2014
03.30

パンの話



 パンの話です。
 パンツの話じゃありません。


 以前、マヨタマトーストのことを書いた時。
 http://kaidansweets.blog.fc2.com/blog-date-20140317.html

 その時、コメントの中である方が書いていた、朝食の「なんちゃってピザ」の話がミョーに面白くって。

 ていうか、面白いっていうか?
 あー、そんな風に、毎朝なんちゃってピザを食べ食べ、子供を学校に見送ったり、奥さんと話をしたりしてるんだろうなーって。

 作り方が書いてあったってことは、ご自身で作ってたりすることもあるのかなーとか。
 食べている朝食のことを聞いただけで、なんだかその方の家の朝食の光景が見えてくるような気がして、なーんかほほえましくっていいなーって(笑)



 というわけで。
 そんな、その家その家の朝食やオリジナルのパンの食べ方をコメントしてくれないかなーっていうのが今回のブログ記事です(笑)


 で、まぁそうなるとウチはどうなんだ?ってことになるわけですが、ま、私は一人暮らしなんで。普段は、まぁいわゆるNatto riceってヤツです。

 いえ。Natto riceとか言ったって、別に北大西洋条約機構軍で採用されている朝食じゃなくってね(笑)
 ま、たんに、ご飯に納豆をかけただけと、わびしいと言っちゃったらわびしいかもしれなけど、でも、無っ茶苦茶ウマくって、かつ毎日延々食べても不思議と絶対飽きないメニューです。


 まぁ関西文化圏で育った方の中には、思わず、

“納豆ライスぅおすかぁ~
 そりゃ人間の食べ物じゃぁあらしまへんぇ~
 うちは、絶対あきまへんぇ~”


な~んてのたまっちゃう方もいるかもしれませんけど(爆)

でも千葉県生まれの千葉県育ちの私としては、

“てやんでぇっ!
 うめぇったら、うめぇんでぃっ!
 このべらぼうめ!!”


な~んて。

 とはいえ、ま、江戸っ子じゃないんでー。
 ま、言いません(笑)
 (というか、今時そんなしゃべり方する人いません!爆)



 てなわけで、オリジナルトーストでいきます。

まずは、「な~んちゃってコーンパン」
 あ、ちなみに、名前はパクりました(笑)

 ま、これはカンタンです(ていうか、手の込んだトーストってないか?笑)。

 ①パンにマヨネーズを、ぷにゅぷにゅぷにゅーって出して
 ②そこに、納豆で余ったカラシをぷちゅっと垂らす
 ③バターナイフでかき混ぜつつ、均等になるように塗って
 ④その上に冷凍コーンを敷き詰め、上から塩をさっと
 ⑤マヨネーズに軽く焦げ目がつくくらい、オーブンで焼いて完成!

ってとこですか(笑)

 このパンの場合、マヨネーズは多めが好きかな~♪

 あ、ちなみに。
 私、マヨネーズは、絶対味の素派なんですけどー。
 ていうか。
 シェアは、キューピーの方が圧倒的って聞きますけど、でも、キューピー派っていう人、見たことないなぁ…



 でも、まぁ。
 上のは、オリジナル度、ちょっと低かったかな?
 な~んて(笑)
 ていうか、他の家でも結構やってそうな気がしますよね。
 他の家だと、玉ねぎの薄切りやら、ベーコンやらのっけたりして、もっと豪華だったりするのかなーなんて(笑)

 まぁそんな。
 “ウチではこうやってるよ~ん”とかコメントしてもらえると、とってもウレシイんだけどなぁ~(笑)



 てことで。
 今度こそは、やってる人、たぶん少ないんじゃないかなーっていう、ややオリジナル度高そう(?)なトーストに移ります。

 いや、実はコレ、今まで名前なんてなかったんですけど、今回を機に名前をつけました。
 名づけて、 「なんちゃってカツパン」!

ってまぁ、そんなご大層に言うほどの名前じゃなかった気もしますけど、それは横に置いて、早速作り方。

 ①パンにマヨネーズを、ぷにゅぷにゅって出して
  前のは、ぷにゅぷにゅぷにゅーね(つまり量は少な目)
 ②そこに、納豆で余ったカラシをぷちゅっと垂らす
 ③バターナイフでかき混ぜつつ、均等になるように塗って
 ④パンがマヨネーズとカラシに覆われたら、その上に、
  とんかつソースをスプーン一杯くらい垂らす
 ⑤バターナイフでかき混ぜつつ、均等になるように塗って
 ⑥その上から、パン粉をパラパラ、パラパラ…
  パン粉を均等にふりかけ、オーブンで焼く
 ⑦パン粉に軽く焦げ目がつくまで焼けたら完成!



 ま、つまり。
 「なんちゃってカツパン」というよりは、「肉なしカツパン」って言った方がわかりやすですかね(笑)

 でもね、コレ、パンの上で焼けたパン粉の食感がミョーにいいのと。
 あと、ソースの味がミョーにやみつきになるっていうか(爆)
 

 ま、今日みたいな、暴風雨の休日の午後。
 おやつにワイワイ作るのがおススメ~♪(かな?笑)



 てなわけで、朝食とか、オリジナルのトーストとか。
 はたまた、マヨネーズはどっち派?みたいなことも含めて、コメント楽しみにしてますんで、お願いしま~す(笑)






    あ!ここで止まった映像見たら、コレ、前にも載っけたなーって。ま、いいやね。この曲、好きなんだも~ん!


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2014
03.30

今週の怪談話はお休みにします



今日のオバケIMG_2558


 なーんか、今週は疲れちゃったんで。
 怪談話はお休みにしま~す。

 密かに楽しみにしてた、そこのアナタ!


 ごめんなさ~い(爆)





 
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2014
03.30

ゆるキャラってさー



 ゆるキャラってさー……

    ・
    ・
    ・
    ・
    ・
    ・

 まー、なんというか(爆)

 まーね。
 別に、そんなに溜めるほどのことでもないとは思うんですけどね。

 まー、どっちかというとキライ…
 あっ、いや、キライってこともないんですけど(笑)


 ぶっちゃけ、見てるとメンドくさくなってくるみたいな… 

 …って、あっはっは!


