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2013
07.31

海離れなんだってさー



 月曜の朝だったか、朝のニュース見てたら、海水浴離れが進んでるってニュースやっていて。
 なんでまた?って、それをブログネタにしようと思ったんですけど。
 途中まで書いていたら、その海水浴客離れの根拠となっているデータの読み方、ホントそれでいいのー?って気がしてきちゃって。

 ま、考えてみればそんなこと、くどくど書いてもつまんないだろうし。
 てことで、海にまつわる思い出をいくつか…

 あ、いや。
 海にまつわる…とかいっても、オバケは出てこないんで(爆)



 まぁぶっちゃけ。
 私、ハンマーなんで。
 どっちかというと、海は苦手です(笑)

 いや。
 海は好きですよ。
 ていうか、大好きです。
 苦手なのはね、海水浴(笑)

 そう。考えてみれば、海水浴らしい海水浴って、小学生の時に行ったくらいかなー。
 いえいえ。
 苦手とか言っても、スッゴク楽しかったんですけどね(笑)
 あ、苦手っていえば。
 私、海水浴どころか、プールすら、最後にはいったのいつか思い出せないくらいですね(笑)

 プールっていえば、某国の某ホテルにプールがあったんですけど。
 なんでも、プールに入る分には、まぁ問題ないんだけど…。
 そのプールの水飲んだら、コレラになるかも!って言われたもんで寄りつきもしなかったって…(爆)


 まぁそんなわけで、基本的に海水浴とかプールとかにとんと縁がない生活を送ってる私ですけど。
 だからって、水に浸かると溶けちゃうってわけじゃぁありません。

 そんな、海水浴とかプールに縁がない私が海に誘われたのは、まだ学生の頃だったか、それとも卒業した後だったか。
 ふいに大学の友だちに、海に行かないかって誘われて。
 まぁ気軽に行っちゃったんですね。
 
 とはいえ、根本的にハンマーですし(爆)
 そのせいもあって、ずっと海とかプールとか全然縁がない暮らしをしていたわけで。
 そんな意識してたわけでもないですけど、水が怖いっていうのはやっぱりあったんでしょうね。

 一緒に行ったのは、大学の友だちですから。
 やっぱり、そういうのは敏感に察したらしいんですね。
 あの時っていうのは、確か腰くらいの深さのとこにいたんですけど。
 後ろからいきなりガバーって押さえ込まれ、沈められちゃって。
 その一瞬、憶えていることといったら、静かぁ~な緑色の水の中の光景と、そこをワカメみたいな水草がヒラヒラ漂ってたことくらい(爆)

 ただ、それはほんの一瞬のことで。
 あっという間に水の中から出た私は、多少ゲボゲボやりながらやたら顔の水を拭ってたんですね。
 でも…
 な~んか、変な気配を感じて。
 え!?って、後ろを振り返ったら…

 そこに立ってたのは、血まみれの人……

 ギャー!
 まぁ、普通はそうなるんでしょうけど。
 その血まみれの人が、すぐに一緒に来てた友だちだってわかったんで。
 思わず、「どうしたの、オマエ。大丈夫か?」って聞いたら。
 「オマエだよ!オマエーっ!」
って、なにやらギャーギャー騒いでる……

 いやもぉ私は、何が何やら「???」だったんですけど。
 その友だちが言うには。
 私の後ろからそーっと近寄って、押さえ込んで一気に沈めたまではよかったらしいんです。
 でも、その瞬間。
 殴られるわ、蹴っ飛ばされるわ、おまけに引掻かれるわで、堪らず私を押さえてた手を離しちゃったんだと。

 で、見てみたらもぉ大変。
 顔といわず、腕といわず、肩といわず、まぁぶっちゃけあちこち…
 殴られたり、引っ掻かれたりで、血まみれになってたと……

ってまぁ、そりゃ自業自得だよなー(爆)

 ていうか、その友だち…。
 海水が、引っ掻き傷に沁みて痛くてしょうがないとかで。
 せっかくの海水浴だったんですけど、その後すぐ帰ることになっちゃいましたとさ。

 めでたし、めでたし。



 で、まぁ海水浴といえば、やっぱり水着ですよね。
 これは、私でなく友だちの話なんですけど。
 その友だちも、学生時代やっぱり山やってて(ていうか、中学生の時、その友だちと山始めたんです)。

 その友だちが、大学の時、サークルの合宿で何日もずーっと山を縦走して。
 山から下りてきて、そのまま海に行ったんだそうです。


 で、まぁそれはよかったんですけど。
 サークルに1人、変な洒落っ気のあるヤツがいたとかで。
 で、そいつが穿いてきた水着っていうのが、なんと白い海パン!

 いや。海に入る前は、みんなで「おー!」とか、「わー!」とか言ってたらしいんです。
 でも、いざ海に入ったら…

 ね。つまり白なんですよ。
 わかりますよね?
 水に濡れた途端、それは透けちゃって……(爆)

 いやもぉ。
 マジ、モロ見えになってたとかで ←あんま想像したくないけどー!

 で、もぉ、みんなクスクス、クスクス…
 一方、それに気がついたホワイト海パンくんは、慌てて浜に戻ろうとするんだけど…
 そんなとっても面白い状況で、誰もホワイト海パンくんを浜に返すわけありません(笑)

 そんなわけで、なんとか隠そうとする手をみんなで引っ張ったり…
 さらにはみんなで抱え上げて、さらに沖に放り投げたりと、その透け透けの白い海パンをクスクス笑って楽しんでたとかで。

 で、実はそのサークルに1人だけ女の子がいたらしいんです。
 その子、自分以外みんながクスクス笑ってることに、さすがに変に思ったんでしょうね。
「どうしたの?ねぇどうしたの?
 みんなクスクス笑ってて…。
 ねぇどうしたの?
 わたしにも教えてよー!」
って、何を考えてんだか、やけにしつこい、しつこい……(爆)

 いやもぉ。
 ソレがあまりにモロ見え状態なだけに、さすがに教えるわけにもいかず(笑)
 (ていうか、ホントに気づいてなかったのかよ!爆)
 合宿後のお楽しみだった海水浴は、早々にお開きになっちゃいましたとさ。

 ま、山の後の海水浴という、荷物を極力減らさなければならなかった状況ゆえお話なんでしょうね(笑)
 てことで、めでたし、めでたし。



 で、次もやっぱり水着のお話。
 …というか。
 水着とその中身のお話っていうか、水着は関係ないっていうか……

 ほら、高3になると早々にクルマの免許取っちゃうヤツっているじゃないですか。
 私の友だちにもそういうヤツがいて。
 で、夏休みになって早々、そいつの運転で海に行こうってなったんですよ。
 ま、海に行こうっていっても、海水浴じゃなく。
 海までドライブして帰ってくるって、そんなノリです

 確か、クルマは定員イッパイだった記憶があるんで。
 ま、4人とか5人とかで行ったんだと思います。
 もちろん、男ばっか(笑)

