2013
09.29

アドレナリン!アドレナリン!アドレナリン!

Category: guchitter


 なーにを考えてんだか、風邪が全然抜けませーん(泣)

 よって、皆々さまのブログのご訪問も、

 本日のところは遠慮させてもらいまーす。

 あと、たぶん毎週の恒例も、

 たぶん本日はお休みになると思いますんで、あしからず。








       風邪退治には、何といってもアドレナリン!!
      マットのあの堪んないターンのライン見てると、
      ちょっとだけ気分がよくなりまーす(笑)





 ざけんな、バーカ!
今シーズンは、絶対滑りにいったるぜ~~~!! 




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2013
09.28

百ポ:13話目-2

Category: 怪談話


 *百ポ:13話目-1はこちら
 http://kaidansweets.blog.fc2.com/blog-date-20130923.html



 Rさんによると…

 その電話がかかってきた時っていうのは。
 Rさん、他のチャンネルで事故のニュースをやってないかと探していて。
 すっかり冷めてしまった夕飯を慌ててかっ込んだ後、お茶を飲みながら、また、あっちのニュース、こっちのニュースとチャンネルを切り替えて見ていた時だった。

 ジリリーンと鳴った電話に──そう、それはそんな時代のこと──忙しげに立ち上がって、電話のある玄関に向かったのはRさんのお母さん。
 そんなお母さんに呼ばれて、Rさんが電話出ると。
 いきなり耳に飛び込んできたのは、興奮した口調のJクンの声。
 それは、さっきニュースで事故のニュースを見て、思わず興奮してしまったRさんよりもさらに興奮していた。

「おいっ。見たかよ、ニュースっ!」
「あぁー。AとCだろ?
 この雨じゃーよ、川は水、相当増えてんだろうしなー。
 たぶんよ…、うん。ヤバいってことなんだろーなぁー。」
 いや。冷たいようでも顔と名前だけ知ってるくらいじゃ、人は誰もがそんな話し方をするものなのだろう。
「あのよ、R。これはさ、今、
 ウチのとーちゃんが電話で教えてくれたことなんだけどさ。
 Cの死体、見つかったらしいぜ。」
「えっ……………。
 あぁ…、うん。そっかー、そうなんだぁ…。」
 具体的に誰かが死んだって聞かされると…、ましてや顔を知っている同級生が死んだとなると、さすがにRさんもショックは大きかった。
「ウチのとーちゃんの会社の人の親戚っていうのがさ、
 県警のお偉いさんだとかでさ。
 その人の話だと、Cの死体が見つかったのはQ川のあの辺、
 あの橋があって……」

 その後もRさんは、Jクンの話すお父さんの会社の人から聞いた話というその情報を聞いていたんだけど、ふと…
「え、じゃぁAはどうなっちゃったんだ?
 まだ行方不明ってことなのか?
 それからAとCっていえばよ、Bと3人で、アイツら必ず一緒だったじゃん。
 Bは、今日はどうなっちゃってんだ?」
と、Rさんが言うと。
「うん。その辺はよくわかんねーんだよなぁ…。」
 Jクン、さっきまでの興奮気味の口調は妙に尻すぼみ。
「まぁな。オレたちの学校のヤツだしな。
 もしかしたら、K(先生)とかからくわしいこと、電話かかってきたりするのかもな。」
「あ、そっか…。かかってくるのか…。」

 Rさん、そうか、こういう場合って担任の先生から電話がかかってきたりとか、そういものなのか…って思っていると。
「うん、じゃーよー、R。
 オレ、この話、他のヤツにも教えなきゃなんねーからよ。
 じゃーな。」
「うん。教えてくれてアリガトな。」
「またよ、ウチのとーちゃんの会社の人から情報入ってきたら、
 オマエに教えてやっからよ。」
「あぁ、サンキュ。
 オレも、なんかあったらオマエんとこ電話するよ。」
 

 さて、受話器を置いたRさん。
 Jのヤツ…。
 他のヤツにも教えなきゃなんねーからよなんて…。
 つーよりはよ、話したくってしょーがないだろうな、アイツ。
と、思わずクスリと笑ってしまったのだけれど。
 電話にすっかり夢中で忘れていたけど、強い雨の音は相変らず。
 風がさらに強まってきたのか、玄関の引き戸の曇りガラスに映っている庭木の影が激しく揺れている。
 なんだかぼぉーっと、その引き戸を見るともなく見ていたRさん。
 いや。たぶんそれを見ていたというよりは、何かを考えていたのだろう。
 そんな時だった。
 ガタン!
「っ!」
 いきなり、風に激しく音をたてたその引き戸に、思わず息を飲んでしまったRさん。
 急に怖いっていう感情が湧き起こってきて。
 Rさん、最初はゆっくりゆっくり後ずさりしたんだけど。ふいに身を翻すようにしてバタバタ居間に戻っていった。

 それはその日、自分の住む町で水難事故があって…
 しかもその犠牲者は自分の学校の同じ学年の生徒だっていう、そのやけにギラついた空気感を肌で実感した瞬間だった。



 Rさんによると…

 Rさんが、そのJクンから聞いた話を家族に話すと。
 高校生のお姉さんのP子さんの様子が、なんだか妙に落ち着かないんだとかで。
 Rさん、そのお姉さんのそわそわした様子を特に意識していたってわけでもないのだけれど。
 でも、なんとなく怪訝に思っていたらしい。
 すると、見るともなく横目で見たお姉さんが、ふいに立ち上がったかと思うと。
 居間の戸を、気持ち静かにスーッと開け、そして閉め…
「…!?」
 と、そんなRさんの耳に聞えてきたのは……

「うん、うん。
 そうっ!今、ウチの弟の友だちが教えてくれたの…。
 そう、ついさっき死体が見つかったんだって。
 あ、うん。死んだのはCって子らしいよ。
 それがさ、ビーックリ!ウチの弟の友だちなんだって!
 えっ?違うってー。
 教えてくれたのは別の友だちよ。当り前でしょ。
 やめてよ、もぉー。それじゃオバケじゃない。」

 それは、さっきのJクンよりも、さらに1オクターブくらい興奮したお姉さんの声。
 視線をTVに戻したRさん。なんだ、姉貴が妙に落ち着かなかったのは友だちに電話して話したかったのかって、変な納得感。

 それから10分も経った頃。
 居間に戻ってきたお姉さんときたら、なんだかやけにスッキリした顔。
 Rさん、一瞬笑い出しそうになっちゃったんだけど、そこは抑えて。
「ねーちゃんさ。オレ、Cは顔は知ってっけどさ。
 でも、友だちではねーんだけどな。」
 そんなRさんを見返したお姉さんのP子さんは、ちょっと小馬鹿にしたような顔。
「アンタってわかってないよねー。
 こういう時は、友だちってことにしといた方が、話がホントっぽくなるでしょ。」
 とまぁ、そんな脳天気なことを言っている姉と弟。
 そんな二人のの耳に聞えてきたのは…
「うん。ウチの息子の友だちの話なんだけどさ……」
 それは、玄関の方から聞こえてきたお母さんの声だった。



 Rさんによると…

 実は、そう言うRさん自身も、その後別の友だちに電話してJクンから聞いた話を教えたりしたらしい。
 お姉さんのP子さんはP子さんで、その後も──かけたんだか、かかってきたんだか──電話で友だちと話していた。
 そして。電話を切った後は、新たに聞いた新たな情報を、今度は家族に話して……


 ニュースの続報が入ったのは、7時のニュースだったのか、それともその後だったのか?
 それによって、行方不明だったAクンが無事見つかったこと、さらに事故が起きて助けを求めに走ったのはBクンだった等様々なことがわかってきた。
 もっともAクンのことについては…
 Cクンと一緒に川に流されたんだけど、Aクンは幸い無事救出されたってことなんだろうなって、Rさんも家族も思っていた。


 このような事故が起こると…
 行方不明の段階では、誰でも、無意識にその出来事を現在進行形として捉えるもの。
 つまり、現在進行形であるがゆえに、状況は今こうしている間にも刻々と動いているはずで、これからどうなるんだろ?って、緊迫感を感じて積極的に情報を摂取しようするのだけれど。
 無事が確認されるなり、もしくは反対に死体が見つかるとか状況がそれで固定されてしまうと、ひとまずその状況で頭を落ち着かせてしまうというところがある。

 それは、この時もやはり同じだった。
 一人は無事が確認され、一人が亡くなったとわかると、Rさんも家族も、なんとなくひとまずは落ち着いたような感じになってしまって。
 ある意味、「この事件は、それでもう終わり」っていう意識に変わってしまった。
 意識が変わってしまったことで、Rさんも、お母さんとお姉さんのP子さんも。その関心は、水難事故のことよりも、昼から降り続くその日の強い雨に移っていった。
 そう。この雨風だっていうのに、お父さんはまだ帰ってきてなかった。
 まぁさっきのニュースでは、特に交通機関に影響が出ているとかは言ってなかったんだけど…。

 そんな時、外からいきなり聞こえてきた、カラカラカラカラーっと変にかわいた音。
 もちろん、すぐにそれは屋根に叩きつけてくる雨の音だとはわかったんだけど。
 でも、そんな音のする雨って…って顔を上げたRさん。
 ふと見たその先にあったのは、台所の曇りガラス越しの、風雨に庭木が激しく揺さぶられている影。
 その暗い曇りガラスの窓には、飛ばされてきた葉っぱ一枚…
 黒とも濃いグレーとつかぬその窓で。
 家の中の明りに照らされ、それだけに色がついていた。



 Rさんによると…

 今でも容易に思い出すことの出来る、あの日独特の空気感を──それは、割れたガラスのようにイライラしている感じ──さらに強く感じるようになったのは、たぶん9時をちょっとまわったくらいだったと。

 いや。その空気感というのは、それまでも薄っすらとは感じていた。
 それは、いつになく強く家を叩く雨の音だったあり、急にドン!ぶつかってくる風だったり。
 もちろん水難事故のニュースの驚きもそうだし。
 あとは、Jクンからかかってきた電話の後に見た、玄関の引き戸が急にガタンと激しく音をたてた時なんかも。
 でも、今までのそれらは間接的に不安を煽ってくるものであって、それのように直接的にガツンとくるものではなかった。
 そう。それはいきなりで、暴力的だった。


 居間で、ぼーっとTVを見ていたRさん、そしてお母さんとお姉さんのP子さん。
 それは、外の風雨の激しさは感じつつも。でも、家の中で安心を貪っていた、そんな時だった。
 ガン!ガン!ガン!
 ガン!ガン!ガン!
 家全体に轟いたんじゃないかってくらいの、そのいきなりの激しい音に、もう誰もが「うわっ!」って。
 その一瞬、誰一人声なんか出なかった。その、突然頭の中をガン!ガン!ガン!って突き抜けていったその触感に。
 でも、それはおそらく一秒もないくらいの間だったのだろう。
 気がつけば、お互いの顔を見つめていた、Rさんたち3人。
 ガン!ガン!ガン!
 ガン!ガン!ガン!
 そうしている間にも鳴り続けている、その激しい音。
「あっ!もしかして、おとうさっ──」
 言葉が終わるより早く立ち上がって、玄関に駆け出して行ったお母さん。
 Rさんとお姉さんは、一瞬遅れつつも、その後を追うように玄関へ向って走った。


 ガン!ガン!ガン!
 ガン!ガン!ガン!
 それは、玄関の戸の曇りガラス。その格子越しいっぱいの黒いシルエット。
 その黒いシルエットが、また、
 ガン!ガン!ガン!
 ガン!ガン!ガン!と戸を激しく叩いている。

 でもその黒いシルエットは、お母さんが玄関の明かりを点けた途端、「おい!オレだ、オレだ。開けてくれ!」というお父さんの声に変わった。
 ホッとするよりも先に、大慌ててお母さんが玄関の戸を開けると。
 その途端、Rさんが立っている廊下まで入ってきた強い風。
 雨の音が、家の中で聞いているより遥かに激しく聞こえてきて。
 それは、ザザーっとリアル。さらに、はるか上空から聞こえてくるゴォォーっと鳴った風。
「きゃっ!」
 いきなり吹き込んできた風に、小さく悲鳴をあげたのはお姉さん。
 と、その強く吹き込んできた風は、家の中で出口を探して吹きまくり、あっちの方で「うぅぅぅー」ともがり笛を鳴らす。
 その音に、思わず家の奥に視線を向けたRさんの視線の後ろから飛び込んできたのも、まるでもがり笛みたいな声だった。
「うひゃぁぁーっ。すっげー雨──」
 バシャン!
 そのお父さんの悲鳴のような声が終わるより早く。待ち構えていたかのように玄関の戸を大急ぎで閉めたお母さん。
 その途端、家に吹き込んでいた風は止み、聞こえていた外の風雨の音もウソのように小さくなった。

「ちょっと、P子でもRでもどっちでもいから。
 おとうさんにタオル持ってきて!」
 お母さんのその声に、Rさんが振り返れば。そこには、既に居間の方にすっ飛んでいくお姉さんの後姿。
「もー、どうしたのよぉー?呼び鈴も鳴らさないでー。」
「鳴らすも鳴らさないも、呼び鈴鳴らねーんだよ。
 この雨と風で壊れちまったみたいだな。」
「えっ、壊れてるの?」
「水が入っちゃったのか、線がおかしくなっちゃのか。
 とにかく、いくら押しても鳴らないみたいだな。
 だってよ、聞えなかったんだろ?呼び鈴。」
「あ、うん…。でも、困っちゃうわねぇー。
 誰か来てもわかんないじゃない。
 あ、でもこの雨だし、この時間だし。誰もこないか…。」
「お父さん、はい!タオル…。」
 お姉さんからタオルを受け取り、あちこち拭き始めたお父さん。
「しっかし、ほんっとびっしょ濡れ…。
 このままお風呂入っちゃえばー。」
「あぁー。そうするかー。」
「ほら、R。おとうさんのカバン持ちなさい。」
 その時初めてRさんと目を合わせたお父さん。
 そして、ほんの一瞬Rさんの目の奥をじっと見つめていたんだけど、
「亡くなったんだってな。」と、短くひと言。
「うん…。」
「友だちなのか?」
「う、うん。顔だけ知ってるって感じかな…。」
「そうか…。それにしてもなぁ…。」
 それだけ言って、お風呂場に行ってしまったお父さん。
 そんなお風呂に向かって歩いて行くお父さんの後を、まるで付けまわすかのように。
 それは、廊下にぺたぺたと、うっすら付いていく水に濡れた足跡……




──── 本日これまで!
           百P:13話目-2〈了〉/13話目-3につづく メルマガ配信日:12.11.6
                                             *無断転載禁止



*ブログの無断転載は、呪い・祟り等ご自身に大過を招くこととなりますのでご注意ください。



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2013
09.28

あるものは、とりあえず何でもブログネタってことで…(よくない傾向だ…)



 百ポ:13話目の1話目をメルマガで配信した時は、あとがきのようなものを書きまして。
 たまたまある方のブログのコメントを見ていたら、それにちょっと類することを書いてたのかなーって、そんな気がしたんで、とりあえずブログネタにしちゃいます(笑)


 みなさんもご存知かもしれませんが、カッパっていうのは地方によっていろんな呼び名がありますよね。
 河太郎とかガワタロウとか。さらには有名な土佐のシバテンとか、琉球のケンムン、さらには水虎なんていうのも。

 地方ごとで色々呼ばれてるってというところは、あちこちにそういうモノがそれだけいて、それを見た各地それぞれの人がそれぞれの感性でその名前を付けたってことになるわけで。
 つまり、鬼だとか天狗、さらには幽霊あたりと違って、日本全国一つの名前やイメージに統一されていないだけに、もしかしたらホントにいたのかも!?
な~んて思ったりして(笑)

 というか、そんな身近さが、カッパをスターたらしめている理由なのかもしれませんね。
 ある意味、現在各地にやたら蔓延っている「ご当地キャラ」や「ゆるキャラ」の元祖とも言えるのかもしれません(笑)

 そんな数あるカッパの名前の中で、「水虎」っていうのは中国での呼び名らしいんですけど。
 まぁ、水にすむ虎っていうことなんでしょうね。
 でも、いくら昔のこととはいえ、虎と水虎ってどっちが珍しかったんだろう?なんて考えちゃうと、なんだか面白くなってきちゃいます。
(とはいえ、「水の虎」ってくらいですから。ま、虎の方が先ってことなんでしょうけど…爆)

 しかし、いっくら中国とはいえ。虎は、相当山奥に行かないといなかったでしょうから。
 それこそ昔は、「さすがに虎は見たことないけど、水虎なら何度か見たことあるよ」っていう人の方が多かったりして(…!?)

 そういえば、虎と水虎(カッパ)ってどっちが強いんでしょうね?
 カッパは相撲が強いってことですけど、虎にはさすがに敵わないんじゃないかって気がしますけどねー。
(大きさから考えたって、虎の敵じゃぁなさそーな…!?)


 そんな中国でも水虎は絶滅しちゃって(?)。
 まぁ虎だって、今じゃ黒龍江省の山奥にわずかにしか残ってないわけですけど(って、ずっと思ってたんですけど、ネットで見てみたらアムールトラはもうロシアにしかいなくって。むしろ南の方のインドシナトラの方がわずかに生き残っているだけなんだとか)。

 でも、何でどちらもそんなになっちゃったんでしょう?
 まぁ虎の方は生息地域が山奥だっから、なんとか絶滅は免れたけど。
 でも水虎の方は、住環境が人間の住む場所と接近しすぎていたから絶滅しちゃったってことなんでしょうか(!?)

 そういえば、人間から見て美しかったり可愛かったりする動物の方が保護の対象とされやすいって聞いたことがありますけど、もしかしたら水虎っていうのは美しくも可愛くもなかったのかもしれませんね。
 だって、虎革の敷物とか飾り、さらにはパンツなんていうのはよく聞きますけど。でも、水虎(カッパ)の革の敷物やパンツって見たことも聞いたこともないですもんね。

 なんだかふと…
 水虎やカッパってヤツに、変な親しみを感じてしまったり……(爆)


 カッパといえば、カッパの正体はカワウソ(ニホンカワウソ)だという説があるんだとかで。
 なんても、カワウソが後ろ足で立った姿を見間違えてカッパにしちゃったんじゃないかって。
 しかしまぁそのカワウソ(ニホンカワウソ)も、去年(2012年)の夏「絶滅種」に指定されちゃって…。

 なんだか寂しいですよねぇ…。
 ああいう生き物が生息してるっていう空気感っていうのかな?
 ま、それこそカワウソが身近に生息しているみたいな豊かな自然は別としても。
 例えば、会社なんかに観葉植物が一つあるのとないのとでは、仕事場の空気感って全然違うものじゃないですか。
 いや。もしかしたら、普段はあまり気づかないかもしれません。
 でも、朝早くなんかに会社に行って。
 最初にドアを開けた時なんかは、たぶんその空気感ってものを感じられると思うんですけど。

 そうそう。今のところに住むようになった時も。
 知り合いから、観葉植物(…のようなもの?)を貰って。
 貰って、部屋に置いた次の日の帰ってきて戸を開けた時。
 その戸を開けて体を入れた、あのほんの一瞬の空気感の違いっていうのは、ホント驚いた記憶があります。
 ただ、それを感じたのは、観葉植物を置いた次の日のドアを開けた瞬間だけだったんですよね。
 たぶん、慣れちゃうってことなんでしょうねー。

 とはいえ、ま、人はそれぞれなんでー。
 人そのものが大勢わっしゃわっしゃ寄り沿って暮らしている、そんな場所の方が心が和むっていう方だっているんだとは思うんです。
 でもまぁ、そんな一方で、私みたいな人もいると。
 ま、そんなわけですかね(笑)


 ただまぁ、TVでやってましたけど。
 ウナギが近年こんなに激減したのは、川の河口にある堰の魚道が他の魚には難なく遡れても、ウナギには遡りにくい構造になっていたっていうことも大きな理由なんだとかで。
 そういえば、昨今は街でスズメやツバメをすっかり見かけなくなっちゃったり。
 また、今頃だと、あんなにうじゃうじゃ飛んでた赤トンボが、今は一匹単位でしか飛んでなかったりと。
 なーんかもう少しこう、人間以外の生物たちへの思いやりっていうか、配慮っていうかがあってもいいんじゃないかって思うんですけどねー。
 だって、ウナギがいなくなったり、スズメやツバメや赤トンボその他諸々がいなくなって困るのは私たち自身なんですもん。


 しっかしまぁ。
 ニホンカワウソは、絶滅ってことになっちゃって。
 カッパの方は、ずっと前から絶滅(え?元々いない!?)ってことになっていて。
 いや。これは、あくまで「もし」ですけど。
 もし、将来、カッパの存在が確認されちゃったなんてことがあった日にゃ、カッパの正体とされていたカワウソの立場ってどうなっちゃうんでしょうね?

 いや、今でこそカワウソの記憶はまだありますから。後ろ足で立ったその姿がカッパとされたって話になってます。
 でも、将来的には「昔の人は、カッパが立った姿を見て、それをカワウソという妖怪にしちゃった」って逆転しちゃったりして(…!?)


 あ、そういえば…
 昔って、カワウソも、キツネやタヌキのように妖怪の一種だったんだっけ(爆)

 そのうち、ウナギも妖怪になっちゃうのかなー



 とまぁそんなアホバカ話はともかく、なんでも一昨日くらいまで動物愛護週間だったらしいですね。






 コレ、ミョーにガキっぽいところが、いかにもロックン・ロールって感じで好きです(笑)
 ただ、ギターテクに走りすぎるところがあるのと、曲がまだまだ書けてないって気がするかなー。


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2013
09.26

Oh Yeah!



 風邪ひいちまったぜ、オォゥ、イェ~イ!! 