 だって、アレって。
 手振ったりとか、カワイイ仕草とかしたりしてますけど、
 でも、中に入ってのは、フツーのおじさんだったり、学生のバイトだったりなわけでーwww



 ま、いいですよね。
 たまには、ゆるキャラってメンドくさいからイヤ!なんて、
 そーいう人がいても(爆)


 だって、人類には多様性が必要なわけで… ←そーいう問題か?





 ま、そんな私ですけど。
 あ、意外といいじゃん!って思っちゃったゆるキャラがコレ。 
 http://www.coconuts-shin.com/saipan/topics/news_id-1257.html

 カワイイっていうよりは、なーんかどこかおバカっぽいっていうか…
 そこが、ショッカーの怪人っぽいっていうか…
 ていうか、ダークのアンドロイドの方が近いっていうか(爆)
 ←古っ!


 ま、ダークのアンドロイドなんて言っても、今となってはわかる人の方が少ないんでしょーけどね。
 ていうか、齢バレますよね(爆)



 サイパンだ!を知ったのは、確か先週くらいのニュースだったかな?
 最近は、なんでもブームにのって、各国の在日大使館がゆるキャラでアピールしてるんだとかで。

 紹介してたのは、
 アフガニスタン大使館の「バハール(春)ちゃん」
 イスラエル大使館の「シャローム(平和)ちゃん」
 上海の環境汚染の数値を示すキャラクター「宝宝(バオバオ)ちゃん」
 フィンランド大使館の「フィンたん」

 
 *それぞれのリンクを載せようと思ったんですけど、バハールちゃんがどうもうまくいかないんで、見たい人はそれぞれ検索してください(笑)


 しっかし、アフガニスタンのゆるキャラって、なーんかシブくっていいなーとか思っちゃいますよねー。 

 ま、ゆるキャラに“シブい”っていう言葉が褒め言葉になるのかはともかく(笑) 
 (ちなみに、バハールちゃんそのものはカワイイ感じですよ)




 で、ゆるキャラ。
 最近は大使館でもつくっちゃう、そんなご時勢なんだなぁーと思っていて、ふと、思っちゃったのは。
 そーいえば、某お隣りの国の大使館は、
 ゆるキャラ作んないんだろーか?って(爆)



 ウケ狙いで、
 「キンペーちゃん」とか、「クネ婆」なんて出てきたら、
 ちょっとくらいは親しみ湧くのかなぁ~なんて(笑)




 両国大使館の職員の方、ぜひご検討くださいませー!(笑)  





               映像に、つい影響されちまった~い!(爆)



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2014
03.23

パンツの話3



サクラだねー


 上の写真は、(駄洒落じゃないんですけど)上野の桜です。
 ま、全部見たわけじゃないんですけど、入り口のとこに3本だけ咲いてた1本でありんす(笑)

 ほら、あとちょっとすると、みーーーんな桜だらけになっちゃうと思うんでー。
 ちょっとだけ先どりしちゃいました!

 あー、ちょっといい気分(笑)



 で、まぁ。
 桜はどーでもよくって、性懲りもなくパンツの話です。

 前回がパン2(ツー)だったわけでー。 
 となると、今回はパン3(スリー)なわけですけど、でも、それだと面白くもなんともないですよね。
 
 てことで、やめます!

     ・
    ・
    ・
    ・
    ・
    ・
 
 でも、ま、それも、ちょっと剣呑ですよね?(笑)

 ていうか、
 結局やるんですけどね(爆)


 というか、このパン3(スリー)。
 実は、やたら小ネタなんです。
 だから、この際だから、ついでにやっちまっとけ!みたいな(笑)

 ま、小ネタだけに、読むのは皆さまの勝手ですし。
 ついでに言っちゃうと、拍手するのも、コメントするのも勝手なんですけど。
 ただ…
 そんな風に書いちゃった日にゃぁ、な~んかコメントしてくんなきゃ、ちょっと立つ瀬がないよなぁ~って。
 
 あ、別に強制してるわけじゃなくってね(爆)



 って、まぁそんな風に、グダグダいつまでも書いてると怒られそうなんで。
 だって、皆さまお待ちかねなのは、パンツネタですもんね(爆)

 でもね。
 さっきも書いたように、今回はホント小ネタなんで。
 本題のパンツネタが始まっちゃったら、あとはスグなんでご安心を(笑)


 ほら、パンツっていうと、変な人から電話がかかってきて。

 電話に出ると、
「はぁー、はぁー、はぁー……(以下、繰り返し)
 今日のパンツ…、何色?」


 っていうのがある…
 ていうか、あるらしいじゃないですか。

 いや。
 それが、ホントにあるかどうかは知りませんよ。
 だって。
 私んとこにはかかってきたこと、ないんだもん!(爆)


 で、ね。
 その、パンツの色を聞く電話。
 実は、友だちにやってみたことがあって(爆)
 あ、もちろん女性の友だちね(笑)

 いえいえ。
 もちろん私だって、その「パンツの色電話」が、いけないことなんだってくらいは知ってるんですって。

 だから…
 「パンツの色電話」をやっちゃダメなのは、聞くのが「パンツの色」だからしょ?(え?違う?www)
 あとは、見ず知らずの人に、イタズラ電話するからですよね。

 てことは。
 友だちに、「パンツの色」じゃないのを聞くのは、別にワルいことでも何でもないんじゃないかなーって。


 てなわけで。
 ある夜、それを実行したわけですね。

プルルー、プルルー
「はい。もしもし。」
「はぁー、はぁー、はぁー
 はぁー、はぁー、はぁー」
「もしもし?
 え?誰?」
「はぁー、はぁー、はぁー
 今日のご飯、何色?」
「白!」



 もぉーっ!
 小ネタだって、だから言ったじゃん!(笑)


 ていうか、その電話の後。
 もー、思いっきりアホバカ扱いされましたねー(笑)

 めでたし、めでたし…





 あ、そういえば。
 パン3だとか書いたんですけど。

 よくよく考えてみたら。
 パンツネタって、去年も2つくらいやってたなーって。
 
 てことは、ホントはパン5?


