2013
03.31

アンデス・レッド


 グルメ記事、第2回目は「アンデス・レッド」です。

 ちなみに。「アンデス・レッド」って好きですか?
 世の中一般的にどうかは知らないんですけど、「アンデス・レッド」ってキライな人もいるみたいですよね。
 というのも、八百屋に行ったら、二人連れの買い物客の一人が「アンデス・レッドっておいしくないよね。北あかりの方が好き」って言ってるのを聞いたことがあって。

 ま、確かに「北あかり」は私も大好きなんですけど。
 でも、「アンデス・レッド」も、あれはあれで全然ウマイかなーって(笑)
 味噌汁に入れると、あれはホントウマイって思うんですけど。

 とはいえ、最近はシーズンじゃないのかなんなのか、全然見かけなくって。
 「アンデス・レッド食いてぇ~なぁ~」に恋焦がれる今日この頃です(笑)


 そういえば、ジャガイモ界にはその他にも「インカの目覚め」とか、そうそうたる面々がいるらしいですよね。
 なんでも、すごいウマイとかいうウワサで…。
 かといって、ジャガイモなんで毎日食うものなわけで(まぁドイツ人じゃないんで、実際毎日は食わないけど… ←ドイツの方に対する偏見だ!)。
 いくらウマくても、値段が普通のジャガイモの倍とかするんならいりませんけど(笑)

 私は大食いなんで。
 「おいしいものは、いろんな種類をいっぱい食べたい!」がモットーです(笑)


 追記:
 しっかし、今週は寒くて天気の悪い日が多かったですね(関東地方の話)。
 先週暖かかったせいか、八百屋に行ったら「野菜がずいぶん安くなったなー」って喜んでたんですけど。
 この調子じゃ来週は逆戻りですかねー(うーん…)。

 とはいえ。
 ツバメが、もう飛んでましたね(喜!)









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2013
03.31

ドラマ『ビブリオ…事件帖』と、剛力アヤメと、新しい『時をかける少女』(アニメじゃない方)と、もひとつ「アベノミクス」

Category: guchitter

 ドラマは、あまり見ない方でして。
 また、最近TVはどんな番組でも録画してから見るようにしてるんで、TVCMも見ないこともあって。
 そういえば、元々俳優とか歌手とかタレントって全然知らない方なんですけど。まぁそんなわけで最近はホント全然知らないんで、以下は全然見当ハズレもいいとこなのかもしれません。

 で、あの、ドラマ『ビブリオ…事件帖』が発端です。
 ついこの間終わっちゃったんですけど、実はあれ、結構気にいってたんです(笑)
 といっても、見たのは最後の4回だけなんですけどね。それまで、ドラマやってたの知らなかったもんで。
 実は、ちょっと前にコージーミステリ(っぽい)本をたまたま2冊続けて読みまして。こういうのも面白いよなーって某ネット通販サイトで検索してたら、やたら出てくるのが、つまり件の『ビブリオ…事件帖』だったと。

 いや、さすがに本そのものは知ってました。
 本屋に行けば、どこでも平積みになってますからね。
 とはいえ、私の世代だと、あの手の表紙は逆に目に入ってこないっていうか。
 「アンタは対象外ですよー!読んじゃダメですよー!あっ、さわってもダメですよー!」って、表紙に言われてるような気がしちゃって(笑)
 だから、興味の持ちようもなかったんですけど。
 某ネット通販サイトで、あんだけ「読め、読め、読め、読め…」って出てくると、さすがにどんなんだろ?って好奇心が湧いてくるわけです。

 そんなわけで、ついデキ心でクリックしちゃったら…。
 「一番参考になった」が多いっていう人のレビュー(のタイトル)を見た途端、好奇心は雲散霧消しました。
 そりゃもう、速攻でした。
 「うん。こりゃどう考えたって、オレは読んじゃいけない人だわ。」って(笑)
 と、そんなわけで一件落着だったわけですけど。
 しかし、コージーミステリを某ネット通販サイトで検索するのは続いているわけで。検索すれば、それが出てくるのは相変わらず。
 そんなわけで。
 まったく人間の好奇心ってヤツは、ホントどうしようもなくって。
 つい、今度はネットで感想を検索しちゃったわけですよ。
 そしたら、ドラマのサイトが目に入って。
 で、まぁ。やっとドラマ化されたことがわかったと(←長い)。


 ただ、最初に見た感想(「たんぽぽ娘」の回)は、あまりいいものではなかったですね。
 古本でウン万円もする、『たんぽぽ娘』という、いかにもな古本をテーマにストーリーを作ってるってことで、最近ありがちな「情報」が全面に出ちゃったお話かなーって感じで。
 でも、来週の録画予約したんですから。
 何か引っかかるものがあったんでしょうね。

