2013
12.31

なんやかんやで1年…



 ♪もぉ~もたろさん、桃太郎さん

  お腰につけた、玉手箱

  ひっとつぅ~ わったしにくださいな

  大きくなってぇ 国のためぇ~

  マサカリ担いで、お役ぅにたぁ~あって

  みせまするぅ~ う、みせまっするぅ

  りゅうぐぅじょぉに行ってみればぁ~

  おぉきな花とぉ ちぃさな花がぁ

  並んでさぁいてたぁ~~~




 みたいな、一年だったかなぁ……




 



 



 
    てぇーことで。

    皆さま、よいお年をー!

  はぁっはっはぁ~
     
  笑う角には福来るってね(笑)



 
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2013
12.31

あ~ら。またまた、ずいぶん楽しそ~なところにいらっしゃるじゃあ~りませんこと!(笑)


 えぇーっ!
 今度は、ニューオーリンズぅぅぅ~~~!

 よりにもよって、ニューオーリンズぅぅぅ!

 
 
    もぉ、ずっりぃーなー!
    自分だけ、そんな楽しーとこにいてーっ!
    (そういう人は、将来ろくな大人になりませんよ!笑)






            あ、確かこちらの方がお好きなんでしたよね?




 
   こりゃ、年明け早々、ブログに詳細な旅行記録載せてくんなきゃだなぁ……


 
   それにしても…
   あーっ!ガンボ食いてぇーーーっ!




          なんで、いつも最後は食い物の話で終るんだろ……



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2013
12.30

あ~ら、ずいぶん楽しそーな所にいらっしゃるじゃあ~りませんこと!(笑)

Category: メモ・伝言
  

 あ~ら。
 ずいぶん楽しそーな所にいらっしゃるじゃあ~りませんこと!
 もぉっ!
 うらやましすぎます!!(笑)





   
  本場でTEX-MEXの生演奏聴きながら、
 タコスかなんか食いたいぞぉぉぉ~~~!!





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2013
12.30

“あれ?案外面白いじゃん!!”だった『密室の如き籠もるもの』

Category: R&R


 ちなみに、“密室”ではなく、“みめむろ”です(笑)

 まー、例によって例のごとく、漢字フェチ全開でにやってるのかな?って思ってたんですけど。
 あとで思ったら、もしかして“ひめむろ”は「姫の室」。
 つまり、見世物や占いを生業とする女の人(姫)の部屋って意味合いも含んでたのかなーなんて。


 いっやー、さすが三津田信三。
 あいかわらず凝りまくってます(笑)

 てことで…

密室の如き籠るもの (講談社ノベルス)密室の如き籠るもの (講談社ノベルス)
(2009/04/08)
三津田 信三

商品詳細を見る


 新書版が安かったんで、文庫でなくそっちで読みました。
 狐の面フェチなんで、この表紙はなーんかうれしいです。
 (だから、必要以上に大きくしちゃいました!)



 で、まぁ『密室…』
 (しつこいようですけど、“ひめむろ”www)。

 ま、ひと言で言っちゃうなら。
 シンプル&雰囲気の勝利!って感じ……、ですかねー(笑)


 ちなみに、この本って、雑誌(メフィスト)に掲載された短編3つと、書き下ろしの中篇1つが入ってまして。
 短編の雰囲気については、まさにホラー作家三津田信三の面目躍如って感がありますね。

 最後の中編については、なんて言うのかなー。
 そう、会心の一撃?
 「(作者の)コレは書ききったー!」っていうのが伝わってくるみたいな。

 なんかこう、読んでいて、心地いいみたいなところがありましたね。



 でもって、あらすじ

 …って、メンドクサイですよね(爆)
 でも、最近って本読んでも、読み終わった途端、内容忘れちゃうことが多くって…。
 
 まぁ記憶に残すって意味でもいいのかなぁーなんて(思ってしまうのは、やっぱりそういうお年頃だからなんでしょうか?)。


 『首切りの如き裂くもの』

首

 元華族家の長男が、町内で連続首切り事件を起こした結果、袋小路にある祠の前で自殺。
 その首切り事件の犯人である長男を慕っていたのが、やっぱり元華族の家の長女。
 長男のことを忘れられない長女に、首切り事件の犯人である長男の弟が横恋慕。しつこくまとわりつくように。
 そんな中、長女が祠の前で首を裂かれて殺害。
 動機からいっても、状況からいっても怪しいのは横恋慕の弟しかいなんだけど、でも凶器が見つからない……


 『迷家の如き動くもの』

迷

 峠で会話している行商の娘2人。
 向こうに見える山の中腹に、一方は小屋が見えたといい、一方はそんなものがなかったと。
 しかし、その場に居合わせそれを耳にした、やっぱり行商の男は小屋なんてなかったと言う。
 そこに来た4人目の行商の男。
 その男は小屋を見たと言うのだが、そんな見えたり見えなかったりする小屋って、いったい……


 『隙魔の如き覗くもの』

隙

 えぇ~と。
 確か、子供の頃から戸がわずかに開いた隙間から、身近な人に近々起こる出来事(よくない出来事)が見えちゃう女の人がいて…。
 学校の先生になったその人が、ある日同僚の宿直の手伝いをしていた時。
 戸の隙間に、校長先生が鬼に追われている幻想を見てしまったその人。
 胸騒ぎを感じて連絡をしてもらうと、校長先生は殺されていた。


 『密室の如き籠もるもの』

密


 例の『首無し…』で、居丈高な刑事が(祟られて?)連続首裂き事件を起こした町にある質屋が舞台。
 お話そのものも、その連続首裂き事件の後という設定。

 その質屋には、代々伝わる「赤箱」という寄木細工の箱があり、どうもそれがその家に「禍」をなしているということになっているらしい。

 …らしいというのは、前半のお話の進行役が、その家の10歳の長男となっているためなんですね。
 ただ、その長男。10歳の子供の想像ながら、自分の母親、そして弟の母親のどちらもが屋敷内の蔵にある部屋で死んだのは、その「禍」によるものと思っている。

 そんなある日、弟を見かけないと慌てていると。
 乞食ような身なりをした女が家にいきなり現れ、弟はその女と一緒にいた。
 当主(前半の進行役の10歳の男の子の父親)は、なぜかその女が気に入って(三人とも名前の音が同じ)、結局三人目の妻にすることになる。

 ある日、その女によって始まったこっくりさん。
 やがてそれは当たると評判になり、町の人たちが行列を作ってお託宣を聞くようになっていく。

 そんな中、「赤箱」の話に魅せられた、その家に訪れたこのシリーズを通じての探偵役である刀城言耶。
 刀城言耶も交え、こっくりさんを始めようとしたその矢先。
 「赤箱」のある蔵の部屋で起こった、密室殺人事件。
 (プラス、刀城言耶による密室ミステリー講釈って…… はいぃぃ!?)



 ま、こんなもんだったかな?(笑)
 多少違ってるかもしれませんけど、そこはまぁ怪異現象(=誤差の範囲)ってことでカンベンしてもらって(爆)


 で、まぁ。
 タイトルにもしましたけど、案外面白かったよなーって。
 いや。いろんな方の感想を読んでも、長編に比べるとさすがに落ちる…、というか、長編で感じられる醍醐味は味わえないみたいな評価が多かったんで、イマイチなのかなーって思ってたんですけどね。

 ま、呆気にとられちゃうようなドンデン返し(に次ぐドンデン返し…)期待で読んじゃったら、確かにツマラナくなっちゃうのかも知れませんけど(笑)
 でもまぁ、最初の3つの短編はともかく『密室…』は、普通にミステリー小説として読むのなら十分面白いように思います。


 てことで、以下はネタバレ…  
 というか、これから読んでみたいって人からすると、ちょっと身も蓋もないというか、どーでもいいというかみたいな感想になりま~す(笑)












 ま、ぶっちゃけ言っちゃうならば。
 最初の短編3つは、もうちょっと何とかなんなかったのかなーみたいな…(笑)

 いや。雰囲気(ホラー風味?)は、ミョーにいいんですよね。
 (さすが、本職はホラー作家だけある!!)
 特に、最初の『首切りの如く裂くもの』の前半の雰囲気は好きかなー。

 「町」っていうのは身近なだけに、町が舞台だと、やっぱりゾクゾク感(ワクワク感?)をより感じるみたいな。
 舞台となってる路地とか、袋小路の祠といった舞台がパッと脳裏に浮かんでくるっていうのがありますよね。

 これは、例の『首無し…』の感想でも書いたことですけど。
 三津田信三には、ぜひ町を舞台に「刀城言耶モノ」の長編を書いて欲しいなーって思いますねー(笑)
 (もちろん、村モノは村モノで書きつつ…)

 ま、「刀城言耶モノ」じゃない町モノはあるみたいですけどねー。
 でも、あっちはちょっとなぁ……(笑)
 (ま、前に2冊読んだだけなんで、最近のは違うかもしれませんけどね)


 で、まぁそんな雰囲気のワクワク感…、じゃなかったゾクゾク感が楽しい短編3つなんですけど。
 うん。結末がさ……
 もしかして、結末って…

 無かった方がよくな~い?なんて(笑)



 ちょっと、いくら何でも…な真相(トリック?)の気がしないでもないかな?なんて思っちゃってみたりで。 ←変な言い方!

 何度も書きますけど、最初の『首切…』なんかは、ホント雰囲気があるだけにもったいないよなーって。
 というか、『首切…』はぜひ長編に発展させてくださ~い!



 ま、そんなわけで。
 この本の目玉である、『密室の如き籠もるもの』にいきます。
 
 個人的には、コレがスッゴクよかったですね。
 実は密室モノってそれほど好きじゃなかったりするんですけど、でもコレはよかったなぁー。

 展開がシンプルなのも好きだし、お決まりのドンデン返しも、ドンデン返される前の真相が「ちょっとなぁ…」なだけに(笑)、そのドンデン返しが自然な流れになってるのがいいみたいな。
 ドンデン返しに必然性があるっていうか、納得感を得られるのがよかったように思いました。


 ま、『首無…』や『厭魅…』と比べちゃったら小粒と言っちゃったら、まぁ確かにその通りなんでしょうけどね。

 でも、『密室…』は、書きたいと思ってる「お話」を三津田信三自身が完全に自家薬籠中のものにしてるみたいな感じがあるっていうのかなー。
 書きたいことを完全に書ききって、お話全体隅々まで作者が神経を行き渡らせているみたいな。
 読んでいて、全幅の信頼でスカッとできる(?)ところがあったように思います。



 あと、面白かったのは…。というか、スッゴク気に入っちゃったのが、
 ホラー作家三津田信三からの
「ミステリー小説」へのあてこすり(爆)



 例のワケわからない(笑)、密室ミステリー講座を開催前。
「センセイ、名探偵っていうのは俺らのような容疑者を前に、
 独りで滔々と演説をぶってだな。
 “お前が犯人だぁ!”と真犯人を指差して、
 見栄を切るもんなんじゃないですかい?」

って、刀城言耶が言われちゃうシーンには、思わず大爆笑!!
 
 思わず、
 さすが、ホラー作家三津田信三!
 ミステリー小説なんてもん(笑)書かせておくなんて、もったいない!
 
な~んて快哉を叫んじゃったり。 ←実際は叫んじゃいませんよ(爆)


 しっかしまぁ、ここだけの話ですけど。
 某通販サイトのレビューで、論理的ミステリーが大好きなあるレビュアーが、三津田信三をベタ褒めなのは、なんだかとっても楽しいなーなんて(笑)
 あ、ちなみにですけど。
 そのレビュアーの方って、好みの傾向がハッキリしてるんで、私は本を買う時かなり参考にしてます。


 あと。刀城言耶が、その密室ミステリー講座を開催しようとしたんだけど。
 でも、みんなから、「そんな必要ない」だの、「そんな余裕ない」だの言いたい放題言われちゃった後の文章が、まったいいですよね。

“怪奇小説が専門である彼にとって、
 飽くまでも論理的思考に貫かれた本格探偵小説は、
 常に何処か居心地が悪い他人の家のようなものだ。”


 そうか、そうか、みっちゃん。
 そんなに居心地が悪かったのか。
 辛かったろうなー、よしよし…
って、思わず慰めたくなっちゃうというか(笑)

 というか、普通、飽くまで論理的思考を貫いて、孤島だの山奥に誰かを殺すための館建てないようなーっていうか(爆)
(あ、ちなみに私、孤島モノって結構好きだったりしますwww)

 いっやぁー、このチクチク感!
 もー、堪んない!(笑)


 あと、刀城言耶以外の登場人物(+読者?)全員が迷惑してた(爆)、密室ミステリー講座!

 ま、ぶっちゃけ“長ぇーなー”と思いつつも(笑)
 でも、よくよく考えれば、“実際に探偵がいたとしたら、こんな風にあーでもない、こーでもないって、考えられる可能性を一つ一つ潰してくんだろうなー”って、ある意味逆にリアルな感じがしましたね。

 だって、仮にも犯罪の犯人を指摘するわけですから。
 探偵の最初のインスピレーションと、その最初のインスピレーションの検証だけで犯人呼ばわりされたくないよなーみたいな。
 ていうか、あらゆる可能性を検証した上で犯人を断定しろよ!みたいな。
 まぁやっぱりコレも、 ホラー作家三津田信三からの既存のミステリー小説へのチクチクなんだろうなーって(笑)


 そういえば、その三津田信三の書く探偵である刀城言耶。
 あまりに自分が言う推理、言う推理を片っ端から否定していくんで、ある登場人物から、
「センセイ、
 あんたは自分の推理を己で否定する趣味でもあるのか」

って呆れられちゃったり(爆)

 でも、これってもしかして。
 既存のミステリー小説に出てくる、やったら自信満々な(かつ、自意識過剰な)探偵への皮肉だったりするのかなぁーなんて(イヒヒ…)



 いっやー、三津田信三。
 この『密室…』って、
 たぶん無っ茶苦茶楽しみながら書いたんだろうなぁー(笑)







 このビデオ見てて、ふと思ったんですけど。
 刀城言耶の「放浪の怪奇小説家」っていう設定は、もしかして映画の『悪霊島』からインスピレーション受けてるのかなーって。

 刀城言耶は、実は『悪霊島』の三津木五郎だった!
 な~んて設定だったら、ま、横溝正史ファンは堪らなくなっちゃうでしょうけどね。
 でもまぁ、刀城言耶ファンには怒られちゃうのかな?(笑)

 ていうか、たぶん刀城言耶と三津木五郎って、齢が合わないですよね。




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2013
12.29

百ポ:19話目

Category: 怪談話


 前回(18話目)のお話っていうのは、Oさんの風邪の時のお話でしたが。
 今回は、カゼはカゼでも風邪じゃなくって、Cさんの風にまつわるお話です。



 それは、CさんがまだCクンと呼ばれていた子供の頃。
 Cさんによると、たぶん小学生、それも低学年の時だったんじゃないかなぁーと思うんだと。
 というのも、出来事そのものはいまだに鮮明な記憶として残っているんだけれど。
 でも、それがいくつ位のことだったかとなると妙におぼろになってしまうらしくって……


 ま、そんなわけで、いくつくらいのことだったかはわからないのだが。
 でも、記憶にある光景を思えば、それは冬か、もしくは春先のよく晴れた日の午前中のことだったと思うと。

 その時っていうのはCクン、イスに座っていたらしい。
 ただ、その記憶の光景の中に、ローテーブルが出てくるっていうから、イスというよりはソファーのようなものだったのだろう。


 日のよくあたるその部屋で、Cクンは本を読んでいた。
 でも、そのポカポカとした暖かさに、いつしかまどろんで…

 そんな中、ふと目が覚めたCクン。
 その半分だけ開いた目の視線の先。
 それは、テーブルの上、一面にレースのカーテンの模様の影が広がっている様。

 それは、かすかに風があるのか、左に右にゆっくり、ゆっくりと動いている。
 半分だけ目が覚めたような頭で、Cクンはそれをぼんやり眺めていた。

 そのレースのカーテンの模様の影が、テーブルの上にある物の表面をなぞるように動いていく様子は不思議に面白かった。
 眠くなって開いたまま伏せた本の表面、置いてある灰皿、そして色とりどりの一口サイズのチョコレート等々。
 レースのカーテンのギザギザした影が、それらの表面の凹凸を余すことなく丁寧に舐めていく……

 ただ、その動きって、どういう加減によるものなのか?
 すーっと流れるような動きではなく、どこかジリっジリっとした感じの小刻みな動きで。

 Cクンはその時。イスで、眠りから覚めた体勢のまま、それをしばらくぼーっと眺めていたらしい。


 そんな、ジリっジリっと動くレースのカーテンの影を、ぼーっと追っているCクンの目。
 その視界の端に、レースの模様のない黒一色の影がふわーっと入り込んできて。

 それは、ひらひら、ひらひら……
 そのレースのカーテンじゃないカーテンの真っ黒な影は、テーブルの上でジリっジリっと動いているレースの模様の影を、ひらひら侵食していく。

 陽の光の明るさに、すっかり慣れていたCクンの目は。
 まるで、テーブルの上があっという間に真っ黒に染まってしまったような、そんな錯覚。


 テーブルの上が真っ黒になった、その瞬間。
「っ!」
 いや、それは何が何だかわからないんだけど。
 突然、変な違和感に襲われたCクンは、矢も楯も堪らずソファーから体を起こした。

 でも、Cクンが体を起こしたときには、そのテーブルの上は元通り。
 レースのカーテンのギザギザした模様の影が、いやっぱりじりっ、じりって、テーブルの上にある全ての物をなぞっているだけ。
 それは、開いたまま伏せた本の表面、置いてある灰皿、そして色とりどりの一口サイズのチョコレー――。

「あれっ…。」
 思わず声を上げて、辺りをキョロキョロしたCクン。
 それもそのはず、テーブルの上にあるはずのチョコレートがどこにもない…!?