 頭、痛ぁぁぁ~い…
 体、だるぅぅぅ~い…
 ……
 ……
 ……









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2013
09.24

食欲の秋の、例によって例の…



  今週は…

  朝ごはんと昼ごはん、
 夜ごはんを4回食べたら、
 週末だ。









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2013
09.23

百ポ:13話目

Category: 怪談話

 いやはや。すっかり秋になっちゃいまして。
 でも秋というのは、その前は夏だったわけで(笑)
 
 で、まぁ夏の怪談話というと、やっぱり季節柄海とか川とか、水に関わるお話が多いですよね。
 まぁそんな水に関わる日本の怪談話っていったら、そりゃカッパにつきるんじゃないでしょうか。
 いや、本当かどうかは知りませんけど、カッパって、昔はそこいら中にいたもんなんだとかで(笑)
 いやもぉ、それこそウチの近くにもカッパ伝説があるくらいです。

 って、カッパ…。
 なんだか、やけに思わせぶりな出だしになっちゃいましたけど。
 うーん、まぁ…。
 出てくるっちゃ、出てくるんですけどねぇ……(笑)
 



 Rさんが中学2年だった時。
 同じ学年に、Aクン、Bクン、Cクンというという生徒がいた。
 いや、その3人。Rさんは友だち付き合いはなく、たぶんその誰とも話したことはなかったんだと(そしてその後も…)。
 ただRさん、3人との顔と名前は、前々から知っていた。
 Rさんによれば、「変な言い方だけど、彼らのことは3人セットで知ってるみたいな感じだった」って。
 つまり、その3人はとても仲がよかったらしい。

 夏休みのある日、その3人は町の郊外を流れるQ川に釣りに出かけた。
 強い雨がずっと降り続く、そんな日だったというのに……


 雨だっていうのに釣りに出かけたのは、そのちょっと前に3人の内の誰かが新しい釣竿を買ったとかで、まぁたぶん約束していたのだろう。
 その日の雨っていうのは、朝方こそパラパラみたいな降り方だったんだけど。でも、お昼前くらいから急に強まりだして。
 まぁ夕方前くらいにちょっと弱まったりもしたらしいのだが、結局次の日の明け方までかなりの量降った。
 

 Rさんによると…

 あの日の雨と、あの独特の空気感っていうのは、あれからウン十年経った今となってもありありと憶えているんだとかで。
 雨が屋根や庭の木にあたる、ボツボツという音とか…
 夕食を食べながら見た、そのニュースの映像…
 色んな友だちから電話がかかってきたり、Rさんがかけたり…
 その合間合間、親の知り合いや近所の人から入ってきた様々な噂…
 その電話をかけていた時に、見るともなく見ていた玄関の引き戸や、台所の窓の向こうの庭木がさわめく影…
 忙しない雲の動きとその暗い色…
 空で鳴っていた風の音…
 風雨が、雨戸や窓に激しく吹き付ける音…
 そして、あの思わず怖くなっちゃうようなゴーっという雨の音…
 そんな強い雨の音をずっと聞き続けた夜がやっと開けて、庭に太陽の光が射しているのを見た時は、なんだかわからないくらいほっとしたこと。
 そしてそれは家の誰もが同じだったみたいで、やっぱりほっとした顔をしていたこと……



 雨だから釣りなんて行きたくないなって思うのは、その3人だって同じだったのではないだろうか。
 ただ、その位の年頃っていうのは、友情だとか約束だとかといったことに、妙な潔癖さでこだわったりするもの。
 また、元気が有り余っている年頃だから、いったん出かけちゃえば雨くらいは全然ものともしなかったりする。
 さらに言えば、誰かが買ったという新しい釣竿っていうのもあるし…。
 また、前日に買っておいた昼食用のパンというのもあった。
 つまり、3人のそれぞれには「雨だし、釣りに行きたくないな」って気持ちがあったとしても、行くことを強制させる心のしがらみみたいなものがあったのではないだろうか。

 そういえば、世の人はやりきれない事故が起こったりすると…
 「彼らはその起こりうる運命に向かっていくしかないようだった…」とか、「まるで、死に急いでいるみたいだった」みたいな表現をすることがあるが。
 その3人についてもそれが当てはまるのかどうかは、まぁなんともわからない。


 雨だというのに釣りに向かったその3人。
 とはいえ。降り続く雨に、Aクンはさすがにイヤになってしまったらしい。
 そこで、Aクンは帰ることを提案したのだが、でもBクンとCクンは「もっと釣りをしていたい」と。
 というところを見ると、新しい釣竿を買ったというのは、BクンかCクンだったのか?
 いや、その辺りの細かいところになると、Rさんも詳しくは知らないらしい。

 その後。
 Aクンは、BクンとCクン二人との間で、帰る帰らないで言い合いになってしまったんだとか。
 仲のよい3人だったはずなんだけど…、というか仲がよかっただけにお互い言いたいことを遠慮なく言ってしまうというのもあるのか。
 たまたまその時は言い合いがヒートアップしらしく、結局Aクンだけ一人が先に帰ることになった。


 朝はそれほどでもなかったその日の天候が、その雨風ともにいよいよ本性を剥き出しにしてきたのは、そのAクンが一人帰る途中くらいからだったらしい。
 それは、通学に使っているゴム引きの合羽(カッパ)も、あっという間に濡れそぼってしまうような雨の量。
 また、その強い風で唯一外界と接しているフードの口から雨が吹き込んでくる。
 その時Aクンが着ていたのは、ゴム引きの合羽。それは、学校指定の自転車通学用の物だったらしいのだが。
 でも、ゴム引きの合羽ってヤツは防水性能こそいいものの通気性がゼロ。当然、中は蒸れてびっしょ濡れだったはず。

 そんな天候ゆえだったのだろう。
 実は、Aクンの親戚(Dさん)の家っていうのが、Q川から町中に向かう途中にあったとかで。
 Aクンは、その親戚の家で雨宿りをさせてもらうことにしたらしい。
 ところがその日、親戚のDさんの家にいたのは従兄弟のEクンだけ。

 そのEクン、高校生で、またちょっと不良ぽいところがあったとかで。
 まぁその不良っぽいからなのかその辺はともかく、そのくらいの年頃にありがちな、外界のことに全く興味を示さないタイプだったようだ。
 Eクンは、雨宿りに寄ったAクンを、普段自分の部屋として使っている離れに誘うと。
 あとは、夕方雨が一時的に弱まってAクンが家に帰る時まで、その離れにずっと籠もりきってしまった。

 いくら外界のことに興味を示さないタイプとはいえ、まさかその日のすごい雨まで気づいてなかったとは思えないのだけれど──なにより、Aクンは雨宿りでEクンの家に寄ったのだし。
 ただ、間違いなく言えるのは。
 離れに籠もった二人は、ニュースや天気予報は一切見なかったということ……



 一方、Q川のほとりに残って、釣りをしていたBクンとCクン。
 それは、Aクンが帰ってすぐ。
 さらに強まりだした雨に、最初は例の学校指定の自転車通学用の合羽を着たりで凌いでいたんだけれど。
 とはいえ、ますます強くなっていく雨に、さすがに帰ろうかどうしようかって話になったらしい。
 まぁそうでなくとも強い雨の降る日というのは、あまり釣れないと聞く。釣れなきゃ、いくらおニューの竿でもつまらないだろうし。
 というか、その後に起きた事を考えれば、たぶんその時にはQ川はもう釣りどころじゃない状態になっていたのかもしれない。
 Aクンと言い合いした手前、帰るのはシャクというのもあったのだろうが、結局は二人も帰ることにした。

 ところが…。
 帰り支度をして、さぁ帰ろうって時。
 何を思ったか、雨の中、Cクンが急にはしゃぎだしたんだとか。
 最初は、ゲラゲラ笑ったり、大声で何か叫んだりしながら川に向かって石を投げていただけだったってことなんだけれど。
 でもその内、近くにあった木の桟橋のような物の上を歩き出して…。
 いや、それこそ、その桟橋自体相当古い物だったらしい。
 また、その時は桟橋の上を川の水が時々洗っているような状態だったとかで、BクンはCクンに「危ないから戻れよ」って何度も言ったらしい。
 しかし、合羽をバツバツ叩くような激しい雨の音で、CクンにはBクンの声なんて聞こえなかったのか…

 そんな時だった。
 バキン!
 Bクンが聞いた、その鋭い音。
 それと、ほぼ同時に聞えた、「あっ!」とも「おっ!」ともつかぬ、Cクンの声。


 その後のBクンの脳裏に残っているのは、その日のQ川の光景だけ。
 それは、なぜ今の今まで気がつかなかったのか?
 その水量は、いつものQ川よりも圧倒的なボリュームで流れていて、かつ深く濁っている。
 Cクンの名前を何度も叫びながら川岸を走ったという記憶も、Bクンの中に確かにあった。
 でも、そんなBクンに、その後のCクンの記憶は一切ない。
 水量を増してどうどうと音をたてて流れているQ川の、やたら剣呑な光景だけ……




 Rさんによると…

 Rさんが、その事故を知ったのは夕方6時のニュースだったと。
 もっとも。Rさんが後で聞いた話では、第一報は3時のニュースであったらしい。
 ただ、そのニュースを見た人は町でもごくごく少数だった。

 それと。
 お昼前くらいから強くなった雨は、午後もずっとそのまま降り続いた。
 ただ夕方…、たぶん5時か5時半くらいに一時的に雨が弱まった。
 といっても。Rさんが6時のニュースでその事故を知った時には、ザーっという雨音は昼間よりうるさくなっていたというから…。
 小止みになっていたのは、まぁ30分か、40分か。そんなくらいの時間だったのではないだろうか。



 一方、その夕方。
 町はずれにある、Dさんの家の離れで従兄弟のEクンと過ごしていたAクン。
 夕方になって、雨が小止みなったのを幸い、自分の家に帰ることにした。
 とはいえAクンの家というのは、その従兄弟のEクンの家からは町のほとんど反対側にあるF町。
 いくら雨は小止みになったとはいえ、空は真っ黒な雲がもくもく蠢いていて、夏のそんな時間だというのに夜のように暗い。
 さすがのEクンも、「こんな天気だし、ウチに泊まってけよ」と、Aクンに何度も言ったらしい。
 Eクンは、Aクンが玄関でクツを履いている時にもそれを言ったらしいのだけれど。
 でも、AクンはEクンに自転車と釣り道具を預かってくれるように言うと、びしょ濡れのままの合羽を上だけ羽織って歩き出そうとしている。
 いや、Eクン。さすがに見かねたのだろう。Aクンを呼びとめると玄関の傘立てにあったビニール傘を渡した。
 もっとも…
 そのビニール傘は、歩き出してすぐに風に煽られ壊れてしまったので、Aクンは捨ててしまったらしい…


 Aクンがさしていた傘が、あっという間に風で壊れてしまったのを見てもわかるように。
 雨は小止みになったとはいえ、強い風はそのままだったのだろう。
 さらに、Aクンが家にたどり着く前に、また雨も強くなってきて。
 Eクンの家を出る時、雨が小止みだったもんだから合羽の上だけしか着ていなかったAクンは、もう全身びっしょ濡れ。

 そんなAクンが、F町にある自分の家にたどり着いたのは、夜の7時をとうに過ぎたくらいだったらしい。
 そんなAクンを迎えたもの……

 それは、まず、家族全員の音のない驚きの声。
 でも、それは、すぐに崩れるような安堵の表情に変わり。
 そして…
「Cクン、Cクンはどうした?」
と、うわずった声の家族たちに、Aクンは「…!?」と怪訝な表情。
 そんなAクンが聞かされたのは、昼頃まで一緒だったCクンがQ川で流され行方不明になっているという事実。
 いやもう、Aクン。そのことを聞いて、驚いたなんてもんじゃなかったらしいのだが、自分も行方不明として捜索もされていると聞いて、さらに驚いた。
 どうも、BクンCクンと別れた後のAクンの消息が一切不明だったこともあって、一人先に戻ったAクンも川に流されたのでは?ということになったらしい。

 いや、もちろん。親戚のDさんの家が、Q川から町に向う途中にあったこともあることは、Aクンの家族だって当然知っていた。
 Aクンは従兄弟のEクンと仲もいいことだしと、両親はもしかしたらDさんの家で雨宿りしているかもしれないと、何度か電話をかけたらしい。
 でも、Dさんの家では、EクンとAクンは離れに籠もりっきり。
 Eクン以外誰もいないDさんの家で、Aクンの両親が何度もかけた電話のベルは母屋で空しく鳴るばかり。
 電話は、結局誰にもとられることはなかった。


 さて、Aクンが無事帰ってきたことで安堵した、Aクンの家族。
 しかし昼からこのかたずっと心配させられた反動だったのだろう。
 気がついた時は、Aクンのことをさんざんどやしつけていたらしい。
 そんな最中のこと。
 Aクンの家にかかってきた警察からの電話。
 Aクンのお父さんが、「ウチの息子、今戻って来まして。ご心配かけて申し訳ありませんでした」と言うより早く、警察から聞かされたのは、Cクンの遺体が見つかったということ……




 Rさんによると…

 その日っていうのは、ずっと雨風強くて一日中家にいたせいなのか。
 それとも、黒雲が低くたちこめ暗かったからなのか。お母さんは、いつもよりも早く夕食の準備を始めていたらしい。

 早く作り始めれば、当然出来上がるのも早い。
 結局。「出来ちゃったことだし、少し早いけど食べちゃおう」と、6時くらいには夕食を食べ始まっていたんだとか。
 その日は平日だから、お父さんはまだ会社。
 Rさんは、家族──お母さんとお姉さんのP子さん──3人で夕食を食べながら、その6時のニュースを見ていた。

 いや。それは、そのニュースのどのタイミングだったかなんていうのは全く憶えていない。
 憶えているのは、夕食を食べながら、いつものごとくぼぉーっとニュースを見ていたその時。
 テレビでなんかじゃ一度も聞いたことのない自分の住む町の名が、いつも見ているアナウンサーの口から出てきて、思わずドキリとしたこと。
 さらにその後、友だちというわけではないものの、名前と顔は知っている同じ学校のAクンとCクンの名前がテレビから流れてきたことにビックリ…、いやもうそれはビックリというよりは…。テレビで、自分の学校の友だちの名前を言ってるって、それっていったいどういうことなんだろう?って。
 いやもう、それこそ一瞬わけがわからなくなったくらい。

 そんなRさんの目に、追い討ちをかけるように飛び込んできたのは、町の郊外を流れるQ川で捜索作業をしている映像。
 「えっ。これってあそこじゃん!」って、Rさんも家族もちょっと興奮状態。

 その映像は…。
 まさにRさんが見ていた今日の雨そのものの光景だったとか。
 真夏の夕方とも思えない陰鬱な濃いグレーのトーンの中、見覚えのある場所で捜索作業をしている大勢の人たちの姿。
 そんな光景をバックに、ちょっと上ずった声で中継している現場の中継記者。
 その中継記者の青い雨具にあたっていた、激しいボツボツという雨粒の音が、まさに今日の自分の住む町そのものを映し出しているような気がしたと…


「AとCって…。
 えっ。お前の知ってる子なの!」
 TVの画面はすでに違うニュースになっていたというのに、ずっと画面を見続けていたRさん。お母さんのその声やや激しい声に、やっと我に返った。
「えっ…。あっ、あぁ…。
 うん。顔と名前は知ってる…。
 確か、1組だったかな?」
「ほんとに!え、どの辺に住んでる子なのよ?」
「あー、どの辺だったけ?
 あ、そう。確かアイツらF小(の出身)だったから。
 AもCもたぶん家は町のあっち側…、たぶん、F町とかそこいらなんじゃないかな…。」
 
 そう。まさにアイツら…。
 AとCと、あとニュースでは名前は出てこなかったけど、もう一人Bを加えて、まさに「アイツら」って感じだった。
 一度も口を聞いたことはないけど、何かにつけその3人が一緒にいるところを見た記憶があった。

 アイツらって、確か部活も一緒じゃなかったっけか…
 学年集会かなにかで、なんかの大会の賞状渡されたような…
 あっそうそう。
 いつだったか、体育館でI(先生)にボッコボコに怒られてたよな。
 そう、あん時も3人一緒だったな。
 ニュースじゃAとCが行方不明って言ってたけど…。
 えぇ~、Bは?Bは、今日は一緒じゃないのかよ…!?
 あれっ…
 でも、Bってどいつだっけ?


 Rさんの記憶にある、その3人の顔と面影(イメージ)。
 確かに3人とも、顔はよく知っていた。
 そして、その3人がA、B、Cという名前だということも。
 ただ、そのBは3人のうちのどいつだったっけ?って、あらためて思うと…。
 Rさん、その3人はあくまで3人でAとBとCという名前なんであって。それぞれの顔と、AとBとCという名前が明確には結びつかないことに気がついた。

 いくら同じ中学校の同じ学年で顔も知っているとはいえ、その時のRさんにとってその3人は、所詮一度も口を聞いたことのないという程度の関係。
 そりゃ同じ中学の同じ学年のヤツが、川で行方不明というのがショックじゃないということはない。
 でも、だからと言って3人の顔と名前が完全に一致しないことに気がついたとしても、だから何ということはない。
 「冷たい」と言ってしまうならば、それはまぁそうなのだろう。
 でも、Rさんにとってのその3人というのは、その程度の関係だった。



 そして、それは…
 その町に住むほとんどの人にとっても同じことだった……




──── 本日これまで!
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2013
09.21

いやもぉホント。まったくもって個人的な思い出話なんで…、やたらめったらどーでもいい話



 大貫妙子って知ってます?
 実は私、学生の頃は大貫妙子の大ファンでして(笑)

 当時ファンだった方だったら、実感出来る(わかる)と思うんですけど。
 例のいわゆるヨーロッパ三部作の、あのそれまでになかった“オッシャレ~♪”(爆)な感覚に完全にやれてしまったんですね。

 まぁつまり…。
 そういう時代だったってことなんでしょーねー(笑)


 大貫妙子は、それ以降もずっとおっかけてたんですけど、まぁ時代が大貫妙子を追い越しちゃったっていうか…
 というよりは、大貫妙子が時代から横道にそれちゃったっていうか、日本が大貫妙子から横路にそれちゃったっていうか(?)
 気がつけば、アルバムが出ても買うことはなくなっていて…。

 そう。最後に買ったアルバムが、確か95年のヤツだったなーって。
 大貫妙子の音楽って、ある意味「あの時代の音楽」だったってことだったんでしょうね(いや、それはいい意味で)。


 いえ、なんで大貫妙子なんて出てきたかというと、知り合いから懐かしいのを教えてもらいまして(笑)
 88年の秋にNHKで放送したスタジオライブなんですけど、なんとそれがYoutubeにあるんだと。

 ま、そんなわけで、やけになつかしーく見ちゃったと(爆)














 大貫妙子って、今となってはあんまり聴かないんですよね。
 特に、例のヨーロッパ三部作+その後の2作を聴かなくなっちゃったのは、今になって聴いてみると、歌詞の内容とかテーマだとかが意外にキーワード的なんだなーって。
 というか、そういう気がしちゃうというべきなのか?

 歌詞の内容に出てくるモノや、テーマにしているモノの出所の方を知ってしまった今となっては、言葉は悪いですけどちょっと陳腐に感じられちゃうというか(笑)
 昔は、そここそがよかった点だったんですけどねぇ…(淋)
 ただまぁそれは、自分自身がそれらを知ってしまうくらいには、生きてきちゃったってなのかなーって(笑)

 うわー、懐かしーって、反面。知らない間にずいぶん遠いとこまできてたんだなーって。
 なんだか、ちょっと愕然…!?(爆)



 で、まぁ。
 十五夜の夜は、月、やたらと見えまくってましたねー。
 あそこまで見えちゃうと、なんだか有難味がなくなっちゃうよなーって(笑)

 そういえば。
 月見といえば団子。団子といえば、月見泥棒って思ってたら…。
 月見泥棒って、全国的な風習じゃないんですってね。
 な~んか、ちょっとビックリしちゃいました(笑)




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2013
09.21

58話目-7

Category: 怪談話


 *58話目-1はこちら
 http://kaidansweets.blog.fc2.com/blog-entry-224.html


 それは、バイトが終わった後の深夜の公園。
 ややっこしい出逢いの経緯が、やっと整理ついたN子さんとHさん。
 そんな、スッキリほっとした、そんな時。
 Hさんが、ちょっと声をひそめるように言ったそれ…。


「あのビルの地下に、プールバーがあるの…。
 いや、今となってはあった…か?
 ま、知ってるよね?」
「うん。時々出前にも行ってたし…。」
「じゃぁ、あそこがあのビルのオーナーだっていうのは?」
「うん…。知ってる…。」
「あ、それも知ってるんだ…。
 うん。でさ、あのビルのオーナーの息子っていうのがさ、ウチのサークルの先輩でさ。
 つまり、オレがあのピザショップでバイト始めたのは、
 先輩に教えてもらったからってわけ。」
「えぇっ!なぁーによ、それぇー!」

 N子さんは、思わず大笑い。
 なんと、あのピザショップでバイトを始めたのが、サークルの先輩の紹介っていう同じきっかけだったなんて。
 N子さんがそのことを言うと。
 Hさんも、「なんだろ?それー」って噴出して。
 もっとも、Hさんの方は、なんだか呆れたような、そんな笑い顔。


「そもそも、そのプールバーに行ったのはさ。
 その先輩が、そのプールバーに、
 時々すっごいキレイな女の人が来るって言う話からでさ。」
「あーっ、不純な動機。イヤだイヤだ…。」
 そんな、N子さんのニヤニヤ顔に対して、Hさんはちょっと慌て気味。
「いや、違うって。
 先輩に無理やり連れてかれたんだって…。」
「はい。はい。無理やり連れてってもらったわけね。で…」
「だぁからー…。
 はぁ…。
 まぁ、それはともかく。
 でさ、行ってさ。
 でも、そんなキレイな女の人なんていなくてさ。
 そりゃまぁそうだよね。
 別にその人だって、毎日来てるわけもないだろうしさ。
 だから、みんなでビリヤードやってたわけ。
 そしたら、先輩がさ…。」
「えっ、来たんだ!」
「うん、先輩がしきりと目配せするから、見たら…。
 あー、なるほど…って。」
「へぇー、そんなキレイな人だったんだー。」
「うん。なんていうんだろ?キレイはキレイなんだけど…。
 たんにキレイっていうよりは、とびっきり笑顔がキレイなお姉さんって感じかな?」
「へぇー、とびっきり笑顔がキレイなお姉さんかぁー……。
 あっ!それって、Wさんみたいな感じ?」
「Wさん…!?」
「あれ?知らない。
 ほらっ!あのピザショップの3階にあった弁護士事務所にいたWさん。
 出前で会ったりしなかった?よく店にも来てたんだけど…。」

 N子さん、その時もそんな風にWさんの名前を言葉にするの、ちょっとだけ胸が痛くて…。
 とはいっても、その時っていうのは楽しい会話の最中だったから、それはほんの一瞬のこと。
 でも……

「ピンポン…。」
「えっ?」
 Hさんの、その全然抑揚のないピンポンと、ふいに表情がなくなってしまったような顔。
 いや。何よりN子さんをめんくらわせたのは、こっちをピーンと指していたHさんの人差し指。

「あー、あの人。
 あの人って、Wさんっていう名前だったんだ…。
 あー、知らなかった…。」
「あ、でも、わたしも最近知ったんだけどね。」
 そう言った後。
 そうか…。あの人がWさんっていうんだって教えてもらったのって…。
 あの夜…、火事があった夜の、たぶんほんの何時間か前のことだったんだ。
 あ…、そうか。
 てことは、あのピザショップでHさんと逢った次の日ってこと?
 うん。そう。そうなんだ…

 そんなことを思い出していたN子さんは、Hさんの声で我に返った。
「最近?最近って…。」
「うん。ほら…
 あのピザショップでHさんと逢った日あるじゃない?
 その次の日にL実さんと話してて、マスターから聞いたの。
 ほら、Hさんと逢った日にL実さんがお客で来てたじゃない。
 その時、L実さんがブツブツ文句言ってて…
 ほら。だから私、Hさんに頼んだじゃない?
 5卓、片しといてって…。憶えてない?」
「えぇっ?いやー、そんなこと憶えてないなぁ…。
 ほら。その後、オレ。サークルの合宿行っちゃったから…。」
「あー、そうか。そうだったよね。
 うん。だから、次の日。
 例によってさ、あのL実さんがガーガー文句言ってきてさ。
 フフフ…。
 もぉっさ。うるさくって…、あの人。ブッブブー。」
「あー…。うん。あの人ねぇ…。ハハハ…。」
「あの人ねー。実はさ、サークルの先輩なの…。」
「ゲッ!そうなんだぁ…。」
「うん。
 でね。あの人が文句言ってた時に、
 マスターが、Wさんっていうんだって教えてくれて――。」
「あ、マスターっていえばさ。
 N子さんは、あれから、あそこのマスターには会った?」
 そこでHさんが、話の方向を変えたのは偶然だったのか、それとも…。

「あぁー、うん。あの火事の後。
 ピザショップのマスターに頼まれてね……」
 N子さんが、ピザショップの店主に頼まれて手伝いにいった日、それを聞いたことをN子さんが話すと。
「えっ!じゃぁ、N子さんも、もしかしてこの話聞いたの?
 あのピザショップのマスターから…。」
「あぁー、その話?うん。聞いた…。」
「……。」
「もう、いいよ。その話……。
 わたしね、あのWさんって、なんかすごく好きだったの。
 女のわたしからみても、なんか素敵な人だなぁーって…。
 あんな素敵な笑顔ができる人になれたらいいなぁーって。
 でも、そんな素敵な人なのになんで?って思っちゃってさ。
 (ピザショップの)マスターからは、
 子供みたいなこと言ってんじゃないみたいなこと言われたんだけどね。
 でも…。
 でもさ…。
 えっ?どうしたの?変な顔して…。」

 N子さん、そう言ってる間中、公園の外にある家の2階の灯りを見るともなしにずっと見ていて…。
 ふと、隣りに座っているはずのHさんの気配が希薄になったような気がして、その顔に視線を戻すと。
 それは、なにか言おうとしているんだけど、でもそれが口から出てこないみたいなHさんの顔。
 えっ…!?
 そういえば。なんだか、最近こういう表情をよく見るよなぁーなんて。
 頭の中で、最近のいろんなそれらを思い巡らせているN子さん。


「……。」
「どうしたの?」
「あ、あのさ…。
 N子さんさ…。
 そ、それで、N子さんはどう思ったの?
 うん…。オレさ。オレは、実はその話聞いて…
 うん。驚いたんだろうな。
 男のくせにって笑うかもしれないけど…、
 実は、2日くらい寝込んじゃったんだよ。
 結構高い熱、出ちゃってさ…。
 でもさ。N子さんはなんともなかったんだ…。」
「フフ…。なぁによーそれぇー…。
 Hさんって、男のくせにずいぶん純情ぉー!
 不倫でしょ?そりゃ、身近にあるってわけじゃないけど…。
 でも、話としては別に珍し──。」
「えっ!ちょっと待った。えぇぇっ…!?
 あのさ、この話って、どこまで知ってるの?」
「知ってる?どこまで…?
 どこまでって、WさんとEさんが付き合ってたって──。
 えぇぇっ!ち、ちょっと、何?えっ…。」