 ま、どーでもいーやね。



 今週末は、何だかミョーにバタバタしてて。
 皆さまのとこ、ご訪問出来なくてすみませんでした。
 週明け、少しずつ訪問させてもらいますのでよろしくです(笑)


         もぉー誰?来なくてもいーよ!とか言ってる人!(爆)



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2014
03.22

パンツの話2



 パンツの話。 
 
 今回は、“2”ってことで、
 これぞホントのパンツーなんて。

 はっはっは…
    ・
    ・
    ・
    ・
    ・
    ・

 そうそう。
 今、パンツ、穿いてます?



 で、まぁパンツ…(笑)

 こないだTV見てたら。
 なんでも、パンツをタダでくれる会社があるんだとか。

 いいなー、パンツ。
 オレもタダでほしいよなーなんて、思うわけですけど(←ケチ)


 ま、ていうか。
 番組の流れ的には、そういう展開ではなかったんですけどね。

 だって、
 その会社が無料で配ってるモノはなぁ~に?っていうクイズだったわけですから。


 でもまぁこの際、番組の内容はどうでもよくって(ゴメンネ)。

 要は、そのタダでくれるパンツ。
 穿いた右の辺りに、大きく広告がプリントされてるんですね。
 つまり、それでタダ。


 
 ま、パンツですから。
 番組では、
 トイレに行くたんび、そのパンツ(広告)を見たって話になっていて。

 また、実際にパンツ見て、その店に来たっていうお客もいて。
 なおかつ、
 他の店や会社も広告を依頼しているらしいってことでー
 
 どーも、そのパンツ、結構広告効果があるらしいんですけど…。


 でもさぁ思ったんですけど…
 パンツ、見る?
 トイレに行くたんび……
 …!?


 そりゃあ洗濯して、洗濯ハンガーに干す時とかは見るだろうけど……
 個人的には、パンツって。
 トイレでは、いちいち見ないけどなぁ…(笑)
 (他の人は見るんだろうか?トイレで…。パンツ!?)



 思うに。
 パンツ(の広告)を見て店に来たって言う人は。
 パンツの広告を見て、店を思い出して、来店したっていうよりは。

 その店の広告が入ったパンツを貰ったこと(インパクト)で、
 店の存在が意識づけられて。
        ↓
 その店のサービスの必要が発生した時。
        ↓
 「あ、パンツの店に行くか!」
ってなるってことなんじゃないのかなーって。

 つまり、広告入りのパンツを貰ったというインパクトで、
 来店の動機付けが出来ちゃってるんじゃないかなー。


 うーん、どうなんだろ???



 要は、その「広告入りタダ・パンツ」が、街頭で配っている「広告ティッシュ」くらい、当り前のモノになった時。
 それでも広告効果があるかどうか?
 だと思うんですよね。

 私は、「広告入りタダ・パンツ」が
 広告ティッシュくらいに当り前のモノになって。
「ただでパンツが貰える!」
っていうインパクトがなくなった時点で、広告効果はなくなる(街頭ティッシュ程度の広告効果になる)気がするんだけど……
 …???


 ただーね。
 もし、そうだとしたら、
 「ソレ」は、パンツじゃなくてもよくて。
 “「ソレ」をタダで貰える”ってことにインパクトさえあれば、
 「ソレ」は何でもよい!
ってことになるんじゃないのかな。

 そう考えると、
 むしろ、可能性は無限大なのかもしれませんね(笑)







 そうそう。
 その、「広告入りタダ・パンツ」。
 男モノだけで、女モノはないんですって。

 その会社の人の話によると、
 「女性は広告の入ったパンツなんて穿かないと思った」
からなんだとか…。

 ま、確かに!(笑) 
 (ただ、全然いないってこともないと思うけどな!爆)


 でもね。
 それは、広告がプリントされているのが表側だからであって。
 意外と裏側なら可能性あったりして?
って思っちゃったのは私だけ?(爆)
 
 いや、変な意味じゃなくってね。
 ほら、女性って、やっぱり男と違って。
 洗濯した後に、ウ○コ汚れとかがちゃんと落ちてるか、チェックするんじゃないのかなーって気がするんだけど(笑)
 

 うふふふ…
 パンツをブログネタにする時って。
 やっぱり、ちょっとデリケートな領域がありますよね(爆)
 
 
 え?そこが好きなの?あー、そぉー ←パンツだけにって?(爆)



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2014
03.22

百ポ:14話目

Category: 怪談話


 L子さんは、都内の小さな広告代理店に勤めている30代の女性。
 元々デザイナーなんだけど、営業に引っ張り出されることも多くって。

 ただまぁそれは、もしかしたらL子さんの性格によるところが多いのかもしれない。
 というのは、このL子さん、やけにサバサバした性格で。
 いや、もちろん。デザイナーだけに、そっち方面の仕事をやらせればそれなりに粘着質なんだけど。

 ただ、いったんそっち方面の仕事を離れちゃえうと…
 あとは、あっけらかーんと拘らない、そんなタイプ。
 
 その、L子さん。
 サバサバした性格ゆえなのか何なのか、結婚する前は引っ越し魔だったとかで……


 といっても。
「契約期間内に引越ししたのは、1回だけかな?
 引っ越すのはさ。
 別に、それまで住んでいた所がイヤだとか、そういうんでなくってね。
 たんに、引っ越しをして気分が変わるのが好きだったのね。」

 そんなL子さんが、20代の後半の頃に住んでいた、あるアパート。
 いや。別に曰く因縁があったとか、やけに家賃が安かったとか。
 はたまた、寝ているとよく金縛りにあったとか、常に誰かに見られているような感じがあったとか、特にそういうことがあったわけでなかった。

「仕事場まで、電車で30分弱くらいのさ。
 東京の周りなら、どこにでもあるような街でね。
 アパート自体は、新築でもなく、特に古いってわけでもなく。
 大きくもなく、小さくもなくね。
 外観もごくごく普通でね、
 ホンっト、どこにでもあるって感じのアパートだったな…。」