「あれぇぇぇーーー……。」
 そんな素っ頓狂な声をあげながら四つん這いになって。Cクンは、テーブルの下やイスの下も探したりしたんだけれど…。
 テーブルの上にあった、一口サイズのチョコレートはどこにもない。
「変だなぁ…。
 確か4つか5つ、残ってたはずなんだよなぁー。」

「…っ!?」
 ふいに変な感覚に襲われたCクンが、と窓の端に視線を走らすと。
 レースカーテンじゃない方のカーテンは、左右両側ともタッセルできちんと束ねられてあった。


 あとで、部屋のゴミ入れを見たら。
 そこにあったのは、色とりどりの一口サイズのチョコレートの包み紙。
 ただ、それは何枚もあって……
 自分が今日食べたチョコレートの包み紙なのかどうかすら、わからなかった。




 Cさん、前のお話は、冬のことだったか春先のことだったかあやふやらしいんですけど。
 でも、今度のお話は間違いなく真冬のことだったと言います。

 ただ、それが何歳くらいのことだったかとなると、やっぱりよくは憶えていないらしいんだと…


「やっぱり、たぶん小学校の低学年か…。
 いや。あまりにバカバカしい話だからさ。
 もしかしたらそれより前…。
 幼稚園とかそこらの頃のことかもしれないな。」
と、笑いながら言います。



 その日、近所のMクンの家に遊びに行こうと家を出たCクン。
 それは、家の前の細い道を通り過ぎ角を曲がって、向こう側が田んぼに面しているちょっと広めの道を歩いている時だった。


 その日は、北風のとても強い日で。
 しかも、曇天の空。
 そんな濃い灰色の空で、しきりと電線が鳴っていた。

 Mクンの家は農家。
 そこは、Cクンが今歩いている片側が田んぼに面した道を、真っ直ぐずーっと行って。そんな真っ直ぐな道がやっと右に緩やかに曲がる、そのすぐ先にあった。

 北風は家を出た時から強かったのだが、その田んぼに面した道に出た途端、さらに強くなった。
 もっとも。
 当時は、まだ「子供は風の子」っていうのが当り前だった頃だから。
 Cクンも、寒いのはまぁ寒いんだけど、でもそんな強く吹く北風を楽しんでもいた。


 道の左側、遥か向こうまで広がっている土色の田んぼ……
 その上に広がっている、寒々しいグレーの空。
 その遮るものが全くない空間を、北風はゴーゴー自由に吹き回っていた。

 そんな北風に向って駆けたり、歩いたりしていると、Cクンの着ているジャンパーの腕の部分やお腹のあたりが風でボワーっと膨らんで…
 Cクン、手を広げたら、なんだかそのまま風にのって飛べそうな、なんだかそんな感じ。


 それは、Cクンがそんな風に自分が空を飛んでいることを想像していた時。
「あれ…。」
 それは、Cクンの歩くはるか向こうを歩いている、どこかのおじさん。
「え…。
 あんなおじさん……、今いたっけ?」
 Cクン、思わず辺りをキョロキョロ。

 そのおじさんは、Cクンのお父さんが会社に行く時に着るようなコートを着ていた。
 ただ、それはお父さんが着ているようなねずみ色のコートじゃなくって、真っ黒なコート。
 そのおじさんの黒いコートの裾も、Cクンの着ているジャンパーの袖がはためいているように、やっぱり風でバタバタはためいていた。


 その黒いコートの裾のはためきが、急に激しくなって──。
 ゴォォォーーー!
 その時、空で鳴った、すごい風の音。
「うわっ…。」
 その風ときたら、今までにないくらい強くって。
 冗談でなく、その風にCクンの体は押しかえられる。
 思わず腕で顔をブロックするCクン。
 そのブロックした腕の下に見えたのは、一際バタバタはためいているおじさんの黒いコートの裾。
 そのあまりに強い風に顔を腕でブロックしていたCクンが、それを見たと思ったその瞬間だった。
 おじさんのコートの裾が、すーっと掻き消すように、Cクンの視界から消えて……

「えぇぇーー!」
 慌てて、顔の前の腕をどけたCクンが見たのは、両手を広げた黒いコートのおじさんが、ブワーンって空に舞い上がっていった、その様。
「かっ、かっ、かっくいぃぃーーーっ!」

 黒いコートのおじさんは、まるで糸の切れた凧みたいに……
 グレーの空に、あっという間に見えなくなっていった。



 さて、やっとMクンの家に着いたCクン。
 Mクンを誘って、自分の家に戻ると。
 なんと、洋服ダンスからお父さんの古いコートを引っ張り出して、さっきの片側が田んぼに面した道に向ったんだとか。

 もちろん、さっき見た黒いコートのおじさんのように飛べるわけもなく。
 結局、お母さんに見つかって大目玉。
 空は飛べなかったけど、目から星が出たのは見えたらしい。




 で、Cさん。
 今度のお話は、間違いなく夏のことだったと。
「たぶん夏休みだったんじゃないかな?」
と言います。

 Cさん、間違いなく夏のことだったって言うくせして、何歳くらいのことだったかとなると、相変わらずあやふやらしくって。
「ただ、一人で留守番してたんだから、そんな小っちゃい頃のことじゃないと思う。
 たぶん、小学5年とか6年とか、そこらじゃないかなぁ…」と。


 その日は、Cさんの両親や弟は朝から親戚の家に行ってたとかで。
 てことで、Cクンは一人でお留守番。

 Cクン、今日は親もいないことだしと、例のMクンだったり友だちを家に呼んで遊ぼうと思っていたらしいんだけれど。
 最初にMクンに電話をかけて、「今日は従兄弟が来てるからダメ」と断られたのがケチのつき始めだったのか?
 誰にかけても、「今日はダメ」と言われるばかり。

 そういえば、Cクン。
 なんでも、その前の日にお母さんから一緒に行くように言われたらしいんだけれど。
 でも、お父さんとお母さんが出かけちゃうなら、家で友だちと気がねなく遊べるだろうなーなんて思って。
 お父さんとお母さんには、夏休みの宿題がどうのこうの…みたいなウソをついて、無理やり留守番することにしたらしい。

 つまりはまぁ。
 世の中、そんな風に企んだ時に限って、肝心の友だちの方が都合悪かったりというのはよくあるパターンなのだろう。
 そんなわけでCクン、その日は結局朝から家で、ずっと一人で過ごすはめに。


 午前中は、まぁよかった。
 カーッと太陽が照り付ける、いかにも夏ーっ!っていうような天気の中。
 両親が出かけていて、何も文句を言われないのをいいことに、Cクンは寝っ転がってTVを見たりして過ごしていたんだけど。
 お母さんが作っておいてくれた昼ごはんを食べた後、縁側でうとうと昼寝をしちゃって。
 目が覚めてみれば、いつの間にか曇っている空。
 遠くの方からは、ごろごろごろごろ…と、なにやら不穏な音まで聞こえてくる。

「やっべーっ!
 布団と洗濯物取り込まないと、また怒られちゃうよ!」


 そんなCクンが、自分の身に差し迫っている大問題に気がついたのは、大慌てで布団や洗濯物を取り込んだ、その直後だった。

 それは、布団と洗濯物を速攻で取り込み終わったCクンが、さっきまで昼寝していた縁側でふぅーっとため息を吐いていた、そんな時。
 ゴロロロローっ!
「うわっ!」
 一声叫ぶなり、ついでに飛び上がって驚いちゃったCクン。
 それは、ちょっと前まで遥か遠くで鳴っていたのに、いつの間にか真上で鳴っている雷。

「えぇぇーっ!
 雷、来るのかよーっ!」
 縁側から恐る恐る空を見上げるCクンの顔ときたら、既に半ベソ状態。
 よりによって、僕一人で留守番している時に雷が来るなんて…
 Cクン、ご他聞に洩れず雷が大の苦手だった。

 いやもぉCクンとしては、留守番の日に雷が来るなんて、もぉ完全想定外。
 というか…
 夏に夕立はつきものなわけで、想定外と言うよりは、たんに浅はかなだけと言っちゃった方が正解なんだろうけど。
 Cクン、こんなことになるなら、一緒に親戚の家に行けばよかったとしきりと後悔してみても、もう遅い。
 いやもぉ、Cクンがそんなことを考えてる間にも雷鳴が遠くで鳴っていた。


 というわけで。
 大っ嫌いな雷を一人でやり過ごさなきゃならないという大ピンチに陥ってしまったCクン。
 
 気を紛らわそうと、まずテレビを点け……。
 いや、点けたはいいんだけど、テレビの画面を見た瞬間Cクンは思い出した。
 そういえば、お父さん。いつだったか、テレビが点いてると雷が落ちやすくなるって言ってなかったけ……

「ゲゲーッ!」
 とりあえず、速攻でテレビを消しちゃったCクン。
 でも、消えちゃってみれば、今度は昼間だというのにやけに暗い家の中がどうにもこうにも怖くて耐えられない。

「やっぱり点けとくか…。
 か、雷、だ、大丈夫だよな…。」
 誰もいないその部屋にぽつーんと響いた、そのCクンのひとり言。
 それがまた嫌で落ち着かなくなちゃったCクンは、せかせかとまた縁側に戻ってみたり。
 すると、遥か彼方で黒い雲の下、ピリピリと稲妻が走っているのが見えて…
 ゴロゴロゴロ…と、遅れて聞こえてくる遥か遠くの雷鳴。
「えぇぇー。どうしよぉぉぉ…。」

 ただ、さっき聞こえたような真上からの雷鳴は、あれ以来なかった。
「こっちには来ないのかもな…。」

 しっかしまぁ。
 雷ってぇヤツは、案外茶目っ気があるものなのか?
 Cクンが、そうつぶやくのを待っていたように、
 ピシピシピシ、ドッカーンっ!
 それは、近くで鳴る時によくある、最初にピシピシって音が走ってから、ドカーン!がくる雷鳴。
「わーっ!」
 一瞬にして、縁側から居間へと。
 それは、見事なまでのCクンのテレポーテーション(?)
 ……の割には。
「もぉぉー。何なんだよぉぉー。」
 その情けない声ときたら、必要以上に大きくって。
 ゴロロロロロロロロォォォォーーーーン
 まぁそれもそのはず。今のドッカーン!の尾っぽは、まだが鳴り止んでなかった。


 Cクンがそのことに気がついたのは、そんなタイミング。
「あぁぁーっ!」
 そう、それは2階…。
 さっき布団を取り込んだ後、窓を閉めていなかった。
 まだ降り出してないものの、雨はもうすぐ降り出すだろう。
 降り出す前に閉めないと、家の中がびしょ濡れになってしまう。

 とはいえ…
 にゅうっと首を伸ばして、階段がある廊下を窺ったCクン。
 その廊下は、今が昼間だというのにやけに真っ暗。
 2階に行くのには、あの真っ暗な所を通っていかなければならない。
「ど、ど、どぉしよぉぉ…」


 雷も、暗い廊下も怖いけど、2階を雨でびしょ濡れにしてお母さんに怒られるのも恐ろしい…。
 いや、そうじゃない!
 そうじゃくって、ボクの家をびしょ濡れにするわけにはいかないんだとCクン。
 意を決して立ち上がって、その暗い廊下を通って2階に行こうとした、その途端。
 例の最初にピシピシいう雷鳴と辺り一面ピカって来たもんだから、Cクンは「わっ!」って一声叫んで。
 座布団の下にもぐり込む。
 いや、もちろん頭だけ……

 そんなCクンは。
 2階の窓を閉めなきゃ!って。
 でも、2階に行こうとして、雷鳴と稲光に驚いて座布団の下。
 で、また意を決して、ゴロピカで座布団の下…

 そんなことを何回繰り返しただろうか?
 しかし、Cクンの勇気が勝ったのか、それともたまたまゴロピカの間隔が長かったのか。
 やっとドタドタと、必要以上に大きな音をたてて階段を上がったCクン。


 Cクンの家の2階というのは、Cクンと弟が2人で使っている部屋とお父さんお母さんの部屋の2部屋あったとかで。
 ドタドタと階段を一気に駆け上がったCクンは、まずお父さんとお母さんの部屋に飛び込んだ。
 部屋に入るなり、お父さんとお母さんの部屋の2つの窓を、バタンバタンと速攻で閉めたCクン。
 さらに、今度は自分と弟の部屋へと、とって返すように駆け出す。
 もう夢中だった。

 あとになってその状況を考えてみれば、雷鳴も稲光も間違いなくドシャピカ派手にやってたんだったんだろうけど。
 でも、そんなことはすっかり忘れて、まず南側の窓を閉めたCクン。
 ところが、Cクンと弟の部屋っていうのは、北側にもう一つ窓があったんだとか。
 それは、南側の窓を閉めて、クレセント錠をかけたその時だったと…

 ふいに、背中にゾクゾクゾクゾクーっとしたものが走って。
 それは、真夏だというのにもぉ寒いくらい。
 そのことに驚きつつも、Cクンは北側の窓に駆け寄ろうと。

 それは、たった今かいていた汗が一瞬でひいてしまったのがわかるくらいの冷たさ。
 そんなCクンに、北側の窓にかかっているレースのカーテンがフワーっと纏わりついてきて。

 それは、まるで窓を閉めようとするCクンを遮るみたいな。
 Cクンは、レースのカーテンから逃れようとするんだけど…
 レースのカーテンが体に纏わりついてくるのから逃れられない。
「わぁーっ!」
 不意に言いようの知れない怖さに襲われたCクンは、思わず声をあげる。
 そう。それは、レースのカーテン越しに感じられた、何モノかの体の、生々しいも冷たい触感。
 ソレは、纏わりつくレースのカーテン越しに、氷のように冷たい体でCクンに抱きついてくる……


 そんな時、Cクンの耳に聞こえてきた、ゴォォォーっという雨がやってくる音。
 それは、北側の窓の向こうから!
「わあーっ!」
 氷のようなソレに纏わりつかれたままのCクンが、レースのカーテン越しに窓を閉めたのと、その窓が一瞬にして大粒の雨に覆われたのを見たのは全く同時だった。

 はぁー、はぁー、はぁー…
 はぁー、はぁー、はぁー…
 我に返った時。
 いつの間にか畳の上に仰向けにひっくり返っていたCクンは、天井を見ながら、ひたすら荒い息を吐くばかり。
 酷く寒いんだけど、体がなぜか動かない……



 その後、Cクンが2度目に気がついたのは、夜だった。
 いつの間にか布団に寝かされていて。
 周りには心配そうなお母さんやお父さん、そして弟の顔が…。

 なんでも、ひどい熱だったとかで。
 真夏だというのに、まる2日寝込んだらしい。




19話目終わり。フっ!
  ──── 19話目『そこには、ただ風が吹いているだけ』〈了〉 メルマガ配信日:13.5.1
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2013
12.28

肝心のあの人は出てきたんだけれど。



 いやぁー、韮澤さん。
 まぁ出たのは出たんですけど。
 でも、その出演時間ときたら、心霊(作り物)ビデオの(オチ代わりに出てくる)霊の姿並みの短さでしたねー(笑)


 と、いきなり書いてあってもわからない方も多いかとは思うんですけど、まぁつまり。
 毎年年末になると、何故か必ずやる番組、『超常現象Xファイル』のことなんです。

 放送前にホームページを見てみたら、出演者の欄に、大槻教授と「超常現象漫才」をやるはずの韮澤さんの名前が載ってないんで。
 あの「超常現象漫才」の大ファンの私としては、えらく心配しちゃって、どうしちゃったんだろう?って書いたのは以下の記事なわけですが。
 http://kaidansweets.blog.fc2.com/blog-date-20131215.html


 ま、前にも書いたように。基本的に、「楽しみとか何とか言ってるくせして、実際見たら、絶対“あー、つまんね…”って言うに決まってる番組なんで。
 まぁ期待なんか全然しないで、でもワクワクしながら見たわけですね(笑)

 そうしたら……

 見事に期待通り、“あー、つまんね…”だったなぁ~って(笑)


 というよりは、期待を遥かに越えてつまんなかったかなぁ~なんて。

 まぁー、冒頭の「作り物の超常現象ビデオ」(てことは、通常現象ビデオ?)は、恒例だから仕方ないにしても。←1.5倍速で見ました(笑)

 途中から、なにやら急にマジックショーに変わっちゃって。←チャプター飛ばしちゃいました(笑)

 で、最後は。
 冒頭の「作り物超常現象ビデオ」に、テレビ局の製作陣が触発されちゃったっていうことなのか?
 な~んと、テレビ局のビルの上空にUFO出現みたいな、「作り物UFOビデオ」(?)で終わりと。
 (あ、その前に吸血鬼とかもあったっけかな?)



 しっかしまぁ、テレビ局の屋上で、どっかの変なおじさんが“ひゅ~んひゅんひゅん”って言ってたら現れるUFOって。

 UFO、いくらなんでもヒマすぎだろー!


 ていうか、“ひゅんひゅん”一生懸命呼んでるのは、おじさんだっていうのに肉眼では見えないって…

 UFOって、もしかしてイジワル…!?


 そういえば、テレパシーで呼ぶとUFOが出てくるっていう話は、昔からありますけど。

 それって、
 UFOの側からすると何の意味があるんだろう…???
  


 しっかしまぁ。
 肉眼では見えなくて、テレビカメラなら映るっていうのは、やっぱり場所が某テレビ局のある六本木なだけに。
 当日、番組関係者以外、近辺の誰もソレを見なかったっていうのはさすがにおかしいだろうってことになって。
 たぶん、放送作家がそういう台本を書いたってことなんだろうなぁ…(笑)



 あぁ~あ。
 もぉ来年は絶対見ないぞーっ!

 …って、毎年言ってるんですけどね(爆)







 そうそう。
 ちょっと気になったのは、この番組(の台本)って以前なら、韮澤さんを代表としたいわゆる「肯定派」を茶化すことでお笑いにしていたのに。
 今回は、むしろ「否定派」である大槻教授を茶化してお笑いにするっていう風に変わってましたね。

 まぁそれって、今の視聴者にウケるように。
 大槻教授のような、ある程度社会的に力を持つ人や世代を貶めて楽しむっていう、今の風潮に擦り寄った台本なのかなーと思いつつも。

 もしかしたら、日本の社会が超常現象的なことを妄信的に許容しちゃうって傾向が、また強まってことなのかなのかもしれませんね。
(まぁ世の中がそれだけ疲弊してるっていうのはあるんでしょうね)


 ただ…
 また、変な新興宗教が出てきちゃわないかなぁーって心配があるのと。

 それと、怪談話・ホラー的に言うと、そういうのって信じちゃえば信じちゃうほど、出てくるソレがやたらウルトラスーパーな存在になっちゃうから(それこそ、貞子さん映画じゃないけどさ)、リアル感がどんどん薄れていって。
 結果、普通の人が見向きもしない、たんなるファン向けのファンタジーかメルヘンになっちゃうって心配があるんだよなぁ……


 ま、怪談話やホラーって。
 ここしばらくは衰退期ってことなんでしょうかねぇ……(笑)




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2013
12.28

百ポ:18話目

Category: 怪談話


 それは、今年ももうちょっとで終わりという頃。

 12月の中旬くらいから、急に寒くなってきたその冬。
 まぁ関東地方のそのくらいの季節の天候といえば、いわゆる「冬晴れ」。
 晴れる日が続いて、大気がどんどん乾燥していく。

 寒い、乾燥とくれば、そう。風邪やインフルエンザの流行……



 「最近マスクをした人多くなったなー」なんて、他人事のように思っていたOさん。
 そんなOさんも、今シーズン最初の風邪っぴき。

 いや。思い起こせば、土曜の朝──正しくは昼前──に目を覚ました時、「なーんかのどがガラガラするなー」っていうのはあったらしい。
 ただまぁ風邪をひく時の、ありがちなパターンっていうか。
 朝起きてしばらくすると、特に症状らしい症状も感じなくなっちゃっうもんだから、特に風邪とは思いもせず。
 で、休みなもんだから夜更かしちゃったり、飲んじゃったり。
 おまけに巷で話題ってだけで、全然面白くないビデオをつい借りて見ちゃったり等々数々の不摂生。

 その結果は…
 それは、「明日からまた仕事かぁ…」なーんて、ブルーな気持ちが湧き出してくる日曜の夕方辺り。
 Oさん、ふと気がつけば、頭が重い。
「やっば…。こりゃやられたかも…。」

 なんでもOさん、インフルエンザはその前のシーズンの冬にやったとかで。
 「あそこまで激烈じゃないし、急激でもないから、まぁ風邪だな…」なんて。
 それは、あまりうれしくもない安堵のため息。


 日は替わって月曜日。
 Oさん、ダルい体とグリグリする咽喉、ぽっぽする顔を我慢して会社に行ったはいいんだけど。
 それは、調子悪いながらも昼食食べに行って帰ってきた、まぁ1時半くらいか2時前くらいだったのだろう。

 頭のズキズキが耐え難い。
 いやもう。その時のことで憶えていることといったら、上司のとこに行って「早びけさせてください」って言ったこと。
 あとは、会社を一歩外に出てからの、なんともイヤーな寒さに肩をすくめるようにして歩いたことだけ。


 いや、後で聞いた話では。
 なんでも、何をするでもなくぼーっと座っているだけのOさんに気がついた隣りのRさん、怪訝に思って声をかけたら。
 Oさんときたら、イスを回転に合わせるように、ぬぼーっとRさんに振り返って。
 Rさん、そのしかめられるだけしかめて、なおかつ焦点が合ってないみたいなOさんの目つきに、一瞬ギョッとしつつも。
 「Oさん、今日は帰った方がいいんじゃないですか?」と、勧めてくれたらしいのだが…。
 いやもぉ。Oさん、そんな記憶全くない。


 そんなOさんの、耐え難い頭の痛さと寒さを我慢しての帰り道。
 そこは、家の最寄り駅に通じている電車の中。
 まだ、午後の早い時間の車内は意外に人が乗っているものの、それでもシートにはあちこち空きがあった。
 Oさんはといえば、ドアのすぐ横に座って。
 頭を右側にある仕切りにあずけて、半分眠って半分起きているみたいな、そんな状態。

 それは、どこそこ駅と次の駅に停まったのは憶えているけど、でもその次の駅の記憶は全然ないみたいな…。
 それと。
 頭の痛みを我慢して顔をしかめているからなのか、視界がやけに狭くなっているのは感じていた。


 うん。今、どこだ?
 電車が停まった感覚に我に返って、億劫そうに辺りを見回しているOさん。
 開いたドアから見えた外は、たぶんA駅の風景。
 うん。あと、二駅か…

 もうすぐOさんの家の最寄り駅。
 家に着いたら、とにかく布団にもぐりこんで…なんて。
 ここまで来ると、さすがにほっとしてくる。

「うぅぅーん…」
 それは、ほっとしたことで意識がハッキリしたせいなのか。
 ふいに頭がズキーンと。
 その痛みに、つい呻ってしまったOさん。
 ハッとして、思わず辺りを見回したんだけど。
 自分で感じたよりも、小さい声だったのか?
 左隣りに座っているサラリーマン風の中年の男性は、ぼーっと向かい側の窓を見ているだけ。
 腿に置いた使い込んだ革のカバンと、その上で組んでいる両手。
 その左手首にはめられていた、シルバーの腕時計……


 ふぅ…。
 短くため息を吐いたOさん。
 タイミングを同じくして、電車が動き出す揺れが伝わってきた。

 電車が動く感覚に、Oさんは目を瞑りかけて、でもふっと。
 目だけ向けた、その視線の先。
 その左側の端にいきなり入ってきたそれは、こっちの方に早足で向ってくる人影。
 たぶん、今の駅で乗ってきた人なのだろう。

 乗り込むなり、空いた席を探して。
 見つけるや否や一目散に駆け寄って座るみたいな、そういう人っているよな…なんて。
 Oさん、虚ろな頭で思ってたら…

 なんだか、その人影って、まるで座っているOさんを一目散に目指しているみたいな…
「っ!?」
 そのやけに黒く大っきな人影が自分の方に歩いてくる様子に、Oさんはさっと顔をそっちに向けようと──。