 N子さん、自分がそこまで言った時、この話を「不倫があった。それだけのこと」って、そんな風に自分が無理やり片付けていることに気がついたんだそうです。
 あの時──、そう。あのピザショップの店主が、不倫ということを言うためのきっかけとして言った「火事は何で起きたんだと思う?」って言葉。
 そう…。
 あの時は、自分でもあんなに「なにか変!」って思っていたのに…。
 そして、店主とあの鶏料理屋の親父さんは、わたしに何か隠してるって思っていたのに…。
 思っていたのに、Wさんのことを好きだったから…
 だから、わたしはこの話しを、無理やりそれで終わらせてたんだ…。


「あのさ、いい?
 もしかしたら、こういう場…、
 うん。それもこんな時間に話すべきでないことなんだろうけどさ。
 でも、そうなっちゃたんだから…。
 それになにより、N子さんもこの件では、ある意味関係者なんだし…。」
「えっ?なに、それ…。
 関係者って…!?」

「あのさ…。えーと、なにから話せばいいのかな?
 そう、あの夜。火事のあった夜。
 深夜だよ。火事が起こったのはさ…。
 その深夜にさ、あのビルの階段──。
 わかるよね?
 あのピザショップの横にあった、上の階に行く階段?」

 え、階段…?階段っていえば…。
 そういえばあの時…、(ピザショップの)マスターが、雨が強くなったんで、ドア閉めようと入口に行った時。
 なんだかあの時、やけに階段の方、気にしてたっけ…。
 そう、あれはなんか不自然な感じだった……。

「わかるよね?店の横の階段。
 これはね、さっき言ったあのビルのオーナーの息子…。
 つまり、サークルの先輩から聞いた話だよ。いい?
 その先輩がさ、あの夜、火事のあった夜…。
 そう。先輩はさ、その時友達の家に行って、
 夜中に自分の家に帰るところだったらしいんだけどね。
 その時、あのビルの前を通った時…、
 あの階段を登っていくあの人…、つまりWさんを見たって──。」
「ち、ちょっと、何よそれ!
 いくらなんでも酷いんじゃない?
 Wさんが、あの火事を起こしたっていうの?
 そりゃ、原因はわからないって聞いたけど…。
 でも、Wさんがそんなことをしたなんて、
 わたし、マスターからも、誰からも聞かなかったよ。」


 N子さん、その時思わずHさんにそう怒鳴っちゃったんだそうです。
 鶏料理屋の親父さんが言っていた、みんなWさんとEさんの不倫を噂してたって話じゃないけれど。
 なんで男っていうのは、女をそういう目で見てばっかりで、そしてそういう風な話にしてしまいたがるんだろうって思ったら…。
 その途端、いろんな場面で見たWさんのあの鮮やかな笑顔が、次から次へと脳裏に浮かんできて…。
 そのWさんの笑った顔があまりに鮮やかであるがゆえに、とても悔しくて歯痒かったっていいます。


「ちょ、ちょっと待ってよ。
 オレは、別にあの人が火をつけたなんて、ひと言も言ってないじゃん。」
「あんな風な言い方すれば、言ったのと同じでしょ。」
「もう、N子さん。ちょっと落ち着いてって。
 違うんだって。そんなこと全然言ってないんだって。
 N子さんの言う通り、あの人…、Wさん?Wさんが、そんなことするはずないんだって。
 だから、ちょっと落ち着いて聞いてよ…。」
「ホントぉぅ?」
「ホントだって。フー。N子さんって、怒るとコワっ。」
「えぇ?そんなことないよー。」

 そういえば。
 Hさんが、N子さんを必死になだめる様子は、なんだかあの夜の鶏料理屋の親父さんの必死な様子とどこか似てるような。
 それ気づいた途端、あの時とおなじように思わずクスっと笑っちゃったN子さん。
 それを見て、思いっきり大きく安堵のため息を吐いたHさん。

「いい?オレは、あの人…。あ、Wさんか…。
 Wさんが、火をつけたなんてこと、絶対言わないし。
 ていうか、誰も言ってないんだからね。
 だからさ、冷静にさ、最後まで聞いててよ。」
「うん。うん。もう、わかったって。フフフ…。」
 N子さんのニヤニヤ声とは対照的に、Hさんの方はといえば、何度目かのため息…。

「火事が起こって、消えて。
 それで、現場検証とかいろいろあったんだろうね。
 まぁその辺の詳しいことはわからないけどさ。
 で、その中で、そのサークルの先輩がさ、夜中にWさんを…。
 っていうか、Wさんらしき人ってことだったんだろうけどさ。
 見たって、つい言っちゃったもんだから大騒ぎにな──。」
「なにそれ!結局言ってんじゃないのよぉー。」
「もーっ!だから、言ってないんだって!
 少しは、大人しく話聞けよっ!」
「あ、ゴメン…。」
 その時のHさんの声。意外に迫力があって。
 N子さん、Hさんって怒ると案外コワイのかも?って、それはそれでちょっと心がなんだか変なニヤニヤ…。


「なんだよ、そのニヤニヤ笑いぃぃー。」
「えっ?べーつにっ!」
「な~んか、調子くるうなぁ…。」
「そんなことないって…。面白いよ。話…。」
「あのさっ!…。
 ま、いいや。
 でね、とにかくさ、サークルの先輩のひと言で、大騒ぎになっちゃったわけさ。
 そりゃそうだよね。
 その界隈の人たち、みんな普段から、
 あそこの弁護士とあのWさんのこと、噂してたわけだからさ──。
 あ、いい?
 オレは、今、別にWさんが、火をつけたなんて言ってないからね。」
「だから、もうわかったって…。」
「ていうか、つけられるわけなんかないんだから…。
 でさ。その先輩のひと言と、噂でさ。
 いわゆる痴情のもつれが原因の放火かってさ──。」
 その瞬間のN子さんをギロっと睨んだHさんの目。
 N子さん、その目つきに思わず首をすくめて、あははと愛想笑い。

「いわゆる痴情のもつれかってことになったんだと思うんだよ。
 で、あの弁護士の所。
 そして、その…、Wさんのところ…、にさ、警察が行って…。」
「行って?」
「……。」
「だぁーからー。
 わたし、ぜんぜん怒ってなんかいないでしょぉー。」
 いやもうN子さん。その時っていうのは、ちょっと辛気臭げに話すHさんを見ながら、全然笑ってたんだけれど…。

「Eさんには、すぐ会えたらしいんだけどさ。
 そのWさんには……
 うん…。
 結局、会えなかったって……」
「えっ?会えなかった!?
 会えなかったって…。
 え、どういう意味、それ…。
 だって、おまわりさんが行っ──」

 それは、あの時と同じ。
 そう、あの夜。
 ピザショップのマスターが「オレの店の供養だ」って取って付けたような馬鹿笑いをした後。
 鶏料理屋の親父さんと、二人で思わずギョっとして。
 その後、ふいに心の奥底から湧きあがってきた、どす黒い予感のたまらないまでの怖さ。
 なぜか、いま、それと全く同じ怖さを感じている……

 そ、そんな…
 そんなことって…。
 なんで、そんなこと…
 だって、酷いじゃない。
 いくらなんだって、酷すぎるじゃない?
 それって、あんまりじゃない……

「自殺…、だったって…」


 あの時は…
 あの夜は…。そう、近くで雷が落ちたから…
 うやむやにすることが出来た。
 そう、あの時は。
 でも、今は、それがうやむやにならなくて…
 目の前につきつけられている。

 その時、N子さんの胸の中で、なぜか蘇ったのはあのピザショップの店主の言葉。
「俺は、この子にそういうことがあったってだけ知っといてもらいたかっただけなんだ。
 それ以上のことはいいんだよ。
 誰だってこれから生きてく中で、嫌でも自分で知っていくんだから……。」

 もしかしたら…。
 わたしは、あの時マスターと鶏料理屋の親父さんに、守ってもらってたのかもしれない。
 そう、大人になるってことから……


 今でも思い出すのは…
 そう、あの時。
 小学校の低学年くらいの女の子と来ていた時の、あの人の笑顔。
 まるで姉妹みたいな、いや、中高生くらいの親友同士の女の子のような心からの笑顔…
 あの人の、女の子を見る優しい目…
 そして、そんな幸せを味わっている目…
 その女の子は女の子で、大好きな親戚のきれいなお姉さんと一緒っていう嬉しさではちきれんばかりの、ちょっとおしゃまでイキイキとした笑顔……

 あの人は…、
 きっと「お姉ちゃんの勤めている所の下に、すっごく美味しいピザ屋さんがあるんだよー!いっしょに食べに行こっか!」なんて言って、あの女の子を誘ったんだろうか……


 そして、あの日。
 なぜか、あの日は全然思い出せなかった、あの人の悲しそうな顔…
 あの日、お店はお客でいっぱいで、あんなにうるさかったのに、あの人の表情だけが悲しい静謐に満ちていて…
 それは、なんだか…
 まるであの人だけが、やたら明るくて、やたらうるさかった、あの時の店内とは違う世界にいるみたいだった。

 そう…。
 今思うと、あの時のあの人の表情って、まるであのビルみたいだった。
 火事の後のあの3階の、真っ黒く、ただただ何もかもなくなってしまった、あの感じ…。
 そう。もしかしたら、それが…
 あの人は、もしかしたら…
 何もかも無くしてしまうことが…
 何もかもなにもかも燃やしつくして、全て無くしてしまいたいってことが…
 それが、あの人の思いだったのかも……

 ううん。違う。違う…
 きっと違うよ。
 だって、あの日。あの人は店に入る前。
 そう。あの階段を降りてきて、わたしにあんなに素敵な笑顔を見せてくれたじゃない?
 あんな笑顔が出来たあの人が、そんなこと思うわけないじゃない──。

「ち、ちょっと…。ねぇ、N子さん?N子さん?大丈夫?」
「えっ!?あっ!えっ?……。うん。ゴメン…。
 なんだか、いろいろ考えちゃって…。」
 そう言って、大きくため息をついたN子さん。
 そして、「悲しすぎるよね…」ってぽつりと。


 公園の向こうの家々の灯りは、もうほとんど点いていない。
 さっき何気に見ていた家の灯りも、今はもう消えていた。
 見れば、すっかり涼しい夜気に包まれている公園の光景。
 それは、ブランコや、すべり台、木々…
 そして、それらとそれらの間の空間の色……

 あっ。今何時なんだろ?
 さすがにこれはお父さんとお母さんに怒られるなぁ…
 そんなことを考えてるくせして、時計を見ようともしないで。いや、それどころか、なんだか帰ることを忘れてしまったみたいにベンチに座ったままのN子さん。
 そして、なぜだか。
 ふいに、またあのピザショップのマスターのあの言葉が甦ってきた。
「それ以上のことはいいんだよ。
 誰だってこれから生きてく中で、嫌でも自分で知っていくんだから…。」

 そぉーかー…。
 なんだかんだいっても、わたしは、大人になるってことから、いろんな人に守ってもらってたってことなんだろうなぁ……


「ねぇ。もう帰ろうよ…。
 明日も…。いやもう今日か?今日もバイトあるし…。」
 そう言って、やっとベンチから立ち上がったN子さん。
 そんなN子さんとは対象的に、いまだHさんは立ち上がろうとしないHさん。
 見れば、それは思いつめたような表情で、公園のどこかをじっと見つめたまま。
「どうしたのぉー。」
 ベンチに座ったまま、ゆっくりとN子さんを見上げたHさんの目。
 それは……

「あのさ。まだ続きがあるんだ、この話…。」
「…?」
「あの人…。Wさんが、亡くなったの……
 つまり、死亡推定時刻ってヤツ?
 それは、あの火事の2日前だったって…。」
「・・・ ・・ ・  ・   ・    ・     …えっ!?」


 その後…。
 そう、Hさんが口を開くまで。
 それは、どのくらいの間があったのか…。
 N子さん、その時のその光景っていうのは、第三者の視点のような光景…。
 つまり、ベンチに座ったまま見上げるような目をしたHさんと、その前でHさんを見たまま呆然と立ちつくしている自分の姿として憶えているといいます。

「わかったろ?
 さっきオレが、あんなに、あの人が火をつけたなんて言ってないって言ったこと…。
 そう、火なんてつけられるわけないんだよ。
 あの夜、あの火事のあった夜。
 あの人は、とっくにこの世界にいなかったんだから──。」
「え…。だって、5卓…。うそっ…。
 だって、5卓…。
 あの日、見たでしょ。
 Hさんだって見たでしょ。見たわよね?
 5卓に座ってたじゃない?あの人…、Wさん……。
 だ、たって、わ、わたし…。
 あの人が店に来た時…、
 あの店の横の階段降りてきて…。
 いつもの鮮やかなあの笑顔見せてくれて、そして店に入ってたの、見てたのよ。
 め、目の前で……
 ちょ、ちょっと…。そ、そんなことってある……」




83話目終わり。フっ!
          ―――― 第58話目「それは、水色よりは濃い」メルマガ配信日:10.5.23 
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2013
09.18

♪夕空晴れて、秋風吹きぃ~って(笑) ――台風日記(完結編)



 昨日(月曜日)はウチの辺り、夕方には台風の影響はなくなっていて。
 きれいな夕焼けが見れました。
 朝起きた時の蒸し蒸しした空気も、北からの涼しい風であっという間にどっかいっちゃいましたねー。



IMG_2472.jpg



IMG_2483.jpg







 今日(火曜日)は、まさに台風一過の青空で。
 そういえば、関東地方で台風一過って、もしかしたら何年かぶりなんじゃないかって。
 日差しはまだまだ強いですけど、でも空もグーンって高くって。ホント秋ぃー!て感じでしたね(笑)

 夜は夜で、街の灯りがやけにクッキリ見えて。
 そういえば、中秋の名月ってヤツは今週じゃなかったでしたっけ?
 ふと、月餅が食べたくなったり…(爆)








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2013
09.18

怪奇!そぞろ歩きするニンジン



 あれは、もーかれこれウン十年前。
 タキタロウで有名な大鳥池のある、朝日連峰に行った時のお話。


 朝日連峰というのは、山形県と新潟県の県境辺りにあって。
 今はもしかしたら、シーズン中には直行バスとかあるのかもしれませんけど、当時は電車で行くしかなくって。
 麓の民宿にたどり着いたのはもう暗くなった頃と、ホント行くのにも1日がかりでした。

 で、まぁ。
 普通そういう場合は、2日目は早朝からガンガン登るものなんでしょうけど。
 でも、その時の私たちっていうのはヒマ人の大学生だったこともあって、3時間くらい登ったところにある大鳥池に泊まることにしていました。

 というのも、ガイドブックや雑誌で見ると、その大鳥池っていうのがやたらキレイな所で。
 こういうとこでゆっくりしたいよなーっていうのがあったということ。
 それと、その時一緒に行ったAクンが「大鳥池でタキタロウを釣って有名になりたい」な~んておバカなことを言っていたからっていうのもあったと思います。


 と、まぁそんなわけで。
 2日目のその日。
 私たちは、確か10時すぎ(もちろん午前中)くらいにはその大鳥池に着いて。
 テントを設営して、昼メシ作って食って。
 その後は、Aクンだけが「タキタロウ釣ってくっからよ」って釣りに行っちゃって。
 残り、私とBクンはテントで昼寝してました。

 Aクンが帰ってきたのは、たしか4時前くらいだったと思います。
 その時私たちは、テントの中でさんざんっぱら昼寝して。起きたら起きたで、ぼーっとラジオを聴いてたり。
 とにかく、Aクンが帰ってきて初めて雨が降ってるのを知ったような有様でした。

 帰ってきたAクンに「タキタロウ釣れたのかー?」って、まぁタキタロウはともかく。
 もしかしたら、何かの間違いで晩御飯のオカズでも釣れてたりして?って、ちょっと期待を込めてAクンに聞いたのは、まぁ帰ってきて最初の言葉が「雨降ってきた」だったということを考えれば愚問だったのでしょう。


 まぁそんなAクンも帰ってきたことだし、夕飯の準備でもするかってことになって。
 たぶん、水場に水を汲みに行こうってことになったんだと思います。
 テントの入り口を開けて、クツを履こうとして、ふと、
「なんだこれ?」

 よくは憶えていないのですが、確か新聞紙に包まれた小さな箱のようなものだったと思います。
 そんな物がテントの入り口とフライシートの間に置いてあったんです。
 ま、「なんだこれ?」ってつぶやいたのが聞こえたのでしょう。
 テントの奥にいたAクンが、
「あー。それ、釣りのエサ…。」って。
「釣りのエサ…!?」
 別に私、釣りのエサに興味があったとか、そういうことは全くなく。
 何気に、その新聞紙の包みを開けちゃったんです。
「うわっ!なんだコレ!」

 いやもぉ思わず叫んじゃいましたよ。
 だって、中にあったはまさに釣りのエサ…、つまり大量のミミズだったんですから(爆)


 で、まぁ。
 何気に見たら、そこには大量のミミズ!っていう場面の後になんですけど。
 その日の夕飯は、炊き込みご飯(+春雨サラダか何かあったか?)でした。
 つまり、丸美屋だかなんだか忘れましたけど、レトルトの具を米に入れて炊いちゃうアレです。

 まー、そんなわけで、まず失敗のないメニューで(一度あったか?)、辺りが真っ暗になってた頃には「あー、ウマかった」って食べ終わってたと思います。
 その後は、例によって、紅茶を沸かして。
 灯り代わりのキャンドルでスルメを焼きながら、ぐだぐだだべって…。
 確か、9時前には寝たような記憶があります。


 次の日は、4時出発の予定だったんで、2時起きでした。
 当然ながら真っ暗です。
 ヘッ電(ヘッドランプ)点けて、眠い目で朝飯作って食って(あの頃の山の朝飯って何食ってたんだろ?インタスントメーランの時代は終ってたと思うんだけど…)。
 ま、山ですから。
 飯を食ったからって、歯ぁ磨いたりしません(爆)

 朝飯食ったら、片付けその他をして。
 それが終わったら荷造りです。
 幸い雨はやんでいたので、テントの撤収は楽そうです。
 そんなわけで、テントの中は個人のものはあらかた片付いて、下に敷いてある銀マット(わかりますよね?)をたたもうとした時でした。
 ヘッ電の灯りに照らされた銀マットのギラギラの中にあったもの、それはニンジンのカケラ。

 おそらく昨日の夕飯に食べた、炊き込みご飯に入っていた具でなんでしょう。
 こういうゴミを放置したままテントをたたんじゃうと、ゴミがテントの隅に入り込んじゃって、後々カビが生える元になるんです。
 幸いゴミの袋は、まだしまってません。
 それは、私がそのニンジンを捨てようと、それに手を伸ばした時。

 ヘッ電に照らされたニンジンに手を近づけたら…。
「うん!?」
 手を近づけた瞬間、なんだかニンジンが「くねっ」て動いたような…!?

 とはいえ。
 ヘッ電の明りです。頭の上についてるわけで、当然常にゆらゆらしています。
 また、ヘッ電が照らしているのは銀マット。
 表面はアルミ箔ですから、ライトを反射してギラギラしています。
 それこそ、「見間違いか…」なんてことすら思わず、また手を伸ばしたら――。
 くね…
「………。」

 いやもぉ一瞬頭の中真っ白で。
 声が出るまで、間がありました。
 でも…

「わわわっ!ニンジンが動いた!?」
って、思わず飛びのいちゃった私ですけど。
 そんなニンジンが動いたなんて面白そうなこと、そこにいたAクンとBクンが聞き逃すはずがありません。

「なんだ、なんだー。どうしたんだー(爆)」
「何?ニンジンがどうしたって?(爆)」
 2人とも大笑いしながら、振り返ってそれを見ます。
 つられて私も、くねってるニンジンに恐る恐る顔を近づけていたら……

 くね…
「…っ!」
「…!?」
「……(笑)」

 一番最初に笑い出したのは、Aクンでした。
 可笑しそうに笑いながら、
「あれぇー。テントの中には入れなかったはずだけどなー」って。
 そのAクンの言葉を聞いて、思わずAクンの顔を見た私とBクンですが。
 一人でヘヘヘ笑いをしているAクンに、2人とも「…!?」って顔を見合わせて。

 気がついた時。
 私とBクンの目は、そのくねってしているニンジンに向っていて。
 そう。あらためて、よくよく見ればそれは……
 釣りのエサ。
……つまり、ミミズさん(爆)

「あー、そうか…。
 釣りに行こうって、(テントの中で)ザックから出した時だ…。
 あん時に逃げ出したんだなー。
 まったくもぉー。」
 そう言いながら、あいかわらずヘヘヘ笑い(必死で笑ってごまかしてる)Aクンは、おもむろにくねってるニンジンをつまむと。
 テントとフライシートの間にある、ゴミの袋にポイって……


 いやもぉその後。
「テントの中で、ミミズだしてんじゃねーよ!」とか。
「まさか、昨日の炊き込みご飯に入ってねーだろーな!」とか。
「大丈夫だって。一応箱に入ってんだから…」とか。
「箱に入ってんのが、なんでそこにいるんだよ!」とか。
 ドタン!バタン!「だから、ワルかったって…」とか。

 そんなこんなでいろいろあって、4時の出発の予定がズレこんでしましましたけど…。
 テントも撤収して、夜明け前には歩き出してました。
 風が強かったんでしょうね。
 大鳥池の脇を通るときは、まだ暗いんで真っ黒な水面がバシャンバシャン波立っていて、ちょっと不気味だったのを憶えています。
 夜がやっと明けてきたのは、確か以東岳まで行く途中のオツボ峰のはるか下辺りを登っていた時でしたねー。


 そうそう。
 ゴミ袋って、いつもは代わりばんこに持つんですけど。
 なぜか、その山行に限っては、Aクンがずっと持つことになって(笑)
 むしろ楽だったかなぁーなんて(爆)

 ま、タイトルみたいにそぞろ歩きはしなかったかーなんて、あの時のAクンみたいにヘヘヘ笑いでごまかしつつも。
 でも、思わず大パニックだったニンジンが動いたお話。









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2013
09.17

てやんでぇー!週明けでぇーい!



 ♪歩のな~い しょぉ~ぎぃぃぃは~
 
 負けしょぉぉ~ぎぃぃ~~~

 月曜ぉぉのない 1週間はぁ忙っしいぃぃ~~

 と、くらぁ!
 ←酔っ払いか!(爆)









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2013
09.16

ドイツ語の思い出


 ま、誰しも、とりとめもない過去のことを、急にふっと思い出すっていうのってあると思うんですけど。
 ま、そんな風に。なぜかふっと思い出したのが、学生時代のドイツ語の授業のお話。


 大学に通った人だと、たいがいの人は第二外国語ってヤツに悩まされた思い出があると思うんですけど(笑)
 ま、中には語学が得意だったりで、全然って人もいるんですかねー(あぁーつまんないっ!爆)。

 で、まぁそんなうらやましいあまり、つい出ちゃった嫌味はともかく、私がとってたのはドイツ語。
 ドイツ語を選択したのは、特に意味はなくって。
 まぁしいていえば、小中学校時代プラモデルをよく作ってたんで、フランス(軍)よりはドイツ(軍)の方が馴染みがあったっていうのが大方のとこだろうと思います(爆)


 そうそう。
 ドイツ軍っていえば、なんでアニメに出てくる悪い方って、どれも第三帝国(ドイツ軍)のイメージなんですかねー。
 古くはヤマトのガミラスとか、ガンダムのジオンとか(ま、こっちも古いか)。
 それこそ、大航海時代や植民地時代のヨーロッパ諸国なんて、もっと長期にわたってろくでもないことやってたと思うんだけどなー。
 そうそう、あと律令国家だって、地味ぃ~にろくでもないことばっかやってたし。
 ていうか。
 ま、ろくでもないことやってたんだけど、でもな~んかイメージ的にカッコよかったのが第三帝国ってことなのかな?
 