 で、海に着いて。
 ま、海に着けば、当然そこには海水浴客がたくさんいますよね。
 海水浴客ですから、当然それは全員水着姿です。
 当然、そこには男もいれば女もいて…
 で、水着姿…

 でもって、それを見ている私たちは、全員高校生の男……


 いやー、あん時っていうのはどのくらいの間、それを眺めていたのかわかりません。
 ただ、それは、最初「っ!」って声にならない驚きに始まって。
 次にそれは、「クスっ」って密かな笑いに変わり…
 やがて、それはいつしか「なに考えてんだ!」とか、「このどスケベ!」みたいな大爆笑に変わってました。

 いやもぉ、ホントびっくり(笑)
 ボクたちは、健全に、ただ海水浴場を見ていたはずなのに…
 なぜか1人だけ、鼻の片方の穴から血が、たら~りって……



 ってまぁ。
 海離れなのか、そうじゃないのか知りませんけど。
 でも、夏の海って、ホント楽しーなーって。
 こんな楽しーこと、イッパイしなきゃ絶対損です(笑)
 それこそ鼻血なんて、うんと若いうちじゃなきゃ出ませんから(爆)

 めでたし、めでたし(笑)





 ていうか、ビッグデータとか、やたらはしゃぐのもいいですけど。
 でも、データはちゃんと読んでほしいなーって。
 まさに、Feel It allなのかなーって(笑)





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2013
07.28

盗作



 月曜日

 月は東に 日は西に







    盗作というか…、パクリというか…

    というより、ぶっちゃけあんまり面白くなかったなーっていうか……





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2013
07.28

わんわんわん




 駅を出て、歩いてたら。


 生垣と生垣の間から、

 いきなり、わんわんわん!って。


 あ、犬か…って、そっち見たら、

 なんとそれはネコ。


 えぇーっ!?って、よくよく見ても、

 その丸っこい顔に三角の耳、淡い茶色のトラ模様は、

 やっぱりネコ。


 なのに、わんわんわん吠えてる。


 なんだ、オマエ、

 ネコか、犬か、どっちだ?

 って聞いたら

 わん!ってひと吠え。


 な~んだ。

 犬だったんだ…
 









              あ…
              もちろん夢ですよ





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2013
07.28

和紙ジーンズ



 今週の頭だったか、朝のニュースを見ていたら、和紙を織り込んだジーンズというのを紹介していて。
 なんでも通気性がよく蒸れる感じがないんだとか。

 ふーん…って見ていたら。
 TVの人が「これ、洗っても大丈夫なんですか?」って言ってて。
 まぁ和紙のジーンズってわけじゃないんだろうから、そりゃ洗ったって問題ねーだろーなんてなことを思っていて、ふと。
 ジーンズって、やっと最近は「洗うモノ」に戻ったんだなーって(笑)


 ねぇ。
 つい何年か前…、いや、もう十年以上前か?
 ジーンズは洗わないって人、結構いましたよね。
 というか、そういう意味じゃ、その頃ってジーンズとはあまり言わなかったですよね。みんな、ジーパンって言ってたような気がします。

 ジーパン、Gパン、ジーンズ、またジーパン、でもってまたジーンズ……


 というか…
 あのジーンズを洗わないのって、なんでそんな風になっちゃったんですかね?
 だって、西部劇見てたって、洗濯したジーパンが干してある光景あったような気がするんだけど…!?
 (あ。西部劇って、もしかして普通の人は見ない…!?爆)。



 ま、そんなわけで。
 今ネットで見たんですけど、色落ちするのがイヤみたいなんですねー。
 ふーん…
 いやー、もー、ジェネレーションギャップ!(笑)
 私、ジーンズって色落ちするのがいいって思ってたんだけどなぁ~

 ま、時代は移りにけり…ってとこなんでしょうけどねー。
 (きっと、来年辺りはジーンズは色落ちするのがいいに変わってるさ!)


 と、まぁそんな流行云々はともかく。
 ジーンズはやっぱり洗った方がいいと思いますよ。
 やっぱりあの頃、ずっとジーパンを洗わなかった知り合い…
 なんでも、雑菌が繁殖しちゃったとかで。
 よりにもよって大事なあの部分に、なにやら出来物が出来ちゃって、手術する破目になったって言ってましたから(笑)




 で、まぁ。
 やっぱり、そんなジーンズじゃなく、ジーパンを洗わない人が多かったあの頃。
 たまたま、そんなジーパンを洗うor洗わないの話題になって。

 その場にいたのは、まず私(やたら頻繁に洗う派)。
 私より、ちょっと年上の男性(頻繁かどうかはともかく、洗う派)
 私より、全然年下の男性(洗わないものだと思ってた派)の3人。

 まぁその時の話の流れっていうのは、洗うor洗わないの話題が何となく出て。
 私はとにかく頻繁に洗う方(というか、洗いたい方)なんで、「えぇー、汚いじゃん。オレは絶対ダメ…」みたいなことを言ったんだと思います。
 それに対して、全然年下の男性が、
「いえ。汚いとかそういうんじゃないんですよ。
 ジーパンって、洗っちゃダメなもんだって…、
 そういうものだって、思ってたんです」って。

 で、まぁ私はいつもひとこと、ふたこと余計なことが多いんで(爆)
 たぶん、「えー、だってパンツは一度穿いたら洗うじゃん。それと同じじゃん」みたいなことを言ったんだと思います。

 そしたら、全然年下の男性、
「ほら…。ジーパンを洗わないとなる、
 あのしなしなというか、カパカパというか。穿いた時の、あの感触が好きなんですよねー」って。

 すると、今まで黙ってたちょっと年上の男性が、
「えー、オレは洗ってパリパリに乾いたジーパン穿くのが好きだけどなー」って。

 いやもぉ私、それには「うんうん!そうそう!」って大納得で。
 「特に真夏の、もうパリンパリンに乾いちゃったヤツを穿く瞬間っていいですよねー。お日さまの匂いかんかしたりしちゃって」な~んて。
 ま、全然年下の男性も、あくまで「洗っちゃダメなもんだって思ってた」ってだけで。特にこだわりがあったわけでもないらしく、その場はそれで終わっちゃったんです。



 ただ…
 あとになって、その時のことを思い出していて。
 その全然年下の男性が言ってた、「洗わないジーパンの、しなしなというか、カパカパという感触が好き」っていうのが何だか気になって。

 まぁ「しなしな」「カパカパ」っていうんですから。
 それって、たぶん柔らかい触感なんですよね。
 それに対して、私や私よりちょっと年上の男性が好きな触感っていうのは、「パリパリ」や「ゴワゴワ」ですから。
 つまり、まるっきり正反対なわけです。

 いったい何じゃそりゃーって思っていて、ふと思ったのが。
 「あ、もしかして柔軟剤?」


 日本の家庭で柔軟剤の使用が多くなったのがいつ頃か、まぁよくわかりませんし。
 また、私の子供の頃、家で柔軟剤を使っていたかどうかもわかりません(ただ、家で柔軟剤を見た記憶ってないんですよねー)。
 さらにいえば、その「洗わないジーパンの、しなしなというか、カパカパという感触が好き」と言っていた、全然年下の男性の家で柔軟剤を使っていたかも不明なわけですが。

 とはいえ、私や私より年上の人の「パリパリ」や「ゴワゴワ」が好きと、年下の「しなしな」「カパカパ」が好きというその感覚の境にあるのは、柔軟剤を使うor使わないの影響の可能性はあるのかなーって(笑)
 つまり。
 あのジーパン洗わないブームの陰には、柔軟剤を使う世代の家庭と、使わない世代の家庭のジェネレーションギャップが、ちょっとはあったのかもなーなんて(爆)



 そうそう。
 ジーンズっていえば。
 前々から不思議でしょうがなかったのが、ヒゲ加工ってヤツ。
 ぶっちゃけ、あれって。あの加工を施したジーンズは、どれも同じくあの模様が入ってるってことですよね?
 もしかして、ジーンズの色落ちを嫌がる人と、そのヒゲ加工を求める人っていうのは、全然違う人なんでしょうか?