 ドサっ
 体の左側が、ぎゅっと押される圧力を感じた途端。
 それは、Oさんの頭にもズキーンときた。
 激烈に!
「うっ…。」
「失礼っ!」

 Oさん、満員ってわけじゃないんだから、そんなに詰めて座ることないじゃないかって、思わず隣りに座った人を見れば。
 それは、縦にも横にも、やたら体格のいい男の顔。
 ただ、そのごっつい顔についている口から間髪入れず出てきた声は、ざっくばらんで妙に憎めない愛嬌があって。
 まったくカンベンしろよ…なんて。
 心の中で思いながら、顔を戻したOさん。


 しっかし、デカいヤツだなぁ…。
 なんだろ?柔道とか、ラグビーとか…
 たぶん体育会系なんだろうなぁ…なんて。
 頭の痛みの中、そんなことをぼんやり思いながらOさん。
 また、目を瞑ろうと……

「えっ!」
 いやもぉそれこそ。
 Oさんは、頭の痛みも忘れて、隣の男、そして辺りを見回していた。
「…!?」

 隣りに座ってきた、例の縦にも横にも体格のいい男は、Oさんのいきなりの動作に驚いたのだろう。
 ピッタリくっついた体を通して、ビクっっていうのが伝わってきて。
 ちょっと驚いたような顔で、しばらくOさんのことを見ていた。




 Oさんのお話、次はなんでも去年の夏のことだとかで。
 で、まぁ。
 例によってOさん、思い起こせばその時っていうのも、やっぱり風邪をひいてたなぁ~って。
 ま、夏風邪ってヤツですな。


 去年の夏っていうと、憶えている人も多いと思いますけど、8月の前半くらいにいったん急に涼しくなって。
 でも、その後お盆を過ぎたあたりからどんどん暑くなってきて、結局秋がやけに暑い年だったんですけど。

 Oさんは、8月の頭の急に涼しくなった時にまずやられたらしい。
 夏風邪は長引くというが、治ったんだか治らないんだかハッキリしない状態は9月になっても続いて。
 まぁその後続いた、やたら暑かったあの残暑に体力を奪われちゃったというのもあったのだろう。


 Oさん、その日は休日で。
 最近出来たとかいう、ちょっと離れた街のロードサイドのショッピングモールに、奥さんにせがまれて。
 息子さんも連れて、一緒にクルマで出かけたんだとか。

 ところが…。
 Oさん、そのやたらだだっ広くて、目まぐるしいくらいにいろんな店があることに酔ってしまったのか。
 そう。たぶん、例の夏風邪が抜けていないというのもあったのだろう。
 嫌な寒気を感じた時には、頭がぼーっとなっていた。

「なぁ…。
 俺、なんかここの冷房にやられたみたい…。
 外で陽にあたってるからさ。」
 奥さんにそう言って、一人外に出たOさん。
 見れば、すぐ駐車場の隣りに小さな公園がある。
 あぁ…。
 あそこの木の下で少し休んでるか……。


 あぁーあ…
 ふぅ~……
 その公園の木陰にあるベンチに落ち着いたOさん。
 そりゃ確かに暑いんだけど、でも寒気を感じるっていうか…
 顔なんかは全然汗をかいてないのに(この暑さだというのに…)、でも脇とかところどころは汗でグチョグチョ気持ち悪かったりと、どう考えても体調が変。

 バタバタバタ…
 それは、セミ。
 すぐ近くの木にとまったと思ったら、途端にミリミリミリミリ鳴きだした。
 そのうるささもさることながら、ジーンと耳の奥から頭の中にまで入ってくる音の波に堪らずそこを逃げ出したOさん。
 逃げ出した先のベンチもやっぱりセミはいっぱい鳴いていたけど、それはまぁ全然耐えられるレベル。
 暑いとはいえ、自然の温度の中。
 そんな風にOさん、しばらくセミの声を浴びていたら、なんだかやっと体調が戻ってきたような…。

 ふぅ~…
 溜め息を吐いたOさん。
 戻ろうかと立ち上がりかけて、「あっ…」と小さな声。
 アイツ、今どこにいるんだろ?ってケータイを取り出して。
 Oさん、トルルル…って呼び出し音が鳴り出した時には、すでにショッピングモールの方へ歩き出していた。

 木陰を出た途端、カーッと上からのしかかってきた夏の午後の日差し。
 わっさわっさ降ってくるセミたちの声。
 トルルル…、トルルル…

 奥さんは店を回るのに夢中なのだろう。
 延々呼び出し音が延々鳴るばかりで。
 トルルル…、トルルル…

 ちえっ、しょうがねーなー…
 舌打ちしながら、何気に足を止めたOさん。
 手持ち無沙汰だったのだろう、特に意味もなくくるりと半分だけ振り返った。
 トルルル…、トルルル…
 相変わらず電話に出ない、奥さん……


 半分だけ振り返ったOさんのの目に入ってきたのは、公園の脇にあったワンルームマンション。
 部屋が正方形なせいなのか、それとも外壁が茶色なせいなのか、それはまるで鳥の巣箱を並べ積み重ねたみたいに見える。

 トルルル…、トルルル…
 鳴り続けるばかりの呼び出し音を聞きつつ、無意識に動いていくOさんの視線。
 トルルル…、トルルル…
 そんな、すっと流れた視線の中で感じた、一瞬の違和感……

 うん…?
 トルルル…、トルルル…
 いや。Oさん、もはや呼び出し音は聞こえてなかった。
 え…
 なんだ!?

 電話を耳にあてたまま、一瞬感じた違和感の元を探して、その鳥の巣箱を積み重ねたようなワンルームマンションの部屋を次々と移動していくOさんの視線。
 真ん中…
 その上…
 横…、反対側の横…
 そして、下へ…

 強い西日があたっている、そのワンルームマンションの部屋をひとつひとつ順々に見ているOさんの目。
 でも、どの部屋も、ガラスの向こうでレースのカーテンがぴっちり閉められているだけで。
 その白い色と、それを通した中の黒褐色の色…
 それは、どれもそよとも動かない。


 トルルル…、トルルル…
 え、なんだよ。まだ出ないのかよ。
 それはOさん、いまだに鳴っていた呼び出し音に気がついて。
 全然出ない電話を切ろうと、ワンルームマンションに向けていた視線をズラしたその時だった。

 トルルル…、トル──。
「あ、どお~ぉ?大丈──。」
「っ!」
 ビっ――。
 Oさんの耳に電話の向こうから奥さんの声が聞こえたのと、つい今しがた一瞬覚えた違和感の正体に気づいたのはまさに同時だった。
 それに目が釘付けになっていたOさんは、なぜだか無意識に電話を切っていた。

 それは、視線の先にある鳥の巣箱みたいなワンルームマンションの6階と7階。
 その、一番左の部屋とその隣りの部屋。
 その4つの部屋が形作る正方形いっぱいっぱい、うっすら滲むようにあったソレは、見まごうことなく、顔。
 しかも、その二つの目は、すーっとこの公園を見下ろしている……

「…………。」
 つーっと。
 脇の下から肌を伝って流れ落ちた、その汗の触感。
 その時、ふいに左手で震えたケータイ。
 条件反射ってことなのか?
 Oさんはその振動を感じた途端、それを耳にあて奥さんの声を聞いていた。


「ちょっとぉ。どうしたのよー、いきなり電話切ったりしてー。
 大丈夫なのぉー?
 えっ。もしもしっ、もしもしっ…。」
 電話の向こうの奥さんの声。
 最初はいつもののんびりした声だったんだけど。
 でも、Oさんが何も言わないものだから、次第に慌てた口調に変わって。

「あ…、うん……。」
「なによぉー、もぉ。
 びっくりさせないで──。」
「あぁうん。そう…、オマエ、今どこら辺にいるんだ?」
 そう言った時にはOさん、例のマンションからはくるりと背を向け、ショッピングモールの方に歩き出していた。
 この暑い中、ちょっと足早に……


 後になって、その時のことを思い返してみたOさん。
 「あれで、目がこっちを見てたら相当怖かったろうなって思う…」って。




 ま、そんなわけでOさん。
 実は、他にも変なモノを見たことがあるらしい……

 そしてそれをよくよく考えてみれば、どれも風邪をひいていた時のような気がするんだとか。




18話目終わり。フっ!
            ──── 百ポ:18話目「風邪っぴきの時に…」 メルマガ配信日:13.4.13
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2013
12.27

蒲原っていうと…



 蒲原っていうと。
 私的に真っ先に思い出すのは、小学校の時の友だち隆二クンがお年玉で買った切手の「蒲原」なわけですが…。

 でもまぁそういうことって、ブログを読む人にとってはホントどーでもいい話ですよね。
 ていうか、ブログに軽々しく友だちの本名を載せるわけにもいかないんで、隆二クンは当然仮名なわけで、そーいう意味でもホントどーでもいいですよね。


 ま、そんなどーでもいいことを書いたのは、蒲原は蒲原でも、テレビで見た蒲原(静岡県)のいわしの削り節入りカレーっていうのが、なんだかやけにウマそうで。

 ってことで、いわしの削り節カレーが載ってるサイト(?)
 http://shizufan.jp/netamap/chubu/38702/



 ま、いわしの削り節をそのまま入れちゃうって、“口当たりがゴソゴソないのかなー”なぁ~んて思っちゃうのもありつつ。
 テレビでソレを食べてた人が、かの渡辺徹だったせいもあるのか(笑)、なんだかホントウマそうだったんです。


 ま、だからって、(まぁ蒲原のそのいわし削り節屋さんにはホント申し訳ないとは思うんですけど)お取り寄せぇ~なんて、めんどくさくって絶対しない方なんで(笑)

 ていうか、それこそ作り方は市販のルーで作ったカレーにいわしの削り節を入れるだけってことなんだから…。
 “いりこだしの顆粒を入れるだけでも、そこそこ近い味になるのかなぁ~”なんて、つらつら思ってたんですけど。

 ふと、思ったのは、
 “そういえば、アンチョビなんてどうなんだろう…?”って。

 でも…
 ネットで見ても、アンチョビを使ったカレーって出てこないんですよねぇ…。

 いや、基本的にめんどくさがりなんで。
 ちょこちょこって見て、“あーないや”で終わりにしちゃったんで、ちゃんと見れば出てくるのかもしれませんけどね(笑)


 ま、それはそれとして、カレーにアンチョビを使うって出てこないんで。
 もしかして、“カレー(市販のルーを使ったカレー)にアンチョビって合わないってことなのかなぁ~”な~んて思ってたら。

 “あ、サバ缶カレーってなかったけ?”なんて思い出して。
 で、見てみたら、そっちはいくらでも出てくると。

 なのに、アンチョビ入りカレーっていうのは出てこない。
 “うーん…、なんでだろ?”
 な~んて、またまた思っていて、
 “あ、そう!アンチョビじゃなくって、オイルサーディンは?”
って見てみたら、今度はそこそこ出てくると。



 ま、いわしの削り節カレーの代用品作るんなら、顆粒のいりこだしが一番カンタンだし。
 何よりそれが安上がりなんで、全然OKなんですけどねー。

 ただ、アンチョビなんて、今時そんな珍しい食材(調味料?)でもないのに、何でカレーに使うって全然ないんだろう?って、とっても不思議な気がして。

 ま、“そんなこと言うんなら、ぐたぐた言ってねーで、自分でやってみりゃいいじゃん!”ってことではあるんですけどねー(笑)


 ただまぁ…
 “そう…。アンチョビってことは、塩辛使ったらどうなんだろ…!?”
なぁ~んて。

 なんだか際限なくなりそーなんで、この辺で止めときます(笑)





 
 ♪カレーライスでお腹イッパイにならない方はこっちの曲もど~ぞ!



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2013
12.27

16話目-2

Category: 怪談話


 まぁごくたまーに。
 寝惚けているような、寝惚けてないようなそんな時に変なモノを見るクセのあるG彦氏なわけですが。
 でも、これは全然寝惚けてない時のことなんだと、G彦氏が何だかやけに強い口調で言っていた、そんなお話です。



 それは、G彦氏がまだ中学生だった頃……

 そのG彦氏。
 中1の…、確か5月の中旬くらいに、学校行きたくない病に罹っちゃったんだとか。

 いや、G彦氏って体育会系だから。
 話を聞いている方としては、当然「えっ!?じゃぁ部活は?」って思ってしまうわけなんだけれど。
 G彦氏によると、「その時は部活やってなかったんだよね。というか、それがきっかけでさ…」と。
 (……!?)


 で、まぁそのわかるような、わからないようなことはともかく。
 その、G彦氏の学校行きたくない病。
 本人いわく、「いや、不登校なんて深刻なもんでなくてさ。とにかく、自分でもよくわからないんだけれど、急に学校が嫌で嫌でたまらなくなっちゃったんだよなー」って。

 で、G彦氏…、というかG彦クン。
 その日も、学校に行くふりをして家を出て。
 やっぱり町をフラフラしていたんだとかで。
 ところが、その日はお昼ちょっと前からにわか雨……


 その雨は、結構強く降ったとかで。
 そんなわけで、雨宿り出来そうな所がないかとあっちこっち駆け回っちゃ、空を見上げてムカついているG彦クン。

 何しろ、学校をサボっている中学1年生──しかも制服着て──だから、あまり人目につくところには行かれない(というより、G彦クン自身が行きたくない)。

 篠つく雨の中、そんなG彦クンがたどりついたのは、町外れのあるアパートの入り口の軒下。
 そのアパート。
 アパートといっても、よくある木造モルタル2階建てで外に鉄の階段が付いているヤツじゃなくって。
 鉄筋2階建て…、そう、わかりやすく言うなら団地にある建物が1棟だけ建っているみたいな、そんなアパートだったらしい。

 とはいえ、そこはアパートなわけで。
 中1とはいえ体のデカイG彦クンみたいなのが制服姿でずっとそこにいたら、住民が薄気味悪くって通報しちゃいそうなもの。
 とはいえ、そこはうまい所を見つけたもので、そのアパート、見るからに誰も住んでないって感じ。

 G彦クンが雨宿りにと駆け込んだ入り口の軒先なんか、砂ほこりにまみれたゴミだらけ。
 3段くらい上がる階段の上にある向かい合わせの玄関の戸は、片方は落書きだらけだし、片方はベニヤ板が打ちつけられている。
 聞こえるものといえば、サーっという雨の音ばかり……


「あぁーあ…。」
 古ぼけた鉄筋アパートの入り口で、1人空を見上げているG彦クン。
 立っているのにも疲れたのか、そのうち革の学生カバンを座布団代わりに階段に腰掛けて。
 降り続く雨…
 その雨に濡れている、ぼうぼう伸びた5月の雑草たち…
 そして、背後の静けさ…

 で、G彦クンといえば、やっぱり…
「あぁーあ…。」


 そんなG彦クンは、おもむろにそのシーンとした背後の方を振り返ると、のっそり立ち上がって。
 座布団代わりにしていたカバンをパンパン叩いちゃ、その砂埃に一瞬嫌そーな顔。
 そして、何を思ったか、階段をとことこ上り始めた。

 でも、そのアパートって2階建てだから。
 階段を上がったところで、別に何があるってこともないんだろうけど。
 ま、G彦クンとしては、よっぽど退屈だったってことなのだろう。

 とはいえ…、というよりは、案の定、2階に上がっても、特に1階と違わなくって。
 そこは、1階と同じように、砂埃にまみれたコンクリート片みたいなのが散らばっているだけ。
 結局、また革の学生カバンを座布団代わりに座ったG彦クン。
「そうだ。メシでも食うか…。」
って、お弁当を食べ始めた。


 お弁当を食べ終わる頃には、雨はやっと小降りになっていた。
 雨も小降りになったし、ほかに行くか…って立ち上がったG彦クン。
 やっぱり、座布団代わりにしていた学生カバンを叩いていて、ふと…。

「……?」
 G彦クンが、しばしの間、じっと見ていた横にあるドア。
 何気に、そのドアのノブをまわしてみたら、キュルってかすかな音とともにそれは回る。
 なおも回して、引いてみると、それはかすかなカチャンという音とともに開いた。
「えっ…。
 中って、どうなってんだ?」

 いや。そんな、「中って、どうなってんだ?」って思うほどのものでもなかった。
 そこは外と大して変わらなくて。
 その、がらーんとした部屋の中は、破れた新聞紙や雑誌や、欠けた茶碗とか、ゴミが散乱しているばかり。
 それは、おそらく、かつて住んでいた人がここから出ていく時に残していった物なのであろう。
 見たところ、窓は閉まっているようなんだけど、でも、春先の風で砂が入るのか、靴の下がなぁーんかジャリジャリ砂っぽい。

 そんな中を、遠慮なしに、さらにズカズカ奥に入っていくG彦クン。
 そこは、たぶん、かつては畳が敷いてあったのだろう。
 その、今はむき出しの板になっている6畳の部屋。
 そこも、やっぱり見るからに砂埃だらけ。

 ただ、ガラーンとしているせいなのか、それとも、窓にカーテンも何もかかってないせいなのか、部屋の中は妙に明るかった。
 その明るさに引かれるように。G彦クンが、その6畳間に足を踏み入れ、窓から外を見れば。
「あれっ。いつの間にか晴れてら…。」
 どうりで明るいはずと、G彦クン。
 晴れたんならもう行くかなって、奥の部屋に目を向ければ。
 そこも、やっぱり同じで、ゴミと砂埃だらけ。
「さ、もぉ行こ、行こ…。」
 それは、ガラーンとした部屋に、ぼわーんと響いたG彦クンの独り言。


 もう出ようと、G彦クン。入ってきた玄関の方に、クルリと体を回した時だった。
「あ…。」
「えぇっ!」
 思わず口から出た、2つのG彦クンの驚きの声。
 最初の「あ…」は、入ってきた時は明るい6畳の部屋の方にばかり目がいって全然気がつかなかったのだろう。その反対側にあった台所が目に入ったから。
 そして、その後の「えぇっ!」は…。
 それは、そこにあったモノに、思わず心臓がドキンと跳ね上がっちゃったから。
「な、なんだよ、あの花…。」

 その台所の奥…
 ここから見ても、もう何年も水が流れてなさそうな様相の流し(シンク)と、おそらくかつてはガステーブルが置かれてあったのだろう一段下がったところの間。
 そこにあったのは、コップに生けられた一輪の芍薬の花。
 その、なんとも言い難い不思議な違和感……


「…!?」
 その、このゴミだらけ、砂ぼこりだらけのアパートの中で、まるで異世界のような違和感。
 その不思議な光景に、G彦クンの頭の中は、一瞬完全に混乱しちゃって。
 G彦クンは、まるで辺りに誰かいないかと盗み見るように、その花のところまで抜き足差し足。
 やっと、花がある流し台のところまできたG彦クン。
 今度は、その花に恐る恐る顔を近づけ…
「あ、本物の花だよ…。
 え?あっ、水も入ってんじゃん…。」

 コップに生けられていたのは、造花でなく本物の芍薬の花。
 そして、そのコップに半分くらい入っているきれいな水。
「え…?てことは、ここって水が出るってことかよ…。」
 いや。別に慌てることもないと思うのだが…。
 でもG彦クン、妙に慌てたような動作で、流しの上にあるすっかり白くなっちゃった蛇口をキュッキュッてひねってみたんだけれど。
 それは、当り前のようにその音だけしかなくって。
 でも…。
 なら、このコップの水って……

 ビクッと、思わず振り返っちゃったG彦クン。
 でも、そのガラーンとした埃まみれの部屋は、今までと何ら変わっていない。
 違うことといえば、外で太陽が本格的に顔を出したらしく、部屋の中がやたら眩しいだけ。

 G彦クンの視線は、またコップの芍薬の花に。
 花びらが何枚も重なった、そのふんわりと丸い形…
 その花びらの、淡いけど、でもしっかり色がついたピンクの色……

 その美しさっていうのは、もしかしたら。
 中学生の男の子の日常とは、あまりにかけ離れすぎたってことなのかもしれない。


 まぁつまり。
 ふいに、こういうものを見せられた男の子の頭の中っていうのは…
 ある意味、逆上しちゃうっていうか…!?