 
 って、まぁそんなことはともかく(笑)
 今になって思えば、ドイツ語を選ぼうが、フランス語を選ぼうが、どっちを選んだとしても同じように後悔したんでしょうけど。
 当時は、そのドイツ語のワケのわからなさに、そっちを選んだことを本気で後悔したものでした(笑)

 とはいえ。
 ま、その後悔した原因として、ドイツ語のQ先生がちょっと陰険なタイプだったというのは大きかったと思います(爆)

 ドイツ語は、1年と2年で2科目ずつあったんですけど。
 ま、今となってはなんと言ったか全然憶えてないんですけど、英語のリーダーとグラマーにあたる科目にわかれてまして。
 1年の時はよりにもよって、どっちの科目もQ先生だったんですね(ちなみに、第二外国語は必修科目だったんで、授業を選べなかった)。

 まー、そんなわけで。
 毎週2回、Q先生の顔を拝まなきゃならないわけだったんですけど。
 ただまぁそのQ先生の授業って。
 毎回、教科書の一文を、縦一列順番に生徒に訳させるだけなんですよ。
 ですから、生徒は、先週は隣りの列だったから、今週はオレたちの番だなってわかるし。
 また、先週の授業はここまでだったから、今週はその次から、まぁ20行くらい訳しておけば、まぁなんとかなるかな?って(笑)


 ってまぁ、そんなことを言うと。
 なんだよ、全然チョロいじゃん!って思うかもしれませんけど。
 そう思う人は、ドイツ語の授業の経験がないか、あるいは逆にドイツ語が得意だったかです。
 ハッキリ言いますけど、あれはホント、全く訳せないんです(爆)

 今でも憶えてるのは、今日はオレたちがあたる日だってわかってる授業の前。
 私を含め、Q先生に指されて訳さなっきゃならない列のメンバーみんなが集まって。
 辞書と睨めっこしながら、一文一文、あーでもないこーでもないって訳してたんですけど、ある文章がどうしても訳せないんです。
 いや、訳せるのは訳せるんですよ。
 ただ、その訳だと、“私は、その棒を体に入れて楽しんだ”みたいな(爆)

 「なんじゃそりゃー!?」的な訳になっちゃうんです。
 いやもぉ誰がやっても、その訳にしかならなくって(ホントの話www)。
 とはいえ、あの陰険なQ先生の前でそんなこと言えるわけありませんし、そもそも、それじゃ前後の文章と話が全然つながりません。

 ところが…
 そこに、やっぱり今日当ることになってる列のヤツが一人、遅れてやってきて。
 焦りまくってる私たちが、「オマエ、あそこどう訳した?」って聞くと。
 なぜか、ソイツは全然涼しい顔。
 「あ、そこ?そこはさ…」みたいに、教科書を見ながらサラサラ、サラサラ訳を言うわけですよ。
 その訳だと、“私は、(踏み切りの)遮断機の前で、過ぎ去る電車を待っていた”みたいな感じで。
 確かに、その訳なら前後と話がつながるんで、感心しつつも。
 「なんでそんな風に訳せんだよー」って聞くと。
 見れば、ソイツの持ってる辞書だけ、私たちが持っていた辞書と違っていて。
 その辞書には、私たちが“棒”にしか訳せなかった単語に、“(踏み切りの)遮断機の棒”の意味があると出ていたと。

 ま、そんなわけで「なんだよー、それー」と言いつつも、その時は無事その難局を乗り切れたたわけですが…(笑)


 で、まぁそんなドイツ語の授業なわけですが。
 結局、大変なのは訳があたる日だけなんですけど。
 そうはいっても、Q先生が陰険なだけにいろいろあったりするわけです。
 それは、私の隣りの隣りの列が訳の順番になってた日のことでした。

 ま、その日は訳はあたりませんから。
 ドイツ語かー、嫌だなーと思いつつも、ま、安心して授業に出てたんです。
 Q先生は、例によって前から順番に生徒を指して訳させていて。
 ま、ちゃんと訳せるヤツもいたり、訳せないヤツもいたりと、いつも通りに後ろに後ろにとまわってきて。
 いよいよ、私の隣りの隣りが席のPクンが、Q先生に指されて立って、訳し始めたわけなんです。

 ちなみに、その時の文っていうのは、買い物の話で。
 隣りの隣りのPクンが当たった所は、“○○さんが何々をいくらで買った”みたいな文なんですね。
 ま、文章自体は、そんな難しくないわけなんですが…
 落とし穴だったのは、お金の単位。

 今となっては、ドイツはユーロですけど。昔は、マルクだったわけです。
 ま、さすがにそのくらいは、ボンクラ大学生な私たちでも知ってました(笑)
 とはいえ、そこは、さすがワケのわからないドイツ語!!
 マルクなんて、そんな誰でもわかるような単位の買い物なんて、教科書に載せないわけですね(笑)

 その教科書の出ていたお金の単位は、「ペニヒ」。
 ま、たぶん、ドルの下のセントにあたるようなお金の単位だっていうのは想像がつくんですけど。
 でも、そんなお金の単位、見たことも聞いたこともありません(笑)
 そもそも「ペニヒ」って、そんなちょっとヤバイような発音で合ってんのかよ、おい!ってなくらいのもんです(爆)


 で、まぁその「ペニヒ」で、お話の方向性が見えてきたかなーって気もするんですけど。
 ま、これは授業が終った後、私と私の隣りの席のヤツ(つまりPクンの隣り)が、Pクンを問い詰めて聞いたことなんですけど。

 Pクン、その「ペニヒ」っていうお金の単位って、ホントに「ペニヒ」でいいんだろうかって悩んだんだそうです。
 だから、訳す前に文章を声に出して読んだ時も、その「ペニヒ」って発音するのは不安だったんで、その場所になるとなるべく小さな声で言ってたらしいんです。

 で、まぁ。実際は「ペニヒ」で全然問題ないわけですから。
 いくら陰険なQ先生だって、何も言いません。当り前です(笑)
 なら、訳も「ペニヒ」って言えばいいわけですよ。
 ま、普通に考えれば。

 とはいえ、前で目を光らせているのは、あの陰険なQ先生。
 「ペニヒ」って言ってそれが間違いだったら、いったいどんな嫌味をたらたら言われまくるのか?

 そう思ったPクンなわけですが…
 ふと、「ペンス」っていうお金の単位を思い出したんだそうです。
 そうか、この「ペニヒ」っていうのは、もしかしたら「ペンス」なのかもしれない!と。

 と、思ったんなら、ハッキリ「ペンス」って言えばいいんですよ!
 でも、アホバカPクンとしては、「ペンス」って言うのも不安だったんでしょう。
 で、訳しはじめたその内容っていうのが…

「○○子さんは、文房具屋で鉛筆を10…ペニス…、
 消しゴムを5…ペニス…、買いました。」って(爆)

 Pクンときたら、「ペニヒ」でも、「ペンス」でも不安で。
 で、不安に苛まされた結果、その「ペニヒ」と「ペンス」を合成しちゃったと。
 それも、よりにもよって「ペニス」って(爆)

 とはいえ…
 いくらPクンだって、お金の単位が「ペニス」っていうのは、さすがに不安なんでしょうね(当り前だ!爆)。
 そのお金の単位(ペニス)のところにくると、ぐっと声を落として小さな声で「ペニス…」って言うわけですよ。
 それは、たぶんQ先生には「ペニヒ」と聞こえてるんでしょうけど。
 でも、Pクンの周囲に座っている私たちには、ちゃんとハッキリ「ペニス」って聞こえるわけです。


 Pクンが、ドイツ語の授業中、大っぴらに「ペニス」って言い出した時。
 いやもぉ最初は、「え…」みたいな。
 私たちは、ホント絶句状況だったんですけど(笑)
 そのうち、もう堪んないくらい可笑しくなっちゃって。
 とはいえ、今は超陰険なQ先生のドイツ語の授業。
 その場面で笑っちゃたら、どんなことが起こるか…(爆)

 そんなわけで、Pクンの周りに座っている私たちは、下を向いて、もぉ必死で笑いをこらえてるわけですけど。
 ところが、Pクンときたら、なんとも容赦ないこと!
 そうやって、爆笑しちゃいそうなのを必死に堪えてる私たちなんて全然気づかずに、さらに「ペニス」連発しまくってるんです(笑)

「○○子さんは、それからスーパーに行って、
 ジュースを20…ペニス…、
 チョコレートを、10…ペニス
 ××を……。」みたいに。


 いやもぉ死ぬ思いっていうのは、ホントあのことだろうって(爆)
 隣りの席のヤツ(つまり、Pクンの直接の隣り)なんて、下を向きながら背中が小刻みに揺れているような有様で。
 それを見た私が小声で「大丈夫かよ、オマエ…」って言ったら。
 汗かいて、真っ赤になった顔で。ムッチャクチャ苦しそうに
「な、な、なに言ってんだよぉぉ~。アイツぅぅー」って。


 いやもう。
 それは、授業が終った後。
 みんなして、Pクンに蹴りをぶっこみまくったのは、言うまでもありません(爆)







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2013
09.16

ふっひゃぁぁぁ~ ――台風日記(つづき)



 今朝っていうのは、ゴミの日で。
 いやもぉ実は昨日から、今朝(日曜)の朝みたいな土砂降りだったらイヤになっちゃうなーって思ってたんです。

 ただまぁ台風の雨なんで。
 昨日がまさにそうだったように、今ザーって降ってても、急にやんだりするんで。まぁそこをねらって、サッと行ってくるしかないなーなんて。そんな風に思って、昨夜…というか今日の未明に寝たわけなんですが。

 何を思ったか、たまたまパッと目が覚めたのが朝の5時半。
 眠いのをガマンして、外を見れば……
 風はやたら強いものの、雨は降ってない。
 チャンス!
 てなわけで、眠かったんですけど、雨に濡れるのもイヤなんで。
 ゴミ捨てに行くことにしたわけですが…

 ゴミの場所は、下に降りて建物をぐるっと回った所なんで。
 まぁたぶん、往復3分かかるかかからないかくらいなんで、当然戻ってきたらまた寝ようって思ってました(笑)

 
 そんなわけで、下に降りて。
 それこそ10歩も歩いてたら、ぽつんぽつんとあたる物が。
 あ、降ってきたのかな…なーんて。

 とはいえ、ぽつんぽつんですから。
 別に足を急がすこともなく、空で動いている雲なんか眺めながら、たらたら歩いていて。
 まー、それこそさらに10歩も歩いたくらいだったか?
 あれ?マジに降ってきたのかな?なーんて。

 そんな、ぽつんぽつんがぽつぽつになってきた中、それでもたらんこたらんこ歩いていたんですけど。
 また10歩も歩かないうちに、雨が強くなってきて。
 え?え?え?……なーんて。
 気持ち足を急がせててたら、今度は本降りになってきて。
 ゲ!ゲ!ゲ!ヤベっ…って、気がつけばいつの間にか駆け足に。

 ゴミの場所についた頃には、もぉ完全に本降り。
 ネットをかぶせて、後はもうダッシュです。

 ふっひゃぁぁぁ~ なんじゃこりゃぁ~~って。  
 
 戻ってきた時には、もぉ完全に土砂降り。


 なんとか間隙を狙って行ったつもりだったんですけどねー。
 どうも、台風の方が一枚上手だったみたいで……

 ま、その後はもちろん、またぐっすり寝ましたけどね(笑)







 今回の台風で驚いたのは、日本に近づくにつれどんどん勢力が拡大していったところでした。
 確か金曜か土曜の時点では、985hPaとか出てたのに。
 昨日の夜見たら、975 hPaって勢力が拡大してて。
 それだけでも、えぇーって驚いてたんですけど、今朝上陸した時点では確か965 hPaでしたもんね。

 まー、それだけ日本近海の海水温が高くて、ゆえに日本の近くでも台風は成長するってことなんでしょうねー。
 そういえば、何年前だったか、関東の南東の沖で台風が発生した時もビックリしましたよねー。
 そうそう。
 ビックリしたといえば、嵐山の渡月橋を濁流が洗ってる光景っていうのも、あそこがお馴染みな場所だけに相当なインパクトがありましたよね。
 いやホント。今朝のゴミ捨てに行ってずぶ濡れになったの含めて、今までの感覚でいると冗談抜きでヤバイんだなーって、あらためて思っちゃった今回の台風でした。




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2013
09.16

台風日記(?)

Category: guchitter


 しっかしまぁ。今日はホント、ワケのわからないお天気模様で。
 朝の4時前くらいからポツポツ降りだした雨。
 あっという間に、土砂降りになっていて…

 目が覚めた時も、やっぱりヒドイ降りで。
 8時前だっていうのに、まだ夜明けみたいに暗くって。
 起きて、録画しといたニュースを見れば、なんとスカイツリーの上2/3か、3/4くらは雲の中ってくらいの、低く垂れ込めた雲。

 うっわ、また積乱雲かー。
 竜巻、大丈夫だろうなぁ…なんて気にしてみても、天気予報は今日の上空の寒気の状況なんて何の説明もしてくれないし。

 土砂降りの雨で窓が開けられないから、もう蒸し暑くって…
 と、思ったら雨がやんで。
 いそいで窓を全開にして空気を入れ替えてたら、5分もしないうちにまた土砂降りで大急ぎで、また窓閉めて。

 まー、台風の前っていうのは、だいたいこんな風に土砂降りだったり、やんだり。かと思うと、雲の間から日が出たりと目まぐるしいものなんだけど、それにしても今回はその間隔が短いし、また雨がやけに強いような。


 そんな午前中だったんだけど、昼前後くらいから急に天気がよくなっちゃって。
 空を見ても、あいかわらず南から雲がこっちきてるから、どーせすぐ降りだすんだろうって思ってたら、案に反して4時近くまで穏やかないい天気。
 外からは、のん気に遊んでる子供の遊ぶ声が聞こえてきたり…
 あとセミの声も。

 こういう台風もちょっと珍しいかも…なーんて思ってたら、4時すぎくらいにまた土砂降り。
 と思ったら、1分くらいでやんじゃって。
 なんじゃそりゃ?

 とはいえ、その後は、ぽつぽつぽつくらい、気まぐれみたいに降ってるようで。
 時折、ベランダの手すりに当る雨粒の音がしていたりで…

 そんなお天気も、6時くらいの夜空はすっかり晴れて、いい月が出てたり。
 外じゃ、虫が延々鳴いてて、すっかりいい秋の宵。
 あぁー、腹減った(笑)


 夕飯食べて、空を見たら…
 月は、なんだかぼんやりベールがかかったような状態。

 そして、今(0時すぎ)。
 雨は降ってないけど、ベランダの手すりを触るとわずかに湿っている。

 そんな台風が来る前の一日。







 まー、台風の進路予想図見ると、来るのは来るんだろうけど。
 でも、予想図も昨日の朝から見ると、ずいぶん西寄りに変わったしなーって。
 そのくせ、進路が東向きになったらなったで、今度は上陸が予想される辺りが東寄りになったもんだって。

 朝の土砂降りじゃ、NHKは例によって画面真っ青にしちゃってたけど、でも、天気予報のトーンは微妙に違うような(笑)
 ってまぁ、警戒を怠っちゃぁダメですよね。



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2013
09.16

58話目-6

Category: 怪談話


 58話目-1はこちら
 http://kaidansweets.blog.fc2.com/blog-entry-224.html


 その日は、あの日…、そう、例のピザショップでHさんと再会した日みたいに、とにかく忙しかったといいます。

 その日、街では祭りがあったとかで。
 8月の終わり、そこにいる人は、誰もが行く夏を惜しむかのように…。
 午後は、祭りに行くのに待ち合わせをしているカップル。
 夜になったら、祭りから帰ってきて、家に帰る前にひと涼みの家族連れ。
 さらには、祭りでなにか出し物でもやった後なのか、ボーイスカウトやガールスカウトの子供たち。
 そんな、次から次へと店にやってきた、いろんな人たち…。

 N子さんとHさんは、まるであの日――あのピザショップで出逢った日――を再現しているみたいに、バイト中は忙しくて話しする暇もなくて。
 やっぱり、お互い紹介し合っているヒマもないくらい。

 もっとも…。
 そんな紹介し合っているヒマもないくらい忙しかったのは、N子さんだけだったのか?
 というのも、何をするにも、N子さんの動きの方が1歩も2歩も早くて、一人で動き回っているような、そんな感じ。
 Hさんはといえば、ほとんどカウンターの前で立っているだけ。
 その日のN子さんは、なんだかHさんの周りを、それが障害物でもあるかのようにクルクル回るようによけ、そして駆け回っていた……


「N子さん、今日はなんだかオバケみたい。
 今、お冷運んでいったなーって思ってたのに、
 いきなり目の前でコーヒーをトレンチにのせてるんだもん。
 今なんか、ちょっとギョっとしちゃった。」
 ポツリとそうつぶやいたのは、ママ。
「うん、そう。なんだか、神出鬼没?
 いやぁー、出モノ腫れモノ所嫌わずって感じ?
 あれ?それは使う場面が違うのか…!?
 ハっハハー!」
 店内がお客でイッパイのマスターは、もうほっくほくって感じで、やたら浮かれている。

 もちろんN子さん自身、自分でもちょっと信じられないくらいに店内を動き回っていたのは気がついていた。
 ただ、それは意識してたってわけじゃなくて。
 気がついたら、体が動いていたみたいな…


 あとから思うと。たぶん、突然目の前にHさんが現れたことで、一種の興奮状態になってたんだろうなぁーって、N子さん。
 まぁつまりその…、N子さんの言葉をわかりやすく翻訳するならば。
 それはたぶん、Hさんの出現で嬉しくなっちゃって、頭も体も、そして心も、つまりN子さんの全てが。いきなりフル回転しちゃってたってことなのだろう。

 ただ…、
 そのN子さんの働きがフル回転なだけに、バイトの初日というHさんからすれば、それは自分の居場所がないような気になってしまったのだろう。
 時間が経てば経つほど、元気がなくなっていって。
 N子さん、それは気がついてたんだそうです。
 もちろん、ちょっとヤバイのかなぁ…とも思っていて。
 とはいえ、そう思っているそばからお客はやってくる。
 気づいた時には、体が勝手に「いらっしゃいませー!」って。
 つまり、トレンチの上のタンブラーにお冷を注いで、お客のテーブルに足が向かっている。
 それは、N子さん自身も止められなかったといいます。

 もしかしたら、その日のそのお店、もっと空いてたら…。
 あるいは、逆にN子さんでもさばききれないくらいお客が来てたら…。
 後の展開は、そんなにややこしくなかったのかもしれないのですが。
 とはいえ、まぁそれはそれで。
 そして、またそれも……


 それは、店の掃除が終わって。
 カウンター周りと、あとは通路以外はんどの灯りを落として、薄暗くなった店内。
「いやー。今日は忙しかったねぇー。
 ほらっ!この厚さだもん。」
 そう言って、指で挟んだその伝票の束を目の前で計るように、バイト2人に見せびらかしているマスター。
「わ!スッゴーイ…。」
「だろ?
 もしかして、お客の数、記録更新かもよ。」
「スゴイですねぇー。」
「でもさ。今日のN子さんの動きは、な~んか変だったなぁー。」
「もぅっ!何なんですかー、変ってぇー!」
 そう笑っているN子さんと、対照的に黙っているHさん。
 N子さんは、もちろんそんなHさんの様子に気がついているんだけど、今日の忙しさで高揚しまくった心のトーンは、すぐには収まらない。

「素敵なバイトが現れたもんでさ。
 ハリキリすぎちゃったってことなんじゃないのー。
 って、ハハハ。ウソウソ、ゴメンゴメン。
 Hクンもさ、まぁ今日は最初だしさ。
 いくらなんでも、こんな忙しい日はそうはないから。
 それにN子さん、今日はちょっと変だったし──。」
「だっから、マスター!変って何ですか。もぉーっ!」
 いつもだったらマスターは、そんなN子さんのことを大笑いでからかうのに。今日に限っては、さらっと無視。
「まぁ、そんな気にしないでさ。
 それに、来週から1週間、N子さんは休みらしいから。
 きっと、来週は静かだよ。」
「ちょーっと、マスター!」
「Hクンさ、知ってる?
 N子さんったら、N島に行くんだってよー。
 っーたく、女子大生だよねぇー。
 ま、そんなわけでさ。これから頑張ってよ。
 うん。じゃ、今日は、二人ともお疲れさま。」
「お疲れさまでしたー!」
「お疲れさまでした…」


 そう言って、店を出たN子さんとHさん。
 それは、ドアの外に出るなり──。
「ねぇ。わたし、ビックリしちゃいましたよー!
 なんで、Hさんがここにいるんですか?」
と、息せき切って声をかけたN子さんとは裏腹に、そのN子さんの足の向きとはなんとなく逆側に足を向けていたHさん。N子さんのその言葉に、ぴっと立ち止まって、顔を半分だけ振り返らせた。

「それは、オレも聞きたいよ?なんでキミがここにいるの?」
「なんでって…。だって、わたしの家、この近くだもん。」
「えっ!近く…!?ホントに?」
「うん。B町。」
「ち、ちょっと待った。
 えぇぇーっ!ホントにぃー?
 それって、またあの変な遊びしてるんじゃなくって?」
 いったい何がどうしたんだか、もう焦りまくってるHさんの顔。

 変な遊びって…。ああ、あの時のあのことか…。
 あのピザショップで逢った帰り、わたしが、去年同じ電車に乗ってたこととか、Q大に行ってるんでしょって言ったこととか…って、すぐに思いだしたN子さん。
 もっとも、N子さんがそんなことを思っていたほんのわずかのその間。
 Hさんは、「変な遊び」っていうのを、N子さんが勘違いして気を悪くしたと思ったのだろう。
 それは、前よりさらに焦りまくった口調。

「あ、あ、あ、ゴメン。
 変な遊びって、そういう変な意味じゃなくってさ。
 ほら、この前の時、言ってたじゃん。
 オレがQ大に通ってたとか…、そういう話のこと。
 あのさ、オレは、中学の時からずっとこの街に住んでるし、
 大学は今年からP大で、Q大なんて知らないんだけどさ…。
 あっそう!双子でもない――。」
「えっ!?Q大なんて知らないって、何それ?
 だって、去年、毎朝、X駅8時10分発の電車に乗ってたでしょ?
 わたし、ほら、あそこの女子大の付属に通ってたから、
 毎朝一緒の電車に乗ってたんですよ。」
「もぉー。だから、オレはそれ知らないって…。
 去年オレは、X駅とは全っ然逆のQ駅の高校に通ってたの。
 だからさ。X駅8時10分発の電車に毎日乗ってたその人っていうのは、オレのわけないの。
 つまり、別人で、違う人で、アカの他人なんだって。」
「べ、別人んんーっ!?」

 うそ…。えぇぇー!?でも、そんな…。こんなにソックリって…。えぇぇー!ウッソォー…って。
 あらためてHさんの顔を、まじまじと見ているN子さん。

 一方、じろじろ見られているHさんはといえば…。
 「いいかげんにしろよ!」って迷惑そうな顔?
 それとも、「ほら見ろ!やっぱり勘違いじゃねーか」って顔?
 N子さん、もちろんどっちともわからないんだけど。
 でも、Hさんが言うように、Hさんがホントに別人なんだとしたら。
 こんなにソックリな別人が存在していて、しかも何度も出逢う偶然っていったい何?って…。


 そんな、何だか頭がこんがらがってきたN子さんと、そんなN子さんにどう対応していいんだか、やっぱり頭がこんがらがってきたHさん。
 でも、そんな二人を、ニヤニヤ笑いながらじっと見ているモノが…

 その視線に気がついたのは、N子さんもHさんも同時だった。
 「あっ!」って、やっぱり二人同時に声をあげたN子さんとHさん。
 そこは、2人が今いる場所から、ほんの4、5歩の店のガラスの向こう。
 マスターときたら、ニヤニヤ笑いを止めるどころか、やっと気がついた2人に逆に手を振っている。
 急に恥ずかしくなったN子さんとHさん。
 思わず、お互い「お疲れさまー!」って言って歩き出したら、なぜかHさんの歩く方向がN子さんと同じ。
「…!?」
 あれ、さっきはあっちに向って歩こうとしてたのに…!?

 N子さんは、「えっ?家、あっちじゃないの?」って怪訝な顔。
 Hさんはといえば、顔をしかめてなにやらシマッタ!っ感じの顔。
 N子さん、なんか変なの?って思ってHさんの顔を見ていたら、
 「オレんちもそっちなの!」ってHさん。
「だって…。
 え?さっき、あっち(逆)に行こうとしなかったっけ!?」
「だーから、間違えたの。」
「自分の家の方向、間違えるの?変なの…。」
「だから、もういいだろ。」
「えぇっ?Hさんのホントの家ってどこなんですか?」
「もー。だから、オレんちにホントの家もウソの家もないってー。」
「でも、さっきウソつこうとしたんでしょ?」
「もーっ!」
 Hさんのその口調は、なんだか言葉が頭を抱えてるみたい…!?