 まったく、流行ってヤツは。
 いつの時代でも、つくづっく不思議だなぁーって(笑)
 









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2013
07.28

59話目-3

Category: 怪談話


*59話目-1はこちら 
 http://kaidansweets.blog.fc2.com/blog-entry-205.html


「ちょ…、ちょっと大丈夫っ!」

 ガタンって大きく鳴ったテーブル。
 Gさんは、その音で我に返った。
 気がつけば、半分椅子からずり落ちたような格好の自分。
 それは、右手首をテーブルの端に押し付け、かろうじて椅子からずり落ちなかったような感じ。
 ずり落ちそうになって、たぶん一瞬右手首で体を支えたのだろう。
 そこが、ズキズキと痛かった。
 状況がやっとわかって、慌ててまわりを見まわせば。
 自分を見つめる、うろん気な目がいっせいに逸らされていく…。

「大丈夫なの!
 あ、えっ!もしかして、持病なんかあるの?」
 ふと見れば、目の前のU子さんは、半分腰を浮かしたままの姿勢。
 眉をよせ、心配そうにGさんを見つめている。
「いや…。
 うん。いたって健康だけど…。」
 うん。そうだよな?オレ、健康だよな?
 この前の健康診断…、っていっても、もう1年近く前もだけど…。でも、全然問題なかったもんな。うん、うん。そう、間違いない。
 なんて、いちいち頭の中で確認しないと、そのことが確信できない変な頭の中。
 オレ、今、いったいどうなってんだろ…!?

「あーっ!わかった。
 Gさん、もしかして…、毎日ちゃんとご飯食べてる?」
「ご飯…?」
 ご飯って?…って、U子さんの言われるままにそれを思い起こして。
「昨日は、確か仕事で遅くなって…、
 コンビ二で買ったおにぎりを会社で食べたかな?」
「もぉ!それだけぇ?朝は?」
「朝は、もうずいぶんと食べてないなぁー。」
「あー…。Gさん、それぇ…。
 いくら今は大丈夫だからって、そのうちおかしくなっちゃうよ…。」
「ここ2、3日、忙しくてたまたまだったんだって。
 ちゃんと食べてる時だってあるって。」
「あー、わかった。ねっ、今からさ、一緒にご飯食べに行こ!
 で、栄養つけてさ。ね!」


 U子さんに、そう誘われたGさん。
 食事かぁ…。それはいいなって思っていて…。
 でも、すんでのところで。
 U子さんは今結婚していて。そして自分は、離婚して間もない昔の付き合っていた男だって気がついたんだそうです。
 他の者同士ならともかく、オレはちょっとヤバイだろ…って。
 旦那さんが知ったら決していい気はしないだろうし、そしてそれは最終的にはU子自身にふりかかってくる。
 さらに、たぶんそれは結局自分にもよくない。
 最近は、一人きりの毎日になんとか慣れてきてるんだから、そういうことはしない方がいいって。
 なにより、目の前のU子が、あまりにあの頃のまますぎる…。
 なぁ~んてことを、Gさんは色々と思ってたそうなんです。
 しかしまぁ、こういう展開で…
 とはいえ、男なんて案外そんなもの。


「あ、ゴメン…。
 ほら…、うん。さっきさ、ちょっと食べちゃって…。」
 ま、ウソではなかった。
「えぇぇー、なんだぁ…。
 ほら、ケンカして別れたお店って、この近くじゃない?
 今更、行ってみるのも面白かなぁーって思ったのにぃー。」
「あ、やっぱり憶えてたんだ…。
 うん…。そうだよなぁ…。」
 そこまで言って、ふっと笑みがこみ上げてきたGさん。
「フフっ。
 でもさ、ここら辺りじゃ、いくらなんだってもうないだろー。」
「そっかなぁー。
 ここら辺りだって、残るお店は残ってると思うのよ。
 あそこは、残っていてもいいお店だと思うけどなぁー。」
「でもさぁ、通り見てみろよ。
 ブランドショップばっかりになっちゃって…。
 ホンっト、つまんなくなっちゃったよな。この辺りも。」
「なに言ってんのよぉ。
 街は、Gさんとわたしの世代の好みに合わせて変わってるわけじゃないんだからぁー。」
「いや、だからこそつまんないって思うんだよなぁ。
 今ってソレなの?って気がしちゃってさ。」
「歳、歳…。フフ…。
 そんなこと言うのって、折り返し点を過ぎちゃった人間のあがきだって。
 若さっていうのは、その時その時の流行に素直に乗っていくことなんだって。」
「そうかぁー?
 ていうかさ。オレは、そんなこと言ってるU子が、
 あの頃一番素直じゃなかったって気がするけどな。ぷっ…」
「なぁに、それ。
 なぁんかさ。まるで、わたしが素直じゃなかったみたいじゃなぁ~い?」
「素直じゃない?
 あのさぁ、少なくともU子が素直ってことは絶対ないと思うけどな。
 で、それってさ。
 もしかしたら、オレが一番よく知ってるんじゃないかって思うんだけどな。」
「あっ!Gって…。
 わかってくれてなかったんだなぁー。
 そっかぁー…。やぁっぱりねぇ…。
 うん。もしかしたら、そっかなぁーって思ってはいたんだけどねぇー。
 あのさ。わたしはさ、今だって、あの頃だって。誰より素直なんだって。
 ただ、誰もそうは思ってくれないだけ…。」


 そう言ったU子さんのちょっとヒリヒリした表情は…。
 ホントまるで、あの頃のU子さんの顔そのもので……。
「……。」
 じっとそれを見つめていたGさんは、なんだかやけに嬉しくなってきちゃって。
 そう。それは、パーっと。
 なんだかしばらく忘れてたような開放感。
 気がついたら、ゲラゲラ笑い出していたGさん。
 そして、「なんだよ、その顔ぉー!」って。
 そう言ったら、ヒリヒリした感じのU子さんの表情が急に柔らかくなって。
 U子さんも、やっぱり笑い出しちゃっていたといいます。