 それは、L子さんがそのアパートに引っ越してきて、もう何回目の週末だろ?ってくらいになったある日のこと。
 その日はL子さん、約束とか特に用があるってわけでもなく。買い物にでもブラリ出かけようかって思ってた、そんなタイミング。
 シャカキコーン!
 ドアのポストにチラシが入れられた、その音を聞いて、L子さんは思わず顔をしかめた。

「そのアパートって、ポストのチラシがやけに多かったのよ。
 ううん。チラシくらい、別にかまわないんだけどね。
 でも、そこ、ホンっト、チラシが多くってさ…。」

「ほら、チラシって。
 あんまり多いと、郵便物とか、光熱費の領収書とか、肝心なものが紛れちゃってさ。
 ポストの中に入ってたもの、一応チェック入れないと捨てられないじゃない。
 だから、その時は、気づいた時に捨てちゃおって、玄関に行って。
 ポストの蓋、開けたのね…。」


“あっれぇー!?”
 ポストの中は空っぽ。
 ポストの中を下から覗くようにしてみても、やっぱり何もない。
 外の空気が入ってくるのが、すーすーと感じられるだけ。

“変ねぇ…。
 チラシが入った音だと思ったんだけど…。”

 うん。確かに、ポストにチラシが入れられる時に聞こえる、あのシャカキコーンって音を聞いた。
 チラシが、ポストの中に押し入れられ…
 右左と、ポストの中をまさぐるように落ちてきて…
 最後に底にあたり、コンっと音をたてる。
 まるで、そんな光景が目に浮かんでくるような音。

“あれは、ポストにチラシが入れられた音のはずだけど…”
と、L子さん。
 とはいえ、そんなひとり言を言ってみても…
 ないものはない。

「まーね。
 チラシなんて、ゴミでしかないわけじゃない。
 ないなら、ない方がいいから。
 気のせいか…って、すぐに忘れちゃったの。」


 でも…
 ポストにチラシが入れれる、そのシャカキコーンって音は、その後もちょくちょくあった。

「あ、もちろんね。
 ホントに、チラシが入っていた時もあったよ。
 ていうかさ、チラシが入ってたことの方が多いんだけどね。
 でもね、音だけで何もない時も時々あったのよ…。」

 とはいえ、たかがチラシのこと。別に無くても困るわけではない。
 というか。
 L子さんは、平日は会社に行っているわけで。
 それが時々あったといっても、あくまで休日に家にいる時に気がついた範囲内のことだったのだろう。

 だから、L子さん。ポストのシャカキコーンって音がしたのに、チラシが入ってなかったとしても。別に首を傾げるくらいで、そのたんびすぐ忘れていた。


 ただ…。
「あれって、いつ頃だったっけかなぁ…。
 よく憶えてないんだけどさ。
 夜中、そのシャカキコーンって音で、目を覚ましたことがあったの…。」

 シャカキコーン!
「っ!」
 その音を感じたその瞬間、ハッキリ目が覚めてしまったL子さん。
 反射的に見た、目覚まし時計のある枕元の方。
 そのほとんど真っ暗の中。
 ぼんやり薄緑色に光っていた、3時ちょっと前を示す時計の針。

「……。」
 目覚まし時計の薄緑色から、無意識に窓の方に移ったL子さんの目。
 そのカーテンの上、かすかにこぼれていた暗い外の光。
 それは、真夜中のそんな時間。

「……。」
 何の音も聞こえない。
 そんな、テレビや壁にかけた服が黒く滲んだように見える、暗い部屋の中で。
 L子さんは、布団の中で胸から上を捻るように起こした状態のまま、しばらく目を見開いているばかり。
 
「なんだか、わからないんだけどさ。
 あの時は、もぉすんごく怖くなっちゃってね。
 そうだ。新聞配達の人が、
 お試しにって新聞を入れてったのかも…って。
 無理やり、そう思い込んでさ。
 とにかくさ、頭から布団かぶって寝ちゃったの…。」

 
 目が覚めた時には、外から鳥の声が聞こえていた。
 カーテンの上からこぼれた天井の光は、今朝はいい天気ってこと…。
 うーん…
 眠いよー。
 身も心も眠りにもどりかけた、その瞬間──。
「わっ!」
 L子さん、ヤバイ!今日は会社だっけって、思わず叫んで飛び起きた。

 
「ううん。夜中の音のことって、朝、目が覚めた時は忘れてたの。
 でも、顔洗った後さ。
 何気に、玄関のドアのポストに目がいって思い出したのよ。
 うん…
 いや…、ね。
 その玄関のドアにあるポストに目がいって、夜のことを思い出した瞬間っていうのはさ。
 いっきなり、背中からぞわーって。
 その後は、もぉっ、ホント恐々よ……。」

 恐る恐る開けたポストの蓋。
 覗き込むように見れば…。
 お試しの新聞なんて、もちろん入ってなかった…


「その日ってさ、会社…。
 なんだか、無茶苦茶忙しい日だったの。
 なんとか最終で帰ってきた…
 っていうか、電車がなくなっちゃうから、帰ることにしたって感じよね。
 ううん。仕事が片付いたわけじゃないからさ。
 次の日だって、早い時間に行かなきゃなんないわけ。
 もぉクッタクタだし、残りの仕事のことで憂鬱だしで…。
 ま、いま思えば、あの日は忙しくてよかったんだろうなって思うのよ。
 おかげで、前の夜のシャカキコーンって音のことなんか、完全に忘れちゃってたの。」



 その後も、ポストにチラシが入れられる、そのシャカキコーンって音はあった。
 ただ、それはL子さんが家にいる休日の昼間に家にいる時だけで、夜中にその音がしたのはあれっきり。
 そんなもんだからL子さん。やっぱり、そのことがあるたんび首を傾げるくらいで…。
 そのたんび、すぐに忘れてしまった。