「だから、別にウソつこうとしたんじゃなくって…。
 あぁーっ、もう!5丁目っ!」
「えっ?」
「5丁目。B町の5丁目。」
「うそっ!」
 なんとN子さんの家は3丁目。5丁目と3丁目は、通りを挟んで向かい合わせ。
 てことは、つまり帰り道はまったく同じ。
 それに気がついた時。N子さん、さっき店を出ようとした時にHさんが、N子さんと逆の方向に歩き出した意味がやっとわかった。

「あっ!だから、わたし行く方とは、逆に行こうとしたってことですかぁー。
 あー、なんかそれ、すっごくイヤぁーな感じぃー。」
 どうでもいいけど、口から出る言葉が、さっきから「ですます調」になったり、普通の話し方になったり、話しにくいことこの上ない。

「ゴメン…。
 あっ!いや、ち、違うって。ホント間違えたんだって。
 キミと逆方向に行こうと思ったなんて…。
 違うからね。ホンっト、間違えたんだからね。」
「あー、やっぱりぃー。
 そんなにわたしのこと、キライですかぁ…。
 ちょぉーっとショぉぉックーぅぅ……。」
 N子さん、そんなどこかおどけた口調で言っているように、表面上ではそれほどでもなかったんだけど。
 だけど、そんな口調とは裏腹に、ふいに心のどこかがポッカリしちゃったような、そんな感覚。

「もー…。だからさ、誤解だって。弱ったなぁ…。
 あのさ、なんかさ。キミと話してると、話がどんどんややこしくなってくるんだよね。
 あのさ、ちょっと落ち着いて話さない?
 確か、すぐ裏に公園があった…」
と、そこまで言いかけて、Hさん。ふと、左腕を上げ、時間を見るような仕草をした後、なぜか小さく舌打ち。
 見れば、その腕に時計はなく…
「あ、だから…。と、時計は大丈夫?」
「と、と、時計?
 あ、時間?時間は、えーっと…。」
 そう言って、自分の腕時計を見ようとしたN子さんを見ていて、Hさん、自分が言い間違えたことに気がついたのだろう。
「あっ、だから…。時計じゃなくって、時間。
 だから、時間は大丈夫?って言おうと――。」
「ぶっ。ハハハ…。」
 その慌てた様子があまりに可笑しくって、思わず噴出していたN子さん。
 そして、笑いながら「うん。ちょっとなら…」って歩き出そうとした、そんな時。
「明日もバイトあるんだから、早く帰んなよー。」
 それは、マスターの笑い声。
「えっ!」って、N子さんとHさん。大慌てで振り返れば、そこは店の前から5、6歩くらいの所。
 そう。考えてみれば…
 Hさんが同じ方向に歩き出そうとしたことで話し始まって、いつしか夢中になっていて…。
 気がつけば、そこはそんな場所だったと。
「はぁー…」
 それは、なんだか変にげっそりしたため息。


 その、誰もいない真夜中の公園。
 最初は、テレビのドラマみたいに、なんとなーく二人でブランコに座ったんだけど…。
 でも、子供用のブランコは低すぎて。とてもじゃないけど落ち着けなくって、結局近くのベンチに移動。
 そんなN子さんとHさん。

「あっ、門限とか大丈夫なの?」
「うん、まぁ1時間くらいだったら…。
 ほら、あの店忙しいから。帰り、遅くなること多いんですよ。
 だから…。」
 それは、あいかわらず「ですます調」が混ざったり、普通に友達に話すような言葉だったりと。
 まだまだ面倒くさいN子さんとHさんの距離……

 夏も終わりかけの夜の公園は、いつの間にか秋の虫の声でいっぱい。
 ついこの前までは、帰り道はジーって声ばっかりだったのに。
 でも、そのくせ暑いのはそのまま…。

「あの、ピザショップはねぇー。流行ってたのにね…。」
「うん…。」
「この間、バイト代もらいにマスターと会ったんだけど、意外に元気だったなぁー。
 なるべく早いうちに店再開するつもりだからって言ってたな。
 あ、あれからマスターに会った?」
「うん…。」

 あのピザショップのマスターかぁーって、N子さん。
 あそこでバイトしてたこと、そして今横にいるHさんと再会──。いや、それは再会とはいわないのか?──逢ったこと。
 あと、これはどうでもいいんだけど、口うるさいL実さんのこととか。
 それから……

「だからゴメンって。
 別にキミのことが、嫌いとかそんなことじゃないんだって──」
って、Hさんが言いだしたのは、たぶんN子さんが急に黙ってしまったからだったのだろう。
「たださぁ…。
 うーん、もうハッキリ言っちゃうけどさ。
 なんか、今日ぉ?
 自分が何も出来なくってさ…。
 なんか、それで落ち込んじゃったっていうか…、ね?
 だから、キミが歩き始めた方向と逆に行こうって…。
 ホントそれだけなんだって…。」
「あっ!やっぱりそうだったんだ。ひっどぉーい!」
「だぁーから…。
 もぉゴメンって…。」

 慌ててそう言ってしどろもどろなHさんの顔…。
 それは、なんだかつい最近も見たような、そんな顔。
 え?誰…って、思っていて。
 ふいに思い出した顔は…
 あ、あの夜の鶏料理屋の親父さんの顔だ…。

 そう、あの時。あのロウソク一つ灯っただけの暗い店内で。
 「みんなで噂してたんですか…。」って、思わずつぶやいた言葉を、鶏料理屋の親父さんは、N子さんが非難しているんだと勘違いして…。
 自分のような小娘相手に、真剣に弁解してたあの鶏料理屋の親父さんのあの表情…

 N子さん、そんなことを思い出しながら、何気にHさんの横顔を顔を見ていたら…。
 うん、さすがに、ま、顔は似てないか…って。
 N子さん、急に可笑しくなっちゃってクスって笑ったら。

 見れば、それは隣りで息を大きく吐き出して、胸を撫で下ろすようなHさんの表情。
 あぁー。Hさんって、もしかして年とったらあの鶏料理屋の親父さんみたいな感じになるのかなぁ…?なんてことが頭をよぎったのは、もちろんほんの一瞬のこと。


 「あー、そう。この間、言い損ねちゃったんだけどね……」ってN子さん。
 それは、やっと言えた、あの時言いたかったこと。
 そう。「わたしもスキーのサークルなのよ」って。
 Hさんはといえば、N子さんのその言葉に驚いたり、やけに嬉しそうだったり。
 ま、そんな、なんだか変なくらい重なる偶然に、いつの間にか会話に堅苦しさはなくなっていた。


 N子さんが、不思議に思ったのは、なんで同じ町内で同じ歳で、いままで一度も出逢わなかったんだろうって。
 聞けば、Hさんがこの街に引っ越してきたのは中学生の時なんだとか。
 N子さん、そうか、わたしはちょうど中学から私立に通っちゃったから今まで逢わなかったんだなぁーって。

 もっとも、まぁそういう話っていうのは、ある意味これから先の話なわけで。
 今、それより今大事なのは、そう。あの火事をめぐる話……


 それは、N子さんとHさんの出逢いのやたらとややっこしかったことがやっと整理出来てきて、二人の会話が普通にスムーズになってきた時。
「あ、あの話、知ってる?」
って、ちょっと声をひそめるように言ったHさん。
「あの話?」
「ほら、あのピザショップのビルの火事の話…。」
「あー…。」


 N子さん、その話はもうなんだか…って。
 正直言って。
 あの憧れだったWさんとEさんがそういう関係だったってこと…、まだ心の中でうまく整理がつけられてなくて。
 あの片づけを手伝った後、ピザショップの店主と鶏料理屋の親父さんが話してくれたこと…。
 結局、あの時は尻切れトンボで、わかったようなわからないような話で終わっちゃったんだけど…。
 でも、もうそれはそれ。わたしはわたし…っていうことにしておくでいいのかなぁーって、そんな風になんとか折り合いをつけていた。

 でも…。
 N子さん。今、そんな風に、「あのピザショップのビルの火事の話…」なんて言われて。
 自分の心に、「そう。結局、あれってどういうことだったんだろう?」っていう気持ちが急に湧き起ってきているのに気がついて。
 ふいに、何かを感じて「え?何…」って振り返っても、そこにはいつも通りに茂みがあって、やっぱりいつも通りに虫が鳴いているだけ。
 その、なんとも表現しがたい感覚に、「えっ…!?」って、隣りを見れば。
 それは、こくりとうなずいたHさんの変に真剣な目。
 その目は、N子さんの目の奥をしっかり捉えていた。




──── 本日これまで!
               58話目-6〈了〉/58話目-7につづく メルマガ配信日:10.5.22
                                             *無断転載禁止



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2013
09.14

例によって、パクリレシピ(笑) ~Mイモ



 レシピ本って、前はよく買ったんですけど。
 でも、最近はレシピはネットにいくらでもあるんで、ホント買わなくなっちゃいましたねー。

 で、まぁ。
 レシピ本って、載っているメニューを作ったか作らないかは別として、とりあえず1冊の本だけに、とっといてはあるんです。
 ところが、同じレシピを目的に買ったものでも、それが雑誌だと知らず知らずのうちに捨てちゃってるんでしょうねー。
 ふと作ろうと思っても、どこにもないなんてことが多かったりします。

 そんな、ふと思い出して作ろうと思ってもないことが多い、レシピ目的で買った雑誌なんですけど。
 1冊だけ、そこに載っているレシピが妙に気に入っちゃって、いまだにちゃんと残ってる雑誌がありまして。


 それは、本屋の店内を歩いていた時でした。
 ふと目に入った、「秋的中華」の文字に惹かて、その雑誌をペラペラめくってみたら。
 いーや、こりゃウマそーだ!(なにより、カンタンそうなのがいい!)って(笑)

 ま、これを読んでる方はご存知の方も多いでしょうけど。
 中華っていうのは、上手く出来るor失敗するってことさえ横に置いちゃえば、基本的に短時間でパッパッパーって出来ちゃうんで、とっても楽なんですね(笑)

 そんなわけでその雑誌、もう速攻で買っちゃって。
 で、作ったらカンタンだわ、ウマイわで、値段(280円)のわりにホント重宝してると(笑)

 ちなみに今、その雑誌(オレンジページ)を見ると。
 2005年11/2号ってあるんで、まぁとっくに処分しちゃったって人の方が多いんだろーなーって。
 とはいえ、あんなウマイ&カンタンなメニューを埋もれさせちゃうのはもったいないよなーっていうことで。



 てことで、ま、その「秋的中華」の紹介(パクリとも言うwww)、まぁ第一弾は「Mイモ」あたりがいいのかなーって。

 ま、Mイモといっても。
 別にラップの人じゃーありません。←それはエミネムっ!!(あれ、似てないか?エムイモ…、エムネモ…、エミネム。ほら!…爆)

 て、まぁいつものごとく、そんなどーでもいい話は、どーでもいいだけに、ホントどーでもいいわけですけど。
 ただまぁ、そんなどーでもいい話を書きつつ、どう書いたらいいかを考えてるっていうのもあるわけで。
 読む人からすれば、ホント迷惑極まりないお話なわけですけど、ま、人生ってぇーのは。往々にして、無駄っていうことが意外に大事だったりもしますよね(笑)


 で、つまり、Mイモ(エミネムじゃなくね)のMは、「麻婆」のMです。
 で、イモはここでは里芋なんですけど、まー、個人的なワケがちょっとばかしありまして。たんに「イモ」という名称になってるわけですな(笑)

 で、まぁ。
 Mイモって、なぁーんだ。麻婆里芋のことか。
 なら、ゴチャゴチャ言ってないで、とっとと里芋むいて。
 で、丸美屋でも味の素(Cook Do)でも何でもいいから、麻婆豆腐の素と合わせればいいんじゃん!
って、思う方も多いかもしれませんが…(笑)

 この雑誌に載ってた作り方が面白いなーって思ったのは、豆板醤と味噌をベースにしたあわせ調味料で味付けするってとこで。
 つまり、麻婆豆腐の素や、豆板醤と甜面醤の合わせ調味料だと、完全に「たんなる中華」の味付けになっちゃうじゃないですか。
 でも、味噌を使って、ちょっとばかし和風テイストに寄らせるところが、まさにここでいう秋的中華の「(日本の)秋的」ってことなのかなーって(笑)


 まぁそんなわけで、いつものごとく前置きが長いわりには、作り方はちょーカンタンです(笑)

①里芋は皮を剥いて、幅1センチくらいの輪切り。
②味噌、酒、酢、砂糖、醤油、鶏がらスープの素を混ぜて、合わせ調味料を作って。
③まず、輪切りの里芋を、ごま油を入れたフライパンで炒め、
 表面に火が通ったくらいで、皿にとっておく。
④次は、フライパンに油を入れて、
 ネギの青いとこを刻んだのと、ニンニクのみじん切りを香りが出るまで弱火で炒める。
⑤そこに、ひき肉投入して、好みの火加減まで炒めつつ、
 途中でお好みの量の豆板醤も入れて辛味と香りを出す。
⑥ひき肉が好みの火加減に炒まったら、
 里芋と、作っておいた合わせ調味料を入れて、蓋をして。
⑦里芋が、ちょうどいい頃合になるまで煮つつ、
 冷凍グリーンピースを入れて火が通るまで煮て。
⑧水溶き片栗粉を入れて、火を強火にして完成……

 なんですけど。

 実は…
 里芋って、どっちかというと苦手だったりしてー(笑)
 なんですかねー、もっさりしすぎなのかなー?

 な、わけで、個人的には他の野菜が欲しいと(笑)
 てことで、私はニンニクの芽か、ピーマン、ネギ、もしくはニラ。
 でなければ、キノコの類でも入れて、もっさり感をちょっと緩和させたいんですね。

 てことで、ピーマンやネギだったら、③の里芋を炒めるところで一緒に炒めて、最後に合わすか。
 ニンニクの芽やキノコだったら、⑤と⑥の間くらいに投入がいいんですかねー。
 ニラだったら、迷わず最後ですな(笑)

 …とまぁ。その辺は、お好み&各自の流儀でどーぞ!


 てことで、Mイモ完成!
 なんですけど…(笑)

 そう。なぜM里芋じゃなく、「Mイモ」かです。
 ま、「M里芋」って、メモにした時に書くのがメンドーくさいっていうのが一つ(笑)
 でも、それより大きいのが、ほら、里芋ってどっちかといえば苦手って書いたじゃないですか。
 な、もんで、このメニュー。
 私は里芋より、長イモでやることが多いんです。
 長イモってヤツは、ちょっと大目の油で炒めてやると、食感がほっくほくになって、すんごくウマいんです(笑)


 てことでまぁ。
 ネットで麻婆里芋で検索すると、結構出てくるみたいですけど。
 一応、雑誌に書いてある材料と分量をそのまま記しておきます。

  2人分
  里芋            4個(約300g)
  豚ひき肉          100g
  冷凍グリーンピース     大さじ3

  合わせ調味料(雑誌では煮汁)
   水            1/4カップ
   ニンニクのすりおろし   1かけ分
   味噌・酒         各大さじ1
   砂糖           小さじ2
   しょうゆ・片栗粉     各小さじ1
   鶏がらスープの素(顆粒)  小さじ1/2

  豆板醤           小さじ1/2~1
  ごま油           適量

   注:上記は、雑誌に書いてあるそのままなんで酢が入ってません
     また、上記の作り方はビミョーに雑誌通りではなく、私流の作り方になってます(笑)


 個人的なポイントとしては、イモを投入した後、合わせ調味料を入れてちょっと煮るってとこですかねー。
 あと、合わせ調味料とか、水溶き片栗粉や、その他入れる他の野菜とかは、とにかく最初に全部準備しておくっていうのは、かなり大事なような気がします。
 そうそう。
 合わせ調味料は、味噌を溶かす必要があるんで、水よりお湯の方がいいように思います。







 レシピ本って、今でも面白そうなのあるんですけどねー。
 ただ、ちょっと高くって…。

 レシピ本なんて、作りながら見るものだから、どーせ調味料やら油やらで汚れちゃうわけですから。
 あんな、いい紙使わないで、あと、ぜひ中綴じにして(これ絶対!)コスト抑えれば、もっと買いやすくなると思うんだけどなぁ…。
 ただ、まぁ今のご時勢だと、たんなるレシピ本って売れないのかなーって。
 それこそ、なんとか社員食堂だとか、ある材料や調味料に特化するとか。なーんかキーワードがないと、本屋で手にとってもらえないっていうのもあるのかもしれないですね。

 ていうか。
 レシピ本で、アマゾン等で中身紹介してる本ってほとんどないんですよね。
 せめて、目次くらいは見せてくれないとだよなぁ…

 そう、レシピといえば、最近はネットのレシピサイトが大流行で、あぁ私もちょこちょこお世話になってたりもするんですけど(笑)
 でも、最近は載っているメニュー数が多すぎちゃって…
 それこそ、同じメニューのレシピが延々並んでたりで、ぶっちゃけ見るのがめんどくさいっていうかー(笑)
 正直言って、使い勝手悪いよなぁーって、な~んかそんな気がしちゃったり。

 ま、それはそれでいいのかな…(笑)




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2013
09.14

秋眠、夜半を覚えず…てか(笑)


 最近、夜に涼しい風に吹かれてると、ついウトウトしちゃって…

 はっと目が覚めた時には、時計は2時とか、3時とか(笑)


 まー、そんなこんなで。

 昨夜は、皆さまのブログにご訪問したいよなーって思ってたのですが。

 やっぱり、昨夜も涼しいい風が吹いていて……

 気がつけば、2時ちょっと前。

 
 外では秋の虫がいっぱい鳴いていて、いやはやいい夜で。

 明日の夜は、もう台風なんだなーって思ったら…

 こんないい夜なんだもん。

 今夜は、このまんま虫の声聞きながら、寝ちゃおーか!って(笑)







 予想天気図見ると、明日は前線が関東から東海にかけて発生するみたいですね。
 その後、前線は北上して、北陸から東北南部にかけてかかる予想になってるようです。
 TVの天気予報でも、今回の台風18号は雨雲の範囲が広いとか言ってましたしねー。
 台風に刺激された前線と台風本体で、結構降るかもしれませんね。

 あぁ~あ…
 今週も、買い物は土曜日に全部済まさなきゃ…
 (めんどくさいなぁ~)






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2013
09.11

ごま塩



 久々の、『グルメ(爆)』記事のテーマは「ごま塩」です。

 いや。ただ、ホントはごま塩じゃなくってもよくって。
 別に、ふりかけでもいいんですけど、今年の夏はたまたまごま塩だったもんで、まぁごま塩でいいだろうと。


 何年位前からですかねー。
 6月の中ぐらいか、下旬くらいになると、ごま塩(ふりかけ)が無性に食べたくなるようになったんですよ。

 きっかけは、同僚と昼飯を食べてた時だったと思うんです。
 ほら、定食屋なんかだと、それぞれのテーブルの上にソースや醤油等いろんな調味料が置いてあって。
 その中にごま塩も置いている店って、あるじゃないですか。

 で、その時っていうのは、一緒に昼飯を食べてた同僚っていうのが、関東人の典型みたいなタイプで。
 もーとにかく、塩っ辛い味が大好きなんですよ。
 だから、その時もいつものごとく、調味料が並んでる中のごま塩に手を伸ばして、ご飯にさっさっさーって。

 ま、普段。私は、そのごま塩って、見向きもしないんです。
 実家にいた頃、親が塩分を控えてたんで、全般に薄味が多くって。醤油とかも減塩醤油だったりで、薄味に慣れちゃってたんでしょうね。
 だから、そのごま塩同僚が、いつもご飯にごま塩をどっちゃり振り掛けるの見ると、いつも「ほらぁー、高血圧になるぞぉぉー!」なんてフザけてたくらいだったんです。


 で、確かその時っていうのは、さっきも書いたように6月の中旬か下旬くらいで。
 まぁつまり、いわずとしれた梅雨時ですよね。
 ただ、その日はいい天気で。日差しも強くって、かなり暑い日だったような、まぁそんな日。
 同僚が、いつものようにご飯にさっさっさーってごま塩かけるのを見てたら…
 その日に限って、なぜだか、ふっと私もごま塩をかけたくなっちゃったんです。

 同僚が元に戻したごま塩を、何気なーくさっと取って。
 同じようにご飯にさっさっさーって、かけて一口食べてみたら。
 いやもぉ、そのウマいのなんのって!(笑)


 あの時っていうのは、そのごま塩ご飯のやたらウマいのに、ホントビックリしました。
 思わず、帰りにごま塩買って、家でも食べちゃったくらい(爆)

 そして、その後もご飯にごま塩をかけるのは続いて……
 というのは、ホントにウマイんですね。
 ご飯食べるのが、いつも以上に楽しみになっちゃったくらい。
 ところが…


 そんなにウマかった、ごま塩なんですけど。
 ある日、いつものごとくご飯にごま塩をさっさっさーってかけて食べたら。
 「うわっ!しょっぱーっ!」って(笑)

 確か、それは朝だったと思うんですけど。
 その前の食事までウマくてウマくてしょうがなかったごま塩が、塩辛くてしょうがないんですよ。

 で、その時は、なんだろうな?と思いつつも、なんとなく忘れちゃったんですけど。
 その後も、そんなことが続いて。
 ま、塩辛いわけですから、当然ごま塩は使わなくなりますよね。
 で、使わなくなると。
 それは、必然的に奥に置かれるようになっていって、やがていつしか存在すら忘れちゃって。

 季節は、いつしか冬になっていて、そして春になって。
 で、また一年が経って、6月の中旬か下旬。
 また、ふいにごま塩が食べたくなったんです。

 「そうだ。去年買ったごま塩、あったはずだよなー」って探して。
 ただ、あの時は、戸棚の奥から見つけたごま塩は、湿気てたんだったかな?
 試しにちょっとふりかけて、なんか変な感じだったんで、もったいないけどなーって、捨てちゃったような記憶があります(笑)
 でもまぁその後、ごま塩を買って。
 またご飯を食べる度、ウマいな~って感動するみたいな毎日が続くわけなんです。


 ところが…
 そんな、感動的にウマいはずのごま塩なんですけど。
 やっぱり、急に塩辛くて食べられなくなる日がくると…。

 ま、これを読んでる方は、もう薄々わかってると思うんですけど。
 つまり、夏の暑くて汗をかく期間だけ、ごま塩がウマかったってことなんですね。
 秋が来て涼しくなって。汗をかく量が減った途端、体はそれを求めなくなって、塩辛さを感じるようになり食べたくなくなると。
 ま、そういうことだったんでしょう。


 とはいえ。
 それに気がついた時、体ってうまくできてんだなーって。
 いや、ほーんと感心しちゃって(笑)
 そんなこんなで、毎年暑くなってくると、ごま塩だったり、ふりかけだったりをご飯にさっさっさーとかけちゃぁ、「うまい!うまい!」、「いやー、体ってうまくできてる!」って喜んでたわけなんですけど。


 それは、今年の夏が始まる前。
 テレビでは、熱中症とその対策と称して、それこそニュースの中でもいろいろ流していて。
 そんなのを見ていた時でした。

 その、テレビに出てた人が言うには、「汗には、いい汗と、悪い汗があるのだ」と。
 その人、さらに続けます。

 いい汗というのは、さらさらしてるけど。
 でも、悪い汗というのは、ベトベトしてて乾きにくい。
 人間っていうのは齢をとるほど、そのベトベトした悪い汗が出るようになるんで、より熱中症になりやすい傾向がある。
 悪い汗は、汗腺の近くにある塩分が汗と一緒に体表面に出ることでベトベトになるんだけど、それは若いうちはそうならない。加齢とともに、塩分が一緒に出るようになり、汗がベトベトに……とかなんとか(笑)


 ま、詳細は忘れましたけど。
 だいたいは、そんなようなことを言ってたんだと思います。
 というのも。
 それを聞いてたら、なんだかちょっと機嫌が悪くなってきちゃって…(爆)

 そう…
 夏になるとごま塩が無性に食べたくなるなんて、昔はそんなこと一切ありませんでした。
 暑くなってくるとごま塩が無性に食べたくなるのは、ここ数年のことです。
 つまり、ここ数年。夏になると、ごま塩だとかふりかけだとかがやたら食べたくなるのは……

 なんだよ!
 たんに、そういう齢になっただけってことかよ!!(爆)


 そう…
 あの日っていうのは。
 なんだか、変な不愉快さのある暑さの日でしたねぇ…



 ってまぁ。
 今年も、あんなにウマかったごま塩が、
気がつけば、いつの間にか塩っ辛くて食べられなくなる季節になっていたり……









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2013
09.11

まっつぁお…

Category: guchitter


 最近、何がどうなってどうなっちゃうんだか、このブログ、みんな真っ青になっちゃって。

 つまりそれって、今の私と同じじゃん!って?(笑)
 (そのくせ、財布の中は真っ赤っかなんだよなー!爆)

 え?もしかして、祟りとか…
 それとも、ナニモノかが操ってる…!?