 そして、U子さんは、
「わたしもそうだけど、Gって全然変わんないねぇー…。
 でも、そのくせずいぶん変わったんだね…」
ってしみじみと…。

「いやさぁ、わかってたよ。」
「…?」
「U子が素直だってことはさ。
 だからさ、たぶんそれもオレが一番…、わかってたんだよ。
 うん、たぶんね。でもさ……。」
「でも…?」
「…………うん。あー、忘れた。
 さぁすがに、そこまでは憶えてないな。
 だってさ、あれから、結婚なんてもんもしちまったし…。」
「なによぉそれぇー!」
「結婚もしちまって、離婚もしちまって…。
 そんなことまで憶えていられるわけないじゃん。」
「フフっ。いろいろあったんだねぇー。
 そのくせ変わんないよね。話を最後まで言わないとことか…。
 それから、それを自分だけでカッコイイって思ってるとこも。」
 一瞬の間のあと、ブブって笑い出したのは二人一緒。
 いろんなことが、たまらないくらい可笑しかった。


「あのね。知ってる?
 エジプトのピラミッドに、造った当時の落書きが残ってたって話…。」
「ピラミッドぉ?」
「うん。当時の落書きだから、当然象形文字で書いてあってぇ。
 それを見つけた学者たちはもう大興奮よ。
 なんて書いてあるんだろう?って。」
「へぇー。」
「でね、解読したらしいのよ。その落書きを。」
「ふーん。で、なんて書いてあったの?」
「最近の若者ときたら…、挨拶が出来ない。行儀が悪い。
 自分勝手で、年寄りのことを馬鹿にして、言うことを全然きかない…。
 その他、現代の年寄りがが年少者に言うことばかり…。
 それはもう、あっきれるくらい現代と同じだったって…。」
「なんだよ、それぇ…。
 え、ピラミッドっていったら、4000年?5000年?
 人間って、それからずっと全然変わらずに、
 近頃の若いもんときたら…って繰り返していたってことかよ?
 おいおい…。それは笑えるなぁー。」
「でしょ。」
「で、その裏側辺りに、現代の若いヤツが上の年代のヤツに言うことと同じことが
 書いた落書きがあったら、もっと笑えるんだけどなぁ。」
「あ、それは確かメソポタミアの遺跡で見つかったって…。」
「メソポタミアって…。
 じゃぁそれは楔形文字で書いてあったってこと?」
「たぶん、そうなんじゃない?」
「なーんだよ、ウソか。」
「フフフ。ウソ、ウソ…。
 あ、でもピラミッドの話はホントよ。
 っていうか、作り話かもしれないけど…。
 でも、結構昔からある話。」
「ふーん。でも面白いな。いいなぁー、そういう話…。」
「うん。いいでしょ。
 Gはね、絶対好きだと思ったんだぁ、この話…。
 だぁって。
 さっき、この辺がブランドショップばっかになっちゃって、
 つまんなくなったって言ってたじゃない。」
「なんだよ。そこかよー…。
 あ!なんだ…。なるほど。わかった!
 そうか、そういうことかよー…。ぶっ!ハハハ…」


 ふと…。
 Gさん、「役回りが、なんだか逆になったみたいかな?」って思ったんだそうです。
 つまり、あの頃だったら…
 二人の会話の中にU子さんの自分の考えやらこだわりやらが、やたら飛び交っていて。それに対してGさんがなだめたり、茶々入れたり──、もちろん同意もしたり。
 そういう構図だった関係が、15年たって、たまたま会ったらなぜか逆になってるみたいだなって。
 面白いなぁー、不思議だなぁー。
 でも、もしかしたら不思議でもなんでもないんだろうなぁー。
 Gさん、そんなことを考えていたといいます。


「ねぇ。雨、まだ降ってるのかな?」
「あ、そうだな。もう、さすがにやんだかなぁ。」
「ねぇ。やんでたら、あそこ行ってみない?
 あのレストラン…。」
「だっからぁー。いくらなんだってもうないって…。
 そりゃさ、ピラミッドは今でもあるんだろうけどさ…。」
「フフフフ…。なぁによー、それー。
 いいじゃない。わたしは絶対いまでもあると思う。
 でも、Gは、ないって思ってる。
 行ってみて、今でもあったら食事をして帰る。
 なくなってたらそのまま帰る。
 どう?これ。面白くない?」

 そう言ったU子さんの顔。
 そして、その顔に浮かんでいる微笑。
 なんだか、そこだけがまわりの色彩と違ってるようで…。
 まるで、そこだけが別の世界みたい──。いや、別の世界の人のようなと言ってしまっては、あまりに安易で陳腐な慣用句って感じで。

 それは、その夜。
 Gさんにとっての3度目の目眩……




――── 本日これまで!
                59話目-3〈了〉/59話目-4につづく メルマガ配信日:10.6.2
                                             *無断転載禁止



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2013
07.27

59話目-2

Category: 怪談話


*59話目―1はこちら
 http://kaidansweets.blog.fc2.com/blog-entry-205.html


「U子…。いや、Eさん。
 あ、えーと。もぅ、Eさんではないのかな?」
「やーっぱり、Gさんなんだ。
 えぇぇーっ!何年ぶり?」

 何年ぶり…。
 そう。あれは、ささいな口ゲンカが妙に大きくなっちゃって。
 でも、あれって何年前のことなんだろうか……

 記憶を思い巡らしているのは、目の前のU子さんも一緒だったのだろう。
 2人とも、しばらく黙って顔を見つめていて。
「10年…。
 いや、それどころじゃない?14年?15年?」
「そうね。ちょうど15年──。
 えぇぇー。もう、そんななるんだぁー…。」


 そのU子さんという女性は、Gさんが社会人になってから最初に付き合った女性だったんだそうです。
 Gさんより歳は下だったんだけど、U子さんはデザイン系の専門学校卒業後勤めていたので、会社では1年先輩。
 Gさんが仕事にまだぜんぜん慣れていない頃、たまたまあるチームで一緒になって。
 Gさん、一緒に仕事しながら、いい感じのコだなって次第に魅かれていって。そのチームで、やっとひと仕事片付けた時に誘ったのが始まりだったんだそうです。


 最初の頃は、そのデザイナーの卵らしいこだわりとか、感性とかが新鮮で、とにかく一緒に時を過ごすことが刺激的で楽しかった。
 でも、仕事に慣れてきて忙しくなるにつれて、いつの間にかそういった鋭い感性とか強いこだわりとかが、心のどこかでうっとおしいように感じられてきて…。
 もしかしたら自分のそういう心に気がついていれば、もう少しうまくやれたのかもしれない。
 でもその時は、まだそれに気づけるほど二人とも恋愛ってものを知らなかったのだろう。
 「休みだっていうのになぁ…」って寝不足の目で家を出た、ある休日のデートで、たまたま入ったレストランで口喧嘩になって…。

 気がつけば、家に向かう電車に揺られながら、1年ちょっとの付き合いが終わったことに妙にホッとしていた。
 その後は、一緒に仕事をする機会もなく…。
 たしか、どこかのデザイン事務所に転職したような記憶が……


