そんなわけで、貰えるならゴディバでも、なんらパティシエでもいいんですけど。でも、ガーナブラックを2枚くらいおまけにつけてくれると、ホントうれしいんだけどなーなんて(笑)
 え?なに?チョコレートは、パティイシェじゃなくてショコラティエだろって。
 もぉっ!だから言ってんじゃん。チョコレートはガーナブラックが一番だって!(笑)


 まぁなんだ。
 当節のバレンタインディでは、“自分へのご褒美”だの“友チョコ”なんてもんが流行りらしいですけど。
 でも、バレンタインディくらい男にチョコレートバラ撒いた方が楽しくな~い?
 な~んて(笑)

 だって、“自分へのご褒美”だの“友チョコ”じゃぁ、ハプニングが起きないじゃない。
 ヒョータンから駒だか、青天の霹靂だか、撒いときゃ、何かきっとあるって!
 ロマンスなんてもんは、大概は勘違いや錯覚から始まるんだぜ。
 ね?(爆)

 って流通量を増やすことでおこぼれにあずかろうと画策したところで、結局は貰える人がもっと貰えるだけなんだろーなー(哀)





 しかし、チョコレート。
 チョコレートって、この一年で値段、ホンっト上がりましたよね。
 ガーナブラックなんて、前は76円だったのに今は92円ですよ(泣)

 あと、チョコレートって。
 バレンタインディの前は安くなるのが毎年の恒例だったのに、今年は逆に上がってますよね。
 お陰で、今年は買い溜め出来ねぇ~じゃねーか。もぉっ!(怒)


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2016
02.14

なぁ~んにもしたくない


 いやはや。
 朝、目が覚めた瞬間、風ビュービューのぉ、雨パシャパシャなんて音が聴こえてくる日曜日は、もぉ何にもする気になれません。
 よって、コメ返し、ご訪問等は、またのちほど。天気がよくなってきたら、ね(笑)

 テレビをボーっと、見るでもなく見ていて。
「あれー?アメなめたはずなんだけど、全然甘くならない!?」
 って、よくよく考えてみれば、
「あ、そっか。アメを口に入れたの、あれ、夢だったのか!」
なぁ~んて(爆)

 そーか。
 アメっていえば、今日ってバレンタインディなんだなー。
 しっかし、いくらバレンタインディだからって、この雨と風の中チョコレート貰いに行くのヤダよなー。
 ていうか、それを言ったらあげに行く方はもっとイヤかー。

 ていうか、ていうか。
 そういう時は、「インフルエンザに罹ったみたい」とかウソついて。
 キレイに施されたラッピングをほどいて、チョコレート食べちゃったりするのかなー。
 貰う方も、ウソは百も承知で、というより「こんな雨風の中出かけなくて、あー、よかった!」ってゆっくり寝ちゃったりするのかものね。
 今は、メールだのLINEだのあるから、そーいうバレバレなウソ、する方もされる方もホント楽だもんなー。
 いやホント。世の中、ITバンザイ!ITでみんなハッピーなんだなー。

 あ、でも。
 オレなんか、もともとチョコレート貰うあてないから、別にITなくともハッピーじゃん!
 (なーんて、ボーっとしてても負け惜しみはしっかりwww)

 しっかし風止まないなー。
 すんごい音。
 でも、とりあえず家ん中いれば関係ないしなー。
 あー、幸せ、幸せ。
 zzzzzz…………





 そーいえば、朝方、夢を見まして。
 バレンタインディにふさわしく(か、どうかは知らないけど)、彼女(といっても夢の中での設定)のエステに付き合っていたら。
 なんで男がエステに付き合わなきゃならないのか、その辺はよくわからないんですけど、ま、その辺は夢なんで(笑)

 でもね。
 いきなり、そのエステは宇宙人の秘密基地ということがわかっちゃって。 ←?
 実は、私と連れの彼女というのは、地球防衛軍の隊員で。
 その日、エステに来たのは潜入調査だったと(笑)