 ま、そんなシャカキコーンなアパート(?)も、引っ越し魔のL子さんにとっては、数々のアパート遍歴(?)の一つにすぎなかったということなのか。

 それは、L子さんが、また新たなアパートに引っ越した次の日の朝。
「朝起きてさ。
 何気に、ドアのポストを見たの。
 いや、なんだかわかんないけどさ、はっとしてね。
 思わず、ポストの蓋をあけたの。
 うん…。
 中…、チラシも何もなかったんだけどね…。」

 違うアパートに引っ越した次の日。
 そんなタイミングで、なぜそんなことを思ったんだかはわからない。

 あの引っ越す前のアパートで聞いた、ポストのシャカキコーンって音。
 L子さん、その時ふいに、あれって、もしかしたらとっても変なことだったのかも…って。

「ていうかさ。
 あの音って、ホントにチラシの音だったのかな?って…。
 だってさ、ポストにチラシが入れられる時、シャカキコーンなんて音する?
 だって、チラシよ。
 ペラっペラの紙よ…
 …………。
 そりゃ、ピザ屋さんとかは、結構厚め紙使ってるけどさ。
 それだって、ガサガサガサよ。
 シャカキコーンなんて、そんな音、聞いたことないのよ…」




 ──── 本日これまで!
       第14話目 「L子さんの耳袋ぉーなお話:第一夜(笑)」〈了〉/第二夜につづく 
                                       メルマガ配信日:12.12.8
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本日のそろそろバケネコ画像
  本日の、そろそろこの企画もやめよーかなぁ…的バケネコさん画像


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2014
03.17

ふと、思い出して検索してたら、思い出しちゃったんでー



 昨日の夜、ふと、思い出したんです。

 ずいぶん前に、同僚が教えてくれたパンの作り方…


 食パンの上にマヨネーズで四角く土手を作って
 そこにタマゴを落として、オーブンで焼くとウマイ!!

 “でも
  なかなか上手く出来なくってさ
  パンはコゲてるのに、タマゴは固まらないんだよー

  でも、最近やっとコツがわかってきてさ
  要は、事前にオーブンを十分熱くしておくってことみたい”
 


 それを聞いた時は、帰ってから、早速作ってみましたねー(笑)

 なるほど、確かにウマイ!!


 次の日、同僚にそのことを言ったら…

 “えー、夜中に食ったの?アレ…
  それ、ぜ~ったい体にワルイと思うなー”って(笑)


 ま、確かに。
 ちょー高カロリーそうですよね(爆)

 特に、夜中に食うものとしては…



 でね。
 つまり、タイトルの前半、
 “思い出して検索したら”っていうのはソレ。


 昨日の夜、なぜか、ふっと思い出して。
 アレって、
 世間一般的な食べ物だったんだろーか?
って(笑)



 ま、名称がわからないんで。
 マヨネーズ 土手 パン タマゴ(って、ほぼ作り方じゃん!)
 で、検索してみたら…


 あ、まぁ普通の食べ物…

 ていうか。
 えっ!アレって、
 ジブリ映画に出てきたメニューだったんですか?


 いやはや。
 全然知りませんでした(笑)
 (ジブリは、どーも苦手で…。ほとんと見たことないんです)



 ま、以上がタイトルの“思い出して検索したら”。


 てことで、
 “思い出しちゃったんでー”に移りま~す(笑)


 その、マヨネーズ 土手 パン タマゴで検索した中に。
 「カフェモカの作り方」というリンクがあったんです。

 カフェモカって、スターバックスのあのカフェモカ?って。

 ただ、それは。
 カフェモカはカフェモカでも、
 ま、言ってみれば、「インスタント・カフェモカ」みたいな…(笑)


 ふーん…って思いながら、それを見てたら。

 じゃ、ホントのカフェモカのレシピってどんななんだろ?って。

 てことで、検索してみたら。

 なんだ。
 それこそ、スターバックスが紹介してたりして(笑)

 でも…
 ホイップクリームなんて、
 そんなもん常備してねーよっ!
って(爆)



 あと、例のメシの作り方サイトはで、インスタントコーヒーを使ったヤツを紹介したりで。
 みんな、いろいろやってるんだなぁーって、感心したり、クスクスしたりしながら見てたんですけど。


 あー、でも、これならよっぽどさーっていうのが、
 つまり、今回の本題“思い出しちゃったんでー”(爆)
 ←長いっ!

 いや…、ね。
 私、こう見えても(って、見えないけどさwww)。
 学生の頃、コーヒー屋のバイト、結構びっちりやってたんで(って、昔すぎ?)
 コーヒーは、ちょっとうるさいんだなぁ~ ←あ、感じワルっ!(爆)



 ま、そんな、感じワルっ!なんて言うのはおいといて。
 その、「これなら、よっぽど(というか、カンタン!)」の作り方。

 ①マグカップ(大きめのカップ)にザラメをティースプーン1杯  
   ザラメがなかったら、普通の砂糖(ただし、量は1/3~1/2位に)
 
 ②それに、コーヒーを淹れて  
   このメニュー、店では (なぜか)浅煎りを使ってたんですけど、
   深煎りでも全然ウマイと思います。
   ただ、インスタントだったら濃い目がいいかも?

 ③底のザラメを、軽く3回くらい掻き混ぜる
   ザラメは、絶対全部溶かさないこと!!(味の変化が楽しいんで)
   普通の砂糖の場合なら、掻き混ぜない方がいいと思います。

 ④アイスクリームをディッシャーですくって、コーヒーの上に浮かべる
   アイスクリームは、乳脂肪分の多いものを使うこと。
   ディッシャーですくったアイスクリームは、スプーンで押し付けるようにして、
   中央がえぐれた形にすると、丸い方が上に浮かんでカッコイイ。
   ディッシャーがない場合は、なるべく大きなスプーンか、それこそおたまですくって、
   とにかくいっぺんに入れること。
   小さなスプーンですくって入れてると、
   アイスクリームが入れるそばから溶けてっちゃいます(笑)

 ⑤コーヒークリームをアイスクリームを覆うようにかけて、完成!!     
   コーヒークリームがなかったら、牛乳でも、ま、いいかな?
   (ただし、量は少なめに)