「現在は、転職したデザイン事務所?」
「ううん。ずいぶん前に結婚してね。
 その時、あそこもやめたのよ。」
「へぇー、U子さんのことだから、
 結婚しても仕事続けてそうだけどなぁー。
 なぁーんか意外…。」
「うん。実を言うと、わたしも予想外だったかな…。
 で、どうなの?Gさんは…。
 Gさんのことだからキレイな奥さんもらって、
 Gさんそっくりな息子さんかさんかなんかいるんじゃない?」
「ハハハ!いきなりイヤな質問だなー。
 結婚さ…、したのはしたんだけどさ、別れちゃってさ。
 うん。ちょうど1年くらいになる──。」
「あっ、浮気!…でしょ。」
 そのU子さん、そう言って、Gさんのこと指さして、ケラケラ笑っている。
「いや、そうじゃないとは思うんだけど…。でも……。」
 Gさんは、そう言いながらあの1年ちょっと前の離婚を決めた時の頃のことを思いだしていたら。
 それよりなにより、U子のヤツ、話し方とか、ちょっと丸くなったかなぁーなんて。


 Gさん。実はそのU子さんの外観があまりに変わってないことに、ちょっとビックリしていたんだそうです。
 あの頃のように髪が長いままからかな?
 いやー、ふっくらした頬の張りとか、二の腕の肌の感じとか、全然あの頃のまんまだよなぁー…って。

 Gさんが、そのことに気がついた時、思わずじっと見つめちゃったっていいます。
 そしたらU子さん、無意識なのか意識的なのかそこをしきりと手で撫でてていたとかで。
 それを見たGさんは、やっぱり自分でも意識してきれいにしているのからなのかなぁーって。
 そして、Gさん。
 もしかして、アイツより全然若いんじゃないか?って、一瞬U子さんより4歳年下の別れた奥さんのことを思い浮かべていて…。
 ふいに。
 あ、U子と口ケンカして別れたレストランって、確かこのすぐ近くだったよな?
って、思い出したんだそうです。

 とはいえ。
 でも…。
 この東京で知り合いに…、それも昔付き合っていた女にばったり出会うなんて、そうそうあることじゃないよなぁー。
 いや、まっさかなぁー…
 な~んて。
 それは、Gさんが無意識のうちに、目の前のU子さんの顔をしげしげと見つめちゃってた時。
 そんな、ちょっと不躾ともいえるGさんの目の中の色に気がついたのか……

 ぷっ!
 噴出したU子さん。
 そして、口で手をおさえて可笑しそうに笑ってる。
「…?」
「かわんない…。
 フフフフ…、ハハハハ…、かわんない…。
 Gさんって、全然かわってない。
 ハハハハー。おっかしいー。」
 そう言って、ひとしきり笑ってたU子さん。
 それでもまだヒーヒー言いながら。そして目尻までこすりながら。
「あー、もう可笑しすぎて涙出ちゃった…。
 ふー、フフフ。あー、もうダメ。
 まっだ可っ笑し…。フフフ…。」
「えぇ?なにぃー。
 なにが、そんなに可笑しい?」
 なにがなんだかさっぱりわからないGさん。
 その時には、すっかりあの頃と全然変わらない容姿のU子さんを変に思ったことなんてこと、もうすっかり忘れていた。

「Gさん、あれでしょ?
 あの頃みたく、わたしのこと、幽霊かなんかじゃないか?
 な~んて思ってたんでしょ?」
「えっ!?そんなこと──。」
「そうよねぇー。
 あの頃は、Gさんの話にずいぶん怖がらさせられたよね。
 今でも憶えてるよ。
 ふられて自殺した女が、ふった彼氏に付き纏う話とか…。
 あぁー、そうそう。
 あれ、怖かったなぁ…。
 今でも、あの時すごく怖かったの憶えてる…。」

 怪談話なんて、話しているその時は楽しくても、後でそんな風に言われるとちょっと気恥ずかしいもの。
 Gさんも、やっぱり妙に気恥ずかしくなっちゃって、ひたすら笑ってごまかすばかり。

「そうよ。わたし、結婚したなんてウソ。
 あなたと別れた後、すぐ死んだの…。
 お風呂で手首切ってね…。」
「そう。あの時、あなたが話してくれた、
 あのこっわぁ~いお話の女と同じにね……。
 うぉぉぉぉ~ぅ!フフフフ。」
「っ!」

 Gさん、U子さんがそう言ってる間、まるで金縛りにでもあったみたいに動けなくて。
 U子さんが、ふざけて「うぉぉぉぉ~ぅ!」って両手をだらんと下げて近寄ってきて、Gさんの腕に触れた瞬間、やっと口が開いたようなありさま。
「ち、ち、ちょっと…。変なこと言うなって…。」

 気がつけば、まわりからひしひしと感じられる好奇な、そしてちょっと冷たい視線。
 そりゃそうだろう。「うぉぉぉぉ~ぅ!」なんて唸りながらおどけてる女と、それに怯えたような男の組み合わせ。しかも、それはお互いいい大人。
 どこぞのテーマパークならともかく、ここらあたりじゃ変な目で見られて当たり前。

「あのさ、U子…。」
「あ、うん。」
 まわりのその視線に気がついたのは、二人とも同時だったらしい。
 Gさんは、U子さんの腕をつかむと、そのファッションビルの中へ。
 その、GさんがU子さんのことを昔のように「U子」って呼んだこと、腕をつかんだことなんて、お互い全然気がつかなくて……。
 確かこのビルって、中にカフェかなにかあったよな…って、GさんはU子さんと肩を並べてエスカレーターに。
 エスカレーターのステップの上。お互いの腕がぴったり触れ合っていることにも、やっぱり全然気づかない。


 Gさん、その時は、そのU子さんが結婚してるんだとか、自分が1年前に離婚したこととか、そんなことすっかり頭から忘れ去っていたっていいます。
 気持ちが、もう完全にあの頃──、つまりU子さんとつきあっていた15年前にとんじゃってて。
 そう。だって、ちょっと顔を横に向ければ、あの頃のまんまのU子さんの笑顔があって。
 いや、もちろんそのファッションビルにいる人も、その店の装いは全く現在なんだけど…。
 でも、まわりの様子が現在であるがゆえに、かえって違和感がなく気分だけあの頃にいっちゃったのかもしれないっていいます。


 地下のカフェは、混んでいたにもかかわらず幸い席が空いていて…。
 そこは通路に面した小さなテーブルと椅子が2つの席。

「しかし、あんな(怪談)話、よく憶えていたなぁ…。」
 あんなに気恥ずかしかったのに、懲りずにその話題をむし返すGさんもGさんなら、その話題で平気なU子さんもU子さんなのだろう。

「わたし、Gさんっていうと、イコール怪談なのよね。
 Gさん、ドライブに行った時なんて、もう延々話していたじゃない?」
「そうだっけ?」
「で、あれ?別れた奥さまにも、やっぱりそんな風に話してたの?」
「えっ!?どうだろ…?」
 え、アイツに怪談話なんて、話したことあったか?
 うーん…。
 全然話さなかったってこともないんだろうけど…
 でも、そんな場面の記憶…、全然ない。