 文字を一部分青に指定すると、なっちゃうんですかねー?
 何でなんだろ?
 ていうか、文字の一部を青にしたら、他まで青くなっちゃうって、
 そんなの変ですよねー

 湯川せんせーっ!
 教えてぇぇぇーっ? ←あれ、あのドラマって、もう終っちゃってたんでしたっけ?(笑)




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2013
09.09

どこか秋めいてきた、そんな月曜のお約束(というか、因果?)



 ここ掘れ、ワン!ワン!月曜日
 犬も歩かなきゃ、棒に当たらない









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2013
09.08

思わず呆気にとられちゃったお話



 いや。このブログって、ホントは「怪談話のブログ」なんです(爆)
 それは、正真正銘ホントの真実です。 ←逆にウソくさい?

 ていうか、そもそも、ブログのタイトルは『怪談Sweets』なんですから。
 ただまぁーね。
 ぶっちゃけ、怪談話なんて、誰も望んじゃいないよねーっていうか(笑)
 というより、本人が、最近怪談飽きちゃったかなぁ…っていうか(爆)


 だって、怪談ですよ、怪談。
 怪談っていうのは、つまり怪しい話ってわけで。
 そんな、あっやしーお話なんて…
 ねぇぇぇー?(笑)
 あっやしー!ですよね。 ←なんだか意味をなしてないよーな(爆)


 てこともあって、先月はカナブンが朝からやたら元気だった写真とか記事にしちゃったりしてたんですけど。
 でも、それはそれであやしーかなーって(笑)
 てことで、そっち方面のあやしーネタは、しばらく封印してたんですけど。
 でもまぁ、たまにはいいですよね?(爆)



 で、今日のあやしーネタは、たぶん誰もが1回くらいは目にしてるであろう話なんですけど。

 というのも…
 これを書く前、ちょっと検索してみたんですね。
 そしたら案の定。やっぱり出てきたんで、「あー、やっぱりみんな、気がついてたんだなー」って。

 というか、検索した先では「あれはワザとだ」とか書いてる人もいて。
 それを見た私は、「そうか、やっぱりアレは、アレで客の目を引こうって魂胆なのかもしれないな」なーんて思うわけですが。

 というわけで……


 で、まぁ話は変わるようで、実は変わらないんですけど、みなさんの街にはパチンコ屋ってありますか?
 ま、ちょっとした街なら、普通どこでもあると思うんですけど。
 でも、最近は少なくなってきたんですかね?どうなんだろ?

 ま、その辺はよくわからないんですけど、ま、パチンコ屋って言ったからって、パチンコの話題ではなくって。
 というか、パチンコ屋なんだけど、まぁパチンコ屋そのものもどうでもよくって。

 ほら、パチンコ屋って、幹線道路沿いとかにもあったりするじゃないですか。
 そういうパチンコ屋って、周りに何もなかったりするんで、夜とか看板がやったら目だったりしません?
 ネオンサインがチッカ、チッカ、チッカ、ど派手に光ったりで。
 派手といえば、遠くの方でいきなりロケットが飛び出すんで、「なんだ?」って思ったら、パチンコ屋のネオンサインだったってこともありましたっけ。


 で、そこのパチンコ屋のネオンサインは、それほどはど派手ではなかったんです。
 ただ、看板が横書きじゃなくって、縦書きだったんですね。
 で、ある夜、そのパチンコ屋の近くを通ったら……

 いや、もぉビックリ!
 というか、絶句――。

 だって、その真っ暗な夜空に光っていたのは、パチンコ屋の縦に並んだ「パチンコ」というネオンサイン。
 ただ、たまたまネオン管が切れちゃったってことなんでしょう。「パ」の字だけが真っ暗。


 つまり…、
 わかりますよね。
 そのパチンコ屋のネオンサインっていうのは、屋根の上に縦に文字が「パ・チ・ン・コ」って並んでいるわけです。
 で、当然ですが夜になると、その文字が光ります。
 だって、ネオンサインですから。

 でも、その日は、なぜか「パ」の字だけ消えてたんです。
 つまり、「パ」の字だけは真っ暗な状態で、「パチンコ」って文字のネオンサインが夜空に…

 「パ」だけ消えた「パチンコ」のネオンサインが、真っ暗な夜空にそそり立つ、その光景……



 いやー、あれはホント、思わず呆気にとられちゃいました。
 でも、インパクトは相当なものがありましたから。
 その宣伝効果は、相当なものだったんじゃないでしょうか?
 ま、だからって、普段パチンコをしない私までもが、「そうだ!パチンコでもしよう!」とはならなかったですけどね。

 ただ、どうなんですかねー。
 「パ」の字が消えた「パチンコ」のネオンサインのパチンコ屋に、女性客って入るんでしょうか?
 それとも、「今日はやめとこ…」って思うんでしょうか?
 もしかして、いつもより女性客が多いってこともあったりして…!?

 え、なんで?



 ちなみに、その「パ」の字だけ消えてるパチンコ屋の看板って、そこ以外にも2回くらい見たことあるんですけど。
 どうなんですかねー。
 やっぱり、店としては狙ってるんですかねぇ……。

 だって、「パ」以外の文字が消えてるのって記憶ないし…
 「パ×ンコ」…揚げ物する時の買い物メモ代わりにはいいかも?
 「パチ×コ」…意味不明だよなぁー
 「パチン×」…引っ叩かれたようなインパクトはありますかね?

 ま、上記を見てもわかるように。
 「パ」の字以外消えていても大したインパクトがないんで、見たそばから忘れちゃうっていうのはあるのかもしれませんけどね。




 って、まぁ。
 呆気にとられたといえば、前に都内の某オフィス街を歩いていた時。

 そこって、オフィス街の端に川があって、その川沿いに道が通ってるんですけど。ただ、裏通りのせいなのか、あんまり人通りがないんですね。
 道の向こうに、大き目のワゴン車が停まってて。
 たぶん、そのワゴン車から出てきたんでしょう。
 ワゴン車の向こうから、ふいに出現したのは、すっぽんぽんのおねーさま!!

 いや。正しくは、クツを履いてたんで。
 完全なすっぽんぽんとはいえないんでしょうけど。
 とはいえ、それ以外はホントすっぽんぽんで……

 いやもぉ私は、道のこっち側で呆気にとらるばかり…
 (正しくは、呆気に取られてソレをじーっと見つめるばかり…)

 まー、それがどのくらいの時間だったのかはわかりませんけど(もしかして、茫然自失だったとか…爆)
 すっぽんぽんおねーさまは、そのやたらぷるんぷるんと歩くお散歩にも飽きちゃったのか?
 また、ワゴン車の向こうに見えなくなっちゃって…

 その途端、ワゴン車は急発進。


 そう…。
 これは、後になって思い出したんですけど。
 すっぽんぽんおねーさまの周りには、ビデオカメラ持った人とか、2、3人いたっけなーって。



 ただまぁ。
 どっちがより呆気にとられたかといえば、パチンコ屋の看板の方がちょっとばかり上だったかもなーって。
 なんでですかねぇ…
 やっぱり、その瞬間のインパクトの強さかなぁ……








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2013
09.08

58話目-5

Category: 怪談話


 58話目-1はこちら
 http://kaidansweets.blog.fc2.com/blog-entry-224.html



「あれっ?Eさんって、結婚してるんじゃないんですか?」
 N子さん、その時自分でそう言いながら、とっくにわかってたんだっていいます。
 店主の言った「付き合ってた」の意味が、ちょっと後ろ暗い意味での「付き合ってた」だって。
 つまり、不倫してたって言ってるんだって。

 でも、何で?って。
 あんな、女のわたしから見たってすごくキレイで素敵な女の人が、何で不倫なんかしなきゃならないのって…。
 いくらだって誰もがうらやむような幸福を、誰より容易に絶対つかめるはずの人が何でって…。
 あんな素敵で鮮やかな笑顔を見せてくれたのに何でって…。
 何で?何で?何で?何で?何で?何で?何で?何で?…・・・
 とにかく、何でなのか全然わからなくって……


「おねーちゃんな。人ってのはよ…、
 齢とればとるほど、自分ってもんが
 だんだん得体が知れなくなってくるもんなんだよ。
 そのずぶずぶってした得体の知れなさによ、自分で自分がわかんなくなってくるんだよ。
 なっ、当の自分がわかんねぇーんだもんよ。
 他人になんか、わかるわけねぇーじゃねーか…。」
「でも、だからって、Wさんみたいな人が…。
 そりゃ、Eさんは弁護士さんだし、お金もあるだろうし。
 素敵だっていうのもわかるけど──。」
 そんなN子さんの言葉を急に遮るように、口を開いたのは店主だった。
「道が…。それしか、道が見えなくなっちゃう時っていうのがあるんだって…。
 特にさ、男と女のそういうことっていうのはさ…。
 向こうで、愛とか、幸せって文字がちらついちゃうと、
 もうそれしか見えなくなっちゃうもんなんだって。」
「……。」

 また誰もが押し黙ってしまった、暗い店内…
 雨の音は、あいもかわらず続いていた。
 時折、光る稲光が、3人の顔を、そして暗く染まった店内を、ちょっとだけ青白く照らしては、また暗く。
 もちろん、ゴロゴロと雷鳴も聞こえていたんだけど、3人とも、そんなこと耳に入らなくなっていていた。


 そんな中、N子さんの脳裏からは、ふいに甦ったあの日…、あの頼んだ物にいっさい手をつけなかったあの日の、あのWさんの悲しげな表情をずっと離れなくって…。

 どの席も楽しく話しているお客たちでイッパイの店内。
 ワイワイ、ワハハ、わぁーって、もうイッパイすぎてワーンってしか聞こえてこないそんな喧騒の中。
 注文を取ったり、食べ物や飲み物を運んでいるわたし。そして、あのミスター新入生ことHさん。

 あの時は、わたし…。
 忙しかったから、そんなこと…。
 うん、そう。恋とかそんなことなんて、特には考えてなかった。
 でも、心のどこかには間違いなくそれはあった。
 だって、あの日のあのミスター新入生…、いやHさんか。
 Hさんの顔とか、笑顔とか、何度も何度も、いっぱい見てたもん。
 それに、Hさんだって、わたしのこと…。
 ううん、それはわからないけど。
 それに…、あの日は、店にたくさんカップルが来てた。
 そりゃ、もちろん楽しそうじゃない人たちもいたけど…。

 そんな中…、楽しさでイッパイ、笑いでイッパイの中、Wさんは一人っきりで、あんな悲しげな顔して、何を想ってたんだろう……
 だって、ここって、Eさんの事務所の下なのに…
 Eさんと、何度も何度も一緒に来てた場所なのに……


「実はよ、あの二人のことってよ、この界隈じゃ、
 結構みんな、密かにウワサしてたんだよな…。」
「なぁ親父さん、その話はもういいじゃないか…。
 俺は、この子にそういうことがあったってことだけ、
 知っといてもらいたかっただけなんだから。
 それ以上のことはいいんだよ。
 誰だって、これから嫌でも自分で知っていくんだから…。」
「えっ!?」
 それを聞いて、ふっと顔をあげたN子さん。
 鶏料理屋の親父さんと、店主の顔をじーっと見ていて。
 店主はそんなN子さんの視線には気づかないのか、鶏料理屋の親父さんの方を見たまま。

「みんなで噂してたんだ…。」
 でも、鶏料理屋の親父さんは、N子さんの視線とその言葉に、ちょっと責められている感じがしたのだろう。
「いや…。だからよ、おねーちゃんもわかんだろ?
 だって、あれだけの別嬪さんだぜ。
 それが、弁護士の先生と二人であちこちの店に顔出してたら、
 そうなるって…。
 いや、みんな、悪く言ってたんじゃないんだぜ。
 Eさんって人だって、別に悪い感じじゃないしな。
 Wさんだってよ、ツンとすました美人っていいうよりは、
 ホントいい娘さんって感じだろ?
 この界隈はよ、ほらっ、俺みたいなヤツばっかだからよ。
 とにかく目立つんだよ。
 エライ弁護士の先生と、どエライ別嬪さんでさ。
 だからよ。世間なんてよ、そんなもんなんだってよ…。」
と、そんな、N子さんみたいな小娘風情に、真剣に慌てふためいて弁解めいたことを言っている鶏料理屋の親父さん。
 その一生懸命に弁解している様子は、ホントもう必死って感じで。
 それは、N子さんが、そんな親父さんの表情に思わず可笑しくなっちゃって。
 「いえ、わたし。別に責めてませんってぇー」って言おうと、口を開きかけた時。

「なぁ、もういいだろ?
 これじゃ供養になんないだろうがさ…。」
 割って入ってきた店主の、そのなんだか妙にイライラとした口調…。
「く、供養…!?」
「供養って、オイ…。」
 その言葉に、思わずギョっと店主の顔を見つめる、N子さんと鶏料理屋の親父さん。
 N子さんは、供養って、えっ何それ!?って。
 いや、そういえば。店主は片付けが終った後にも「供養」って言葉を言っていたのだが。
 ただそれは、その後N子さんが「フラれたL実さんも呼んでやりましょうよ」なんて言って二人で大笑いしていたように、あくまで冗談としての言葉だし。
 そう。それに何より、火事でダメになってしまったこの店の「供養」って意味だった。
 でも、この話の流れで「供養」って、何だか……

 そして、鶏料理屋の親父さんはといえば…。
 目の玉も、口も真ん丸に見開きっぱなし。
 店主の顔を見つめるその表情は、なんだか「ホントかよ!」って言っているような。


 そんなN子さんと鶏料理屋の親父さんの呆気にとられた視線を追い払うように、
「あぁーっ、もうっ!
 供養っていうのはっ、俺の店の供養ってこと!
 こうして、バイトのN子さんと、飛び入り参加の鶏料理屋の親父さんとで、
 3人して俺の店を偲んでもらおうと…。
 そういうことだって!」
 そう言って、店主はガハハと取って付けたような笑いをしたんだけど。
 でも、鶏料理屋の親父さんは、まだ驚いたような表情のまま。
 何か言いいたいのか口元は動くんだけど、でもなかなか言葉が出てこないみたいで…。

「あ、あんたよ…。もしかして……」
「おいおい。親父さんも馬っ鹿だなぁー。違うって…。」
 店主はそう言い終わるより早く、やたら馬鹿笑い。
 そして、しきりと鶏料理屋の親父さんの肩をポンポン叩いている。


 その時だった。
 N子さんの心の中で別々にあった、何かと何かがふいにつながったのは。
 わざわざわたしに店主が、WさんとEさんの関係を話したのはなぜなのか?いや、話そうと思ったのはなぜなのか?
 そう。マスターは、ずっとわたしにそれを話そうと、きっかけを探して…。
 夕方、皿類の片づけが終わって、店主が床に寝っ転がってた時。
「火事は、なんで起きたんだと思う?」って言葉で始めようとした、あの時も…。
 でも、それって…、あっ…。
 えぇっ……。
 それが頭を過ぎった時。
 N子さんは、心の奥底から湧きあがってくるそのどす黒い予感に、たまらないくらい怖くなって。
 気がついた時には、叫んでいた。


「ちょ、ちょっと、マスター!
 えぇっ!EさんとWさんって…。
 い、今、EさんとWさんって、どうしてるんです?
 こ、この火事って…。
 も、もしかして、そういうことなんですか!」

「……。」
「……。」
 N子さんのその言葉に、店主と鶏料理屋の親父さんがプツリと黙ってしまった時。
 パタン、パタンと、階段の方から聞こえてきた音。
 あれは、N子さんの気のせいだったのか?
 いや、N子さんの視界の端にいた、鶏料理屋の親父さんも一瞬ビクっと動くのが見えたのだから、誰もがそれを感じ取っていたのだろう。

「お、おねーちゃん、違うって!違うんだってよ。
 Eさんなら、昨日の昼間もここ来てたって。
 ほらっ下。ここの地下。地下にプールバーがあんだろ?
 あー、いや、あったろ?
 実は、あそこの親父がこのビルの大家なんだよ。
 でよ、大家の家っていうのはこの裏にあんだけどよ。
 Eさん、昨日、大家んとこ来て話してたんだよ!
 だって、その後よ、俺んとこで昼飯食ってたんだから、間違いないって。
 そりゃ、W、Wさんは一緒じゃなかったけど…。
 E,Eさん、今は別の事務所で仕事してるって言ってたから、
 そ、そこにいるんだよ。うん。
 ほら、俺たちと違ってよ、弁護士先生だから金あるからな。
 なっ!あんたも、Eさん見たろ?昨日…。」
 一気呵成にそう言う鳥料理屋の親父さん。その立て板に水っぷりが、逆にN子さんの嫌な予感を倍加させる。
 そんなN子さんを、さらにの変な気持ちにさせたのは店主の慌てっぷりだったのだろう。

「だ、だからさっき言ったろ。 この火事で怪我したりした人はいないって…。
 だって、火事は誰もいない夜中に起きたんだから。
 第一さ、そんな…。
 あ、N子さんあれだろ?
 N子さんは、たぶんWさんとEさんが、心じゅ…。
 いやそうじゃなくってさ。火事の原因が、WさんとEさんだなんて思ったんだろ?
 違うって!
 第一さ、もしそうだったら、ニュースになってるはずだろ?」

 その店主の言葉の後に訪れた、一瞬の沈黙の時間。
 そのわずかな間の直後。辺りが、いきなりとんでもないような稲光と雷鳴に包まれたのは、もちろんたんなる偶然だったのだろう。

「きゃっ!」
「うぐっ!」
「おわっ!」
 もう、その場にいた3人が、3人とも思い思いの短い悲鳴をあげていて。
 あまりの驚きで何も言えないでいるN子さんたち。
 そんな3人に聞こえてきたのは、まるで腹をコワしたみたい時みたいな、グズグズ、グズグズといつまでも鳴っている、名残りの雷鳴。

「お、落ちたか?近くに…。」
 それは、今年の梅雨明けの合図だったらしい。



 N子さんは、夏休みに入ってすぐ、今度は家の近くにバイトを見つけたんだそうです。
 今度は、喫茶店。
 なんでも、例のピザショップでやっていたウェイトレスって、結構自分の性に合ってるのかなって気がしたとかで。
 地元ということもあり、都内から比べれば当然時給は安いんだけど。
 でも、あのピザショップみたくやたら忙しい店だったっていうのが、N子さんがその店で始めた第一の理由だったんだとか。
 ところが、いざバイトを始めてみたら、店のマスターも、ママもやたら凝り性で。
 そんなところまで、あのピザショップとよく似ていて、なんだか可笑しかった。

 店主がいくら凝り性だろうが、どんなに店が混んでようが。あのとんでもないくらい忙しかったピザショップでバイトしていたN子さんにとっては、それはむしろ楽しいくらいで。
 店の仕事にも、雰囲気にもたちまち慣れて、店内を元気に駆け回っている毎日。
 ちょうと夏休みということもあり、大学のある街にはほとんど顔を出さなかったこともあって。
 N子さん、夏が終わる頃には、あのピザショップであったことはもうほとんど考えなくなっていたといいます。



 そしてそれは、長かった夏休みの終わりが気になりだした8月の終わりのこと。
 バイトに入ったN子さんにマスターが、声をかけた。

「ねぇN子さん。今日から新人が入るからよろしくね。
 まぁ新人といっても、こういう店の経験あるらしいから、すぐ慣れると思うんだけどね。
 あっ!ウワサをすれば…。」
 そう言ったマスターの視線の先。ガラスのドアの向こうに見える、大学生らしい男の子。
 前の通りを渡ろうとしているが、クルマの往来が激しくて歩道で立ち止まっている。
 何かを考えているのかうつむき加減に歩いて、店の中からN子さんはじめ3人に見られているのに全然気がつかない様子。
 顔を見合わせニヤニヤ笑っている、マスターとママ。
「彼…、ちょっとぼんやりタイプなのかなぁー。
 N子さん、ちょっと渇入れてやって」なぁんて。

 それは、ドアを開け、ぴょこんと頭を下げてて入ってきた彼が、自分のことをニヤニヤ見つめる6つの目に気がついたのと同時。
 その、思わずたじろいだようなその顔は…。

「えぇっ、うっそぉーっ!」
 思わず声が出ちゃったN子さんの視線の向こうに立っていたのは、Hさん……!?




──── 本日これまで!
               58話目-5〈了〉/58話目-6につづく メルマガ配信日:10.5.20
                                             *無断転載禁止



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2013
09.08

ニュースがなくなっちゃった日

Category: guchitter


 今日の朝って、ニュース見ても、ニュースになるようなこと、何にも起きてないみたいなんですよ。

 うん。まぁ、7時27分から7時34分の間だけ、シリア情勢をめぐるEU外相会議とか、ベネチア映画祭の話とか、名古屋であったひき逃げ事件とかやってたんですけどぉー。

 それ以外は、ただただオリンピック、オリンピック、オリンピック、オリンピック……、延々同じような映像ばっかり。


 そんだけ、オリンピックばっかりやるんだから、ニュースが終ったら違うことやるんだろうと思ったら、やっぱりまたオリンピックときたもんだ(爆)


 なら、ニュースの時間は、
 ちゃんとフツーにニュースやったらいいじゃん!



 こういうの見ちゃうと、何が起きてもいつも通りの放送してるテレビ東京って、テレビ局の鑑だよなーって、つくづく思っちゃいます(笑)







 いやはや…。

 はっ!めでてーな。
 めでてーな。
 ヨヨヨイヨイ!ってさ(笑)





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2013
09.07

ゴ~ル?



 『ローカル路線バスの旅15弾:米沢~大間崎』ネタの完結編です。
 まだ見てない方に内容を知らせちゃうと申し訳ないので、15弾の内容について書いているところは、いわゆるネタバレ反転させておきます。


 で、そういえば。
 土曜日、番組が始まる前、このブログで。
 「いつだったか蛭子さんが出てきた旅番組を見てたら。
 蛭子さんのキャラクターが、『ローカル路線バスの旅』とはビミョーに違ってたしなぁ…(爆)」って、書いたんですけど。

 今回見てみたら、あっちの旅番組の方がキャラクター作ってたのかなーって気もしてきて。
 作ってたというか、蛭子さん、よりにもよって旅番組のちょー伝統番組『遠くへ行きたい』なんてのに出ちゃったもんだから、ガンバってフツーの人っぽく取繕ってたのかなーって(笑)


 以下、ネタバレ反転(読む時は、マウスのカーソルでなぞってください)

 てことで、まずその辺のモヤモヤを解消してから、3日目以降+全体の感想です。

 今回は行程的にも、番組の内容的にも、3日目が完全にネックになっちゃった気がしますね。
 3時すぎくらいで十和田湖の手前、大湯温泉ってところでバスがなくて、次の4日目最終日の朝まで動けなくなっちゃって。

 見てる方としては、最終日、その大湯温泉ってとこから大間崎までっていうのは、いっくらなんでもキツいだろーっていう行程的な心配が一つあって。
 あと、番組的にはバスがないということで、完全に動きがなくなっちゃったことで。まぁ、明日どうなっちゃうんだろ?っていうのはあるにはあるんだけど。
 でも、よりによって3日目という大事な場面で、番組の空気感が弛緩しちゃった気がしましたかねー。

 あの弛緩した空気感っていうのは、14弾の能登半島に入ってからの、あの緊迫感ゼロの空気感と通ずるものがあったんですけど。
 ただ、今回はあの3人の和気藹々とした雰囲気がいいんで(いや、決して前が悪かったってわけじゃないんですけど)、見ていて、そんなには気にはならなかったんですけどねー。

 ただ…
 そのおかげで食べられた(3人が食べるところを見ることができた…)、比内地鶏のカツは分厚くてウマそうでしたねぇ~(爆)


 今回の救い(というか、最大の見せ場)は、まさに野辺地でしたかねー。
 野辺地に着いたら、むつ(市)行きのバスが17:30発で。

 いやもぉむつ(市)に向かうバスが17:30で、むつ(市)着19時って見た時は、そっから大間崎は絶対無理じゃんって思いました。
 それは、3人とも同じだったんですかね?