 笑っちゃうのは、地球人に化けてる宇宙人の正体を見破る方法。
 つまり、そのエステで働いている人の鼻に、(なぜか)ナフタリンを入れると、宇宙人はすぐに苦しがって正体を現しちゃうと(爆)
 そんなこんなで、そのエステが宇宙人の秘密基地だと暴いた私は、ナフタリン光線銃を発射しまり、宇宙人をバッタバッタとやっつけちゃって。
 おとりとしてエステされてた(すっぽんぽんの)女性隊員を救い出しちゃったり。 
 なんともムフフな役回りで、その辺がバレンタインディ効果か?(笑)

 その後は場面が変わって。
 どこかの公園で、別の女性隊員と一緒に宇宙人に向かってナフタリン光線銃ぶっ放して、見事宇宙人を撃退。
 その女性隊員と、顔を見合わせてニコっとしていたら。
 突然、空全体から「勝ったと思うなよー」と宇宙人の声が聞こえてきて、夢終わり。

 と、なんともまぁ昭和な宇宙人の地球侵略の夢だったんですけど、出てきた女性隊員が二人ともキレイなおねーさんで。
 いっやー、バレンタインディっていいもんだなぁ~なんて(爆)

 ちゃんちゃん
 
 
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2016
02.07

やっぱ、“プロ”ってヤツぁ、ひと味違う!


 怪談会で「プロ」の方――語りの方でなく本を出してる方――のお話を聞いたんですけど、やっぱりスゴいですね。
 ひと味…、いや、ふた味くらい違うなーって。

 いや。驚いたのは、ネタというよりは「お話」のバリエーションの豊富さ。
 もちろん、ネタはネタでスゴいですけどね

 怪談っていうのは、人それぞれ、集まってくるお話の傾向が不思議と似ているっていうのがあるんですけど、いや、それは有名なプロの怪談師ほどそうだったりするんですけど、その方はその辺り、ちょっと違うんですよねー。

 「お話」を聞いていて、“あれ?今度はそっちできたかー(笑)”みたいな。
 ネタの引き出しが多い…、というか、“ちょっと茶目っ気がある”って言った方シックリくるのかな?(笑)
 とはいえ、その茶目っ気を出すには、ネタのバリエーションがなきゃ出来ないわけで、そこはやっぱスゴイと言うしかないと。

 聞けば、かなり真面目にツテを頼ってお話を収集されているとかで。
 つまり、ちゃんと努力さてているからこそ、あれだけバリエーション豊かにネタが集まってくるってことなんでしょう。
 いや、もぉそこは感心しちゃったというか、ホント脱帽しちゃいました。

 そんなわけで大いに学ばせてもらったわけですが、つまりは、ま、プロとして“いい仕事しよう”という覚悟なんでしょうね。
 ただ、それは別に難しかったり特別なことじゃなく、何年何十年と仕事をされた普通の人でも同じなんでしょう。
 そういう方に仕事を頼んだり、あるいは頼まれたりした時、何かのひょうしに――それは壁だったりトラブルだったり――感じる長年の経験からくる凄味。それと、どこか通じるものがあるのかなーと。


 まぁなんだ。
 ありがちなオチをつけちゃうならば、
 やっぱり、“生きてる人間”が一番面白い!
 って?(爆) 




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2016
02.07

傑作! …というよりは、ケッサク!貫井徳郎『微笑む人』

Category: R&R

 いや、コレ。
 ホンっト面白かったです。
 どのくらい面白かったかと言うと、ラストの章では、途中で思わずブブッと吹き出しちゃったくらい(笑)

 いやー、やってくれる、やってくれる。 
 貫井徳郎って、文章が辛気臭いイメージが強かったんですけど、これはマジ面白い!
 ホント、ケッサク!(笑)