 と、まぁ。
 簡単に言っちゃうと、
 温かいコーヒーにアイスクリームを浮かべただけの代物ですな。



 なんですが…
 アイスクリームが徐々に溶けてきてコーヒーと混ざるのを、
 カップとアイスクリームの隙間から飲むのがウマくって。
 (ていうか、楽しー!)。

 

 
 とはいえ。
 いやもぉ、ミョーにやみつきになっちゃって。

 夜中に、例のマヨネーズ/土手/パン/タマゴ・トーストと一緒に食ったり飲んだりしちゃった日にゃぁ、
 どーなっても知りまへ~ん(爆)


 



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2014
03.15

72話目 ~3話中3話目

Category: 怪談話


 言い方は悪いですけど、怪談、それも実話怪談っていうものは。
 ある意味、体験者本人に、そのお話(体験)への「酔い」みたいなものがあって、初めて語れるものなんじゃないかって気がします。

 というのは、ナニカを見た/体験したとしても。
 ソレを幽霊とか何か不可思議な存在or出来事と思わなければ、ソノコトを他人には語ろうとは思わないだろうって気がするんです。
 つまり。
 そのお話のソレが、幽霊等何か不可知な存在であるという「思い込み(酔い)」があるからこそ、他人に語りたい/聞いてもらいたいって思うものなんじゃないでしょうか。

 いや、上で言ってるのは。
 その「酔い」というものが、所詮は“勘違い”や“幻”だとか。
 はたまた、“(その人が怪談好きであるがゆえに)不可知なナニカであってほしいという願望”だとか、そういう身も蓋もないことを言っているんではなくって(笑)
 たんに、「思い込み(酔い)」があるからこそ、ソレを語りたくなるんじゃないだろうか?
 あるいは、「思い込み(酔い)」があることで、初めてソレを語れるんじゃないだろうか?っていうことなんです。


 って、そんなことを思ったのは。
 ま、私はここまで、他の人が体験したいろいろなお話を、第三者の視点──ソレを、極力「超自然」なコトとして見ない──で怪談話としてまとめてきたわけなんですが。
 でも、いざ自分の体験──当然「酔い」が入っている──を語る時、ソレをどうまとめたらいいんだろうって考えてしまったからなんです。

 もっとも。
 すでに何話かは、私自身の体験を語っているんですけどね。
 ただ、それらには、体験への「酔い」入っている──というか、きわめて主観的に語っているんですね。
 (他のお話のように)第三者の視点では語ってないわけです。

 でも、他人から聞いたお話を怪談話としてまとめる時っていうのは違います。
 体験した人の体験を、私という第三者の視点というフィルタを通した上で、一つの「お話」になっているわけです。

 つまり、私自身の体験だって客観的な視点で書かないと、他のお話と整合性がとれなくなってしまいます。
 まぁね。「ていうかさ、怪談って時点で整合性ないじゃん!」って言われちゃった日にゃぁ、「うーん、賢い!」って、笑ってごまかすしかないんですけどねー(爆)


 ただ、「自分の体験」というのは、“(過去の)記憶”にすぎないっていうのは事実なわけですよね。
 「記憶」というものは、所詮は“脳が体験を主観的に整理したもの”であるわけです。
 主観的に整理するということは、“体験を(脳が)リライトする”ということであり、それには当然、少なからずの“脚色”や“創作”が無意識に行われているはずです。

 そんな、意外とあてにならない「自分の体験の記憶」。
 自分は、それを妄信しきっているわけです。
 そんな妄信しきっている「事実(=実話)」を、どこまで客観的に書けるか?なんて、ちょっとワクワクしますよね。
 実際、今回のお話というのは、一度主観的に書いて某怪談サイトに投稿したお話(の一部)なんです。

 そういえば、一度書いてしまった(完成と決めてしまった)お話を書き直すというのって、実は意外にやっかいでして。
 書き直しているつもりが、気がついたら、てにをはを校正してただけってこと、意外と多いんです。

 というわけで。
 そういう意味でもこのお話、いったいどうなることやら…



 そのことって。
 Cクン、誰にも話したことがなかった。
 いや、特に理由があるわけではなく。
 というか、そのことって。
 考えてみたら、その後、思ったり、考えたりすることも一切なかったような……


 それは、今でも語られるほど寒かった、ある冬のこと。
 その夜も、強いからっ風がゴーン、ゴーン音をたてて吹いて冷え切っていた。

 当時Cクンは大学生。
 昼間は学校に行って、夕方から夜中まではバイトという毎日。
 そんなCクンがバイトを終えた後のことだから、たぶん12時半とか、1時とか、そんな時間のことだったのだろう。


 その時Cクンは、キーコ、キーコと自転車をこいで、家に帰るところだった。
 点々と連なっている街灯の明かり。
 風にぶらんぶらん揺れている電線。
 こんな寒い夜。
 誰一人も歩いているわけないのに、自動販売機の明かりだけは律儀に点いている。
 だからこそ、よけい寒々しく見える。
 そんな、からっ風が吹きすさび、ますます凍えていく夜の住宅街。


 どこからか聴こえてくる空き缶の転がる音…。
 電線の鳴る音…。
 空はキーンと。
 意識しなくともオリオン座の三ツ星が見とめられる、どこまでも透き通った藍色の空。
 黒々と沈み、連なる屋並。そして、その向こうのさらに真っ黒い林。
 その手前で、そのすべての窓ガラスに藍色の夜を冴え冴えと映している小学校は青黒い。
 そんな、真冬の町並みのありとあらゆるところを、微細洩らさず舐めるように冷たい風が吹きぬけていく……


 ハンドルを握る、剥きだしの手が冷たかった。
 あまりに冷たいから、左右交互にポケットに入れるんだけど全然暖まらない。
 道のりは、ちょうど半分くらい。
 もう少し行くと、Cクンの住む住宅街のはずれにある小さな商店街の通りが右に見えてくるそんな場所。
 もっとも。
 商店街といっても、こんな時間に開いている店なんて一軒もないのだが…。

 そこは、商店街の通りにさしかかる、ちょっと手前だった。
 Cクンの自転車が走る、斜め前。
 商店街のアーケードが始まる曲がり角へと続く歩道に……

「…!」
 いきなり目に入ってきた。
 道は真っ直ぐだから、見通しはずっときくはずなのに。
 いや、今になって思えば。
 夜の藍色に染まった住宅街の中、しかもそれは動いていたのだから、かなり遠くからでも目につくと思うのだが…
 あまりの寒さに気をとられていたから?
 それとも、藍に染まったその真冬の夜の町並み見とれていたから?
 いや。たんに、その人がその辺りの家から出てきたところだったからか…

 それは、丈がすねの下まである白い薄物の服を着た女性。
 たぶん、ネグリジェ…。
 あるいは、ネグリジェのような薄物の服といったら一番イメージしやすいのか?