 後になってみると、(その後があっただけにwww)実はあれってシナリオ通りの演出だったりもするのかなーって、下衆の勘ぐりもしちゃったりもするわけですけど(笑)

 ただ、時刻表を見ていて、むつ(市)着が19時ってわかった時のあの太川陽介のなんともいえないしかめっ面は、ありゃやっぱりマジなのかなーって。
 いや、何がどうなって、そんなことを思ったのかわかりませんけど。
 あの顔(表情)見た時、太川陽介って、やっぱり昔アイドルだったんだなーって、なぜだかつくづく感心しちゃいました(爆)

 で、その後。
 3人は、第6弾の竜飛岬に向った回でも休憩させてもらったという松浦食堂(さすがに憶えてないなーwww)という、駅前の食堂のお座敷席で、もう寝っ転がってましたけど。
 いやまぁ、その気持ちはとってもよくわかります。
 だって、見てる方もそんな気分でしたもん(笑)

 ところが、そっから先が大ドンデン返しだったんですよねー(爆)
 いや、あれはホント、まじスゴかった(笑)
 あの、ドンデン返しは、どんなドンデン返しミステリー小説だってかなわないと思います。
 まさに、事実は小説より面白い!(笑)

 その松浦食堂のおばちゃん、再度出現した太川&蛭子に大喜び。
 その時の写真を見てたりしてたんですけど…
 食堂のおばちゃん、太川陽介が「むつに行くの、5時半でー」なんて言ってたら、「あれ。4時何分だかのバスは、どこ行くんだっけ?」って。
 もぉその後は、自らバス停目指して駆け出しちゃって大騒ぎ(笑)

 ついでに、こんな時のTV番組お決まりのCMもはさんじゃって(爆)、青森から来るというもう一つのバス停の時刻表を見たら、なんと!
 むつ(市)行き 16:19発(おぇっ!?)
 ただ今の時間、16:00っ(ワォ!!)

 いやもぉ急転直下の大逆転で、3人もおばちゃんも大喜び!
 松浦食堂のおばちゃんなんか、「ここ見ればいい!」なんて、上半身がなんだか反り返っちゃって、エッヘン状態(笑) ←あの様は見ていて楽しかった(笑)
 見てる方まで「おっ、もしかして大逆転!?」って、喜んじゃって(爆)


 ところが。
 そのバスが来たところで……
 おーい。テレビ局ぅぅ~。
 そこで、番組終わりが近づくといつも出す「旅の情報はホームページまで」みたいな字幕、出すんじゃねーよーって(笑)
 そんなの見たら、「大逆転かと思わせておいて、やっぱりダメ?」って思っちゃうじゃんねー。
 最近TVを見ていてよく思うのは。
 TV局の人って、放送状態(視聴者が見ている状態)のTV番組って、絶対見てねーだろーなーって(爆)


 番組はその後むつ(市)で、大間崎の途中にある大畑って所までのバスに乗り換えて。
 その大畑って所から先、大間崎行きのバスがあるか、ないか。行けるか?行けないか?って、ハラハラドキドキ、見ていてやったらエキサイトしちゃったわけですけど(爆)

 そう。そうですよねー。
 あの番組の魅力は、やっぱりその「行けるor行けない」、「次、どっち行ったらいい?」、「え?ここから先はバスがない!」、「と思ったら、小っちゃな町営バスが走っててなんとか繋げられた!」が連続するってとこにこそあるってことなんでしょうね。

 今回の15弾は、まぁ最初と最後にそれがあったんで比較的面白く見ることが出来たんですけど。
 とはいえ、なーんかいま一つ物足りないなーって思ってしまうのは。
 やっぱり、14弾が3日目以降急につまんなくなってしまったのと同じく、2日目3日目が長い区間走るバスが比較的多くて、その間はそのハラハラ感がなくなっちゃうからなのかなーって、なんかそんな気がします。

 ま、だからって、大都市の周りをいつまでもウロチョロしてても、あんまり面白くないっていうのはあるんですけど(笑)


 しかし、今回は残り30キロだったんですねー。
 距離的にいっても、区間的にも残り1路線なわけで。
 また、場所的にいっても(下北半島の北側までは達したわけで)、まぁ失敗とは言えなくはないって気もするんですけど、でもまぁゴールは大間崎だったわけですからねー。

 惜っしぃーなーのひと言です(笑)


 そういえば、あの後。
 あの3人をはじめ、スタッフはどうしたんでしょうね?
 やっぱり、大間崎に泊まって、みんなでマグロ食べながら打ち上げしたんでしょうか?(下北は、ホタテもウマイですよね)
 それとも、トンボ帰りだったんでしょうか?(笑)


 そう、あと思ったのは。
 なんだか、番組の構成?時間配分?がちょっと気になったかなーって。
 最後の最後(下北半島に入ってから)で、バスに乗っている間の映像が急になくなっちゃって。
 ま、製作する方としては、あの場面では「行けるか?行けないか?」「どうなる?どうなる?」っていう緊迫感を出したかったのかもしれないですけどね。
 ただ、私はちょっと違和感だったかなぁ…。
 下北半島の景色も見たかったっていうのもあるし…(笑)




 さて。
 そんな、つい文句が出ちゃうのは、それだけ期待してるからっていうのもあるわけで(爆)
 当然、で、次はどうなるの?っていうのがありますよね(笑)

 個人的には、第2弾の日本橋~京都が彦根の川瀬駅ってとこで終った回の時、バスはなくとも琵琶湖を船で渡るって方法はなかったのかなーって思ったんですけど。

 ま、その時そこに船があって、行けたかどうかは別として。
 瀬戸内海みたいな所を、バスとローカルな船便を乗り継いでったら面白いんじゃないかなーって思うんですけど。
 船といえば、鹿児島から船を乗り継いで与那国島まで(前は、台湾まで行けたらしいですね)行くなんていうのも面白そうだけど、さすがに日数(放送時間も)が問題かーなんて思ったり(笑)

 そうそう。
 あと、今回の太川陽介&エビス+エビ子コンビがとっても面白かったんでー。
 エビ子ちゃん、再度出演させてくらないかなーって(笑)
 例えば、ゴールできなかった回のマドンナは、罰として次の回は強制出演みたいな新ルールがあっても面白い気がしますよね(爆) ←あ、ヤベっ!(苦笑)



 また、『ローカル路線バスの旅』とは違いますけど、『街道歩き旅』は東京基点の時は(東京部分が飽きちゃって)つまんなかったけど、この間の千葉市から始まった房総半島は面白かったんで、また期待かなーって。
 あと、そうそう。夏前くらいにやった高尾山~御岳山へ縦走するっていうアレ。
 私みたいな山登ってたヤツに、高尾山~御岳山を縦走するって発想はなかなか出ないようなーって、スッゴク意外で。
 番組自体もとっても楽しかったんで、あの続編も期待してまーす(笑)








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2013
09.07

巨人って、今年も強いんだぁ…



 ほら、FC2ブログの人だと、ログインするのに画面を開くと。
 その横にある「注目記事」とかいうのの見出しが、どうしても目に入っちゃうじゃないですか。

 そう、夏の前くらいからですかねー。
 そのFC2ブログの「注目記事」のところに、「進撃の巨人」っていう言葉がよくあって。
 あんまり、それをよく目にするんで、「そうかー。巨人(ジャイアンツ)って、今年も強いのかー」って。
 それを見るたび、そんな風に思ってたんです(笑)


 ほら、巨人(ジャイアンツ)って。
 勝ち続けてたり、優勝したりすると、「あー、つまんねー」って思うんですけど。
 でも、今年は巨人が弱いなんて聞くと、またそれはそれで「あー、つまんねー」みたいな(爆)
 つまり、やっぱり強い年の巨人が負けたって話を聞くのが、快感なんであって。弱い年の巨人が負けても、別にうれしくもなんともないんですよね。
 とはいえ。
 ま、基本的には、どこが勝っても負けても全然OKって方ではあるんですけどー(笑)


 で、まぁ。
 その「進撃の巨人」っていうのが、別に今年は巨人(ジャイアンツ)がやたら強い(進撃してる)って意味でなく。
 マンガ(アニメ?)のことだって知ったのは、さすがにもうずいぶん前でした~(爆)

 とはいえ。
 ほら、実は私。アニメって、基本的に苦手なわけでして…(スンマセン笑)。


 まー、流行ってるからって、見なきゃいけないってわけでもないだろうしー
 ていうか、ファンの人だって、オレみたいなのに見て欲しいなんて、絶対思わないだろうしー
 ブログ更新したり、他の人のブログにコメントしたり。積読本だって、どっちゃり溜まってるしと、まぁそんないろいろあるわけで、そんな中わざわざ新たな他の用事を作らないほうがいいよなーって。

ってことで、それっきり忘れちゃったんですね(笑)


 まぁそんな風に、いったん忘れちゃうと面白いもので。
 「進撃の巨人」って文字が目に入ったとしても、その後は全然気にならなくなっちゃうのか?
 それとも、たまたま見なかっただけなのか?
 まー、その辺はよくわからないんですけど。
 その後は「進撃の巨人」って文字を目にすることもなく、いつも通りの生活に戻ってたわけなんですけど。
 何を思ったか、巨人さん。進撃にも飽きたのか、戻ってきやがっちゃったんです(爆)

 つまり、先週(だったかな?)。
 朝のニュースを見てたら、出てきちゃったと(笑)


 そーかー。作者って、27歳の人なんだなーとか。
 売れてるっていうんだから、お金たくさん入ってきたんだろうなーとか。
 そういやぁ、いいイスに座ってんもんなー。
 やっぱ、お金いっぱいあるんだろうなー。いいなーとか。
って、まぁいろいろ感想(?)はあったんですけど(笑)
(いや、だから、アニメは好きじゃないんですってーwww)


 ただ、そのニュースを見ていて。
 ふーん…って思っちゃったのは、その『進撃の巨人』が韓国で人気だっていうこと。

 まーねー。
 韓国人=日本大嫌いっていう単純な図式は絶対ダメよ。あくまで、それはごくごく一部の、どこの国にもいるパーな人たちだけの話なんだからっていうのは、わかってるつもりだし。また、意識して自分に言い聞かせているつもりなんですけど。

 でも、ぶっちゃけ大嫌いなんだろうなーって(爆)

 ま、そんな風に、
 ちょっとくらい思っちゃうのは、まぁしょうがないですよね(笑)


 でも、人気なんですねー。
 なーんか、スッゴク不思議……
 (ねぇ、なんで?)
 そのうち、『進撃の巨人』の作者は実は韓国人だって、例によって言い出すのかなぁ…な~んて ←もちろん冗談です(笑)



 で、まぁニュースの方は、そんな『進撃の巨人』が韓国の若い世代に人気で。それは、日本以上に格差が広がっている社会の閉塞感からなんじゃないかってまとめてたわけですけど。
(でも、そんなまとめ方したら、また怒られるんじゃないのーって心配しちゃったり…笑)。

 ただ、韓国ではいわゆる受験戦争みたいなのが、日本以上に激烈っていうのは聞いてましたけど。
 その受験の末、大学を卒業しても正社員になれるのは2人に1人しかいないっていうのは、ちょっとビックリしましたね。

 とはいえ、よくよく考えると。
 大学を卒業する人は、当然その世代の何十%かで、さらに正社員になれるのはその半分なら、韓国には正社員ってほとんどいないってこと?っていう気もするんで(例えば大学進学率が50%として。で、正社員がその1/2ってことは、就業人口のの内正社員は1/4ってこと?)。
 その、大学を卒業しても正社員になれるのは2人に1人って言ってたのが、具体的にどういう状況になっているのかはわかりませんけど。
 ただまぁニュースが言ってたところの「閉塞感」っていうのは、そりゃあるんだろうなーって気はしますよね。


 これは、最近よく思うんですけど。
 韓国の人たちにとって、現在の韓国って国は本当に一番ベターな国(まぁどんな国でもベストっていうはないと思うんで)なんだろうか?って。
 ま、そんなこと言ったら、「北朝鮮よりはベターに決まってんだろ!」って、それこそ(日本人からも)怒られそうですけどね(笑)

 まーねー。
 他人の国がベターか心配する前に、自分の国がベターなのかを心配しろよ!っていうのは、ホントその通りなんですけど(ていうか、絶対その通りですよね)。

 ただ、ホントよく思うのは、韓国って国のアイデンティティっていったい何なんだろうなーって。
 いや。まさに20世紀の歴史に翻弄されまくった国なんですよね。
 大国による植民地支配が当り前だった重商主義から直結した、資本主義vs共産主義の戦争が幾度も行われていた20世紀のあの時代の中で。
 朝鮮半島というのは、資本主義と共産主義が激突することになった場所なんですよね。
 それこそ、朝鮮半島に住む人たちは、そのどっちにも属さない律令国家の中で暮らしていたというのに。

 でも、北に共産主義の本家本元ソ連があって。
 また、隣にはかつて宗主国だったのに、やっぱり共産主義になっちゃった中華帝国(もっとも、当時は国家の体をなしてなかったけど)。
 一方、東には、まがりなりにも資本主義だった大日本帝国って国があって。
 現代のように、「戦争=悪」が、まがりなりにもタテマエになっている時代ならともかく。
 当時の世界は、「戦争=一応、悪(だけど、国のお金儲けの為なら“正義”)」が常識だったわけですから。
 それは、現在の中国東北部なのか、朝鮮半島なのか、それとも玄界灘なのか。その辺はホント微妙だったんでしょうけど、そのどこかで戦争が起きるのは必然だったんでしょうね。
 だって、当時の中国東北部と朝鮮半島には近代国家がない「力(軍事力)」の空白地域だったのに。
 その2つのエリアの北隣りにはソ連という共産主義国家、海を挟んだ東隣りには大日本帝国という資本主義国家があったわけですから。


 当時の大日本帝国が朝鮮を併合した結果、朝鮮半島で人権や感情を無視したことがある程度行われたっていうのは確かでしょう(ただ、個人的に、かの国の主張は一切信用してませんけどね)。
 当時の朝鮮半島でそれが行われたってことは、とっても不幸なことだと思います。
 でも、(現代の常識でなく、)当時の常識で言うならば。
 その不幸な事が起きたのは、ある意味その国の責任とも言えるんですよね。

 だって、当時はスエズ以西で植民地にならなかったのは、日本とタイだけって時代だったわけじゃないですか。
 国家には、国民と国家そのものを守るという義務があるにもかかわらず、他国に侵略されたということは、その国家が国家の体をなしてなかったからですよね。
 そもそも、合理主義と功利主義で成立してた当時の西欧列強に、古代に成立した国家体制である律令制国家が敵うわけありません。
 なら、あの時代。他国に侵略されたくないなら、自ら近代化するしかなかったんですよ。
 それこそが、(当時は)唯一の正義だったってことですよ。

 そういえば、西欧列強の侵略を恐れた日本人が明治維新を起こし、近代国家となるべく幕藩体制と律令制を廃し、大日本帝国を成立させた後。
 大日本帝国は、当時の朝鮮半島の国に同じように律令制を廃して「近代化」を勧める(勧めたけど相手にされず、それが征韓論になっていく)わけですけど。

 ホント、これは日韓関係の悪いニュースを見るたび、いつも思うんですけど。
 もし、そこで(大日本帝国が近代化を勧めた時、)当時の朝鮮国家が近代国家に変わっていたらどうなってたんだろうって。
 もし、そうなっていたとしたら、現在よく聞く日韓関係の不快なニュースは間違いなく皆無だったはずですよね。

 ただ、その場合。
 朝鮮半島は、現在も全部ロシア領になってる可能性はあるだろうし(当然、中国東北部も内モンゴル自治区もロシア領)。
 また、朝鮮半島がロシア領になっていたとしたら、共産主義と資本主義の対立だった「朝鮮戦争」は、朝鮮半島ではなく玄界灘が主戦場になっていたのかもしれません。

 そう考えると…
 当時の日本人の選択って、ベストではなかったけど、まぁベターな選択をしたってことなんでしょう。
 というより、当時の日本人が、それこそ死にものぐるいで、そのベターな選択を掴み取ったということなんでしょう。
(だからこそ、今でも、現ミャンマーやインド、東南アジア諸国は親日なわけですよね)



 とまぁ『進撃の巨人』からずいぶん離れちゃいましたけど(笑)
 ま、その『進撃の巨人』っていうのがどういうお話なのかは、ニュースの中で紹介していたことくらいしか知らないんですけど。
 ただ、「巨人」という存在に支配される世界で、人間は塀に囲まれた町で巨人の襲来に怯えて暮らしてるって、なんだかあの当時の朝鮮半島や中国東北部を思わせるかなーって。

 ま、真面目な人なら、ここでその『進撃の巨人』を読んだり見たりするんでしょうけどねー。
 私は、もぉそういう新しいものって、出来うる限り見たくなーい!って、なんだかそういう齢になってきちゃったみたいなんでー(爆)

 ま、巨人さん、ガンバって進撃してー!って。
 あ、進撃しちゃったら人間が食べられちゃうから、進撃しない方がいいのか?(笑)
 というか、その『進撃の巨人』がとっても面白く進撃してくれれば、日本と韓国の人たちが仲良くなることに繋がるのかなーってことで。

 つまり…
 陰ながら応援させてもらうってことで。
 それで、まぁいいですよね?(笑)






 しっかし、これを書くのに、そういえばあっちの巨人(ジャイアンツの方ね)って、今年はどうなの?って見てみたら。
 しっかり…というか、頭くることにというか…(笑)
 例によって1位で。

 あぁ~あ。
 まったく、つまんねー……
 って?(爆)




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2013
09.06

異常なんだか?それとも、今やそれが“通常”なんだか?

Category: guchitter


 今週は、なんだか、やたら雷鳴を聞いた一週間だった気がします。
 ホント、今日を除けば、毎日聞いてたんじゃないでしょうか。
 特に、水曜と木曜みたいな、一日を通して雷鳴が鳴っているような日っていうのは、ちょっと記憶にない気がします。

 とはいえ。
 そんな中でも、月曜の野田・越谷周辺の竜巻には、いやもぉビックリなんてもんじゃかったですね。
 もちろん水曜の栃木県数ヶ所で起きた竜巻、さらに言えば去年5月の筑波の竜巻もホントビックリしたんですけど。
 でも、野田・越谷周辺っていうのは、ホント身近でしたからねー。

 いや、身近といっても。
 その場所に行った回数から言ったら、免許取得後の暇つぶしドライブコースである、筑波のあの辺りの方が全然多いんですけどね。 ←ま、あんま関係ないか(笑)

 身近というのは、文字通り距離的な意味での身近と、あと、私の住む街と同じ東京のベッドタウンって意味です。
 いやもぉホント。ニュースに出てきたあの被害状況っていうのは、元々の町並みがウチの周りとほとんど一緒なだけに、生々しさがハンパなく伝わってきましたね。
 うーん…。
 いっやぁ怖ぇーなー…って。
 もうホント、それしかなかった気がします。


 ま、去年の筑波の時も思ったんですけど。
 竜巻って、まぁ最近はホントよく聞きますけど。
 でも、その最近のように頻繁に起こる前って、思い起こし見ても(身近に起こったのとしては)松戸で80年代の頃に確か1回あったよねーくらいの記憶しかないんでけどねー。
 なのに、最近はその竜巻とか、また、この夏頻繁に起きたような豪雨災害とか。その豪雨によって起こる深層崩壊とか、全然稀な話じゃないですものね。
 変な話、TV番組なんかでのそういう話題の時、「異常気象」ってコメントしてる人見ると、こんだけ頻繁に起きてたら異常でも何でもないじゃないじゃん。全然通常じゃん!ってツッコミ入れたくなっちゃうくらいです。


 そういえば、TVで思い出しましたけど。
 ニュースの中で、さんざん竜巻の映像を流しておいて、「突風」ってアナウンスするあの感覚ってどうなのかなーって。
 だって、映像に映ってるアレは、どう見たって竜巻ですよね?

 まぁねー。
 TV局のマニュアルとか規定とかで、「専門家」の確認があってからっていうのがあるんでしょうけどね。
 ただ、「あれは何ですか?」って聞かれたら、誰もが「竜巻です」即答するような映像があるわけですから。
 なんだか、
 道にウンコみたいなのが落っこちてて…
 よく見たら、やっぱりウンコ。
 触ってみたら、やっぱりウンコ。
 舐めてみても、やっぱりウンコ。
 あー、踏まなくてよかった…
っていうのを思いだしちゃったっていうか(笑)

 もっとも、水曜日に栃木県で起きた竜巻の後。
 今までは、2日か3日後(現地調査後)に発表していた気象庁が、その日の内に「竜巻です」って記者会見してたのには、なんだか呆気にとられちゃいましたけどねー。


 で、まぁ。
 竜巻の話に戻りますけど。

 竜巻があった月曜の夜に、ベランダから夜空を見たんです。
 そしたら、ウチの上辺りは雲は多少はあるものの、まぁ青空(夜だから黒空?)なんですけど。でも、南から野田市の方向にかけてだけ、ずーっと雲の帯が連なってるんですよ。
 雲はたぶん積雲ってヤツなんですが、それが南の方にあるヤツは小さいのに。なのに、北に行くにしたがって、少しずつ少しずつ背が高くなっていってるんです。
 まぁ夜ということもあり、少しは気温が下がったのか。さすがに積乱雲には発達してはいなかったですけどね。

 ニュースでは、竜巻の原因である積乱雲は上空の寒気と前線に向って吹く暖かい南風が、あの場所でぶつかって出来たのだろうって解説してましたけど。
 つまり、あの南から発達しながら連なる雲を見るかぎり、大気の状況は夜でも月曜の昼間のままだったってことなんでしょうね。
 ちなみに、その雲の状況は火曜の朝も変わってないのを見た時は、変に怖かったです。
 ま、これはあくまで推測ですけど。
 考えてみれば、水曜の栃木県の竜巻が起きた鹿沼や矢板って、野田・越谷のほぼ真北にあたる位置なんですよね。
 つまり、あのライン上に積乱雲が出来やすい大気の状況っていうのは、その後も続いてたってことなんでしょう。


 しかしまぁその、真っ直ぐ積雲が連なって、しかも徐々に大きく(背が高く)なっていく状況…。
 そして、大きくなった積雲が、さらに積乱雲に発達していく状況っていうのが、まさに今年の夏の島根県や秋田・岩手県の豪雨の時の気象状況なわけですよね。
 そしてそれは、2年前の紀伊半島の、あの同じ場所に次々と積乱雲が出現した豪雨の時の気象状況とも同じだと。

 つまり、月曜の夜と火曜の朝、私が見ただんだん大きくなっていく積雲の列っていうのは。
 それらの豪雨の後にニュースで解説していた雨雲レーダー画像――雲が流れている中、降雨量の多さを示す赤(い雨雲)がその場所に次々と現れていること示していたあの状況――を、まさに地上で真横から見てるってことなのかもしれないんだなーって。
 そのことに気がついたときは、思わずゾッとしました。

 これはホント、興味本位の変な意味で言うわけじゃないですけど。
 月曜日、野田市と越谷市周辺で起きたのは竜巻でしたけど。
 でも、場合によっては、今年島根県や秋田・岩手県で起きたような、いわゆる気象庁の言うところの“今までに経験したことがないような”豪雨が降った可能性があるってことなんでしょう。
 つまり、それは逆に言えば。
 豪雨災害の起きた島根県や秋田・岩手県で、あの時に竜巻が起きた可能性があるということだし、またそれは、今や日本のどこでソレらが起きても全然異常なことではないってことになるんだろうなーって(それこそ、月曜日。上空の寒気と南からの風がぶつかる位置がズレてたら、あの竜巻はウチの辺りで起こってた可能性もあるってことですもんね)。
 そういえば、水曜の東海地方のあの雨なんかも。あの極端な雨の量からすれば、たぶん同じ構造なんじゃないですかね。


 そういえば、昨日ゴミ捨てに行った時。近所の人に会ったんで、「月曜の昼間って、こっちは降ったんですか?」って聞いたら。
「雨は一滴も降らなかったけど。
 でも、午後、たまたまあっち(野田市の方)を見たら、
 今までに見たことないような、大きな入道雲があって驚いた。」
って言ってまして。

 そう。最近の気象災害に必ず付いてまわる言葉っていうのは、まさに「今までにない」とか「こんなの初めて」なんですよね。
 ニュースでも、被害に遭われた越谷の年配の方が「50年越谷に住んでるけど、こんなこと初めてだ」ってインタビューで言ってましたし。
 ホント、今までの天気の常識が通じなくなっちゃってるっていうのは、災害の映像を見るたび思いますね。


 そういえば、去年の5月の筑波の竜巻のその前後の時間。
 いきなり、ウチの上空が真っ暗になったんで、慌てて外に出てみたら。
 上空が、見渡した果てよりはわずかに小さいくらいの、低く真っ黒な雲に覆われていて。
 驚いたのは、その大きな黒い雲全体がゆーっくり、ゆーっくり回転してるんですよ。
 でも、ゆーっくりっていっても、それは広い空(上空一面)だからゆーっくりに見えるわけで。
 実際は、とんでもないような速度で回ってるんだろうなーって、あれは思わず恐ろしくなっちゃっいましたね。

 あとで聞いたら、それって、筑波で起きた竜巻の原因である巨大な積乱雲「スーパーセル」の特徴だって言うじゃないですか。
 そう。あんな、積乱雲を見たのも、あの時が初めてでしたねー。
 今回の竜巻のニュースで、その「スーパーセル」の特徴を聞いた時は、アレって、あん時ここで起きても全然おかしくかったんだなーって、あらためて怖くなりました。


 例えば、20年前。
 「インフルエンザで会社休みます」って電話したら、まぁ怒られないまでも。でも、次の日の会社での心象は相当悪かったですよね(笑)
 10年前くらいだって、インフルエンザだっていうのに無理して会社行ってる人は普通にいました。
 でも、ここ数年は、インフルエンザに罹ったら会社には行かないのが常識…、というか会社に行ったら非常識になっています。

 それは、やっぱり例のH1N1とH7N9といった、新型インフルエンザが流行ったからこそ、人々の意識や社会の常識がガラッと変わったんだと思うんです。
 つまり。
 ここ数年(十何年?)の気象の変化っていうのは、新型インフルエンザ・ウイルスの出現と同じように考えるべきなんじゃないかって。
 日頃、天気で気にかけるのは台風だけっていう今までの意識は、ある意味、インフルエンザでも無理して会社に行っていた20年前のあの意識と同じってことなんじゃないですかね。

 やたら暑かったり、やたら寒かったり。
 ちょっと変な天気が続くと、誰もが「異常気象」「異常気象」って言いますけど。
 つまり、そんな、つい10年位前の「異常」なお天気が、今や全く「通常」のお天気になってしまったということなんでしょう。











 『Treme』(トレメ)は、ハリケーン「カトリーナ」後のニューオーリンズの街を舞台にしたドラマで、アメリカじゃ、それこそシーズン3くらいまで放送しているくらい人気らしいんですけど。
 でも、日本じゃほとんど情報が入ってこないで、詳しいことは全然わからなくって。
 たぶん、カトリーナという災害から、ニューオーリンズの街と人々が立ち上がる様を描いたドラマだと思うんで、日本でもウケるんじゃないかなって思うんですけどねー。
 でも、放送はおろか、DVD化したって話も聞かないし…。
 なーんでだろ?