 で、次の回。
 いや、ほとんど期待しないで見たんです。
 でも、見終わったら。あのコミュニケーションの不器用な母娘に、あのなんとかって本を絡めたところは結構よかったなーって。
 お互いがつい意地を張りたくなっちゃうとことか、それゆえの寂しさとか。それらが、素直にすーっと感じられるのがよかったように思いました。

 とはいえ。
 最後の2回の江戸川乱歩をテーマにした続きもののは、いまひとつでしたかね。
 いや、いまひとつっていうか。
 あのドラマっていうのは、やっぱり日々のなかにあるちょっとした出来事という「日常性」にこそ魅力があるんじゃないですかね。
 江戸川乱歩の回のようにテーマが「非日常」的になっちゃうと、主人公の女性がなんだか「金田一少年のなんとか」みたいな、アニメの天才少年探偵みたいな超ウルトラスーパーな存在になっちゃって。
 「うわぁ~、すんごぉ~い頭いい~!」てな感じで、途端に現実味がペ~ラペラぁになっちゃって。
 あとは、風でぴゅーってどっか飛んでっちゃったような……

 やっぱりあのドラマの魅力っていうのは、最終回の最後のシーンみたいな。
 店員の男性が不安を覚えつつ――主人公の女性はお母さんのあと追ってっちゃったんだろうな…――朝、店に出勤すると。
 「どうしたんですか?」って横から声をかけてきて、またいつも通りの「日常」が始まるみたいな、あの雰囲気にこそあるんじゃないですしょうかね。

 つまり、(古い例えで申し訳ないですけど)『水戸黄門』っていうのは、やっぱり格さんが印籠出して、悪いヤツ全員「へへー」ってなっちゃうところにこそ面白さがあるわけじゃないですか。
 あるいは、『仕事人』は、最後に(強い)悪人が、(特に強いってわけでない)仕事人に殺されるからこそ面白いわけですよね。
 映画なんかであるように、悪人の側が仕事人狩りとかしちゃったら、それは「お話」の設定違反、ルール無視なんだと思うんです。
 そう、『ハリー・ポッター』は魔法使いのお話ですから、それこそ何でも出来るし、何が出てきてもおかしくないわけですけど。
 でも、ゴジラみたいな巨大怪獣が出てきたり、またハリーたちがモビルスーツを操縦してそれと戦うなんてことは、ストーリーとして絶対ないわけじゃないですか。
 あの『ビブリア…事件帖』のエピソードで「非日常」を扱っちゃうのは、ある意味それに近いことなんじゃないかなーって。

 もっとも、わたしはあくまでドラマしか知らないんで。
 「本」からのファンからしたら、もしかしたらいろいろあるのかもしれませんね(そこはわかりません)。
 ただ、ドラマは再放送があったらぜひ録画したいと思いましたけど。でも、本の方はちょっと読もうって気にはならないですかねー。
 ドラマの方を先に接しちゃった私としては、逆にドラマのイメージと違うものに接したくないっていうか。
 また、私にとっての「本にもとめるもの」と、「TVドラマにもとめるもの」っていうのは明らかに違うっていうのもあるかと思います。

 しかし、「ビブリア」って。
 それを聞くたんび、「ビブリオ」(感染症の)をイメージしちゃって。
 「そんな名前の本屋、なんだか病気になりそうで入りたくないよなー」って思っちゃうのって、私だけなんでしょうかね(笑)
 いや、もちろんちゃんとした言葉なんでしょうけどね。
 でも、あまり一般的な言葉ではないような気がするし、また音感的にも日常の言葉から外れているような気がして…。
 店名にそんな名前、つけるものかなぁ…って。
 特に本を読みたくならないのは、もしかしたらその辺にも理由があるのかもしれません(笑)


 で、ここからが本題です(笑)
 その、ドラマ『ビブリア…事件帖』。なんでも、人気がなかったみたいで。
 原作とのイメージのギャップというのが、理由としては多いみたいですけど。でも、主人公を演じた剛力アヤメを叩いている人も多いみたいで、なんだかビックリしちゃいました。
 というのも、その剛力アヤメって…
 実は、ドラマを見ていて、結構ファンになっちゃいまして(爆)

 いや、さすがに、タレント音痴の私でも剛力アヤメの顔は知っていましたし。
 また、ネットを開くと検索ワードとして「剛力…」っていうのがやたらよく出てくるのは気がついていました。
 ただ、あの女性タレントが剛力アヤメっていう名前だと知ったのは最近だったような…。
 それこそ、顔と名前が一致したのは、もしかしたら正月のNHKの『八重の桜』の宣伝番組だったかもしれません。