 でも、ここは深夜の住宅街の中の通り。
 しかも、この凍える風が吹きすさぶ中、それはものすごい違和感。
 こっちは、厚手のセーターにダウンジャケットだって、寒くてしょうがないっていうのに…。
 なのにその女性は、寒がっている様子なんて、これっぽちもない。
 なんだか、まるで5月の宵に散歩でもしているような、そんな感じ。

 違和感は、その歩き方にもあったのかもしれない。
 その一歩一歩が、ふわっふわっした歩き方と言ったら適当なのか…。
 明らかに、ふらふらした歩き方というのではなかった。
 ましてや、酔っぱらって歩いているっていう感じではない。

 心持ち急ぎ足な感じだが、でもごくごく普通の歩き方だった。
 変な言い方だけど、自分の行こうと思う方向とか、そして左右の足を出す位置とか、ちゃんとその意思が感じられるそんな歩き方。

 それなのに、なぜか全体にふわっふわっとした感じがある。
 ゆったりとしたその薄物の白いネグリジェのような服が、歩調に合わせ揺れるせいなのか。
 あるいは、揺れている豊かな髪のせいなのか…


 その髪は、肩より少し長いくらいストレートで。
 揺れているのは、歩いているからか、それとも風に吹かれているからか。
 それに合わせるように、すねより長い裾のゆったりとした薄物の白い服も、歩く体の動きについていくように揺れている。
 その揺れは、ネグリジェのような白い薄物の服の下の、決して太っているというのではない肉感的な身体を浮き出させていた。


 夜の色が黒ではなく、藍色のそんな明るい夜。
 今となっては記憶はないが、もしかしたら月も出ていたのかもしれない。
 もちろん住宅街だから、街灯もあちこちにあった。
 それこそ、見ようと思えばアスファルトの上の砂粒だって見える、それくらい明るい夜だったのではないか?
 真冬の深夜とはいえ、そんな明るい夜の光に満ちた住宅街の中の道。
 そんな場所で、白いネグリジェのような薄物一枚だけ纏った女性が、何を気にすることもなくまったく普通に歩いていた。

 Cさんの乗った自転車は、その女性をそう見ている間にも、どんどん近づいていた。
 その女性の様子が、さらによく見えてくる。


 いや。こんな風に文章にしてしまうと、かなり長い時間、そしてかなり遠くからその女性を見ていたように思ってしまうかもしれない。
 でも、時間にしたら長くても1分か、そこらのことだったのではないか?
 距離にしたって、最初にその女性に気がついたのは20メートルも離れてなかったように思う。

 もちろん、「記憶」なんていうものがいかにデタラメかってことは、充分にわかっているつもりだ。
 でも、その場所は子供の頃からずっと見てきた場所。
 頭の中に、どの家の次にどんな家があって、その次にはどんな家。
 そしてその次には…、その向かいには…って、そういう位置とか距離とかの空間の記憶っていうのは、意識下に焼きついている。
 その女性を見た記憶が、わずかな時間のことであったとしても。
 空間的な光景をくるめての記憶というのは、その頼りない記憶を十分補って余りあるものなのではないだろうか?


 藍色に染まった夜の中、さらに近くなってきた女性のその後姿。
 その豊かな髪のせいか、顔は全く見えない。
 ただ、考えてみればそれも不思議というか。
 その時Cクンが乗っていたのは、小学6年の時から乗っていた自転車だった。
 冒頭でも書いたように、それはペダルをこぐ度キーコ、キーコと耳障りな音をたてていた。

 前を歩いているのは女性。
 後姿だけとはいえ、充分魅力的に見える…。
 そこは、家々の建ち並ぶ住宅街の中の道。
 そして、深夜という時間。
 たとえその付近に住んでいたとしても…、いや、それこそ外出用の服を着ていたって、あたりに気をはらうのが普通のような気がする…

 いや、もちろん。
 その時は、そこまでは考えていなかったと思う。
 ただ、そういった全てを、無意識に感じていたのだろう。
 だから、その女性を見とめた途端、強い違和感を持った。
 そういうことではないのか?


 そして、さらなる違和感が…
 えっ…、裸足?
 うっそー
 Cクンの目にとまったのは、その女性の着ている例のネグリジェのような白い薄物の服の裾から伸びた剥きだしの踵。
 それとも、よっぽどペッタンコのサンダルのようなものでも履いているのだろうか?
 にしたって、この寒さだっていうのに……


 もはやその女性の位置は、Cクンの乗る自転車のすぐ斜め前。
 深夜という時間。
 ましてや女性、しかも薄物一枚の…

 Cクンは、その女性から距離をとるように、道の左側を自転車で走っていた。
 きーこ、きーこと耳障りな音をたてながら。
 どんなに風の音が強かったとしても、絶対気がつかなきゃおかしい距離。
 女性、薄物一枚、深夜。
 どれ一つ考えたって、この距離を走っている自転車の音に振り向かない方がおかしい。

 とはいえ、ここまで近くなると。
 今度は、それが女性で、しかも薄物一枚で深夜ということだけに、Cクンもその女性に無遠慮な視線を向けるわけにもいかなくなってくる。
 それこそ、この齢となっちゃ、そんなことかまわずジロジロ見ちゃうんだろうけど。
 なんだかんだ言っても、その時のCクンときたら、まだまだ純情さが残っている大学生だった。