 ある人は、とりあえず逃げ出しちゃったり。
 またある人は、暴力の衝動がふつふつ湧いてきたり。
 かと思うと、ある人はソレを持ってっちゃったり。
 いや、もちろん。それを、しっかと守りたいって思ったりするのも男の子なんだけれど…。
 とはいえ。
 男の子にとって奇麗っていうのは、文字通り「奇」なモノ以外何物でもないのかもしれない。


 で、件のG彦クン。
 その時っていうのは、G彦クンの頭もすっかり逆上していたってことなのか?
 G彦クンは、おもむろに、コップにあった芍薬の茎をつかんだかと思うと。
 あとは、振り返ることなく、ダーっと部屋の外へ。
 もちろん、その右手には例の芍薬の花。
 いやもう、G彦クン。あとで思い返してみても、その時なぜそれをその部屋から持ち出そうって思ったのか、自分でも全然わからないらしい。


 左手にカバンを抱え、右手には芍薬の花を持ったG彦クン。
 なんで息せき切っているのかなんてわからないけれど、そのアパートの階段とダダダダーっと駆け下りて。
 そしてそれは、G彦クンがさっきまで雨宿りをしていた入り口の軒先から駆け出そうとした時だった。

 バターっ!
 その、ふいに上から聞こえてきた激しい音。
 その音の強さに、G彦クンがビクっと見上げると。
「な、なんだぁ…!?」
 いったいソレって、さっきからあったのか?
 いや、それとも……

 そこにあったのは、なんと鯉のぼり。
 でも、なぜかそれは真っ黒な真鯉が一匹だけ。
 そんな物が、G彦クンがつい今の今までいた2階の部屋の外を泳いでいる。

 バタバタバターっ!
 それは、まるでG彦クンを威嚇でもしているかのように、激しく風になびく……


 G彦クン、真上でバタバタ音をたてて泳いでいる真っ黒な真鯉をどのくらいの時間、そうやって眺めていたのか。
 ふと、目がいったのは右手に持った芍薬の花…。
 何かにはっとした時には、G彦クン。もぉその芍薬の花をパーっと放って。
 あとは、脇目もふらず全速力で逃げ出していた。



 と、ここまできて。
 このG彦クンのお話、ちょっとばかし腑に落ちないって思う人もいるんじゃないでしょうか。
 そう。それは、その部屋にあったという芍薬の花。

 ま、芍薬ってそれほど珍しいってこともないとは思うんですけど。
 かといって、中1の男がパッと見て「芍薬の花だ」ってわかるほど、ポピュラーな花でもないような気もしますよね。
 ちなみに言うと、私も芍薬ってどんな花か知りませんでした。
 いや、立てばシャクヤク。座れば…ってヤツはさすがに知ってましたけど。

 つまり、それって、G彦氏によると。
 あの部屋にあった花が「芍薬」などという名前だったなんて、もちろん知らなかったんだと。
 で、あの花のことを調べようと思ったのが、花や植物に興味を持つきっかけであり、また陸上部に入るきっかけでもあったんだということらしいんだけれど…
 (……!?)


 なんでもG彦クン。その後、アパートのその部屋で見たあの花が気になって仕方なかったらしい。
 というのも、例の真鯉も含めて、ソレがどうにもこうにも薄気味悪くなってきちゃって。
 「あれって、もしかしたらこの世のもんじゃなかったんじゃないだろうか…」なんて、不安に苛まれる毎日。

 あれがこの世のものじゃないとしたら…
 オレ、どうなっちゃうんだろう…
 もしかして、呪われて死んじゃうとか……
 

 そんな中、G彦クンは。
 ふと、「そうだ。図鑑で調べてみればいいんじゃん!図鑑に載ってれば、この世のモノってことなんだから」って思い立ったんだとか。

 ただ、問題はそんな図鑑なんてどこにあるのか?
 とはいえ、そこは中学生。
 「そうだ。学校の図書室なら、図鑑はあるよな」って。


 ということで。
 学校行きたくない病にもかかわらず、それを思いついた次の日、スンナリ学校に行っちゃったG彦クン。

 ところが、昼休みに図書室に行くと…。
 そこにいたのは、G彦クンが教わっている先生の中でも特に苦手中の苦手、口裂けババァというニックネームが言い得て妙の国語のB先生。
 G彦クン、思わず「ゲっ!」って、回れ右しようとしたんだれど。
 でも、そこはB先生。ダテに口裂けババァなんて呼ばれるわけじゃなく。
 それはもぉ電光石火の早業!

「G彦ぉーっ!」
 いやもぉ。G彦クンはネコに睨まれたネズミも同然。
 そのスコーンと飛んできた声に絡め取られちゃったかのように、まったく動けなくなっちゃって。
「お前、最近全然学校来ないくせして、何しに来た!」
 って、別に。学校サボってばかりだからって図書室に来ちゃいけないって理屈はないんだけれど。
 とはいえ…

「す、すみませーん!」
「すみませんじゃない!
 お前は、あたしの言ってることをちゃんと聞いてないな!
 あたしは、ここに何しに来たって聞いてんだろうがーっ!!」
 いやもぉ。そのドスの効いたガラガラ声に、キュゥって縮み上がっちゃったG彦クンの心臓。

「ず、ず、図鑑…。
 図鑑を見たくって…。」
「なぁにぃー。ずぅかぁんんんだぁぁぁー…!?
 図鑑って、お前がかぁ。
 G彦ぉーっ!!」
「は、は、はい。」
「で、何の図鑑が見たい?」
「え…!?」
「何の図鑑が見たいんだって言ってんだーっ!」
「は、花、花…。
 あ、いえ。しょ、植物の図鑑です。」
「植物の図鑑んんー!?
 お前がぁ?
 なんで…!?」

 いや。さすがの口裂けババァことB先生でも、G彦クンが植物の図鑑って言ったのがよっぽど意外だったのだろう。
 ふっと、その恐ろしい形相が緩んだ。
 G彦クンとしては、その機を逃さず逃げ出そうと。
「す、すみません。帰ります。」
 しかし。口裂けババァはそんな甘くなかった。

「待てぇ、G彦ぉーっ!!」
 情けないかな、その声に思わず竦んでしまったG彦クンの足。
 ところが、後ろから聞こえてきたのは、意外と穏やかな口裂けババァの声。
「G彦、お前、植物の図鑑見たいんだな!
 よし、見せてやる!」
「あ、ありがとうございます!」

 いや。生徒だったら、図書室の本を見るのは自由なわけで。
 別に、ありがとうございますなんて言う必要はないんだけれど。
 まぁ人生っていうのは、なぜかそうなっちゃうということは往々にしてあるもの。


「P美っ!ちょっとこっち来い!」
 口裂けババァのその声に、こっちにやってきたのは、やけにお姉さんっぽい女の子。
 たぶん3年生なのだろう。
「なんですか、先生。」
「G彦に、植物の図鑑見せてやれ!」
「は、はいぃぃ?
 ちょ、ちょ、ちょっと…。
 あの、オレ、自分で探し──」
「G彦ぉーっ!」
「は、はいっ!」
「P美に植物図鑑探してもらえ。
 いいな!」
「うん。さ、G彦クン、こっち来て。
 わたしが探してあげるから…。」

 いやもぉ、G彦クン。
 P美さんの、そのお姉さんっぽさに。
 顔が、あっという間にカッカしてきちゃって。
 おまけに、口もしどろもどろ…。

 そのP美さん、図鑑が見つかったら見つかったで、今度はG彦クンに「何を調べたいの?」な~んて変に優しい。
 一方、G彦クンときたら、
「は、花の名前…。
 あ、いえ。
 ホ、ホントにある花なのかどうかわからないんですけど…。」
なんて、つい余計なことまで言っちゃったり。

 でもP美さん、そんなG彦クンのワケのわからない言葉にも全然動じる様子もなく。
 ケラケラ、ケラケラ可笑しそうに笑っている。
「今知りたいってことはさ、つまり最近見たってことよね?
 その花…。」
「は、はい…。」
 心の中でG彦クン、まぁ最近見たには違いないよな…なんて。
「この図鑑はね、花が咲く時期ごとに見ることが出来るの。
 今は5月でしょ?
 だから5月に咲く花で探せばいいの。」
 そう言って、P美さん。
 G彦クンをイスに座らすと、横で図鑑をペラペラめくりだして…

「どんな花だったの?」
「は、はい。
 あ、えーっと…。
 丸くって、薄いピンクで…。」
「丸くて薄いピンクかぁ…。
 え、それは木?
 それとも草花?
 葉っぱの形は?」
「あ、え?あぁそう、だから花…。
 花しかなかったんです。」
「あ、切花だったってこと?
 そっかぁ…。」

 そんな風に質問したりしながら、図鑑をめくっているP美さん。
 そんな図鑑を見ているP美さんの横顔を、チラッチラ盗み見るように見ているG彦クン。
 そのうち、何がどうなってどうなってるんだか知らないけど。
 首の後ろや耳の上辺りが、なんだかぽーっとなってきちゃって……


「あっ、これ。これじゃない?
 ねぇこれ、芍薬!
 ね、違う?」
 P美さんが見せてくれたそのページを見ると、それはまさにあの時あの場所にあった、あの花。
 いやもぉG彦クン。つい今の今までP美さんの横でぽーっとなってたことも忘れちゃって。
「そ、そ、そっ。これっ、これっ!
 あ、あ、あったんだ、ホントにあるんだー。
 そっかー、この世のものだったんだ…。
 よかったぁー。ふぅぅー…。」

 いや、もぉ。
 G彦クンが思わず「この世のものだったんだ」なんてことを言っちゃったもんだから。
 P美さんは、隣りのイスで上半身がはじけちゃったみたいな大笑い。
「なによー。
 ホントにあるとか、この世のものだったんだってー。
 G彦クンって面白いわねぇー。
 ケラケラケラ…」
「えっ、あ、はい…。
 いや…。」
 な~んて、G彦クン。
 P美さんの鮮やかな笑い顔を見ながら、照れて笑っていたまでは、まぁよかった。
 しかし、それはいきなり後ろからやって来た。


「G彦ぉーっ!」
「は、はいぃっ!」
「あたしはお前の頼みをきいて、図鑑見せてやったんだからな。
 お前もあたしの頼みきくよな。」
「え…。」
「今日の放課後、グラウンドの朝礼台の前に来い!いいな。
 いやぁ前からお前の足には目ぇつけてたんだ…。」

 そう。B先生のあだ名「口裂けババァ」の「口裂け」は、その容姿からきたものでなく。
 陸上部の顧問で、足がやたら速いからついたものだったらしい。


 まぁG彦クンとしては、嫌々ながらに行った放課後のグラウンドだったんだけれど。
 でも…
 そこに走ってきたのは、あのP美さん。
「そぉG彦クン、陸上部に入るんだぁ。よかったぁー。」
 なんて。
 やっぱりケラケラ笑いながらあっちに走ってっちゃって……



 まぁつまり。
 G彦氏によれば、それが学校に行きたくない病なんてあっという間に治っちゃった、2つの芍薬の花の思い出なんだと。




16話目終わり。フっ!
        ──── 百ポ:16話目「顔、背中、それと芍薬の花」 メルマガ配信日:13.1.31
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2013
12.27

しっかしまぁ、どうしたもんだか…

Category: guchitter


 いや、私はもちろん安倍さんの靖国神社参拝は支持する方です。

 ただ…
 それって、今のタイミングでするべきことだったのか……


 もちろんね。
 中国政府や韓国政府が、ここぞとばかり日本政府を非難してくるのはお門違いも甚だしいことだって思います。

 ただ、首相が参拝すれば、かの2国の政府が(毎度のごとく)ここぞとばかり騒ぎ出すのはわかりきったことなわけで。
 いや、もちろんかの2国は、いつ参拝しても。また、参拝しなくても、どーせ別の件で外交問題にするんだから、なら参拝しちゃおうっていう論理を言ってしまうなら、その通りというしかないんですけどね(笑)

 ただまぁそう思いつつも、なんだかなぁっていうか。
 現に今回は、米国をはじめEU、ロシアも否定的なコメントをしてるわけですしねぇ…。

 いや。その否定的コメントだって、本来ならお門違いでしょう。
 だって、安倍さんがしたことは、どこの国の元首もしている、国のために亡くなった方たちへの慰霊なんですから。

 でも。
 靖国神社に祀られている、その国のために亡くなった方たちが一番望んでることは、私たち日本人が幸せに暮らすことであるとも言えるんじゃないのかなって思うんです。
 そう考えると、安倍さん個人のその気持ちは尊く、かつ正しいことだとは思いつつ。でも、国のために死なざるを得なかった人の思いに沿うならば、自分の気持ちに妥協するってことも正しいことであるような気がするんですよね。


 そういえば、去年だったか、橋元さんが従軍慰安婦問題に関して失言した時。
 その機会を利用して、ここぞとばかり橋元さんを批判していた野党の党首とか。
 あと、気の効いたことを言ってるつもりで、戦場で亡くなった方たちへのあてこすりを平気で言っていた与党の議員がいましたけど。
 そんな国のために亡くなった人の思いを粗末に扱える人たちから比べれば、そこは安倍さん、さすが日本国の首相の器ってことなんでしょう。

 ただ、今回の一件で、安倍政権って意外と短命なのかもなぁ…という気もしつつ。
 でも、その前日の、ずっと硬直していた普天間基地移設問題を前進させた手腕を考えれば、この危機を逆にいい方向に変えるチャンスとしてほしいなぁとも思いますね。




 そういえば、これはずいぶん前にも書いたことなんですけど。
 安倍さんって、平安時代の前九年の役で朝廷軍に滅ぼされた安倍氏の、安倍宗任の子孫なんだとか。

 ま、それがホントかどうかはともかく。
 蝦夷とか俘囚と蔑まれてた安倍氏の末裔を名乗る人物が首相になっても、その出自についてあれこれ言われることのない日本って国を私は誇りに思います。




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2013
12.21

12/21のクリスマスな…、じゃなくってドンチャン騒ぎ

Category: R&R


 やたらロマンチックだったり、やたらセンチメンタルだったり。
 かと思うと、たら敬虔チックになってみたりっていう
 クリスマスソングですけど。

 でも、ドンチャン騒ぎっていう要素もはずせませんよねー。


 












 ♪ホ~ホ~ホ~ホ~ ホ~ホ~ホ~~~って?




 えっ、何?
 アナタ、まだドンチャンし足りない?

 http://www.youtube.com/watch?v=Lnvbf4JFKOU




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2013
12.21

百P:16話目

Category: 怪談話

 出物腫れ物ところ嫌わずと言いますか、ユーレイ・オバケ出る人を選ばずと言いますか。
 怪異的な出来事っていうのは、ホント、誰にでも平等に訪れるものみたいですね。

 「いっやぁオレは知らねーぞ、そんなこたぁー」とか。
 「失礼ね。オシャレなわたしがそんなダっサいこと知るわけないでしょ!」とかなんとか言ってみても。
 所詮それっていうのは、生者の都合なんであって。
 どーも、ユーレイやらオバケやらの都合と合致するとは限らないらしんです(笑)


 というのも。
 いや、世の中っていうのには、ユーレイやらオバケやらを日常的に見ちゃうって人も、もちろんいるにはいるらしいんですけどね。
 でも、絶対多数の人は、「ユーレイ、オバケ?あぁ…。そういえば1回だけ変なことがあったなぁ…」なぁーんて程度なんですね。

 ま、昨今は「霊感」なんて言葉が、一般常識みたくなっちゃってる変な世の中なわけですけど。
 ただ、一般常識になっちゃった反面、それを変な風に解釈している人も多いような気がします。
 つまり、「霊感がないから、ユーレイは見ない」とか、逆に「ユーレイ見たことあるから霊感がある」とか…。

 いや。私はもちろん、ユーレイ・オバケ的なことっていうのは100%素人です(爆)
 あっちの方に友人知人がいて、日ごろから親しくさせてもらってるなんてことは全くないんで。
 まぁその手のことについて、これが120%正しい!なんて言えるわけではないんですけど(というか、この手のことを、100%正しいこと言える人なんているわけありませんよね)。

 ただ…、ただ、ですよ。
 ユーレイさんってぇのは、一応「あの世」の方ってことになっているわけでしょ?
 一方、私たち生者の暮らすのは「この世」ってことになってるわけで。

 まぁもっとも、ユーレイさんたちからすれば。
 自分たちユーレイが暮らすあの世が、あくまで「この世」なんであって。
 生者どもが暮らすこの世は「あの世」だって論理なのかもしれませんけどねー(笑)

 まぁそれはそれとして。
 一応、「この世」と「あの世」という概念があって、どっちにどっちが暮らすって理(ことわり)が昔っからあるわけですよ。
 つまり、「この世(ユーレイさんからすれば「あの世」…あぁややっこしい!)」にいるのは生者で、「あの世(ユーレイさんからすれば、そっちが「この世」)」にいる(ある?)のはユーレイさんって、昔から決まっているわけですから。
 てことは、ユーレイさんが「この世(面倒くさいんで以後注釈はナシ!)」にいるのは極めて不自然ってことになるわけです。
 
 まーね。
 わざとややっこしく書いてるんで、すっごくわかりにくいとは思うんですけど(爆)、それはまぁともかくとして。
 ユーレイとかオバケとか言っちゃうと、世の人(生者)は、何だか妙にウルトラスーパーな存在と思っちゃう傾向がありますけど。
 でも、そんなわけはありませんよね。
 だって、ユーレイさんとかご大層に言ったって、所詮は生者が死んだ程度のヤツにすぎないわけですから。

 つまり、ユーレイさんだって、そんな程度の存在なわけですから。
 ユーレイさんたちも、私たち生者も。まだ私たち生者がわかってない、なんらかの「自然の理(ことわり)」に則って存在しているはずなんですよ。
(いや。あくまで存在するならば、ですよ 爆)

 そんな、生者もユーレイさんもそれには従わなければならない、「自然の理」ってものが(たぶん)あるわけです。
 てことは、とりあえず「この世」「あの世」って敷居がある以上、ユーレイさんがこの世にいる(ある)のは不自然でなきゃおかしいはずです。
 不自然なのにそこにいる(ある)ってことは、それはなんらかの理由やユーレイさん本人なりの事情があるってことなんでしょう。

 つまり。そのなんらかの理由や事情が、誰々さんに会いたいや姿を見せたいなんだとしたら。
 それはもう誰々さんがいくら「信じない」だの「見たくない」だの言っても、見ちゃうのが「自然」ってことなんですよ。
 きっと…(笑)


 だって、それって、いわゆる「コミュニケーション」なわけじゃないですか。
 例えば、この世の世界でAさんがBさんに会いたいと思ったら、AさんはBさんに会えるのが普通です。
 でも、BさんがAさんと会いたくないと思って、会わないように何か対策をしたとしたら、AさんがBさんと会える可能性は低くなりますよね。

 ユーレイさんと生者の関係も、それと同じだと思うんですよ。
 普通、私たち生者は日々生活していて、ユーレイさんと会いたくないからって何らかの対策(?)をとったりしていません(よね?)。
 てことは、ユーレイさんの意思がある生者と会いたいなのだとしたら、それは会っちゃうってことでしょ?(笑)


 つまり。
 「霊感」があるから彼ら彼女らと会う(遭う)、ないから会わない(遭わない)でなくって。
 ユーレイさんの意思があなたに会いたいなら、「霊感」があろうがなかろうが、信じようが信じまいが、あなたは否応なく彼ら彼女らと遭遇しちゃうってことなんでしょう。
 だって、それは「この世」でごくごく普通に行われているコミュニケーションの構造と何ら変わらないんですから……




 で、まぁ。
 G彦さんっていう人のお話なんですね(笑)

 東京郊外の街で一人暮らししていて、毎日都心にある会社に通っている。
 そりゃ、毎朝早く起きて会社に行くのは面倒くさい。
 でもまぁ会社に着いちゃえば、そこそこ一生懸命仕事をする。
 まぁ社内の滅茶苦茶エース株ってわけではないけど、上司や同僚、お客さんとみんなからそれなりに信頼されてもいる。

 そんなG彦氏は、若い男性の例に漏れず、料理掃除洗濯のような家事は大の苦手。
 どのくらい苦手かっていうと、もぉほっとんど放棄してたってくらい(笑)

 つまりまぁG彦氏の住まいである、そのワンルームマンション。
 部屋の中は、お世辞にもキレイとは言い難いものがあったそうです。

 ですが…。
 そんなG彦氏の全然小ぎれいじゃない部屋に行った人が、一様に意外な顔をすることがあって。
 それは、G彦氏の部屋にあるいくつかの鉢植え。

 いや、G彦氏のそんな部屋に行くのは、どうしたって男の友達が多いわけです。
 G彦氏は、そういえば体育会系──陸上部(ちなみに短距離)──だったそうですけど。
 つまり、類は類を呼ぶということなのか、そんなG彦氏の部屋にやってくる友人というのはむっさいのがやたら多いんだと。

 若い男…、ましてや体育会系で育った男なんてもんは、普通、鉢植えなんてもんがそこにあっても、まず目に入りません(爆)
 それなのに、(そんなむっさい)誰もが「うん!?」ってソレに気がつくのは、そこには可愛らしい花が咲いていることが多いから…。

 その可憐さに、さすがのむっさい男たちも、思わず「え…」って辺りを見回せば…。
 嫌でも目に付く、部屋の隅の本棚に並んだ図鑑等植物・園芸関連の本。


 もちろん、学生時代から付き合っているような友人は、G彦氏がそのデカイ図体に似合わず花や植物が好きっていうのはわかっています。
 でも、それを知らない友人は、その珍奇さ超常さに一様に首を傾げるしかなくって。
 中には、「彼女の趣味ってこと?え、てことは、G彦って同棲してるってことかよ!?」なーんて、変に慌てちゃったりするヤツまでいたり。