 そんな私でも、剛力アヤメを知っていたのは、まぁショートカットなんで目を引くのもあるでしょうし。
 また、(多少贔屓目なのかもしれませんけど)最近の他の若い女の子タレントの顔と比べて、間違い探しが可能な顔っていうか(笑)
 ただ、『時をかける少女』に出た頃の原田知世に似ているよなーって思ったのは、ビブリア・ドラマを見ていた時(3回目に見た時だったか?)でした。

 実は、あらためて原田知世に似ているって思う前にも、ビブリア・ドラマに出ているあの剛力アヤメを見ていると、なんかこう懐かしいって気がするのはありました。
 なんだろうなーって、ずっと思っていたんですよね。
 で、原田知世に似てるって思った時、「あー、そういうことか」ってまぁ納得したわけですけど。
 そういえば、似てるって思った人は他にも結構いるみたいで、ネットで検索すると出てきますよね。
 でも…。あらためて見て(そういう時、録画っていうのは便利です)思ったのは、「え。似てるかな…!?」って。
 剛力アヤメって、(ビブリオ・ドラマのイメージだと)目が特徴的なんだと思うんですけど、いじってるのか何なのかまつ毛の印象が強くって。そういう意味じゃ「時をかける少女」の頃の原田知世(確か、まだ中学生だったなんじゃなかったっけ?)の素朴なイメージじゃないんですよね。
 ただ、どちらも、時々目が輪郭全部真っ黒に見えちゃうことがあって。
 ああいうとこは似てるのか…、なぁ…!?って(笑)

 で、まぁ結局。見れば見るほど、そんなには似てないんじゃないかのなぁ…って気がしてきたんですよね。
 それこそ、本人だか、それとも事務所だかが意識して似させているのかもしれないわけですしね。
 ただ、そうは思っても。見ていて(最終回ですね)、なーんか懐かしいような気持ちが湧いてくる。
 ホントなんだろうなぁーって、ずっと思ってたんです。

 で、ふと気がついたこと。
 剛力アヤメって。たぶん、笑った時の顔に、どこか80年代の女性タレントの印象があるんですよ。
 それは、口かもしれないし、目の中にちょっと物怖じする光があるからなのか――最近ありがちな妙に世慣れしてる、変に面の皮がやけに厚く感じる女の子タレントにはない(いや。実際の剛力アヤメの性格は知らないですよ)――わかりませんけど、なーんかそんなことを感じたんです。
 なんか、こんなこと書くとスゴイ大ファンみたいですけど。
 決してそんなことはなく。元々タレント顔って苦手なんで、まぁ小ファンくらいです(笑)

 で。以下は仮説ですけど(あ、その前も仮説か…)。
 てことで、仮説の上に成り立つ仮説…(笑)
 剛力アヤメがネットで叩かれてるのは、もしかしたらネットユーザーによくある特性である80年代アレルギーゆえなのではないか(笑)


 で、まぁ。以下も詳しいことは全く知りません。
 聞いたことだけで組み立てたことですけど、例の何年か前の映画の『時をかける少女』(アニメじゃないヤツ)。 いや、見たことないんですけど、あれはなんでも昔の『時をかける少女』の続編なんだそうで。
 昔の『時をかける少女』主人公である芳山和子(憶えてるもんだ!)の娘が主人公になっていて、その子が70年代にタイムトラベルするっていうお話らしいですよね。

 ま、それはそれで全然OKなんですけど(というか、今度見てみよ!)。
 ただ、行き先はなぜ70年代なのか?
 筒井康隆が書いた原作の60年代でなく、角川映画の80年代でもない、70年代にタイムトラベルするのか?(いや。原作の設定の年が60年代だったか、あるいは角川映画の設定が80年代だったかどうかは定かじゃないですよ)。
 つまり、それは。
 もし、行き先が60年代だったら、団塊アレルギーで観客から拒否され。
 80年代だったら、80年代アレルギーで観客から拒否される。
 ゆえに、現代ではそれらの年代と比べるとあまり固定的、かつ観念的にイメージの固定されてない70年代にタイムトラベルさせることにした……
……ってことなんじゃないかって(笑)