 しっかし、シニカルな人ですねー。
 貫井徳郎って。
 たぶん、やったら小ギレイに取り繕った世の中、しかもそれを寄って集って持て囃しちゃう世の中の欺瞞ってぇヤツが、もぉ大っ嫌い!ってタイプなんでしょうね(笑)
 他の本(『乱反射』なんか特に)のあらすじなんか読んでもそんな感じですもんね。

 つまり、この本に出てくる「先生」が世間(=読者)であり、仁藤(&カスミ=ショウコ)が貫井徳郎本人ってことなんでしょう(笑)
 ていうか。人当たりのいい仁藤の外観とか印象って、ぶっちゃけ貫井徳郎の自分自身そのままだったりとか!?(爆)

 いや。もっちろんホメ言葉ですよ(笑)
 だって、異性の友人はともかく。同性の友人は、やっぱり“性格のイイ善人”よりは、“性格のワルイ善人”の方が面白いみたいなとこってあるじゃないですか。
 それこそ、貫井徳郎が同級生だったら、私、一緒に年がら年中性格ワルイ話でイヒイヒ盛り上がってたんじゃないかな(爆)

 そういう意味じゃ、この人はコメディアンになったとしても、結構成功したんじゃないかなー。
 ただし、トーキョーのお笑いね(笑)
 だって、
 “わからないのって落ち着かないですよね。本の置き場が欲しいから妻子を殺したとか、一年後の昇進を待てなくて人殺しをするとか、わけがわかりませんもんね。そんなおかしな人にも、わかりやすいトラウマがあれば納得できますよ。先生の本を読んだ人はみんな、「ああ、そういうことだったのか」と安心して本を閉じることができるじゃないですか”
 とか。あと、
 “最終的に理解できる結末が必ずあるのなんて、フィクションの中だけですよ”
なんて書いてる「ミステリ小説」、大爆笑以外ナニモノでもないですよね(笑) ←いえいえ。最大級の褒め言葉として言ってます

 それは、今のミステリ小説の趨勢に対するあてこすりであるとともに、(たぶん)現代の情報至上社会に対する皮肉も込めているんじゃないでしょうか。
 仁藤という人物を、「サイコパス」という“既存の言葉”で表現することでわかろうとしている人がいるのを見てもそんな気がします。


 と、思いつつ。
 でも、これって結局は、ミステリ小説のセオリーと逆手に取った、というかミステリ小説ファンが思い込んでいるミステリ小説を“どんでん返し”しちゃいましたー!みたいな。
 結局は、いわゆる今の日本人のミステリ小説の趨勢である“デキたお話”になっちゃってるんだよなーって(笑)

 面白いし、読んでいて思わず快哉しちゃうんだけど、でも、もぉそういうのじゃないの読みたいんだよなーって最近は思うんですよねー。
 “芸”や“技”とかではなく、“力”で読者をねじ伏せてくれる「お話」を読みたいなーって思うんですけど、でも、ま、「カッコいい情報」がコンパクトに入ってない小説じゃないと当節ウケないってぇーのは、ま、あるんだろうなぁ…。


 そういえば、話変わるようですけど。
 私は、この小説って、例の『白夜行』から着想を得たんじゃないだろうかと、ふと思ったんですけど、どうなんでしょう?
 本職の作家って、実はそんな風にお話を書いているのかも!って。
 つまり、そんな“いい情報”もらっちゃったかな?なんて、ね(笑)



 

 だからさ、読んだ後、「人は他人を理解することは絶対出来ない」みたいにシニカルになるのは貫井徳郎を“微笑ましちゃう”だけなんじゃない?(笑)
 ていうか、他人がわかんない以前に自分が一番わかんねーっ!(爆)
 人は、他人を理解出来なくとも、理解したと錯覚出来れば信じることが出来るし、信じることが出来れば信じあえるんだと思うな。
 人なんて、それで充分ハッピーになれるんじゃないのかなー(笑)
 だからこそ、“辛い一日の終わりに人は信じる(生きる)理由を見つけようとする”っつーこの歌詞に「くぅーっ」ときちゃうわけさ(爆)



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