 とはいうものの。
 いろんな意味で、こんな気になものはないわけで。
 だからCクン、その女性のことは、ちらっちらっ横目でずっと追っていた。

 いったい、どんな人なんだ?
 すごい違和感があったとはいえ、たぶんそれはあくまで意識下のことだったのだろう。
 この寒さで、こんな深夜でっていう違和感よりも、薄物一枚で歩いている(しかも充分魅力的に見える)女性ってだけで、好奇心の方が勝っていたのだ。
 当然、「怖い」なんて感情は、その時一切なかった。
 それは、そうだろう。
 ちょっとでも怖さを感じていたら、(それこそ幽霊か何かだと思ったら)たちまち吹っ飛んで逃げていたはずだ。


 そして…。
 今まさにCクンが、その女性と並んだ瞬間。
 その白いネグリジェのような薄物一枚だけ纏った女性は、Cクンの真横を歩いている。
 長い髪と白い薄物の服を揺らしながら、あのふわっふわっとした独特の歩き方で。
 いやもぉ、その女性がどんな人なのかって好奇心を、Cクンは抑えられない。
 その顔を見ようと、顔をその女性の方に向け──。

 それは、まさにそのタイミングだったというしかない。
 Cクンが、それを見ようともろにその女性の方に顔を向けたのと、その女性が右に曲がったタイミング。
 それは、ピッタリ……

 そこは、寂れた商店街のアーケードの連なる道。
 いくら明るい夜とはいえ、いや明るい夜だからこそアーケードの下はその影で真っ暗。
 その暗がりに見えなくなっていく、その女性の白い後姿。
 すーっと……


 一方、そのまま道を真っ直ぐ自転車で走っているCクン。
 その脳裏に残像のように残る、あのふわっふわって歩き方。
 同じようにふわっふわっと揺れていたあの白いネグリジェのような薄い服と、その下の身体……



 そのことって。
 Cクン、誰にも話したことがなかった。
 いや、特に理由があるわけではなく。
 というか、そのことって。
 考えてみたら、その後、思ったり、考えたりすることも一切なかったような…


 それは、大学生だったCクンが社会人になって、さらに何年も過ぎたある日。
 Cクンが某怪談サイトに自分の体験を投稿したのがきっかけで、いろいろなネタを整理していた時。
 あの夜のあの女って…
 今、考えてみれば、すっごく変だよなぁーって、初めて気がついた。




72話目終わり。フっ!
           ──── 72話目 「真冬の夜の夢」 〈了〉 メルマガ配信日:11.2.13
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 あとがき

 ま、怪談話に「あとがき」って、何だか野暮だよなぁ~とは思うんですけど(笑)

 このお話…、というか私の体験談。
 ま、お話としては、“すっごく変だよなぁーって、初めて気がついた”と怪談話的に終わらせたわけですが。
 でもまぁ、ホントのこと言うと。
 “あれって、怪談話(のネタ)にもなるんだなぁーって、初めて気がついた”と言った方が正確な気がします(爆)
 あの時のあの女性は、心を病んだ人っていうのが、まぁ妥当なところなんじゃないでしょうかねー。

 ただ、そうは言いつつも。
 “(あの女が)すっごく変だよなぁーって、初めて気がついた”みたいに怪談話っぽく終らせてしまう、語り手の「茶目っ気」みたいなもの。
 ある意味、それこそが「怪談」の本質(正体?)なんじゃないのかなーって(爆)

 それこそ、あの女性を見たのが、よっぽどの怪談かぶれだったとしたら、あの女性の姿は、血まみれ等とんでもなく恐ろしい姿になっていたかもしれないですし(笑)
 逆に、怪談なんて全く興味のない人が見たとしたら、案外エロ話か何かになっていたのかもしれない。
 つまりはまぁ。
 そういうことなのかなーなんて(笑)

 ま、怪談なんてものは。
 頭に「実話」とくっつけようが何しようが、所詮は、その体験の記憶を怪異的なパターンに「あてはめ」ただけにすぎないってことなのかもしれませんね。
 それは、『リング』(映画)以降、「実話怪談」に出てくるソレがミョーに貞子さんっぽいお話がやたら増えちゃったっていうことから見ても確かなんじゃないでしょうか。

 ただ、そうは言いつつ。
 「本当のこと」と称する、無数の怪談話の中には、うーん…と唸るしかないお話も少なからずあるのは確かなんです。




本日の、もしこんな顔だったら…なユーレイさん画像2602
本日の、“アレが、こんな顔でこっち向いたらコワかったろーなー”的ユーレイさん画像



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2014
03.15

なんでも世間一般的には…



 なんでも、今日(正しくは昨日3/14)って、
 世間一般的には、ホワイトディらしいですね。



 ホワイト…
 で、ディ。

 それってつまり、“どっちらけの日”みたいな……(笑)



 
                 “白”っていったら…

ニセコアンヌプリ


霧氷


ゲレンデ①


エビのシッポ


羊蹄山

               あぁー、なんてホワイト!(爆)



 まぁーね。
 バレンタインディも、ホワイトディも、
 関係ない人からしたら、両方ひっくるめて、

       てやんでぃ!ってさ。
            ・
            ・
            ・
            ・
            ・
          
 来週から暖かくなってくるらしいよー(笑)








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2014
03.12

まーさ、たまには、こういうのも…

Category: guchitter


 思い切って、信じたくないことを信じてみる勇気。
 それと、
 信じたいことを妄信しない勇気。

 下手な“情報”、休むに似たりってさ!

 だって、
 “絶対”なんてことは、
 これからだって存在しないんだもん!




)



 ここ1週間くらいのTVを見ていて、ふと思ったことなんですけど。
 でも、
そーいうのを“下手な考え、休むに似たり”って言うんじゃい!
とか、言われちゃったりして(爆)
 (似合わねーこと、書くんじゃないってことかな?www)



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