 そんな、若い男性にしては珍しい趣味をもったG彦氏。
 ま、そんな趣味をもったのには理由があるわけなんですけど、まぁそっちは次回のお話(笑)



 で、まぁG彦氏。
 その時っていうのは週末の夜で。
 テレビを見ていてもつまらないし、ネットも飽きちゃったしで。
 仕方なく、会社の同僚から回ってきた本を読むことにしたんだそうです。

 ま、会社の同僚から回ってきたといっても仕事関連の本ではなく。
 いわゆるミステリ小説。
 でもG彦氏、週末でお疲れだったのか、それともそのミステリ小説がつまらなかったのか。
 その辺はまぁよくわからないんですけど、いつしかウトウト、ウトウト…

 そんなG彦氏、ふいにカックーンってきて、目を覚まして。
 「うん。少しだけ…」って。
 近くにあった座布団を引き寄せると、二つに折って頭の下に枕代わり。
 G彦氏ときたら、よっぽど眠かったのか、たちまちぐっすり。


 そんなG彦氏が、「うぅぅーん…」って。
 もわぁーっと目を開きかけたまさにそのタイミングだった。
 枕にしていた二つに折った座布団のすぐ向こうにあったそれは、男の顔。

「…!?」
 男の顔は、座布団を枕に寝ているG彦氏のまさに目の前。
「っ!」
 その男の顔ときたら、こっちを見たまま、いきなりニヤぁ~って。

「あわわ、おわぁーっ!」
 声をあげながら、思わず1メートルも飛びのいちゃったG彦氏。
 その瞬発力は、まさに短距離走者のもの。
 いや、そんなことを言っている場合じゃない。

 とはいえ、その男の顔は一瞬後にはどこにもなく……


「顔なんだよ、顔…。
 首じゃなくってさ、顔。
 首から上じゃなくさ、顔だけがあってさ。
 そんで、ニヤぁ~って…。」

 いや。G彦氏にそれを聞かされた人は。誰もが「夢見て、寝ぼけたんだろ」って呆れたように言うらしいのだが。
 でも、G彦氏、
「それってさ、オレが慌てて飛びのいたあとも、
 確かにそこあったんだって。
 ま、一瞬だったけどな…。」って。




 そんなG彦氏が出張で、ある地方都市のビジネスホテルに泊まった時。

 いや、別に。部屋に入った瞬間嫌ぁ~な感じがあったとか、そんなことは全くなく。
 というかG彦氏。
 もぉそんなこと感じるより何より、もぉくったくただったんだとか。

 その日は、朝イチの飛行機で東京を発って、一日中何やらかにやら。
 いやもぉ目が回るような忙しさ……

 G彦氏、それこそホテルのチェックインが終わってエレベーターに乗った途端に。
 それは徹夜で仕事している時、いつの間にか視界の端が黒っぽく狭まっているみたいな、あの感覚。
 まだ、10時前だっていうのに…

 とはいえ。
 風呂には入りたいよなぁ…なんてG彦氏。
 部屋でバスタブにお湯が落ちる、そのドボジャボ、ドボジャボーって音を聞きながら。
 ぐで~って、ひたすらベッドに身をあずけたい欲求をなんとか抑えていたんだと。

 さて、やっとお湯も溜まって。
 ビジネスホテルにしては珍しく広いバスタブに浸かっているG彦氏。
 熱いお湯と、そのお湯から出るもうもうたる湯気の中で長い時間ぼーっとしていたら、なんだか多少は疲れがとれたような…

 そんなG彦氏、気がついた時には、歌なんか歌っていたらしい。
 まぁそんな、1曲だか、1番を2回歌ったんだか、その辺は自分でもよくわからないらしいんだけれど。
 でも、歌い終わった時には、意外なくらい気分がスッキリしていた。


 風呂から出て、身も心も、そして気持ちもスッキリしたG彦氏。
 テレビをBGMに、買ってきた缶ビールなんて飲みながら、明日使う書類に目を通したり。
 時々聞こえてくる、エレベーターの方からやって来ては、部屋の前を通り過ぎていく、くぐもったコツコツという足音。

 ある時、何気に顔を上げたG彦氏。
 気がつけば、さっきのように視界の端が黒く狭まっている、あの徹夜の感覚。
 時計を見れば、いつの間にか12時過ぎ。

 いつもだったら、まだまだ起きている時間なんだけれど…
「ふわぁ~。寝るか…。」


 歯を磨いた後、トイレに座ってボーっとしていて。
 そんなG彦氏が、何気に横のバスタブの方を見れば。
 それは、なんだか湯気のような……

「…!?」
 風呂入ったの、もうずいぶん前だよなぁーって、怪訝な思いでそれを見ているG彦氏。

 それは、トイレに座っているG彦氏の、ちょうど視線よりはちょっと高いくらいの位置。
 バスタブの上のその辺りに、何だか湯気みたいな白いものがあった。

「なんだあれ…」
 ざっと、横30センチくらい、縦40センチくらい…。

 それこそ、なぜかそこだけに湯気が固まってあるみたいな(?)、そんな感じなんだけど…
 でも、見た目どことなく丸みを帯びていて、つるんと艶かしい。
 そういえば、真ん中を縦に走る影は、どこか背中の窪みを思わせるような……

 そう。それは背中。
 それも、女性の背中……
「えっ…!?」
 でも、ソレって背中だとしても、そこにあるのは背中だけで……
「…!?」


 座っていたトイレから、無意識に立ち上がっていたG彦氏。
 そろり、そろりと、体と腕を伸ばすようにして、それを指の先で触ろうと…

 艶めかしいその背中のようなものに触れた途端。
 いや。実際に触れたかはわからないらしい。なぜなら指先に何の触感もなかったからとG彦氏は言うのだが、それはともかく。
 とにかく触れたと思ったその瞬間、ザザーっと。
「うわっ!」
 その一斉に降ってきたものに、G彦氏、もぉ驚いたなんてもんじゃない。
「……!」
 思わず後ろにひっくり返ってしまって、しばし呆然。
「……。」
 でも、やっと我に返ってみれば、それはどうやら上(天井?)から、それこそ雨が降るように落ちてきた無数の冷たい滴……
 …のよう!?

 やっと立ち上がった、というか立ち上がれたG彦氏。
 もちろん、その時には艶めかしい背中のようなものなんてどこにもなく…。

 ただ、辺りには石鹸だかシャンプーだかの匂いが、そこはかとなく漂っていたと……


 いや、G彦氏。
 あれほど驚いたわりには、怖いとか、気持ち悪いとかそんな感情は起こらなかったらしい。
 その後は、ベッドの頭にある目覚ましをセットして、明かりも躊躇なく明りを消したんだと。
 そして、その夜って、やけにぐっすり眠ったんだとか。
 それは、あとになって思うと、自分でもちょっと不思議なくらい。


 つまり。
 それって、やっぱり何かあったってことなのか……




──── 本日これまで!
           百P:16話目-1〈了〉/16話目-2につづく メルマガ配信日:13.1.13
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2013
12.20

12/19のクリスマスな曲~♪

Category: R&R





 えぇー、全然面白くないぃー?

 いいんです!
 私の趣味でやってんだも~ん!
 ってさ(笑)



 しっかし、ニック・ロウにジョン・ハイアット、ポール・キャラックって…
 曲を探してて、コレ見つけちゃった時は、うっひょーって。
 思わず、目から星が飛んじゃいました(笑)


 あ、もう20日じゃん!




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2013
12.20

いっそ、ゆるキャラか何かにやってもらえば?

Category: guchitter


 猪瀬氏、とうとう辞意表明しちゃいましたねー。

 個人的には、なんとか切り抜けて欲しいなぁ~って思ってたんですけどねー(とはいえ、私は東京でのオリンピック開催は今でも大間違いだって思う方です)。
 ま、昨日辺りのニュースに出てた、東電病院売却云々の話からすると、おそらく後ろ暗い金だったんだろうなーって。
 ま、ここまできちゃうと、どうにもならなかったのでしょう。


 今回のことって、しっかしまぁ、なんと言うか。
 自民・公明の議員さんたちとしては、オリンピック招致の立役者となっちゃった猪瀬氏にオリンピックに関する諸々のプロジェクトのイニシアチブを(および、役得)よっぽど取らせたくなかったんだろうなーって(爆)
 たぶん、例の徳州会の選挙違反をチクることで、そこから芋づる式に猪瀬さんを引き摺り下ろすっていうシナリオが描かれてたってことなんじゃないのかな?

 それこそ、先週辺り。
 徳州会の人が、いきなり「ぜ~んぶ私たちが悪いんで~す。だから裁判でも争いませ~ん」みたいなこと言い出しちゃってみたり。
 あれなんか、ここまできたら猪瀬氏も辞任するだろうって見込んだタイミングで、裏で一種の司法取引まがいのことがあったってことなんじゃないのかなーなんて。
 なんだか、勘繰ろうと思えばいくらでも勘繰れちゃったりって感じです(笑)

 そういえば、マスコミの猪瀬氏へのこき下ろし、やったら酷かったですけど。
 あれなんかは、もしかして徳州会の進出に危機を感じていた東京の医師会みたいな団体から、「広告」って名目でマスコミに相当の金が流れてたみたいなことあったのかな~とか(笑)

 あとは、猪瀬氏、副知事時代に東電のこと、やたらチクチクやってたから、東電、怒り心頭に達しちゃって。
 元々つながりが深かい某与党を通じて、「恨みはらさでおくべきかぁ~」(古っ!)をみたいなことだってあったのかもなぁ~なんて(笑)


 いやはや…
 オリンピックといえば、世界の注目事項だっていうのにさ。
 オリンピッを決めたばかりの知事が、招致した途端ドタバタ辞任って、海外の国の人たちからしたら「何なのあの国?ダッセ~」以外何物でもないだろうにね。

 あぁ~あ、ホントみっともない…
 (そーいえばさ。東アジアにある国って、どこもこんなだよね…爆)


 いっそ、新しい知事にはさ。
 日本人みんなが大好きなゆるキャラか、AKBとかにやってもらえばぁ~。
 知事、ゆるきゃら。議員、AKBとかさ(爆)

 それなら、誰も(マスコミも)文句言わないだろーし。
 世界の人たちも、「ニッポンは、やっぱりアキバ文化とカワイイ文化(だけ?)の国なんだなぁ~」って喜んでくれると思うな(笑)






 ま、5000万円の件がどうなるかは別として。
 とりあえずは、
 猪瀬さん、(前知事の疲れるフォローも含め)ホントお疲れさまでした。

 あと。
 不正は不正として正すことは、もちろん大事ですが。
 でも、政治のトップに立った人をとにかくこき下ろして、引き摺り下ろすして楽しむみたいな風潮がなくならない限り、この日本にまともな政治家は出現することは絶対ないんじゃないですかね。
 私たち有権者は、自分が票を投じた人を“支えよう”っていう意識も必要なんじゃないのかなーって。
 なんか、今更ながらそんな気が気がします。


 しっかし、東京に接する3県の知事のコメントときたら、ホント三者三様で(性格出てて)面白かったですね(笑)
 



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2013
12.18

荒城の月と、本日のクリスマスな曲♪

Category: R&R


 「タモリ倶楽部」を見てるなんていうと、最近はどーもそれだけで齢がバレちゃうらしいんですけど(笑)
 まーね、さすがに初回っからは見てませんよ(爆)


 基本的に、ツマンナイからこそ面白いってタイプの番組で。
 まぁつまり。
 世間一般的には、そーいうのを “どーでもいい”って言うわけですけど。
 とはいえ、最近は「地形」だの「電車」だの、面白い人にとっては無茶苦茶面白いみたいな回も多いですよね(笑)


 そんな「タモリ倶楽部」ですけど、前回13日(正しくは14日)のテーマは、外国人ミュージシャンによる日本語曲のカバー紹介。
(あ、賞品もあったんで、一応グランプリだったのかな?)。

 「ファンキーモンキーベイビー」をカバーした、どっかの国のミュージシャンの声が矢沢永吉ソックリで、な~んかビックリなんていうのもありつつ。
 一番驚いたのが、スコーピオンズの「荒城の月」(滝廉太郎の!)。





     何コレーっ!
    カッコイイーーーっ!!



 実は私、かのレッドツェッペリンですらほとんど聴いたことがないってくらいのハードロック音痴でして(爆)
 それこそスコーピオンズなんて、名前をかろうじて知ってるくらいだったんですけど、いっやー、これには恐っれ入谷の鬼子母神。←江戸っ子か!

 なんていうのかなー。
 これって、信長が幸若舞(例の人間50年ってヤツ)謡い舞ってる、あのダンディズムに通ずるものがあるんじゃないのかなーなんて(笑)

 ま、そんな愚にもつかぬ事をつらつら考えつつ、ふと思ったのは。
 何でコレ、日本のミュージシャンはやんないの?って。


 まーねー。
 こういう自己陶酔の美学みたいなのって、日本じゃある意味、戦後徹底的に否定、あるいはコケにされ…みたいなとこ、ありますもんね(笑)
 とはいえ、日本のロックって、決してクオリティは低くないのに。
 でも、エキサイティングさを感じさせるミュージシャンが不思議と少ないのは、伝統文化というアイデンティティ(というか、心?血?)を取り入れようとしないからじゃないのかなーなんて思っちゃったりも。

 と、まぁエラソーなことを書きつつ、例えば、七五調、文語体のラップで直線の美学を貫くなんて、なんかカッコよくない?とか。
 日本のプログレの人って、何で雅楽の楽器を使わないんだろ?とか(雅楽の音って、ロジャー・ウォーターズの音の美学と、どこか通じるものがあるような気がするんだけどなぁ…)。
 はたまた、能の要素を取り入れたロックショーなんて(でも、歌舞伎はやめてほしいよなぁ~なんてね 爆)。


 ま、音楽っていうのは楽しむものですから。
 聞いて、たんに“いい”or“わるい”みたいなのはもちろんありつつ。
 でも、それプラス、番組でマーティ・フリードマン(だっけ?)が力説してた、日本(アジア?)のメロディの(西洋人から見た)珍しさと美しさみたいな。
 なーんか、そんな、「おっ新しい!」って思わず身を乗り出してしまいたくなるような、そういうの出てこないもんかなぁーなんてさ(笑)



 で、まぁ。
 そんなわけで、本日のクリスマスな曲♪






 って、全然クリスマスじゃないですけど。
 でも、このビデオって、毎年この季節になると何故か無性に見たくなるんです。
 (あと、6月頃にも何故か見たくなるという、ちょっと不思議なビデオです)




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2013
12.15

12月15日のクリスマスな曲~♪

Category: R&R






 ま、こういう幼稚園のお遊戯感こそがクリスマスであり、
 かつ、こういう幼稚園のお遊戯感こそ、疲れた大人には必要っていうのもあるのかなーなんてね(爆)



 そういえば、ここに出てくる、やどり木を自分で上にかざしてキスをせまる女の子っていうのは、意外にありがちなパターンだったりしますけど。

 でも、実際やられたらコテって、たちまち落ちるでしょうね(爆)
 (ガンバレ女のコ!)


 ていうか、
 1度くらいされてみたいよなーなんてこと言ったら、サンタクロースじゃなく鬼が笑いそうですね(ハッハッハー)




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2013
12.15

えっ!肝心な人の名前がないんだけど……!?

Category: guchitter


 年末の楽しみといえば、やっぱり「超常現象バトル」ですよね~♪


 なんでも、今年は来週日曜日(12/22)の7時からやるんだとかで、いやもぉ今からとっても楽しみです(笑)

 ま、楽しみとか何とか言ってるくせして。
 実際見たら、絶対「あー、つまんね」って言うに決まってるんですけどね(爆)

 とはいえ、年末の決まりごとなんだから、やっぱりこれは見とかないとダメだよなーなんて。

 人間ってぇのは、どーでもいいこととなると、ホンっト妙に執着するとこがありますよね(そのくせ、肝心なこととなると、やけにいい加減だったり…爆)。


 なんでも、ホームページなんてぇのもあるようで。
 http://www.tv-asahi.co.jp/chojosp/

 今年はどんなんかなぁ~なんて。
 つまんないのわかりきってるくせして、“もしかしたら、今年は番組のコンセプトが変わって、大槻教授と韮澤さんのバトル(漫才とも言う)を延々やるかも!”な~んて淡い希望を抱くわけですが……


 でもまぁデカデカとある、「世界を震撼させたスクープ大放出スペシャル」という文字に、“うん。やっぱり例年通りつまんなそうだなぁ…”なんてガッカリしつつも、例年通りつまんなそうってことにちょっとホッとしてみたり。 ←この複雑なファン心理!


 って、まぁそんな風に、スッゴク期待しつつ、全然期待しないでそのホームページを見てたら。

 「えっ!」

 なんと、出演者のところに韮澤さんの名前がないじゃーないですか!
 「えーっ!もしかして、今年は韮澤さん出ないのーっ!?」

 ま、出演者の所の最後に「ほか」ってあるんで、つまり韮澤さんは「ほか」ってことなのかなーって気もするんですけど。

 ただ、韮澤さんと大槻教授の2人がいてのあの番組なわけで。
 タイトルにこそ「超常現象うんぬん」とかあれど、どーせインチキに決まってる超常現象なんてどーでもよくって。
 大槻教授と韮澤さんの漫才…、じゃなかったバトルが何より楽しみなわけですよねー。

 ていうかさ、
あの2人が揃ってなかったら、ただのつまんない番組じゃんねー!

 わかってないなー、テレビ朝日ぃ~(笑)
 (Eテレ辺りでやった方が、よっぽど面白くなったりして?)









 大槻教授はいろいろと批判も多い方ですけど、私、実は昔っからの大ファンでして(笑)
 というか、ハッキリ言って尊敬してま~す(爆)

 子供の頃に見た「火の玉」を、昔からあるいわゆる“人魂”という(何の根拠もない)常識に疑問をもち追求するあの姿勢。
 それは、科学者の姿勢として素晴らしいのはもちろんですが、怪談ファン・不思議ファンも大いに見習うべきだって、ホンっト思うんだけどなぁ~(笑)

 ま~ね。意外とゴリ押しの論理展開も多いんで(笑)、批判はすっごくよくわかるんですけどね~。
 でも、その前に『大槻教授の最終抗議』(集英社新書)辺りを、ちょこっと読んでほしいなーって(笑)

          
大槻教授の最終抗議 (集英社新書 467B)大槻教授の最終抗議 (集英社新書 467B)
(2008/11/14)
大槻 義彦

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 よかったらどーそ!(笑)




 まぁもっとも…
 「霊(ユーレイ・オバケ)=死んだ人の魂」でなきゃ、絶対イヤ!っていう人(怪談ファン)は多いですからねー(爆)
 読んだら、ますます嫌いになる人も多いんのかな?(笑)



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2013
12.14

めりけんミステリーと、えげれすミステリー

Category: R&R


 ミステリー小説っていうのは、ミョーにお国柄がありますよね。
 イギリス・ミステリーっぽいとか、アメリカ・ミステリー的って言われると、なんとなーくながらイメージ浮かんできますもん。

 そういえば、日本のミステリー小説だってありとあらゆるテイストのものがありつつも。
 でも、なんとなーく日本のミステリー小説だなーっていう共通のカラーっていうか、一種の匂いみたいなもんがありますもんね。



 ま、てなことを書いたのは、なんだか久しぶりに英&米のミステリー小説を立て続けに読んじゃったからなんでしょうね。

 ちなみに、米国の方は『キングの死』(ジョン・ハート)で、英国の方は『葬儀を終えて』(クリスティ)。


キングの死 (ハヤカワ・ミステリ文庫)キングの死 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
(2006/12)
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葬儀を終えて (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)葬儀を終えて (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
(2003/11/11)
アガサ・クリスティー

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 ま、英国の方はクリスティなわけで、まさに“えげれすぅ~”って感じだったわけですけど、『キングの死』がこれまった“めりけん”色が濃厚だったと。

 そんなわけで、2冊の感想を書きつつ、英米ミステリー、それぞれの傾向を思いつくままに書いてみようかなーって(笑)



 でもって、あらすじ。
 先に読んだのは『キングの死』なんで、まずはそっちから。

 タイトルの「キング」というのは、主人公ワークの父親のこと。
 つまり、お話は主人公の父親の射殺死体が見つかるところから始まります。

 その父親というのは、ま、赤貧の一家からのし上がった弁護士で大金持ちなんですけど。
 まー、イヤぁ~なヤツで、いわゆる暴君タイプ。

 他人はおろか、家族(奥さんと息子のワークとその妹)の中でも絶対的な権勢で君臨している。
 そんな「キング」が起こした過去の家族の秘密…。

 主人公ワークは、「キング」を射殺したのは、家族の秘密が直接的原因で心を病んだ妹の仕業だと思い込んでしまう。
 そのことで捜査への協力を拒むワークは、警察から疑惑をもたれるようになり。
 その疑惑は、「キング」の遺言状で、ワークが莫大な遺産を相続することがわかると、あからさまな捜査になっていく。
 しかし、妹が「キング」を射殺したと思い込んでいて、そのために警察に非協力的な態度をとり続けざるを得ないワークはついに逮捕。

 その後、保釈されたワークの前にやっと姿を現す、「キング」の死のおぞましい真相……(←なんだか、いつになく真面目に書いてるなぁ~笑)



 でもって、次は『葬儀を終えて』

 アバネシー家の当主リチャードの葬儀の後に、末の妹コーラが発したひと言、「だって、リチャードは殺されたんでしょう?」。
 元々、そんな場もわきまえず素っ頓狂なことを言う人と、一族の誰もが認識していたコーラ。
 「相変わらずだなー」と誰もが思ったそのコーラが、翌日自宅で斧による惨殺死体で発見されたことで物語の歯車が回りだす。

 「だって、リチャードは殺されたんでしょう?」を、その時はコーラらしい冗談だと受け流したはずだったのに、コーラが殺されたことで急に疑惑が湧き起こるアバネシー家の弁護士エントウィッスル。
 コーラのひと言をコーラらしい冗談だと証明して安心したいエントウィッスルは、ポアロに相談することに。

 しかし、遺言状で示される遺産を相続する一族は、一皮剥けば誰もがお金が欲しくてたまらない状況の者ばかり。
 さらには、コーラの家にリチャードがやってきて、誰かを疑うようなことを言っていたのを聞いたというコーラの家政婦の証言も飛び出してきて。
 その家政婦は、何者かが持ってきた砒素入りウェディングケーキを食べ、危うく命を失うはめに。

 もはや、リチャードは殺されたと思うようになった、エントウィッスルをはじめ一族全員。
 その誰もが、犯人は(一族の)誰なんだろうと疑うようになって……(←ついでなんで、こっちも真面目にwww)
  


 ま、そんな感じですかねー。

 いや、もぉどっちも甲乙つけ難い(つけられない)面白さです。
 どちらも、ある意味とっても地味ぃ~ともいえるお話なのに(笑)
 どちらも、やけに読ませるのがスゴイ!