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2013
09.02

♪来る~ きっと来るぅ~



 月曜日 
 ぶっちゃけ、貞子(さん)ほど 怖くない








 呪いのビデオ(最近は動画らしいけどwww)見て、1週間後に死んじゃうんだとしたら。
 何曜日の何時ごろ見るのが、ベストなんだろうなぁ…




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2013
09.01

58話目-4

Category: 怪談話


*58話目-1はこちら 
 http://kaidansweets.blog.fc2.com/blog-entry-224.html


「ちょぉーっと、マスター…。なんですぅこれー!」

 N子さん、いろいろ考えたくって、ちょっとその辺を歩いてたんだそうです。
 いや。別に、特に何を考えたかったという何かがあったわけではなくって。というか、もしかしたら、考えたかったというより、ただ歩きたかっただけなのかもしれないっていいます。


 で、N子さん。バイト先の店のあったビルに戻ったら…。
 なぜか、開けっ放しで出かけたはずのドアが閉まっている。
 確か、ドアは開けっ放しで出たはず…
 そう…。
 外に出た時、マスターの返事、聞いたもんね…。
 ただ、N子さんが、そんなことを思ったのはほんの一瞬。
 つまり、そんなことを思った時には、無意識にドアの取っ手に手をかけ、そしてやっぱり無意識にドアを引っぱっていて──。

「ちょぉーっと、マスター…。
 なんですぅこれぇー!」
 いやもぉ、その煙草の煙のすごさときたら!
 薄暗い中に、白い煙が漂いまくってて。
 それは、ウネウネモヤモヤ、ウネウネモヤモヤ……
 その煙草臭くさ、煤臭さ、汗臭くさ…。
 いや、そんなことよりなにより、このムシっとくる熱気ときたら!
「ちょっと、マスター!こんなとこ、入れませんってぇー!
 くっさいし、熱いし…。
 よく平気でいられますねぇ…。」

 外の暑さも相当なのだが、中の気温はもっと高いということなのだろう。
 N子さんが大きく開けたドアから、次から次へと出てくる煙と熱気。
 N子さんは、それらを少しでも避けようとドアの横から首だけ伸ばして、中を覗いてるんだけど…。
 でも、中から聞こえてくるはずの店主の返事がない。

「あれっ?マスター、どうしちゃったんだろ…。
 もしかして、首吊っちゃっ──。えっ!わっ!うそっ!」
 N子さん、そんな冗談を言いかけてふと…。
 今の状況でそれって、全然シャレになってないじゃないのよって。

「ちょ、ちょ、ちょっと、マスター!」
 それは、N子さんが叫ぶように中に飛び込もうとしたその時。
 いきなり中から聞こえてきた、ちょっと怒ったような声。
「馬鹿ヤロっ!勝手に首吊らすんじゃねーよ!!」
「だってぇぇー!」
 N子さん、最近、ヘナヘナとへたり込むことがなんだか変に多い。


 外はまだ、空の上とか、なんとなーく明るさが残ってるんだけど。
 でも、店内はもうすっかり真っ暗になったそんな時刻。
 それこそ、火事の現場だったビルに電気なんてきてるわけがないから、明り代わりにって、店主がたてたローソクを1本。
 そう。例の煙草の煙と熱気の方は、店主がワイヤーで開閉する通気窓を全開にしたら、あっという間に夜気の彼方に消え去ってしまったとかで。
 それを見たN子さん。「こんなことなら、昼間片づけしてる時にもそれ開ければよかったじゃないですかー」って文句たらたら。
 とはいえ、店主の方は、そんなものは今まで全く使ったことがないので、存在すらすら忘れてたんだって大笑い。


 しかし…。
 なにがどうなってどうなったら、花の女子大生のわたしが、火事現場だったビルの1階で真っ暗な中ローソク1本立てて。でもって、店主と二人っきりでお話してなきゃならないの?ってN子さん。
 道行く人たちも、火事で焼け煤けたビルの真っ暗な1階の奥で橙色の明かりがチラチラしてるって、異様だと思うのだろう。
 何気に足を止めて中を覗き込むようにしては、N子さんと店主の二人と目があって。
 「ーっ!」って、声にならない悲鳴をあげて走り去っていく。

「あのー、マスター?
 わたし、すっごく恥ずかしいんですけど…。」
「いいんだよ、供養、供養。
 これは、俺の店の供養なんだから…。」
「だったら、他のバイトも呼んでやりましょうよ。
 ほら、L実さんとか…。
 あ、そういえばあの人、最近フラれたって言ってましたよ。
 たぶん、ヒマだから来ると思――。」
「L実さんっ!?
 L実さんって、おい…。
 えぇっ!?あんな、キっツイ女と付き合うヤツいるのかよ?」
「ププっ!いや、だから…人好き好き──。じゃなくって。
 ちょっとやめてくださいってぇー。
 あの人、一応サークルの先輩なんですからぁー。」


 最初は、なんだかそんな掛け合い漫才みたいな会話だったんだんだけど…。
 それこそ、N子さんが冷たい物を買いに外に出る前の、店主のあの落ち込んだ感じが全然なくなっていて。
 ただ、それが微妙に変わりだしたのは、隣にある鶏料理屋の親父さんがやって来たくらいからだったといいます。

 なんでも、その鶏料理屋の親父さん。
 お客から、火事現場のビルの1階で人魂が出たって噂を聞きつけて、店ほっぽりだして怖々覗きに来たんだとか。

 そう…
 それは、真っ黒に煤けたビルの1階の奥。
 鶏料理屋の親父さんが、外からその真っ暗な中を恐々覗いていたら…
 奥でかすかに揺らめくローソクの炎に驚き、さらにその炎の奥からのN子さんたちの視線にも「うぐっ!」って。
 いやもぉそれこそ一瞬声上げちゃったらしいんだけど、でも、すぐにN子さんたちの大爆笑に気がついたんだとか。
 で、その鶏料理屋の親父さん。何を思ったのか、いったん店に戻ったか思うと。今度は、差し入れを持って、戻ってきたらしいんです。


「あのー、お店。大丈夫…、なんですか?」
 それは、掻き入れ時だっていうのに店を放っぽりだして。この元ピザ屋の店主とビールを注ぎ合っている鶏料理屋の親父さんを、半ば呆れ顔で見ているN子さん。
 鶏料理屋の親父さんときたら、何を思ったのか?
 よく冷えたビールと、商売物の焼き鳥を大量に持ってきて。
 ロウソク1本が揺らめいている、真っ暗な元ピザ屋の店内にどっかと座っちゃうと。
 あとは「まぁまぁまぁ、一杯…」なーんて、やけにうれしそう。
 そんな鶏料理屋の親父さんは、N子さんの呆れ顔なんて、まったく気づく様子もなく。
「店なんてーのはよ、バイトに任せときゃぁいいんだよ。
 そんなことよりよ、大変だったなぁー。
 おねーちゃんもなぁ…。一生懸命やってたのになぁー」なんて。
 N子さんとしては、なんだかわたし…。たぶん、もぉ帰ってもいいんじゃないかなぁ…なんて思うんだけど…。
 でも、なんだかその場に変に落ちついちゃって…
 いや。というより、なぜだか帰る気になれない。
 それは、自分でもよくわからない、なんだかとっても変な感覚……


 そんな時。
 開けっ放しにしていたドアが、ガタンと音をたてたのは、急に風が吹いてきたからだったのか?
 その音に、3人が3人とも、思わずビクっと背筋を伸ばしちゃって…。
 それこそ、鶏料理屋の親父さんなんか。今の今まで、寝っ転がって、ビールを飲み飲み、ゲタゲタ笑って話していたのに。
 気がつけば、いつの間にか座りなおして。で、ドアの方をじっと見ている。

「……。」
「……。」
「……。」
 それは、落語みたいだった会話がピタリと止ってしまった、ローソク1本が揺らめくだけの店内。
 ドアをガタンと揺らしたのは、雨の前触れの風だったということなのか。
 サーっという雨音に混じって聞こえてきた、遠くの雷鳴。

「あれっ?夕立か…。」
「あっ!わたし、傘持ってきてない…。」
「大丈夫だって。
 ウチに、いくらでもお客さんの忘れてったのあっから…。」
「すみません。」
「まぁ夕立なら。
 ザッと降って、パっと止むんじゃないかぁー?
 あ、そうか。
 もしかしてこの時期じゃ、梅雨明けの夕立ってやつか?」

 なんてことを言ってるそばから、急に強くなった雨。
 ザザザー!って音が、ドアの方からも、全部開けた通気窓からも、いやそれどころか壁の方からも聞こえてきて。開けっ放しのドアの向こうのポーチでは、吹き込んだ雨粒がビチャビチャ撥ねている。
 ポツン!ポツン!ポツン!と規則的な音は、例の火事のせいでどこか雨漏りするようになったのか?

 それは、一際大きなビュウーンという風の音。
 開けっ放しのまま、ストッパーで止っていたドアが、激しくガタンガタンと音をたてて歪んだかとおもったら。
 その風は、店内をさーっと吹き抜けて、店の奥のどこかでヒューって鋭い音をたてる。
 N子さんは、そんな風に消えそうなローソクの炎を手のひらで隠しながら。
「ドア、閉めてきましょうか?」と、立ち上がりかけ…。
「蒸すし、いいだろ?
 雨が吹き込んだって、もう関係ないし…。」
って、ポツリと店主が言った時だった。


「そういやぁよ。
 火元って、まだわかんねぇんだろ…。」
 それは、鶏料理屋の親父さん。
 でも、それ以外、しばらく誰も何も言わなくて……。

「わからないって…。
 え?3階のEさんの所だったんじゃないですか?」
と言ったN子さんの言葉。そして、鶏料理屋の親父さんを見る視線。
 なぜだか、ふっと気弱そうな表情になった鶏料理屋の親父さん。
 ちょっと慌てるようにして、ビールのグラスを口に持っていって、ちょっとむせる。
 また、沈黙……。
 風に揺すられ、さっきからずっとガタガタ鳴っているドア。
 雨の音は、あっちからこっちから。ザーって叩きつけるようなその音と、ポーチで跳ねているビチャビチャ。
 そして、店のどこからともなく聞こえて来る、規則的なポツン、ポツンという音。

「おねーちゃんさ…。
 土曜の夜中──。あっ、正しくは日曜か?
 ま、それはいいや。
 3階はよ、弁護士事務所だぜ。火元って思いつくかい?」
「え…。なんだろ?あっ漏電とかですかね?」
「漏電ではないらしいんだなぁ…。」
「じゃぁ、何なんだろ?
 煙草の不始末はないでしょうしねー。」
「うん。だから、わかんねぇらしいんだよ。
 今も…。」

 そんな時、ドアから見えるビルの向こうが、いきなり青白く光った稲光。
「っ!」
と、驚いた後から聞こえてきた、ずるずると引きずるような雷鳴。
 雨はいよいよ強くなって、ザザザーもビチャビチャビチャも激しさを増し、ポツン、ポツンという音はより性急になって…

「やっぱり閉めような…。」
 そう言うなり、すっくと立ち上がった店主は、スタスタと足早にドアの方に向かっていく。
 そんな店主は、なぜだかドアの所でずっと外を眺めたまま。
「…?」
 その様子を見ていたN子さん。何気にその視線を斜め前に座っている鶏料理屋の親父さんに向ければ。
 それは、なんだかまるで店主の見ている先を追いかけるかのような、そんな目。
「…っ。」
 その気配に気づいたのだろう。
 ふいにN子さんに返ってきた、鶏料理屋の親父さんの目。
 でも、そのきょろっとした目の動きは、さっと下に落ちて。
 一瞬、飲みかけのビールのグラスで停まったその目は、今度はN子さんの目を大きく避けるように、また外に向う。

 その鶏料理屋の親父さんの目の動きにつられるように、そっちを見たN子さん。
 それは、半開きのドアに体重をあずけるように、ポーチに上半身だけ乗り出している店主の後姿。
「…!?」
 そんな、N子さんの「え、何をしてるの…?」以前の、怪訝さが形を成さない中。
 店主の後姿は、半開きのドアに体重をあずけた体勢のまま。今度は、その体を乗り出して見ているポーチの右斜め後ろの方を、振り返るようにじっと見ている。
 と、思ったら。いきなり、ドアを閉めつつ、体も素早く中に戻して。
 そのくせ、何か思い出したように、たった今閉めたドアをまた素早く開けて。
 そして、さっきと同じようにポーチに身を乗り出し、やはり右斜め後ろを振り返るような姿勢でじっと見ている。

 えっ。あの場所から見て、右斜め後ろの方っていったら……
 うん、階段!?
 そう。それは、このビルの上のフロアに上がる階段。
 N子さんの脳裏に、ほんの一瞬だけ浮かんだその映像が…
 あれ?何だろ、今の…。
 え?わかんない…。

 半開きのドアにもたれるように外を覗いている、店主の後姿。
 それは、滴でも落ちてきたのか?
 一瞬、ぶるっと首を竦めて。
 まるで、急に吹き込んできた大量の雨粒を避けでもするかのように、今度は勢いよくドアを閉めた店主の後姿。
 そして、鍵も…。
 カチャン。
 ドアが閉まって、外の音が遮断された暗い店内で。
 乾いたその音は、なんだかやけに大きく感じられる。


 まるで、真冬の寒さの中でやるように。すぅぅーって音をたてて息を吸いながら、いそいそとこっちに戻ってきた店主。
 そのまま、元々いたN子さんの前に座る。
 そこにどさっと座った店主は、すぐに気づいたのだろう。
 それは、店主のことをピタリと追いかけるように、ずーっと見つめていた鶏料理屋の親父さんのその目。
 店主は、まるで下から突き上げるように顔をひねって、それを見る。
 店主の、そのなんとも形容し難い表情…。
 そして、ピタリと貼り付いて。店主の一挙一足を逃さないって感じな、鶏料理屋の親父さんの目の光。

 そんな鶏料理屋の親父さんの目とかち合った店主の視線は、急にぱーっとどこかに行っちゃって。
 どこかに行っちゃったかと思ったら、今度はN子さんとの間にあるロウソクを見つめるばかり。
 一方、鶏料理屋の親父さんはといえば。
 しばらくピタリと合わせるようにしていたその目を、すっと外して。
 自分を見つめるN子さんの視線の方に一瞬向かいかけて、でも、ストンとビールのグラスに。
 しかし、そのグラスに残っているたの底の泡だけ。
 そのことに気づいたのは、ほんの一瞬N子さんの方が早かったのだろう。
 ビールを注ごうとビンに伸ばした鶏料理屋の親父さんの手は、N子さんがわずかの差で先にビンを取ったことで空を泳いでいて。
 そんな鶏料理屋の親父さんの目は、グラスにビールを注ぐN子さんの顔を一瞬だけぱっと見て。あとはなんだかすまなそうに頭を何度も下げているばかり。

 ゆらゆら揺れるローソクの灯りに照らされ揺れている顔は、どれも何もしゃべらない。
 続いている雨の音。
 ザー…
 ビチャビチャビチャ…
 ボツン!ボツン!ボツン!……


 ふと見れば。
 それは、心なしか肩をすぼめて、寒そうにしている店主。
「あ、あのー、マスタぁ…?」
「うん!?
 あ、うん…。」
「昼間、片付けで汗かいてそのまんまだから。
 マスター、風邪でもひいたんじゃないですか?
 ほら、夕立で急に涼しくなったし…。」
「あ。いや…、違う…。
 うん…。大丈夫。寒いわけじゃない…。」
 そんな店主を見て言っているのか何なのか、
「ビールじゃなくってよ。熱燗でも飲みたい気分ってか…。
 なんなら持ってくっか?」
って、鶏料理屋の親父さん。
 ロウソクの炎を見つめたまま、何も言わない店主の目……


 ドアを閉めたので、ビチャビチャという音は小さくなったけれど、強い雨の音はあいかわらず。
 テンポが早くなったポツン、ポツンという音もやっぱり続いていた。
 時々向こうで光る稲光とゴロゴロには、もうそれが雷だとわかっているのに。でも、それがあるたんびドキッとさせられる。
 夕立のせいなのか、まだ宵の口だっていうのにいつになくクルマ通りが少ない外の通り。
 そんな外のうるさい雨音が、店内の静けさを倍加させる。
 N子さんは、そんな静まり返った店内を…、ローソクでは隅々まで光が届いていない店内を見回していた。
 暗く、ガラーンとしてるだけの店内に、そう。バイトしていた時の、お客で賑やかな光景をダブらせながら……


 忙しくて走り回っていたこの店内…
 始めたばかりは、やたらわけのわからないメニュー名に泣かされ…
 あとは、そう。あの口うるさいL実さんに泣かされ…。
 でも、慣れてきたらバイトに来るの、すごく楽しくなってきて…
 親しくなったお客さんもいっぱいいたしなぁ…
 そう、Eさんもそうだし…
 そして、なんといってもあのWさん。
 あの女の子と一緒に来た時のWさんは、なぁーんかよかったなぁー。
 あっ、そういえば…
 Wさんが、頼んだものに全然手をつけないで帰っちゃったあの一件。
 あれ、もうWさんに聞くことできないんだろうなぁー。
 そうそう。あれは、5卓だったから……
 あっ!


 思わず、壁に視線を這わせたN子さん。
 その視線が止まったのは、ロウソク一つの灯りにわずかに揺れていた、鉄筋の柱の影。
 店がこんなになる前は、その柱から伸びるようにして、木の棚が直角に置かれていた。
 その棚の右側…、そう。そこは、ちょうど今N子さんが座って見上げている視線の前。
 あっ。ここ、5卓んとこ…
 そのことに気づいた途端、N子さんの脳裏に浮かんだのあの金曜の夜の光景。
 次々と入ってくるお客さんと、次々注文されるオーダー。
 カウンターには、やっぱり出来たピザや飲み物が次々と並んでいって…
 それこそ飛び回るように運んでいたわたしとHさん。
 そんな目の回るような忙しさ、そして喧騒の中……

 あの日。
 お店のお客は、誰もがこんなに賑やかだったっていうのに。
 でも、あの人は、まるでこの賑やかさとは別の世界にいるような…
 そんな、悲しい静謐さをたたえた目。
 
 そう。
 あの日、わたしは、確かに5卓に座ってたあの人を見ていた……


 N子さんが、それを思い出した時だった。
「N子さんさ…」
 ずっと黙っていた店主が、ふいにN子さんの名前を呼んだ。
 その声に導かれるように、顔を向けたN子さんの視線の前にあったのは、今までに見たことがない表情をした店主の顔。
 その目は、なんだかまるで――。
「N子さんさ…。
 N子さんは、WさんとEさんが付き合ってたって、知ってた?」

 それは、いきなりドスーン!って。
 もちろん、それは雷が落ちたんじゃなく…
 胸の奥の何かが、一気に崩れ落ちたような激しい感覚だった。




──── 本日これまで!
              58話目-4〈了〉/58話目-5につづく メルマガ配信日:10.5.19
                                             *無断転載禁止



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2013
09.01

ネタの使いまわし(笑)



 『ローカル路線バスの旅』、まぁファンも多いようなんで…
 ネタとして使いまわしてもいいかなーって(笑)
 (haruさん、ごめんなさい)

 ただ、コメントを拝見しますと、ファンの1人であるしま法華さんのエリアでは、昨日は別の番組をやってたとかで。
 てことで。
 番組を見てないファンの方は、以下は見ない方がいいかと(笑)


 といっても、私も昨日の第15弾『米沢~大間崎』は、まだ半分(2日目終了)まで見ただけです。
 半分までっていうのは、ひとつは一気に見たらもったいないかなーって思ったのと。あとひとつは、ぶっちゃけ、眠くなって寝ちゃったからです(笑)

 まー、前半の2日間だけで言うなら、いつも以上に「歩き」の部分があって笑っちゃったものの(ていうか、あれじゃまるで『街道歩き旅』だよなーwww)、ま、順調っちゃぁ順調なのかなーって感じ(?)

 今回は、ゲストのマドンナ(さとう玉緒←字あってる?)が当たりだったかなーって。
 あの、太川陽介が「エビ子!」って呼ぶ(やること、言うこと、蛭子さんに似てるんで、途中から「エビ子」と呼ばれだした)のって、今回っきりだと思うと、な~んかとってもさびしいです(笑)

 笑っちゃったのは、2日目、その間はバスがなくて歩いている(確か、16キロだったかな?今までで、2番目の長さって蛭子さんが言ってました)途中。
 蛭子さんが「近道しよーよ」って、あぜ道を歩き出したら、用水路で道が途切れちゃてて。
 太川陽介だけはさっとその用水路を飛び越えちゃったんだけど。
 さとう玉緒と蛭子さんは、それを越えるのにギャーギャーもぉ大騒ぎで。
 これは、初めて気がついたんですけど。
 いい大人が田んぼの真ん中でギャーギャー大騒ぎしてるのって、それだけで無性に可笑しいものなんですね(爆)

 それと、やっぱりその歩きの時。
 太川陽介が、さとう玉緒のことを蛭子さんに似てるって言ってたら。
 二人とも、ザック(リュックサック)の背負いベルトをねじったまま背負ってて。
 そのねじれ方がなんと、全く二人とも同じ位置、同じねじれ方なんですよ。
 可笑しいのはもちろんホントに可笑しかったんですけど。
 それよりも、ちょっと呆気にとられちゃった感もありましたねー(笑)


 てことでまぁ。
 前半2日分だけでブログネタにしちゃったということは、当然後半2日分も見た、合わせてでもネタになるんだろーなーって気もしますが(爆)
 無事ゴールにたどり着けるのかなーって、とっても楽しみです(笑)







 しっかしまぁ。
 あれって、旅番組だっていうのに、グルメだとかやったら高級な旅館とかが、ほとんど出てこないとこが大好きだったりもします(笑)




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