 そう考えると、確かに70年代って微妙に現在とイメージが重なるところがあるような。
 そう、景気がずっと悪いところとか、「個」よりは「集」のテイストがあるところとか…。
 とはいえ、現代がいくら景気が悪いとかいっても。あの頃…、70年代にはいうにおよばず、80年代と比べても、現代の方が遥かに豊かだよなーって思いますけどねぇ…。
 芸人さんのお笑い「ネタ」としての80年代や、TVのバラエティ番組の「ネタ」としての80年代っていうのは、ある意味(超マクロ的視点で)事実ではあるんですけど。
 80年代を実際に過ごした私からすると、芸人さんやTVに出てくる80年代は、「日本人はみんな眼鏡かけてて出っ歯で、首からカメラぶら下げてる…」あたりのイメージと二アリィイコールなような…。
 というか、そもそも10年間が同じ状況だったわけありませんもんね。

 
 で、最後の話が例のアベノミクスですよ。
 麻生さんあたりは、ちょこっと揶揄したりもしてるようですけど(笑)
 とはいえ、景気がよくなってくれるなら、それは大歓迎なわけで。
 ただ、それは…。
 2000年代の初めにあった「大企業という組織」だけは景気よかったけど。でも、働いている人たちからは、どんどんお金が無くなっていった『いざなみ景気』みたいなのではなく。
 80年代みたいに誰にもそれなりにお金が入ってきた、あの時代みたいに景気がよくなってくれるならという条件つきの大歓迎ですけどね。
 それこそ、2000年代の「いざなみ景気」みたいな好景気なら、いっそデフレのままの方が生活は楽ですから。
 我々庶民の肌感覚からすれば、「好景気なんてクソくらえ!」って思っちゃうわけですけど(笑)
 とはいえ、ここは「信じたい…」っていうのが本音でもありますよね。

 ということで、これから80年代のような好景気、あるいは60年代のような高度経済成長みたいな、「国民全体で実感出来る好景気」が、日本国第96代総理大臣である安倍晋三氏によって実現された時。
 もしかしたら、剛力アヤメがネットで叩かれることは、なくなるんじゃないかって…(笑)

 って、まぁ冗談はともかく。
 「世代間格差」なんて意味不明な言葉(気持ちはとってもわかるんです。わかるんですけど…)を、大真面目に語っているような世の中は、ホント一刻も早く終わりにしてほしいし、何より一刻も早く終わりにしなきゃいけないんですよね。
 このままいったら、ウン十年後。
 大多数の日本人は、中国や韓国、あるいはアセアン諸国、もしくはシベリアに出稼ぎに行かなきゃ飢え死にするしかないってことになりかねません。
 現代では「不況、不況」と言いながらも、それでも豊かな暮らしに誰もが忘れていますけど。でも、それに近い状況っていうのは100年もないくらいの昔に実際にあったわけですよね。
 それをなんとかここまでやってきて、やっと日本人が実現できた、少なくとも「豊か」と言うことが出来る暮らしを終わらせていいわけはありません。


 で、まぁ。
 いや、いくらタレントの有名税とはいえ剛力アヤメさんには、こんなこと書いてホント申し訳なかったですけど。
 でも、ビブリオ・ドラマを見ながら、よく思ってたんですけど。
 あの頬のラインは、なかなかキレイだよなーって(笑)
 一刻も早く、(大企業だけでなく)日本人全体が景気がいいってことを実感できる世になったら、あの頃のように真っ赤な口紅かなんかさして笑うとこ見たいかなーって。
 (いやもぉ。こんなこと書いたら、世の80年代アレルギーの方になに言われるか…笑)
 ホントご活躍を期待しています!(もちろん安倍さんも!!)











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2013
03.23

ぶっころり


 まぁやっぱりブログですから。
 グルメ的な記事もないと、らしくないかなーって思いまして。
 まぁそれを言ったら、「犬か猫の写真がなきゃダメじゃん!」ってことなんでしょうけどね。
 でも、どっちも飼ってないんで…。

 て、ことでまぁ。とりあえず犬猫写真は今後の課題として、とりあえずグルメでいってみようってことで。
 で、まず第一弾はブロッコリーの茎(芯?)

 今年の冬はやたら寒かったこともあって。
 寒かったといえば、グルメから話がはずれるようですけど。
 先シーズンの冬もそうだったんですけど、たぶん気圧配置的には完璧な冬型じゃない日が多かったんですよね。
 いや。今年はさすがに西高東低で等圧線が縦に何本も集まるっていう、典型的な冬型が多かったんですけど。でも、関東地方辺りまでくるとその型が長続きしないっていうか。
 それとも上空では南から風が入ってきてるのか、カラっと晴れる日が意外に少ないんですよねー。
 ただ、寒気はすごいのくるから、やたら寒かったんでしょうけどね。
 まぁいわゆる温暖化(異常気象?)ってことなんですかね。