 そういえば私、最近どーも読書の根気が続かないことが多くって(爆)
 面白い本の何よりの条件として、“読ませてくれる”っていうのがとっても大事だったりします(笑)



 で、まぁ話は変わるようですけど、その2冊を読んでいて、ふと思ったこと。
 英米のミステリーって微妙に違うのは違うんだけど、でも大きな違いっていうのは、日常の場に拳銃があるかないかってことなのかなぁーって(笑)


 いや、意外にね。ミステリー小説の成り立たせる上で、その日常の場に拳銃がある/ないって、すっごく大きかったりするのかなーって思うんです。

 だって、誰だって、日常の中でイラっときて。
 思わず「このヤロ、殺してやろーか」って時……
 絶対あるでしょ?(爆)


 そんな時、手近に拳銃があるとないとでは、その後の展開って絶対違うはずですよね。
 当然それはその国の犯罪の傾向となるわけで、そうなるとそれは必然的にフィクションであるミステリー小説にも反映されると。

 実は、まさにそれ的なことが『キングの死』の中で会話として出てくるんです。

 「冷酷に行われる殺人などめったにない。
  たいていの人間は、興奮状態で人を殺す」


 上記は、主人公の弁護士であるワークが、自分を疑う女性刑事ミルズに対して言うセリフなんですけど。
 上記のそれを借りるならば、英国と米国のミステリー小説の傾向って、「冷静な殺人=英国/興奮状態の殺人=米国」(ま、無茶苦茶乱暴な分け方ですけど)と言えなくもないかなーって(爆)

 いや、『キングの死』が興奮状態の殺人で、『葬儀を終えて』が冷静な殺人だとは言いませんよ(笑)
 上記のことをまるっきり翻すようですけど、どちらの犯人も冷静なようでいて興奮していて、でも興奮してるようで冷静なような……!?


 「冷静な殺人=英国/興奮状態の殺人=米国」っていうのは、それぞれのストーリーが展開していく、その流れの大まかな傾向っていうのかな?
 ていうか。
 仕掛けの妙を楽しむのを英国風と呼び、偶然が生む展開の妙を楽しむのが米国風と呼ぶみたいなところがあるような気がします。

 そういう意味じゃ、まさに『葬儀を終えて』は犯人(作者?)の「仕掛け」が明かされるところがまさに圧巻だし(もちろん、ストーリー自体も無茶苦茶面白いんですけどね)。
 『キングの死』は、「仕掛け」なんてある意味どうでもよくって)、それが起きてしまった「偶然」と、それによって引き起こされる「偶然」に、このお話の面白みがあるってことなんだと思います。


 ま、最近は「仕掛けの妙」を楽しむミステリー小説が全盛のようなんで。
 “偶然”ってワードは、ネガティブワードにとられちゃうんでしょうけどねー(笑)
 でも、世の中のあらゆる出来事っていうのは必ず偶然で成り立っているわけで。その辺りは、もっと使い分けて楽しんでもいいんじゃないのかなーって思うんだけどなぁ…。


 まぁもっとも。
 そうは言っても、「好み」っていうのはあらぁーね(笑)








 米国のミステリー小説の傾向の続きですけど…
 ま、映画化(ハリウッド映画)を意識した展開が多いっていうのは横に置くとしても(笑)
 思うに、お話の肝として、主人公が“ケリをつける”っていうのが必ずあるような気がしますね。

 まぁその“ケリ”っていうのは、過去の自分だったり、出来事だったりするわけですけど。
 米国のミステリー小説っていうのは、お話の中の“ミステリー”な部分の解決と同じくらい、その“ケリ”をつけるってことが肝になってる気がします。

 というか、“ケリ”がついて、初めてお話が終われるみたいな、なんかそんなところがありますよね。
 あれっていうのは、いわゆる「ハードボイルド」の流れを受け継いでつるんであり、また、さらにそれをたどっていくと、行き着くところは「西部劇」なのかなーなんて(!?)




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2013
12.14

12/14のクリスマスな曲~♪

Category: R&R





 この曲って、最近のクリスマス・コンピレーションアルバムには必ず入ってますけど。
 でも、あらためて思うと、よりにもよってポーグスがクリスマスソングのスタンダードかぁーって、ちょっとしみじみしちゃいますよね(笑)

 ていうか、
 シェーン・マッゴワン自身が一番信じられないって思ってるんじゃないのかなーって(爆)


 今でも、相変わらずベロンベロンのグデングデンなのかなぁー♪



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2013
12.14

62話目

Category: 怪談話


 「日照権」って言葉があるのは日本だけだって聞いたことがあります。
 まぁ確かにねー。
 広い国土に住んでいるアメリカ人や、空気の乾燥しているヨーロッパの人なんかからすれば、確かにどうでもいいことなのかもしれませんね。

 でも、日本みたいな湿度が高いところだと、やっぱり家に日が当たる当たらないっていうのはかなりな重大事です。
 それは、過去をみても訴訟とかいろいろ起こっているわけで……


 もうずいぶん前のことだそうです。
 ある地域にマンションの建設計画が持ち上がって、付近の住民と結構もめたんだそうです。
 何度も話し合いをしたり、最終的には賠償とかもあったのか、まぁその辺りの詳しいことはわかりません。
 でもまぁ、結局大半の住民は和解していったんだそうです。

 でも、ある一人暮らしのお爺さんだけは全然和解に応じなかったらしくて。
 とはいえ、1人くらいの反対は無視されてしまうんでしょう。
 あっという間にマンションは建ち、そしてそこに住民が引っ越してきて。
 そしてそれは、そのマンションに人が住むようになってしばらくたってからのことだったそうです。
 マンションの敷地にゴミが撒かれているということが頻繁に起こるようになって。

 まぁ結局。
 それは、マンション建設時に最後まで反対していた、例のお爺さんの仕業と知れるわけなんです。
 つまり、それはそのマンション住むある人が、深夜にそのお爺さんがゴミを撒いている現場を見つけて取り押さえたからと、一応そういうことになっているらしいんですが。

 とはいえ、それは人々がその一連の出来事を話す中のたんなる憶測がひとり歩きして、もっともらしい噂として広まったものなのかもしれません。
 というのは、その人が一連の出来事の最初の人だったということになっているからです。
 つまり、最初に亡くなった人……

 エントランスにあるベンチで、座った状態で亡くなっていたんだそうです。
 心不全ということになっているらしいですから、つまりそれは事件性はないけど死因は不明ということなんでしょう。
 それなりに年配は年配だったらしいのですが、普段から元気な方だったとかで、お通夜に訪れたマンションの住人たちも「元気だったのに…」としきりと話していたんだとか。

 ま、当然ながら。マンションの居住者は、その時のそのことっていうのをたまたま起こった不幸としか思ってなかったらしいです。
 というか、それこそかなり大きなマンションだそうですから、そんなことがあったことすら知らない住人も多かったんじゃないでしょうか。
 ただその後。
 そのマンションに住む人たちの間で、不幸だったり、事故や病人がでたりというのが妙なくらい続くようになって……


 いくらご近所つきあいが希薄な現代とはいえ、不幸があればそれなりにわかります。
 また、事故や病人は、奥さん同士あるいはお母さん同士のネットワーク、子供たちのネットワークでそれとなく知れ渡っていきます。

 最初は、「どこそこの誰々が…」って好奇心半分で噂をしていた住人たちも、「えっまた…」って眉をひそめながら噂しあうようになって。
 やがて、「どこそこの家であって、次がどこそこ、そしてどこそこだから、今度はあの家じゃない?」なんて根も葉もない噂や、さらには「どこそこで先週亡くなった誰々さんを見た…」みたいな話まで。

 小さな子供たちはその噂…、というか、それが醸成する雰囲気にすっかり怯えてしまい家から出なくなってしまったり。
 また、家に閉じこもってしまい見かけなくなったことで、「亡くなってるんじゃない?」みたいな噂が広がったり、それをネタにした陰湿なイジメが蔓延ったり。

 さらに、そういったことは子供たちほどではないにせよ、というよりもっと陰にこもった形で大人たちにまで広まっていって。
 そのことでノイローゼになった人が、また新たな不気味な噂のネタに。


 その頃になると、もぉ大の男ですら、夜帰ってくるとマンションの敷地に入ってから家の玄関まで、怖々と歩いているようなありさまだったとか。
 エレベーターや廊下で顔を合わせても、ろくろく挨拶もしなかったり、逆に人がいることでホッとしてみたり。
 とはいえ、夜は家々に明かりが点いていることで人の気配が感じられるだけ、まだよかったそうです。
 雨の降っている平日の昼間なんて、マンションのどこを見ても全く人の気配が感じられず、その不気味さといったらなかったといいます。


 そして、そんな状態が2年近く続いたある日。
 例のマンション建設の折一人和解に応じず、その後ゴミを撒き散らしてたお爺さんの家で葬式があったんだと。

 亡くなったのは、件のお爺さん。
 マンションの住人はといえば、その時もすっかり見慣れてしまった光景を特に意識もせず横目で見ているだけだったそうです。
 というのも、ほんの一握りの人を除いて、そのお爺さんのことなんてすっかり忘れていたらしいんです。
 いや、その人たちだって、その時はたぶんそんなこと忘れていたのでしょう。

 ただ、それを思い出したのは……
「最近、そういえば不幸とか事故とかなくなったよね。」
って、そのマンションの住人たちが、ふと気づくようになった時。
 そしてそれは、
「ちょうど、
 ゴミの一件のあのお爺さんが亡くなった頃からだよね……」


 まぁ、このお話ってどうなんでしょう?
 起こった出来事を関連付けて、怪談のセオリーに則って解釈していけば、どんな不気味な怪談にだってなってしまうわけで、つまり、ありがちな「現代の怪談話」の典型ともいえる気もしますよね。
 不幸や事故、病人が続いたっていうことにしても、そのひとつひとつを具体的に把握していた人がいるとはとても思えませんしねー。

 つまり、たまたま続いた(気がついた)偶然に対しての無責任な噂とその伝播、そしてその相乗効果の中で生まれた、いわゆる「都市伝説」にすぎないといってしまうならば、まさにその通りなのでしょう。

 ま、身も蓋もないことを言うならば。
 所詮怪談話なんてものは、起こった一連の出来事を、誰かが「怪異的な基準」で勝手に取捨選択して。その恣意的に選択した出来事だけをつなげて、自らの「怪異的な知識」で解釈したもの(結論づけたもの)にすぎないとも言えるんじゃないでしょうか。


 ま、それはさておき。
 いくらマンションとはいえ、隣近所にさらに大きなビルやマンションが建ってしまうと、やっぱり日が当たらなくなってしまいます。
 これは、そんなとあるマンションでのお話です。



 Kさんが、そのマンションに越してきて最初の夜のこと。
 日がずいぶん長くなったとはいえ、まだ春先で外はもう真っ暗。
 そんな中、部屋の明かりを点けて、黙々と引越しの荷物が片付けていたKさん。
 ふと気がつけば、同じ姿勢で片付けをしていた体のあちこちがすっかり強張っている。
 そんなKさんが、あぁぁーって大きな伸びをした時。
 その視界の端っこ入ってきた、異様なまでの暗がり……

「おわっ!何、何だっ!?」
 その暗がりのあまりの暗さに驚いて、思わず伸びを止めたKさんがよくよく見てみれば、それは部屋の出入リ口の向こう。
 うなぎの寝床のような構造をしているこのワンルームマンションの、いまKさんがいる部屋の出入り口の方。
 そう。それは、キッチンやバス・トイレ、そして玄関がある所。
 
 それは、もうどよぉ~んって……。
 その暗さときたら、とにかく異様。
 あたりまえだけど全く音がしてなくて、ずーーーんって真っ暗く沈んでいる。


 いったいなんでこんな暗いんだろう?ってKさん、部屋の出入口にまで行ってみてもわからない。

 それは、とにかく暗い。
 その暗がりの中のすぐそこにあるはずの、キッチンやバスルームのドアが見えないくらい。
 って、いやまさか…!?
 それは目が暗がりに慣れてないせいなのだろうだが、それでもこんな暗いって…ってKさん。

 普通、内側(部屋側)が暗ければ、玄関の覗き窓から外の光が入ってくるのが見えるものなのに、それもない。
 とにかく、ひたすら真っ暗なだけ。

「な、なんだよ、これ…」
 思わず声が出ちゃったKさん。
 そして、「確か、スイッチは玄関入ってすぐだったよな…」って、つぶやきながら、Kさんはその暗闇の中へ。
「えっ?あっ、これ流しだな…。
 えーと、で?ここがバスルームと…」
 とてもじゃないけど、そんな風に声でも出さないと薄気味悪くていられない、そんな真っ暗闇。

 なぜか、あるはずの明かりのスイッチが全然見つからない。
「えぇぇぇーっ!?
 オレの借りた部屋って、こんな大きかったけぇー?」

 暗闇に伸ばし探っている両手が、いつまでたっても何にも触れないその不安感ときたら。
 それより何より、その自分の両手が全く見えない怖さ。
 なんだか、両手が闇に溶けていっちゃいそうな……

「ーーーーーぉおっ!」
 あまりの怖さに、思わず声が咽喉元まで出かけた時。
 パチン!
 スイッチの音とともに、辺りはパっと明るくなった。

うわぁ~~
その安堵感。
思わずその場に座り込んじゃったKさん。


「なんだよぉ、この部屋ぁ~…」
 隣りとかも、こんな風なんだろうか?
 引越しの挨拶なんて全然するつもりのなかったけど、隣りに挨拶しがてら、ついでにそれとなく聞いてみようか?
 Kさん、そんなことを考えながら回れ右して、部屋の方に2歩、3歩歩いていた時だった。

 ダン!ダン!ダン!
 ダン!ダン!ダン!
 いきなり聞こえた轟音!
 いや、それは玄関の戸をたたく音。

 明かりが点いて、キッチンの脇をほっとして歩いていたKさん。
 まるで、頭の後ろをいきなり殴りつけられたようなショックがあった。
「うわぁーっ!!」
 床にひっくり返っちゃったKさんは、腰が抜けたようになってアワアワとに玄関の戸を見つめているばかり。

 そんな中…
「おっかしいなぁー、Kのヤツ…」
「おい。Kの引っ越したとこってホントここか?」
「だって、○○マンション206号室って…。
 間違ってないだろ?」
 ドアの向こうからブツブツ聞こえてくるのは、まぎれもなく友人の声。


「オマエらっ!
 おどかすんじゃねーよ。まったくーっ!」
 Kさんが開けたドアの前にいたのは、友人のDさんとJさん。
「なんだよ!いるんならさっさと開けろよ。」
「ったくー!部屋間違えたかと思ったじゃんよ。」
 外の2人はもうプンプン。

 いや、それをいうならKさんだって同じ。
「ドアっ、いきなりあんな勢いで叩くことないだろ!
 ピンポン押せばいいだろうが。」
「だから、それを何回も押しても
 オマエが出てこないから、ドアノックしたんだろうがよ!」
「えっ?」
「なぁ、何度も押したよな。」
「ああ。で、しょうがないからノックしたんだけど、
 それでも出てこないし…。
 っていうかよ。普通にノックしただけだぜ。」
 DさんとJさんはしきりとそう言う。

「え?押した?
 それからノック?
 別に叩いたりしてない?
 えぇぇー?」
「まぁいいよ。で、部屋どうだ?」
「あ?あぁ…。
 うん、じゃぁまぁ入ってくれよ。」
 そう言って、二人の友人を招きいれたKさん。
 まだ何度も首をひねりながら…


「ふーん。こじんまりとしてて、結構住みやすいかもな。」
「でもさ、北向きだし、回り全部大きなマンションばかりだし。
 オマエ、ここ、暖房費かかるぞー!
 覚悟しといた方がいいぞー。」
「ああ……」
 褒めたり脅かしたり、陽気な友人2人とは対照的にKさんは元気がない。
「なんだよ?引越しで疲れちゃったのか。」
「うん…。いや…。」
「なぁんだよー。どうしたんだよー。」

 その時っていうのは、Kさんは部屋の出入口を斜め後ろにして座っていた。
 友人2人が座っているのは部屋の奥。つまり玄関の方はほとんど見えない位置。
「いや、なんかさぁー。
 さっき片づけしてて疲れてさ。
 伸びをして台所の方を見たんだよな。
 こんな風に──。うわっ!」
「おぅっ!」
「うぐっ!」
 Kさんの、突然の悲鳴に友人2人も思わず悲鳴。

「うわっ、アセったー!」
「K、なんだよ!おどかすなよー。」
 Kさんのいきなりの声に、笑い半分苛立ち半分の友人2人。
 しかしKさんはといえば、出入り口の方を見たまま。
 でも、すぐに思いあたって…。
「あ、そうか。
 オマエらのどっちかが、明かり消したのか。
 あー、ビックリしたぁー。」
 
 それは、Kさんが友人2人についさっきのあまりに暗い玄関の話しをしようとして、玄関の方に振り向いた時。
 点けたはずの明かりがいつの間にか消えて、また例の真っ暗闇に戻っていたその場所を見て、思わず声をあげてしまったKさん。
 でも、すぐに友人が部屋に入ってきた時に、友人のどちらかが明かりを消したんだと気がついた。

「あっ、そうか。オマエらのどっちかが、明かり消したのか。
 あービックリしたぁー。」
「明かり?なぁK、オマエさっきから何言ってんの?」
「えぇ?D、オマエじゃないの?明かり消したの?
 じゃぁJ、オマエ?
 あのさー、なんだかさ異様に暗いんだよー、玄関と台所。
 だから明かり消さないでほしいんだよな。」
「K。オマエ何言ってんだよ。
 オレ、明かりなんか知らないって。
 第一、初めて来た家の明かりのスイッチがどこにあるかなんて知らねーよ。」

 そんなことを言いながら、首を伸ばした友人2人。
 しかし、部屋の出入口を見た途端。
「っ!?」
「な、なんだぁー、この暗さ…。」
 その異様な暗さに、やっぱり驚いている友人2人。


「狭いからな。体がスイッチにあたったのかな?
 でもさ、いくらなんでもこんな真っ暗だと薄っ気味悪ぃよなぁ…。」
 そう言ってKさんは、またその暗闇へ。
 さっきでスイッチの場所は把握出来ていたので、すぐに明かりを点けられたが、それでも気味の悪いことには変わりなかった。

 で、明かりを点けて部屋に戻ってきたKさん。
 いや、それは戻ってくるなんていう距離でなく、歩数にしてほんの5、6歩の所。
 そんなKさんを待ってたのは、自分を見つめる2人の呆気にとられたような顔。
「な、な、なぁK…。
 い、今さ、オマエの姿さ、ほ、ほとんど見えなかった…。
 ま、真っ暗で……。」
「うんうん……。」
「えぇぇーっ。ほとんど見えない?
 ほとんど見えないって…、オレが?」