「え、なによ。
 わたしには、そんな怖い話ばっかりしてたくせして、
 別れた奥さんには、楽しい話ばっかりしてたってこと?」
「そういうわけじゃないんだろうけど…。
 でもなんだろ?
 アイツにそんな怪談話なんて話した記憶、全然ないんだよなぁー。
 そういえば、アイツってもしかして、
 そういう話が嫌いだったのかな…!?」
 そう言って、Gさんの視線は自分の頭の中に。
 でも、すぐに目の前に座るU子さんに戻って、
「うん…。
 確かにそう言われてみれば、あの頃は
 U子さんに、よく怪談話をしてたような気もするなぁ。」


 Gさん、そんなことを自分で言いながら、そのくせ実はそのことの具体的な記憶は、全然思い浮かんでなかったんだそうです。
 でも、U子さんにそう言われていたら、なんだかそんなことがよくあったような気がしてきたっていいます。


「で、どうなの?
 まだ、わたしのこと、オバケだって思ってる?」
「えぇっ!?」
って、Gさんが見つめたU子さんの顔、そして表情。
 さっきは、ビルの入口のどちらかというと明るくはない場所だった。
 しかし、今は煌々とした明かりの下。
 やっぱり頬の張り、腕の肌の感じ、それ以外も…
 そしてなにより目。いや、目の中の色が──。その目の中からふっくらと浮かんでくる微笑が……
 こんなにまるっきりって、ホントかよ?って言いたくなるくらい、あの時のまま。

 えぇぇっ…
 ウソだろっ!?
 Gさんが、今夜二度目の目眩に襲われたのはその時。
 目の奥から見ている、目の前のU子さんの顔、それからまわりの光景が…
 斜めに10センチくらい、するっとズレた触感があった。




──── 本日これまで!
                59話目-2〈了〉/59話目-3につづく メルマガ配信日:10.6.1
                                             *無断転載禁止




*ブログの無断転載は、呪い・祟り等ご自身に大過を招くこととなりますのでご注意ください。




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2013
07.27

朝の咆哮



 金曜の朝。
 目が覚めたら、
 なぜか、8時45分すぎだった……



 あっちゃっぽぉぉぉぉぉーーーーーーっ!









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2013
07.24

最近、天気悪くって最悪!あ、そうそう『最悪』っていえば…

Category: R&R


 そうなんですよー。
 奥田英朗の『最悪』、読み終わっちゃって。
 いやー、半分くらいからは、ほとんど一気読みでしたー。


 実は、出だし読み始めた時は、ちょっと失敗したかなーって。
 だって、読んでてやりきれなくなってきちゃうんですよねー。
 この本は、主人公といえる人物が3人いて。
 それぞれのパート毎に話が進んでいって、2/3くらい進んだところでその3人がひょんな出会い(笑)をして。以降、一気に話が加速していくっていう構成になってるんですけど。

 その、銀行に勤めるみどりのパートの出だしを読んでると、ホンっトやりきれなくなってくるんです。
 なんてったって、雨の月曜日で話が始まるんですから(爆)
 
 暗い朝の空を眺め、駅まで歩いていこうか、自転車で行こうか悩む。
 そのまま書くと“骨を折って少し濡れるか、少し楽をして派手に濡れるか、考えたくもない選択があるだけなのだ”と。

 いやもぉ、奥田英朗。
 読んでる人に、そういう日常のささいな憂鬱を思い起こさせるの、ウマすぎです(爆)

 いや。読み終わった今となっては、それこそ(爆)なんて笑ってられますけど、いやもぉホンっトイヤーな気分になっちゃって。
 ぶっちゃけ、その日はそこで読むのやめました!(爆)

 で、まぁ。
 とにかく、2/3までは延々3人のソレ、なんですよ。
 な~んてこと言うと、読んでない人は「ウェ~」ってなっちゃうと思うんですけど。
 そう、確かに「ウェ~」なんですけど、なのに結構ペラペラページめくっちゃうとこがスゴイ…
よなぁ…。うん(笑)


 まー、なんていうんですかね?
 こういうブログでの本の感想を読む人って。
 一つには、読もうかどうしようか迷ってて。アマゾンのレビューとか見ても、面白いのか面白くないのか、いま一つピンとこなくって。
 じゃぁってことで、本棚サイトの感想見るんだけど、それでも「うーん…」って。
 で、ブログに書いてある他の人の感想を読んで。
 「あ、コイツは、オレが(わたしが)好きなあの本を面白いって言ってんだから、コレも面白いかも!」ってな具合に、自分が次に読む本の参考にする人。

 あと、もう一つはブログ・サーフィン(って言葉あるの?)してる時の、ひとつの指標として見る人。

 そのどっちかなのかなーって思うんですけど。
 で、まぁたまたまこの『最悪』を読もうかどうしようか迷ってる人がこれを読んでたとしたら(まー、そういう場面では、まずこのブログにはたどりつかない気もしますけどねー爆)。

 グダグダ迷ってないで、さっさと読んじゃいな!
って感じですかね(笑)
 というか。
 もしかしたら、そういう本(そういうことを言いたい?)なのかなーって。

 ま、エンターティメントですから。作者が、特に言いたいことなんてあるのかないのかわかりませんけど。
 でも、私が読み終わって思ったのはソコです(笑)



 というわけで。
 読もうどうしようか迷ってる人は、今頃は読もうって決心したか。
 でなければ、「このブログはあんまり参考になんねーなー。そもそも、怪談なんて好きなヤツは、オレよりバカに決まってんもんなぁ…」な~んて言って、他の方のブログに行っちゃってる頃だと思いますんで(爆)
 以下、ネタバレ全開でいきます。


 たぶん、シリアスに読んじゃぁダメなんですよね。
 この本って…。

 ラストのパートで、ヤクザの山崎が、
「なんでおればっかこんな目に遭わなあかんのや。
 たかがチンピラ脅かしただけやないか。
 それがなんで組にケジメとられて、
 御殿場くんだりまで追いかけさせられて、
 おまけに警察に包囲されなあかんのや。
 こんな不幸な男がどこにおる」

って、ひとりごとを言うところ… ←この場面大好き!

 銀行強盗の時、セクハラ支店長が、手近にあった信次郎のお金(ただし、その時点では銀行内にあるので、たんなるお金にすぎない)を、つい銀行強盗の和也に差し出しちゃうところ… ←この場面も好き!