 それは、Kさんが、同時にうなずいている2人の顔を見て、「えぇっ?」って振り返った瞬間。
 パチーン!
 妙に甲高くスイッチが切れた音とともに。
 また、どよ~んって出現した真っ暗闇。
 それは、Kさんの背中のすぐ後ろにある。
「うわぁっ!」
 その、なんとも得体が知れない気味悪さときたら。


 そりゃ、幽霊でも出たんならもっと怖いんだろうけど。
 でも、この怖さっていうのは、ある意味冷静でいられる分始末が悪くて。
 Kさんと友人2人。いったい何なんだ?そしてこれからどうなるんだ?って、想像が次から次へと湧いてきちゃって。

 もう、堪らない。
 Kさんも、友人2人も、とてもじゃないけどこんな部屋にはいられないって、今すぐにこの部屋を出たいんだけど…
 でも、この部屋の出口はその暗闇の向こうにある玄関だけ。

「どうしよう?どうしよう?」って。
 右往左往している3人。
 しかし、そんなことをやっててもしょうがない。
 意を決して一斉に玄関へ。
 で、明かりをつけて、後はそのまま。
 Kさん、新居に引っ越したばかりだっていうのに、その夜は友人の家に泊めてもらうことに。


 その部屋…
 Kさんは、結局解約したんだとか。




62話目終わり。フっ!
                          ―――─ 第61話目「エコ?」 *無断転載禁止



*ブログの無断転載は、呪い・祟り等ご自身に大過を招くこととなりますのでご注意ください。




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2013
12.10

12/9(もう10日になっちゃったけど…)のクリスマスな曲

Category: R&R




 イブの夜って、今でもWicked World なのかなぁ……

 ま、Wicked World じゃなきゃ楽しくないってぇのもあるよね!(爆)




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2013
12.08

12/8のクリスマスな曲

Category: R&R





 根性が曲がってるわりには、クリスマス・ソングやアルバムが昔っから好きでー。
 意外にこの時期になると、毎年ちょこまか買ってたりします。

 でも、今年はなーんかいいのないですね(ま、去年もなかったんだけど…)。
 唯一食指が動いたのが、この曲が入った3枚組みのコンピレーション盤。
 ただ、すでに持ってるのとダブリがあまりに多くって…
 たぶん買わないかな~(笑)
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2013
12.08

12月8日っていえば…



 12月8日っていえば、思い出されるのは真珠湾攻撃、つまり太平洋戦争が始まった日……

 いや…。
 まぁね。それも確かにそうなんですけど。
 12月8日というと、やっぱりジョン・レノンが殺害された日っていう印象が強い気がします。


 ただ、私、当時はジョン・レノンって大っ嫌いでー(爆) 

 反戦的な曲とか発言とか、ロックミュージシャンっていうのは単純バカだから、どいつもこいつも同じようなことしか言わねーよなって、本気で思ってましたー(笑)

 いや、ジョン・レノンが大っ嫌いだったワケは、それより何より、あの、何かといえば“♪ヨーコ ヨーコ”とか、“♪ラブ”とか歌うとこ!
 男のクセに、なんて女々しいヤツなんだろーって(爆)

 いやもぉ、本気で思ってましたねー。


 ま、しかし、その何年後か。
 ジョン・レノン大っ嫌いが、それこそソロアルバム一枚一枚を嘗めるように(変な表現ねwww)聴くようになったのは……

 やっぱり、♪ヨーコヨーコ歌ってたクセして、実は別居してたとか、♪ビートルズなんて信じない、夢は終ったとか、一人で勝手にほざいてたクセして、ポール・マッカートニーがビートルズを脱退したって聞いて一番ショックを受けた等…。
 結局、ジョン・レノンって、ウンザリするくらいの性格破綻者で、しかも、そのことを自分で痛いくらい自覚してたんだろうなーって思った(というか共感?)からなんでしょうね(爆)


 そう。ジョン・レノンが歌ってたことっていうのは、たぶん全部虚構だったんじゃないでしょうか。
 ていうか。
 虚構というよりは、むしろ「こうだったらいいなー」みたいな、ある意味憧れの自分を歌ってたんじゃないのかなーって気がしてしょうがないんですよね。

 だからこそ、聴いた人はそれを美しいと感じるし、また、だからこそ共感を覚えるんだろうなーって。


 いったんそう思っちゃうと、やたら♪ヨーコヨーコ歌うのとか、それこそLoveなんて曲がスッゴクよく理解るっていうか(スッゴク沁みるっていうか…笑)。

 今になって思うと、反戦的な曲とか行動とか、ジョン・レノンにとってのあれらって、たんにあの時代はそれがカッコよかったから、だからやってただけにすぎないじゃないかって気がします。
 ま、オノ・ヨーコは、(現在の自分の食い扶持がかかってるんで)絶対否定するでしょうけどねー(笑)

 いや、もちろん私も戦争は嫌ですよ(笑)
 でも、それとこれは別なんです。
 あからさまに戦争反対をロックンローラーなら、反戦をたんなるファッションにしてたロックンローラーの方が絶対カッコイイって気がするんです(それとなく歌うのは、もっとカッコイイ!)。
 だって、それがロックであり、またパンクってことでしょ?(←青っクサ~爆)


 って、まぁビートルズは人並みくらいには聴いたとはいえ、とてもファンとはいえないような私がこんなこと書くのは何なんですけどね。
 だから、多分に思い違いや予断があると思いますけど、ま、解釈なんてもんは人それぞれなわけで。
 一人一人に、それぞれのビートルズやその他メンバーのイメージがあるってことで、お許し願いま~す(笑)



 で、まぁジョン・レノンからいきなり話が変わるようですけど、実は私、ジョージ・ハリスンって人がスッゴク好きでして(爆)

 いや。その好きなジョージ・ハリスンには大変申し訳ないんですけど、好きっていうのはジョージ・ハリスンの曲じゃなく(いや、曲は曲で好きなんですけどね)、ジョージ・ハリスンっていう人……。
 っていうか、ジョージ・ハリスンって人のビートルズでの立ち位置がスッゴク好きなんです(笑)


 それこそ、「Something」ってことなんでしょう。
 その「Something」や、ソロになってからの曲調みてもわかるように。
 ジョージ・ハリスンって人は、独特の浮遊感がある、甘くてわかりやすいメロディが本分なんだと思うんです。
 そしてそれは、そういう曲を作ることにかけちゃ、天才といっていいくらいの才能だったと思うんです。

 でも、幸か不幸か。
 ビートルズには、天才なんて言葉を軽ぅぅぅ~く超えちゃった天才バカがいた。
 しかも2人も!(笑)


 で、まぁこっからは想像ですけど。そんな天才を超えた天才バカ2人のせいで、天才であるにもかかわらず脇役にしかなれないジョージ・ハリスンは鬱々たる日々をおくってたんでしょう(たぶん)。

 でも、ある時。
 ジョージ・ハリスンは思いつくんですね。
 某鉄道会社の昔のTVCMじゃないですけど、
 「そうだ、インドへ行こう」って(爆)


 まぁつまり。
 60年代の昔も、21世紀になった今も。
 インドっていうのは、そういう気持ちが鬱屈している人に生きるヒントを授けてくれる、ありがたい場所だってことなんでしょう(私もお世話になりましたwww)。
 ジョージ・ハリスンも、そのインドで開眼したのか、それとも英国にいるうちに開眼したのか、まぁその辺は知りませんけど。

「そうか、あの天才バカ2人と同じ土俵で戦うから悪いんだ。
 全然ワケのわかんない別の土俵を創っちゃえばいいんだ。
 で、そっちの土俵の上であっちの土俵を、
 “いまだにそんな古っちい土俵にいるなんてダッセぇ~ぜ~。
 オレなんかはよ、こっちの新しい土俵だぜぇ~”
 って言っちゃえばいいんだ…。」

 とばかり、(昨今は死後になっちゃった)アバンギャルドに走って(笑)
 全然ワケわかんない(ゆえにカッコイイことしてるように感じる)シタールひゃんひゃんな曲を作っちゃぁ、
「甘っちょろいポップス作ってないオレって最先端んん~!」
って粋がってたと(笑) ←まさにロックの王道だ~!(爆)


 と、ジョージ・ハリスン。
 自分で土俵創って、そんな風に粋がってたまではよかったんですけど…。

 あっちの天才バカ2人って、生半可な天才バカじゃないですから。
 ジョージ・ハリスンが創った「オレって最先端んん~!」って粋がってる土俵にやってきたと思ったら。
 たちまち、ワケがわからないからカッコイイじゃなく、ワケがわかってカッコイイ「サージェント・ペパーズ」なんてもんをつくっちゃって。
 しかも、そんなカッコイイアルバムをつくっただけでなく、結果的に「あの時代」まで創っちゃったと。


 まぁジョージ・ハリスンとしては、天才バカ2人に庇を貸して母屋をとられちゃったような感じで。
 またまた鬱屈の日々に逆戻りで、まったく踏んだり蹴ったり(爆)

 とはいえ、ジョージ・ハリスンが「ふーん、キミらはそれなんだ。じゃぁオレはこれかな」って粋がって意地張って。
 インドに行ってシタールひゃんひゃん鳴らさなきゃ「サージェント・ペパーズ」もなかったわけです(と、思うんですwww)。
 さらに言えば、『サージェント・ペパーズ』なんてもんがなきゃ、もしかしたらロックなんてものがこんなに多くの人に聴かれているなんてこともなかったかもしれないと……

 つまり。
 現在あるロックという世界を創ったのは、もしかしたらジョージ・ハリスンという一人の人間の、鬱屈した心だったのかもしれない……!?


 ティーンエイジャーの頃にロックをさんざん聴いてた人なら、これってわかると思うんですけど。
 ずっといいと思ってた曲やミュージシャンが売れて多くの人が聴くようになると、途端になんだか嫌いになっちゃって。
 で、全然別の曲やミュージシャンを見つけてきて、「え、キミってまだそんなの聴いてんだ。オレはもうこっちだぜぇ~」みたいに粋がってる、ああいう感覚。

 あれは、ジョージ・ハリスンのあの時の粋がりや意地っ張りと、どこか通じるものがあるのかなぁーって(爆)


 そういえばロックなんて言葉も、今では死語みたくなっちゃっいましたけど。
 でも、それは死語になっちゃうくらい広く一般に普及したってことでもあるんですよね。

 ロックなんてもんが、そんな風に一般化したのは、もちろん2人の天才バカに限らず、その他多くの天才バカ(&たんなるアホバカwww ←これ重要!)の活躍によるところが大きいんでしょうけど。
 でも、その多くの天才バカの名曲・名アルバムの発想やエネルギーの基となったのは、ジョージ・ハリスンや若いロックファンの 心の鬱屈からくる、そんな粋がりや意地っ張りだった(と、思いたいんですよねー爆)。


 ってまぁ、今更考えてみれば。
 それは、ジョージ・ハリスンを脇役に追いやっちゃったジョン・レノンみたいな天才バカでさえも、きっと同じだったんでしょうね。




 *上記は、今年の初め配信したメルマガのあとがきをちょっと修正したものです








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2013
12.08

61話目-2

Category: 怪談話


 Cさんの勤めていた会社。実はその後、マンション不況で倒産しちゃって、そのマンションに行くことは、二度となかったそうなんです。

 その後、Cさんは転職。
 いつの間にか、その転職先の忙しさの中に埋没していって…。
 Cさん、そのマンションでの不思議な子供たちの声のことなんて、すっかり忘れてしまってたといいます。


 それは、そんなCさんが仕事で行ったマンションでの出来事なんて完全に忘れ去ってしまった頃。
 その頃、Cさんには3年半付き合っていた女性がいて。
 お互いなんとなく結婚ということを意識しだした、そんな時期だったんだそうです。
 ある時、その彼女から「特に堅苦しく考えないでいいんだけど、ウチに来て1度両親と顔だけでもあわせてくれない?」って言われて。
 「じゃぁ、今度の日曜日にでも」って、その日曜日のこと。



 夏のよく晴れたお昼前。
 彼女とは、最寄り駅である下町の某駅で待ち合わせ。
 「堅苦しく考えないでいい」なんて言われても、やっぱり緊張しているCさん。
 彼女は、そんなCさんの気持ちを知ってか知らずか、楽しそうにはしゃいでいた。

 「あれよ」って、駅を出てすぐに彼女が指さしたのは、巨大なタワーマンション。
 まだかろうじて名残のある下町の猥雑な風景の向こう、それはまるで地下から風景を突き破って生えてきたみたいに、にょっきり。

「結構、いい感じでしょ。」
って、Cさんの顔を覗き込むようにして見ている彼女。
「あっ?ああ…。いや、でもなんか立派す──。
 いや、ゴージャスって感じ?…。
 いいじゃん。」

 正面のエントランスを入ってびっくりしたのは、その広いホール。
 やたら広くてピカピカしてるのに、まったく人の気配がなくシーンと静まり返っている。
「あれっ?このマンションって、最近出来たばっかり?」
「ううん。ウチが新築で入ったんだから、もう4、5年になると思うけど…。
 えっ、なんで?」
「だって、日曜日だっていうのに誰もいるって感じないからさ…。」
「あぁー。
 だって、今日はこんな暑いんだもん。
 みんな部屋にいるんじゃない?じゃなきゃ出かけてるか?
 出かける時は、ほら!みんな地下からクルマだから…。」
「ふーん…。」


 それは、ホールの向こうでエレベーターを待っていた時のこと。
 キャっキャっ。キャっキャっ。
 わー!わー!わー!わー!
 キャハハハー!キャハハー!
 バタバタバタバタバタバタバタバタ……

 あの広いホールの方から聞こえてきたのは、子供たちのはしゃぎまわる声。
 その騒々しさときたら…。
 耳にさわるキンキン声。
 バタバタとやたらと響く足音は、たぶんわざと力をいれて踏みしめているのか。

「このマンションって、子供が多いんだね。」
「子供…!?
 え、なんで…?」
「あれ、ちょっとうるさいよね。
 親たちはなにも言わないのかなぁー。」
「え?え?え?なに…?」
 なんだか、困惑したような表情の彼女。
 その時開いた、エレベーターのドア。
 エレベーターの中も、やたらピカピカ。
 正面の金属のプレートに、なんともいえない表情の自分の姿が金色に映っている。
 それを見たCさん。自分でもなんだかわからない溜息が洩れた。
「なぁによー。そんな緊張しないでって。気楽に!気楽に!
 ただ顔だけ会わせておいてくれればいいんだから…。」
「うん。大丈夫、大丈夫。」
 Cさんは、そう言って苦笑い。
 そして、すぅーっと体が上に上がっていく感覚……


 彼女のお父さん、お母さん。
 2人とも、朗らかないい人で…。
 Cさんも交えて、楽しい昼食。
 弟がいるということだが…
 まぁ最初からってこともないのだろう。

 部屋からの眺めは、確かに素晴らしくて……
「今頃の季節は、夜になるとあちらこちらの花火が見えるんですよ。
 今度、ゆっくり夕食でも食べに来てくださいね。」
「うん。そうそう!ウチはさぁ、俺以外誰も酒飲まなくてさ。
 今度は、ゆっくり付き合ってよ。」
って、彼女のお母さんとお父さん。


 帰りのエレベーターの中。
「よかったぁー。
 お父さんもお母さんも、Cのこと気にいったみたい。」
って、エレベーターのドアが閉まるなり、Cさんにしがみついてきた彼女。
 その、幸せそうな笑い顔ったら…。
「えっ?あっ、あぁ…。うん、よかったな。」
「なによー。あ!気疲れしちゃったんでしょ?」
「うん…。そうなのかもな…。」
 その後は、はしゃいでいた彼女も黙っちゃって…。
 それは、沈黙とエレベーターが降下していくあの感覚。


 エレベーターを1歩出るなり聞こえてきたのは、先ほどの子供たちのはしゃぎまわる声。
 キャっキャっ。キャっキャっ。
 わー!わー!わー!わー!
 キャハハハー!キャハハー!
 バタバタバタバタバタバタバタバタ……

「まだ、騒いでる…。いつもこうなの?
 ちょっと大変だなぁー。」
「えっ?なに?なにが大変なの?」
「うん。ほら、子供。この子供の声…。すごいよね。」
「子供?
 あぁ、そういえばさっきも言ってたけど、子供って、何のこと?」
「えぇっ?…ほら、ホールではしゃぎまわってる…。」
「ホール!?
 ホールって、どこのホール?」
「だから…。そこのエントランスホール」
「エントランスホール?子供?」
 彼女の怪訝な顔は、Cさんとエントランスホールを何度も行ったり来たり。
 そして、困ったような表情をかすかに残しつつも、微笑んだ彼女。
「ウフっ…。
 どうしたのぉ?そーんな疲れたのぉ?
 もーっ!フフフ…。
 わかった…。
 今日は、これでサヨナラしよ。
 ほんとは買い物付き合ってもらいたかったんだけどね。
 でも、C、かなりお疲れみたいだし…。
 ね?」
「おい、何言ってんだよ。別に疲れてないって…。
 天気いい…。
 ま、暑いけどさ。でも、どっか行こうぜー。」
「ううん。実はさ、なんだかんだ言って、わたしも結構疲れちゃったのよねー。
 ふぅぅー…。」
「なんだよ。大丈夫かよ?」
「うん。部屋で少し昼寝でもしよっかな…。
 でも、大変よね。これから…。
 がんばろうね。2人で。」
「おぅ。」

 Cさんと彼女がそう話している間にも、あの子供たちの騒々しい歓声は続いていて。
 彼女だけまたエレベーターに戻った、その広いエントランスホールをひとりCさんは横切っていていく。
 子供たちの声は、いつの間にかエントランスホールにある中2階のような場所から聞こえてくる。
 あれ?いったい、いつの間にあっちに行ったんだろ?
 なんてことを頭の隅で考えながらも、Cさんは特に歩みを止めることもなく一人オートロックのドアを出た。
 

 その途端カーっと。
 夏の午後の太陽は容赦ない。
 さらにはアスファルトの反射熱。
 その目が回るような暑さときたら…
 でも、その暑さに、なんだかホッとするものを感じていたCさん。
 そのくせ駅までの道すがら、あまりの熱さにコンビ二に駆け込み、一息ついて冷たい飲み物を買ってゴクゴクと。
 そして、あとは一人汗をかきかき駅の階段を下りていく。


 そんなCさんが、駅のホームでケータイを開けば。
 見れば、メールが一通。
 もちろん、彼女から。
 それにそそくさと返信したCさん。
 彼女は、もう昼寝しちゃったのか?
 それから特にメールもなくて……



 なんとなく想像がつくかと思いますけど、その後Cさん、結局その彼女とは別れちゃったんだそうです。
 せっかく彼女の両親との顔合わせも無事すんで。
 彼女の両親もCさんのこと気にいってくれていたのに、肝心の2人の気持ちが変にスレ違うようになっていって。
 まるで、いつのまにかボタンを掛け違えていたかのように、どんどん、どんどん離れていく2人の気持ち。
 会うこともなく1週間、2週間。
 気づくより早く2人の間は、もうどうにもならなくなっていて……

 それが、やがて電話、そしてメールと……
 結局、お互い別れの言葉もないまま自然消滅。


 それは、それからちょっと経った頃のことだっていいます。
 Cさん、あの前の会社に勤めていた時に、仕事で行ったマンションの非常階段でのあの出来事を、なにやら急に思い出したんだそうです。

 あ…、そうか。
 あのエントランスホールの子供の声って、あの時のアレと……
 それは、非常階段を降りて管理人室に向かう途中、あの好々爺然とした管理人さんが言ってた言葉。
「どうもね、あの子供たちの歓声は、外部の人間にしか聞こえないみたいなんですよね…。」

 外部の人間って……。
 そうか…。
 オレは、
 あの彼女の住むタワーマンションのアレからしてみれば、
 外部の人間だったってことなのか……

 でも、どうなんだろ?
 もし、オレがあの時、 すでに彼女との結婚を決めてたとしたら…

 決めてたとしたら、オレは、あの子供たちの声を聞くことはなかったんだろうか?
 それとも、
 決めてたとしても、決めてなかったにしても、
 そんなことは関係なく、オレの耳にあの声は聞こえたんだろうか……




 Cさん、実はそれまではアレ…、つまりあの子供たちの声のこと、それほど負のイメージは抱いてなかったらしいんです。
 でも……
 今となってみると、冷たく乾いた腐臭を感じるといったらいいのか?
 もしくは、食事時のテーブルの上に古い剥製でも置かれたような感じといったらいいのか?
 うまく表現できないらしいのですが、そんな妙に気に障る感覚があるっていいます。

 ただ、そんなことを思っているくせして。
 Cさん、別れた彼女とのことの関しては……

「よくはわからないけど…。
 なんだか不思議と、それでよかったって気がしててさ…。
 うん…。
 なんでかな?」って。




61話目終わり。フっ!
                ―――─ 第61話目「マンション童?」メルマガ配信日:10.6.13
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2013
12.05

今日のクリスマスな曲 12/5

Category: R&R






 “ミネアポリスの娼婦からのクリスマスカード”(訳合ってる?)って曲名のわりには、アルバムタイトルはブルー・バレンタインだったり。
 昔っから、冬の(寂しい)イベントの夜に大活躍なアルバムでした(爆)

 てことで、やっぱりアルバム・バージョンの方が付き合い長いんでー








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2013
12.04

今日のクリスマスな曲 12/4

Category: R&R




 
 前半のクリスマス前特有の街の寒々しい寂しさと、後半のほんわかした寂しさの対比が、なーんか好きです。

 まぁーね。12月といっても、まだ4日ですから。
 このくらいの曲調の方が、なんとなく現実に即してるんじゃない?って(笑)

 


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2013
12.04

あら!また、目からウロコぉー



 なんと、日の入りの時刻って、今頃が一番早いんですってね。

 「えっ!冬至じゃないのー!?」って、思わず言っちゃったのは私だけでなく、TVの中の女性アナウンサーも同じでした(笑)

 でも、冬至の頃より12月上旬の方が早いんですって。
 例の彗星の尾っぽじゃないですけど、またもや、目からウロコぉーでした(笑)



 てことで、ネットで見てみたら…

 その前に、そういえば冬至っていつだっけ?って(爆)

 確か、12/21頃じゃなかったっけー?って、あらためてネットで見てみたら、大体22日くらいなんだとか。


 って、そんなわけで…

   12/3  16:28
   12/22 16:32 
     *国立天文台/各地の暦(上記は東京の2013年の日の入り時刻)
                  http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/


 うわっ!!ほ、ほんとだー! 