 そもそも、それらの場面の突端である、主人公3人が銀行強盗という場面で出会っちゃうところからして、喜劇以外何ものでもないんだろうなーって。


 とにかく、前にも書きましたけど。
 読み始めた時は、主人公の3人それぞれの日常のささいな憂鬱やウンザリが、これでもかこれでもかって書いてあるんで、もぉホントイヤんなっちゃったんです。
 でも、読んでるうちに。
 「あ、コレって喜劇なんだ!」って気がついたら、たちまちすらすら進んで、最後までなだれこんじゃったと(爆)


 ただ、そんな風に喜劇として読み終えて、ふと考えてしまったのは。
 結局、私はこのお話の世界を、主人公3人の立場にたって見てただけなのかなーって。

 信次郎、みどり、和也。この3人って、結局私と同じどうしようもないくらい一般庶民で、人に遠慮する面があって、やさしくって。それゆえ、日々の憂鬱やウンザリに悩まされてるわけなんですけど。
 ま、和也なんかは、普通の一般庶民とは言い難いのかもしれませんけど、でもそれは生まれた時から居場所がないがゆえなんでしょう。
 現に、自分を頼りにするめぐみという少女は絶対裏切れないと、どツボに嵌っていきますし。
 また、ラストの4人の逃避行(?)では、ドタバタはあるものの3人に思いやりの気持ちを持つようになります。

 で、まぁ。
 私は主人公3人の立場にたって読んでるから、コレを読んでそういう解釈をしましたけど。
 あらためて、よくよく考えてみると。
 実はこの3人って、この3人をウンザリさせるマンションの住人や、セクハラ支店長、ヤクザの山崎等々さまざまな登場人物と、実はなんら変わらないんだろうなぁーって。

 現に、和也が銀行強盗に来る前。
 みどりは、解約に来た信次郎を思いっきり蔑んだ目で見ますし。信次郎は信次郎で、たまたま窓口にいたみどりに無茶苦茶あたります。
 その後、たまたま銀行強盗が起こるんで、二人の頭からはそんなことどっかいっちゃいますけど。
 でも、もし銀行強盗がなかったら、みどりは信次郎にとっての、信次郎はみどりにとっての、たんなる日々のウンザリでしかないんですよねー(笑)
 つまり、主人公の3人ですら、それぞれの視点で他の主人公を見れば、それはマンションの住人だったり、セクハラ支店長と同じってことなんでしょう。

 で、ある意味。
 たぶんそれっていうのは、マンションの住人から見た信次郎であり、セクハラ支店長から見たみどりでもあるんですよね(爆)
 お話では、マンションの住人やセクハラ支店長はあくまで脇役なんで、その私生活や内面は全く出てこないわけですけど。
 でも、もしかしたら、マンションの太田は取引先に無理言われてるかもしれないし。太田婦人は、太田の浮気に悩まされているのかもしれない。また、セクハラ支店長はセクハラ支店長で、家では粗大ゴミ扱いされてるのかもしれない。
 それこそ、全員それぞれが月曜の朝にウンザリしてるのかもしれないわけで……(笑)

 ま、そんなことを思ったのは。
 上でも書きましたけど、やっぱり主人公3人が逃げ込んだ御殿場の別荘に乗り込んだ、
ヤクザの山崎の当惑なんでしょうね(爆)


 そういえば、ずいぶん前に「アメリカの面白い会社」だったかな?
 そんなタイトルの、一種のビジネス書(なのか?笑)の中に書いてあったことがスゴっク気に入っちゃって、しばらく会社の机の前に貼ってたことがあって。
 それっていうのは、
他人ばかりでなく、自分自身の馬鹿さを笑える鋭いユーモア感覚は、
 全ての、あるいはほとんどの悪徳から身を守ってくれる”
 


 まぁーねーーーーーーーー……………………
 難しいですけど(爆)


 とはいえ、主人公3人のように真面目にまっとうにごくごく普通に生きてても(ま、1人はあてはまんないんだけど…爆)、やっぱり真面目にまっとうにごくごく普通に生きてるマンションの住人だったり、セクハラ支店長の餌食にされちゃうような世の中なわけで。
 そーいう意味じゃ、まっとうにごくごく普通に生きるためにある程度の武装は必要で。
 また、そうなった時はそうなった時で、主人公3人のように、“ブチ切れ”、“思いっ切る”ことも必要なのかなーって(爆)

 ま、そんなこと書くと、反社会的ぃ~!とか言われちゃうのかもしれないですけどねー。
 ただ、社会なんてもんは、自分がそこに属せるからこそ社会なわけで……(って、ダメ?笑)



 追記:
 そういえば。このお話を読んでて、つくづく印象深かったのは、例のマンションの住人太田ですねー。
 至極まっとうで、いわゆる模範的市民で、賢いんだけど。
 想像力が皆無っていうか、ぶっちゃけ国民は法によって守られてると信じ込んじゃってるっていうのか。
 そういう人って、ここ十年くらいとっても多くなったように思います。
 というか。もしかしたら、こういう人って昔から普通にいて。
 ネット社会になったことで、そういう意見が表に出てきやすくなった(言いやすくなった?)ってことなのかもしれませんけど。

 まぁ今の世の中って。太田の方が、「正義」になっちゃってるのは確かに事実ですけど。
 でも、弁護士を通じて200万要求したことで、信次郎がカーっとなっちゃって。腹をプスか、頭をゴチンってやられたらそれで終りっていうのも、ある意味事実ですよね(笑)
 そりゃ、そんなことすれば信次郎は逮捕されて、社会から制裁を受けることになるわけですけど。
 でも、プスかゴチンで死んじゃったら、そんなことわかんないしー(爆)

 日本ってぇのは、確かに法治国家ですけど。
 でもそれは、どんな悪いことでも、法を犯して捕まって裁判がなされて、初めて悪いことをしたヤツが罰せられるにすぎないわけじゃないですか。
 他人から恨みかって殴られたり刺されたり、あるいは殺されちゃったら。
 変な話、どんなに法が罰しようが、社会的制裁を受けようが、そんなこと、被害を受けた個人からすれば大した意味ないわけですよね。
 だって、被害を受ける前には、絶対戻れないんですから…

 とはいえ、工場の騒音に「カーっ!」てなって、あれこれ苦情言うのも。苦情に「カーっ!」てなって、プスしちゃうのも。
 まー、どっちも「カーっ!」ゆえなわけで、ある意味どっちもどっちで、どうしようもないってことなのかもしれないですけどねぇ…(笑)

 「風が吹けば桶屋が儲かる」とか、確か豊田有恒だったかの「プリンス・オブ・ウェールズ再び」とか。
 な~んか、いい方法ねーのかなーなんて(爆)
 ていうか、イギリスで王子が生まれたばかりっていうタイミングで、そんな例えを持ち出したら怒られますよね。
 上記は全然そういう意味で言ったんじゃないですよー。誤解しないでくださいねーって、書いたところで感想終り(笑)






も、一つ追記
 この『最悪』って本。
 なにが最悪って、なんともまぁ3人の周りにいる人たちが最悪なわけですけど(いや、実は3人も含めて全員最悪?笑)
 でも、そんな最悪な3人にも友だちがいて、また3人はその友だちとの友情を大事にするんですよね。
 この本は、そんな友だちに教わりましたー!
って締めちゃったら、ええカッコしーっぽくって、カッコ悪すぎますよね(爆)





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2013
07.22

最近、なんだか義務のようになってる気もするけど…


 へん!
 月曜なんて、屁のカッパさ!










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2013
07.21

謎の冷汁



 あっつい夏の朝。
 一度、食べてみたいもの……

 冷汁!!




 冷汁っていうのがポピュラーになったのは、例の猛暑だった2010年か、その前猛暑だった年の夏くらいからですかねー。
 あ…、そう。
 例の東国原氏が宮崎県知事になった頃、宮崎の郷土料理として、やっぱり話題になってた記憶があるから…。
 てことは、2007年とか08年くらいですかね。


 いや。冷汁っていうものがあるっていうのは、実は結構前から知ってたんです。
 昔、読んだ本に出てたんで。
 ただ、それには確か「ひやっ汁(ひやっちる)」って出てたように思うんですけどー???


 で、話がちょっと変わるようですけど。
 個人的なことなんですけど、私は暑いからって食欲なくなるとか、あっさりしたものが食べたくなるって、まずない方で。
 というか、暑いと、むしろしつこくて、こってりしたものをガンガン食べたくなるくらい(笑)
 ソーメンみたいな、冷たくてさっぱりした食べ物っていうのは、どっちかというと苦手です。
(アイスクリームは最近はまぁ好きですけど、かき氷は今でも好きじゃないです)


 まー、そういう人ですから。
 冷汁が話題になっても、特に興味なかったんです。
 ただ…
 そう、やっぱり、あれは2010年より前の猛暑の夏(07年?)ですね。
 朝、ご飯を食べた後に、腹に入ったご飯の熱で汗がだらだら出るのがイヤになっちゃって。

 で、確かその頃、TVのCMで冷やしウーロン茶漬けっていうのをやってて。
 憶えている方も多いかと思いますけど、あのTVCMって、確かご飯の脇に氷が浮いてたんですよ。

 で、ためしにそれを買って食べたんです…。
 まぁ味はまぁまぁだったし、冷たいんで食後に汗だらだらにならないのはよかったんですけど。
 ただ、毎日食べるのにそれを買うのは、ちょっとなんだし。
 何より飽きちゃうだろうしで、どーしたもんかなーって思ってた時に思い出した(それともTVで見た?)のが、その冷汁だったと。


 とはいえ…ですよ(笑)

 冷汁って、
「クソ暑い最中、こんなメンドくせーもん作るヤツいるのかよーっ!」
ってくらい手間かかるし、火もガンガン使いまるよね(笑)
 いやもぉ、それこそ。
「アジの干物焼いたなら、もうそれでメシ食えら~い!」
てなもんです(爆)

  *ちなみにの冷汁の作り方
   http://www.miyazakiya.jp/hiyasiru_1.html


 いやホント。つくづく思うんですけど、
 冷汁って郷土料理ってことですけど、いったいあんな手間がかかるもの、いったいどんなヤツが食べてたんでしょう?
 どう考えたって、庶民が日々食べるメニューじゃないですよね。
 ま、料理の手間に対する感覚は、昔と今では単純には比べられないとはいえ。


 で、まぁ。
 あまりの手間のかかり具合に、冷汁にあたるのはそれくらいにして(爆)
 冷汁って、要はすりゴマが入った味噌汁と、ほぐした焼き魚じゃないですか。
 ありあわせの材料を使って、なおかつ極力火を使わないで出来ないもんだろうか?って思っちゃったんです(笑)


 てことで。
 たぶん、推測するに冷汁の味のポイントは“コク”ですよね。
 冷たくはしても、あまりサッパリさせすぎないっていうのが、コンセプトとしてあるんだと思うんです。
 だから、すりゴマを使ったり、焼いてほぐしたアジと味噌を混ぜて、さらに火に炙っって香ばしさを出すんだと思うんです。

 とはいえ。
 極力、手間かけない、火ぃ使わないですから…(笑)

 ま、ベースは、前夜に作りおきした味噌汁だろーと。
 かといって、そのまま使うのは季節柄コワいから、温めるのは必須。
 ただ、氷で冷やすとなると、薄まっちゃうから…
 夜の時点で、味噌を足して味を濃くしておく。

 ということで、次はすりゴマです。
 ま、それは。
 その頃って、ゴマドレッシングが好きで冷蔵庫によくあったんで、それでいいだろうって。
 ドレッシングだけに甘味も酸味もあるんで、好都合だろうと。

 で、次が難関の、アジの干物を焼いてほぐしたヤツです。
 最初は、鮭フレークかなんか使おうかって思ったんです。
 なんなら、鮭フレークを軽~くオーブンで炙ってみようかと。

 ただ、そこではたと。
 オーブン使ったら暑いだろう…って(笑)

 というか。
 極力手間かけない、ありあわせの材料を使うがポイントですから、これのために鮭フレークを買うのはルール違反なわけですね。

 てことで。
 魚(アジの干物)は省略でもいいかなーって思った時、ふと思いたったのが「混ぜ込みワカメの鮭味」。
 そーだ。これなら、これ自体に味もついてるからちょうどいいやって(笑)



 まぁそんなわけで。
 アジの干物の焼いたのと、味噌にアジとすりゴマを混ぜて焼いた「香ばしさ」っていうのはないにせよ。

 まず、前日炊いたご飯をレンジで温めて ←だって食中毒の季節ですから
 前日作って、味噌を増量した味噌汁も温めて ←だって食中毒の季節ですから
 温めた味噌汁に、割って小さくした氷を大量に投入して冷やして
 で、どんぶりによそったご飯には、混ぜ込みワカメとゴマドレッシング

 と、まぁこの時点での見た目は、相当悪かったです
 でも、味噌汁かけちゃえばそんなもんわからなくなるわけでー(爆)
 そうそう。
 しょうがをすったのなんて入れると、風味よくなるよな…なんて(笑)


 いやもぉ。
 見た目は、ぶっちゃけ「ネコまんま」そのものーっ!(爆)

 とはいえ、別にネコまんまキライじゃないしー。
 どんぶりを持ってみれば、それはヒンヤリ冷たくって~♪
 で、期待をこめて、一口!!



 うん。
 まぁー、なんだ…
 やけに複雑な味のネコまんまが、冷たくなったって感じかなぁ…って。 ←って、そのまんまじゃん!(爆)

 いや、うん。
 全然マズイとかじゃないんですよ(いや、ホント!)
 ただ…
 特にウマイってもんでもないかなぁーって(爆)



 まぁそんなわけで。
 インチキ冷汁は、その後も、次の夏も、いろいろ試しましたねー。
 ゴマドレッシングを、ゴマつゆにかえてみたり。
 たまたまなんかで見た、トマトジュースおじや(もちろん冷たいヤツ)で、ちょっと方向性を転換してみたり(笑)
 トマトといえば、トマトつゆなんかも試しましたねぇ…



 で、いろいろ試した結果、結論は…

 全然マズイってわけじゃぁないんだけど、
 特にウマイってもんでもない。
 結局、そこからは脱却出来なかったと……(爆)
 



 とはいえ、食べても汗だらだらにならないっていうのはメリットなんで、いまだに夏暑い日が続くと食べたりしますねー(え、もしかして引きます?)
 ま、今年はまだ一度もないですけどねー(笑)


 最後に
 言わずもがなだと思いますけど、塩分や糖分の摂取を控えてる方は絶対やらない方がいいと思います。








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