 いや。信じてなかったわけじゃないですけどね(笑)
 でも、冬至の頃より4分も早かったなんて…


 ただ、そう言われてみれば。
 1月に入ると、途端に日が長くなるような気がするよなーっていうのは、前々から不思議に思ってたんですよねー。



 そういえば。
 そのTVでは、本日12/3の日の入り時刻も出ていて。
 それによると…

   根室  15:43
   仙台  16:16
   東京  16:28
   大阪  16:47
   福岡  17:10
   石垣島 17:55


 って、え!?
 石垣島は北海道(東部)より、日が沈むの2時間以上遅いんだ!

 となると、やっぱり気になりますよね(笑)

 12/3の日の出時刻(国立天文台/各地の暦) 
   根室  6:32
   仙台  6:36
   東京  6:34
   大阪  6:48
   福岡  7:06
   那覇  7:01 *石垣島のデータはないので那覇で代用


 那覇と石垣島は結構距離があるはずなんで、実際はもっと遅いんでしょうけど、それにしても日の入りと比べてあまり差がないんですね。
 これまった、目からウロコぉ~……

 よくわかんないですけど、つまり、地球の軸が傾いてることと緯度が関係してこうなるってことなのかなぁ…。

 ……………………!?

 わかる人がいたら教えてください(笑)



 しかし、こうなると夏至の日の出日の入り時刻が気になるわけで……

 でも、めんどくさくなっちゃったんで、こっちは根室と那覇だけ(笑)
 
 夏至はとりあえず6/21と仮定(国立天文台/各地の暦) 
   根室 日の出 3:37  日の入り 19:02
   那覇 日の出 5:37  日の入り 19:25

 あ、夏至だと根室が那覇より。日の出が2時間早くなって、でも日の入りは20分くらいしか違わないんだー。

 ふーん……
 やっぱり、目からウロコぉ~(笑)


 しかし…
 なら、春分の日と秋分の日はどうなるんだろ?って(笑)
 (ま、これはあとで見よーっと)





 というわけで、今日のクリスマスな曲♪




 コレって、クリスマスソングではないんですけど。
 でも、なーんかこの時期になると聴きたくなるんですよねー。
 (ちなみに。なんと、あの4ADですぜ、旦那)




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2013
12.01

そういえば今日って…



 そういえば今日ってっていうか、今日から12月なんですね。

 なーんだかビックリ。
 ウン十年ぶりに初詣に行ったの、ついこの間のような気がするのに…(苦笑)


 で、12月っていえば、やっぱりクリスマスですかね。
 まー、なんというか。
 クリスマスが楽しみっていうか、クリスマスシーズンをなんとなく浮き立つ気分で過ごせるようになったのは、やっぱりクリスマスなんて特に関係ないお年頃になっちゃったからなんでしょうねー(爆)



 で、クリスマスというと。
 いまだに思い出すのがこのTVCMだったりしてー。




 ドリーミーなのに、サンタクロースが無表情で、おまけにパッと消えちゃうところがミステリアスで、ミョーに好きなんですよねー(笑)





           そんなわけで、今日のクリスマスな一曲。






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2013
12.01

やっぱり、ドンデン返し(ニンマリ)



 三津田信三っていえばドンデン返しですけど…


 例の『首無しの如き…』を読み終わって、まぁ次は何を読もっかなーって(正しくは、とりあえず積読に何を買っとこうなかなー)って、ネットでいろんな人の感想を見ていたら。
 ふと目に入ったのは、見たことのない表紙。

 あれ、新しいのが出たのかな?って見てみれば、タイトルは『密室の如き籠もるもの』。
 「何これ!?」ってよくよく読んでたら、なんと新書版。

「そーか。新書版っていうのもあったんだなぁ…。」
って、もぉ期待してアマゾンを見てみたら。

 安~い♪(ニンマリ)

 その時『密室の如き…』の古本(文庫版)は100円弱くらいで出てたんですけど、その新書版はさらに安かったと(喜!)


 てことで、じゃ、次はコレにしよっかなーって思いかけて、ふと。
「まてよ。
 新書版って、もしかして他もあるんだろうか…」
 てなわけで、今度は“三津田信三”“新書”で検索してみたら…

「うん。あるじゃん!」
 『密室の如き…』以外では『凶鳥の如き忌むもの』が新書版があって。
 で、古本の価格を見てみたら…

 「ラッキー!」
 ま、1円とはいかなかったですけど、まぁ手頃な価格だったんで『密室…』と2冊、思わず買っちゃったと(笑)

 おかげで、1冊の積読予定が2冊になっちゃったけど…
 ま、これは確実に読んじゃうだろーからいいやーね(笑)



 しかし…
 次に読む三津田信三は、十中八九『サンマの如き食べるもの』……
 じゃなくって。

 『サンバの如き踊るもの』……
 でもなくって。

 『ヤンマーの如き耕すもの』……
 もちろん、そんなわけなくって、そう『山魔の如き嗤うもの』だろうなーって、古本の価格的にいっても、『首無し…』のストーリーの流れからいっても思ってたんですけどねー。



 ってまぁ1円だとかなんだとか、考えてみればホンっトセコい話ですよね(笑)
 その『山魔…』の文庫版のアマゾンの古本価格は、今は300円弱くらいで、よくよく考えれば300円いかないくらいの差なんですよね(爆)

 とはいえ、1円で買って届いてみたら、ほとんど新品みたいなことって結構あるんで、それに味をしめちゃったというか。
 変な話、注文してから、どんな状態なのがくるかなーって結構ワクワクしたり、ヤキモキしたりするあの感覚も楽しいんだよなーって(笑)
 それとか、「これは(価格)下がりそうだなー」って思っていたら、読み通り見事1円になっちゃったみたいな。
 あの感じっていうのは、もしかしたらギャンブルに通じる感覚があるのかもしれませんね。
 
 博才は皆無なんで、ギャンブルに嵌った事ってないんですけど。
 でも、意外とこんな風に無意識に楽しんでいるのかもなーとか思っちゃいました(笑)





 
  しっかしまぁ。
 安倍さんの言うインフレって、ホントに来るのかなぁ…
 って心底心配しちゃいます(爆)





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2013
12.01

61話目-1

Category: 怪談話


 物件怪談っていうか、アパート・マンション怪談っていうのは大別すると、個別の部屋に現れるパーソナルスペース系と、共用スペースに現れるパブリックスペース系ってなるんでしょうかねー。

 で、パブリックスペース系っていうと、お話としてよく聞くのはやっぱりエレベーターですかねぇ…。
 でも、私、エレベーター嫌いなんでー(笑)
 いや、怖いんじゃないんですよ、嫌いなんです。
 狭いし、面倒くさいし(時々クサイし…)。
 だから階段を使うことが多いんですね。


 まぁこのお話はマンションじゃなくって、会社が入ってるビルの話なんですけど、その日…、っていうかその夜は仕事が片付かなくって、結局お泊りしたんです。

 で、早朝(確か6時前くらい)に、朝飯買いに行こうと階段降りていた時のことです。
 その時っていうのは、ほら、徹夜明けの朝特有のあの感じですよ。
 体が変にこわばった感じで、どよーんって疲れているのに、そのくせ妙に体が軽い。
 頭の方も、やはり妙にクリアで。
 そんな感じで、非常階段をサンダル履きでペッタンペッタンと…、ちなみにこの非常階段は、手すりも含めコンクリ製のガッチリしたやつです。

 それは、そんな非常階段の1階と2階の間の踊り場。
 ソレに気がついたのはたぶんそこを曲がった時なんだろうと思うんですけど……
 いや、その瞬間っていうのは、ハッキリ憶えているわけじゃありません。

 見下ろす階段…、そう踊り場から3段くらい降りた辺りに人影が2つ。
 どちらも階段に座ってて。
 そんな場所、しかもそんな時間ですから、うわっ!って。
 もう声も出ないくらいビックリ。

 ……だったんですけど、それはその二人も同じだったんでしょう。
 というのもそのお二人さん、キスの真っ最中で。
 しかも、驚いたことに二人とも制服着た女子高生。
 いや、女子高生と男子高校生じゃないですよ。二人とも女子高生(爆)

 一瞬、私もその二人も、顔見合わせて完全に固まっちゃって…。
 とはいえ、それは1秒もなかったんでしょう。
 私が動くより一瞬早くその二人。
 低くくぐもった「うっ」という音が聞こえたような──。いや、そう口からこぼれたのか、それとも息遣いだったのかそれはわかりませんが、その二人、手に手を取り合って階段をバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタ…………って。

 ったく、こっちは一晩中仕事してたっていうのにーっ!
 何やってんだよっ!!
 って感じでしたね(爆)

 とはいうものの。
 あのほんの一瞬の無言劇っていうのは、微妙に怖いものありました。



 て、まずはくだらないウォーミングアップで、まぁ閑話休題。
 かつてマンション関係の会社に勤めていたCさんのお話です。
 その時は、Cさん、もうずいぶん前に販売したあるマンションに用があって行ったとかで……


 用件は意外に早く片付いて。
 まだお昼前。
 すぐ会社に帰っても、いろいろ面倒くさいだけだし…って思って。
 まぁ、ここも建ってからずいぶんみたいだし、ちょっといろいろ見て回っとこうかな?って通いで来ている管理人さんにそう告げて、まずは屋上へ。

 上空には青々とした空が広がっていて…。
 心地よい風の吹く、春のお昼前くらいの時間。
 そんな季節のそんな時間ですから、「うわー!」って伸びをすれば、まばゆいばかりの太陽で、あとはもう何にも見えない。
 子供たちが遊ぶ声が、風にのって下の方から聞こえてくる。
 よく晴れた春のあまりに気持ちよすぎる、そんなひと時。
「あーあ。会社、帰りたくねぇなぁー…。」
 Cさん、思わずそんなひとり言。

 で、屋上にある給水タンクのかげにペタンと座って、煙草に火をつけて、ふぅぅぅ~って煙を吐き出せば。
 なんだか、高校の時みたいだなーってCさん、苦笑い。

 そんな時、風向きが変わったのか、急に子供たちのはしゃぐ声が大きくなって。
 キャっキャっ。キャっキャっ。
 わー!わー!わー!わー!
 キャハハハー!キャハハー!
   
 あれ…?もしかして、非常階段で遊んでる?ってCさん、首を伸ばして様子を探っていると。
 ここのマンションの非常階段は、外付けの金属製のヤツ。
 もちろん、きちんと非常階段として使う分には危険なんて全っ然ないんだけど、ひとたび事故が──、ましてや子供(しかも住人の)の事故となると、たちまち危険極まりない非常階段を放置していたとんでもない企業ってなっちゃって、非難轟々。損害賠償なんて話になったり…。
 実は、つい最近も別の支社でそんなことがあって。

 こりゃ大変だと立ち上がったCさんは、非常階段へと足を急がす。
 歩きながら一応、こういう時は管理人さんにもいてもらった方がいいだろうと電話して。

 非常階段の降り口までくると、下から聞こえてくるその子供たちのキンキン声はかなり騒々しい。
 これって、他の住人から苦情出てないんだろうか?
 そんなことを考えていても、管理人さんはなかなか来ない。
 チッって舌打ちしながら、待ちきれないCさんは階段を降りだす。
 コンコン、コンコン階段を降りていくほどに、大きくなっていく子供たちの歓声。


 どうやら子供達はすぐ下の踊り場にいる様子。
 上から覗き込むようにして見ると、白やグレーの服の色がせわしく動き回っているのが見える。
 ったくもう…。
 なんて思いつつCさんが階段を降りて行くと……

「あれ?いない…!?」
 上から見た時、そこで騒いでいると思っていた踊り場には子供たちなんて影も形もなくって。
 それどころか、つい今の今まであんなにうるさかった子供たちの声すら全くない。

「えぇっ!?」
 はるか上から聞こえるのは、ピョロピョロピョロさえずっているヒバリの声。
 そして、遠くを走っている電車の音。
 それ以外はシーンとしていて、それはまったくのどかな春のお昼時。
「中に入っちゃたのか?」
 非常階段と中を遮るドアは、鉄の重いドア。
 もちろん子供でも開けられるが、開け閉めすればそれなりの大きなドーンって音がするはず。
 でもまぁあれだけの子供が隠れる場所も他にないからって、Cさんドアを開けて中に入れば…

 外が明るさに慣れてたせいか、中に入って一瞬何も見えなくて。
 とはいえすぐに見えてきたんだけど、やはり暗い。
 ピッチリ閉まったドアが通路の両側にずらーって並んでいて、シーンと物音ひとつ無い。
 はて?エレベーターかと歩き出すと、後ろでドーン!ってドアの閉まる音。
「!」
 なんのことはない。ドアが閉まっただけなんだけど、その音の大きいこと。しかも通路全体にわーんって反響して。
 エレベーターの前に行ってみても、エレベーターは最上階で止ったまま。
 たぶん、管理人さんが乗って行ったままなんだろうなって。
 仕方なく、Cさん首をかしげつつまた非常階段に通じるドアに手をかけた途端、かすかに聞こえてきたる子供たちの歓声……


 えっ?なんだそれ?って、急いでドアを開け外に出てみれば、子供達の歓声が聞こえてくるのは、やはり下。
 それもそんなに下でもない感じ…。
 Cさん、手すりから身を乗り出して見るが、姿は見えない。
 なのに声は前にもまして騒々しい。
 Cさん、首をかしげながらも、
「キミたちー。ここは危ないから他で遊びなねー。」
って言った途端。子供たちの声は、一瞬ピタっ。

 しかし、すぐに前にも増して「わー!キャハハー!」って大きな歓声。
 さらに、突然聞こえてきたCさんの声から逃げるつもりなのか、いっせいに階段を駆け下りる、カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンという音。
その音の数からいってもかなりの人数のはず。

 あれだけの人数の子供が階段をいっせいに降りていったら、それこそ事故が起きるとも限らない。
 Cさん、慌てて下に降りようとして思ったら、いきなり上の方か管理人さんの声が降ってきた。
「Cさぁーん。そこで待っててくださーい。
 いますぐ行きますからー。」

 その口調ときたら、やけにのんびりしてて。
 Cさん、まったくもう!って、また手すりから身を乗り出して、今度は上に。
「子供たち、遊んでて危ないから先、降りますよ!」って叫ぶ。
 なおも下から聞こえてくるのは子供たちの歓声。

「Cさぁーん」「Cさぁーん」なんて。
 それこそ、管理人さんの口調をマネする声まで聞こえてくる始末。
「Cさん!いいから!
 そこで待っててください。
 いいですか!絶対動かないで!
 私はすぐ行きますから!」
 あのいかにも好々爺っぽい管理人さんとも思えない、その激しい口調に、Cさんは「えっ!?」って階段を降りかけた足が思わず止る。
 そして、すぐに上から階段を急いで降りてくるコンコンコンって音が…

「あー、Cさん、いてよかった。大丈夫ですか?」
「いや、そうじゃなくって子供たち!
 こんな所で遊びまわってて。
 なにかあったらどうするんですか!
 さ、下に行きますよ!」
 思わず声を荒げて、そして階段を降りかけようとしたCさんの肩を、管理人さんがガツっとつかむ。
 Cさんは、そのことに驚きながらも、「何をするんですか!」って管理人さんの手を振りほどこうとしたのだが、見かけによらず強い管理人さんの力。

「Cさん、落ち着いて…。」
「だからそんなこと言っ──」
「落ち着きなさいっ!!」
 その管理人さんの迫力ある一喝に、Cさんはもうビックリ。
 声も何も全て止ってしまって、その管理人さんの顔を見つめるばかり。

「あれは、なんでもありません。大丈夫です。
 それより、自分のことを心配してください。」
「私のこと…?」
「前にもあったんですよ。
 会社の方が、アレを注意しようと追いかけていて、
 足を踏み外して怪我したこと。
 いや、足を捻挫しただけだから大したことはなかったんだけど…。」
「ちょっと…。それってどういうことです?
 えっ!もしかして、あの子たちに突き落とされ──。」
「ハッハッハ…。
 いや、違いますよ。その方が慌てていただけですよ。」
「アレは、そんなことしませんって…。
 え、アレ…?アレって……。
 えっ!?どういうことです?」

 管理人さんの顔を見つめなおしたCさん。
 そして、すぐに階段の下に目を向けたんだけど、あんなにうるさかった子供たちの歓声は、いつの間にかどこにもない。
「…!?」
 聞こえてくるのは…
 やっぱり、ピョロピョロピョロさえずっているヒバリの声だけ……


「いやぁ、それは私にもわかりませんよぉー。
 うーん、何なんでしょうねぇ…。
 そう…。
 私がここで働きだした時には、もうアレはありましたよ。
 私も、最初はわからなくて…。
 ずいぶん階段を登ったり降りたりしたもんですけどね。
 でも、結局今でもわからないんですよ。」
 そう言って、ちょっとだけ相好をくずした管理人さん。
「降りましょうか。
 ゆっくりと…。
 そう。お茶でも淹れますよ。ちょっと一服してってください。
 会社へは落ち着いてから…。
 ね…。」

 管理人さんと並んで、階段をゆっくり降りていくCさん。
 それは、階段を降りきって管理人室に歩き出した時。
 また聞こえてきた、あの子供たちの歓声…
 それは、不思議なことにいつの間にか上から聞こえてくる。
 キャっキャっ。キャっキャっ。
 わー!わー!わー!わー!
 キャハハハー!キャハハー!
 そして、階段を駆け回るカンカンカンカンカンカン……

 立ち止まって、じっと上を見上げているCさん。
 すると管理人さんが、
「なぜだかね、このマンションの住人にはアレ…、
 聞こえないらしいんですよ。」
「えぇっ!?」
「あれだけ騒々しいわけでしょ?
 苦情が出てもおかしくないのに、そんなこと全然ないし。
 それとなく聞いてみても誰も何のこと?って感じで…。
 どうもね、外部の人間にしか聞こえないみたいなんですよね。」
「じゃぁ近所の人は?」
「あっ!それは考えたことなかった…。
 そうですよねー。
 あれだけうるさかったら近所から苦情がきてもおかしくないですよね。
 うーん…。
 てことは、近所の人も聞こえないってことなのかなぁ…。
 不思議だなぁー…。」
「いや…、ウーン…。
 管理人さんに不思議だなぁーって言われても…。」
「うん。ねぇ…」
 管理人さんは、Cさんの顔を見てそう言って、そしてまるで肩でもすくめるような感じで苦笑している。
 Cさんも、思わず苦笑い。
 まぁ、特に問題が起きてないならいいのかなぁーなんて。


「でも、なんだか楽しそうで…。
 ちょっと、うらやましい気もしません?」
て、ハッハハって笑っている管理人さん。
 そう言われて思わずCさん。ため息をひとつ大きくついて。
「うん。そういわれてみれば、確かに無邪気で…。
 うん。なぁーんかうらやましいような……」

 キャっキャっ。キャっキャっ。
 わー!わー!わー!わー!
 キャハハハー!キャハハー!
 カンカンカンカンカンカン……

 春特有の、ぼーっとした色に晴れた空の下で。
 ヒバリがずっとぴょろぴょろさえずっているような、そんな日の出来事。




──── 本日これまで!
               61話目-1〈了〉/62話目-2につづく メルマガ配信日:10.6.12
                                             *無断転載禁止



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