 で、まぁ話は戻るわけですけど。
 冬に寒い日がやたら多かったんで。
 とにかく、今シーズンの冬は野菜が高かったんですよね。
 そういえば、また話がはずれますけど。
 野菜の高騰って、まぁ寒かったっていうのもあるんでしょうけど。
 今シーズンの冬は、年末年始を境にガラっと変わりましたよね。
 あれってもしかして、去年の秋があまりに暑かったことで野菜の値段が極端に安かったことで、生産側(農協?)が変な生産調整かけたってことはないんですかね?
 農業団体のTPP反対はわからなくはないんですけど(でも、FTAは何も言わないの?)、安定した価格で商品を供給するっていうのをちゃんとやってくれないなのなら、消費者は海外の農産物大歓迎ってなっちゃうと思うんですけどねぇ…。
 正直言わせてもらって。和牛なんて高くすぎちゃって、私にとっては「食べ物」のカテゴリーにすら入ってないですけど。牛肉といえば、オーストラリア産!

 とまぁまた話がズレましたけど。
 そう、冬寒くて野菜が高いんで、今年はよく中国産ブロッコリーを買ったんです。
 なんて言うと、例のPM2.5とか農薬とかあるから中国産は絶対ダメとか言う人もいるんでしょうけどねぇ…。

 で、まぁブロッコリーです。
 あのブロッコリーってヤツ。
 あの茎?芯?
 まぁ何でもいいんですけど、あれがスゴク好きなんです。
 上の花の部分(あれって花ですよね?)も、もちろん好きなんですけど。
 でも、あれって意外にメニューの応用が効かないっていうか、さっと蒸して、マヨネーズつけて食べるのが結局一番ウマイっていうかなのに対して(笑)
 あの茎って、何と合わせてもウマイって思うんですけど…。
 (オムレツなんかもう最高!)
 そんなもんで、最近はブロッコリー買う時って茎(芯?)が一番長いヤツ買うようにしてるような有様で(笑)

 で、ふと思ったんですけど。
 ブロッコリーのあの下ってどうなってるんだろう?って。
 はたまた、あの下も食ったらウマイんだろうか?って(葉っぱとか、さっと炒めたら結構ウマそうな…)。
 どなたかご存知の方がいらっしゃったら教えてください。



付けたし:
 ブロッコリーといえば、つい何年か前まではスーパーとかで買っても、もれなくキモチわるぅーい虫が付いていること多かったんですけど。
 ま、いない方が絶対いいんですけどね。
 でも、何年か前はあんなにいたのに、最近は全然いないってちょっと薄気味悪い気もしちゃって。

 まったく消費者ってぇーのは…。
 虫がついてりゃ気持ちワルイ。虫がついてなくても気持ちワルイで。
 ホント始末に負えませんね(笑)









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2013
03.23

56話目

Category: 怪談話
 それは、雨の降り続く灰色の雲が厚く広がった6月のある日。
 火曜日か、水曜日か、木曜日か、あるいは金曜日か…。
 とにかく、その日の前日、そしてその日の次の日に学校がある曜日だったことは間違いない。

 その日の朝、Aクンはいつもより遅い時間に学校に着いた。
 それは、雨のせいで集団登校のメンバーが集まるのが遅れたせい。
 まぁ集合時間が早目だったから、遅刻することはなかったのだが。

 いつもより遅い時間に着いた学校は、なんかどこか違う雰囲気。
 いつも学校に着く時間なら、学校にはほとんど誰もいないのに…。
 教室のある2階に向う階段に他のクラスの生徒が何人もいて、何やらヒソヒソ話している。
 なんだかそいつらの目が、Aクンにやけに刺さってくるような気がするのは気のせい?
 ちょっと心細くなって、同じクラスの友達がいないかと見上げた薄暗い階段の上には、灰色の空だけが写っている窓。


 教室に入った瞬間にわかった。
 それは、なにか昨日とは明らかに違う教室の空気。
 いつもより遅く来たから、クラスメートがたくさんいるせい?
 そんなわけはない。
 なら、朝から降り続いている雨のせい?
 そんなわけはない。
 なぜなら、昨日だって、その前だって同じような天気だったから。
 そもそも、小学2年生の子供が天気でコロコロ気分が変わるものではない。

 とにかく、荒涼?、殺伐?、刹那的?
 もちろん当時はそんな言葉なんて知らなかった。でも、昨日までの教室の空気とは異なる、どうしても好きになれない空気感があったのは確か。

 Aクンが自分の席まで来た時だった。
 少し離れた所で何人かで話していた仲のいいBクンが、Aクンの顔を見るなりパっと喜色を浮かべてこちらに駆け寄ってきた。
 「Aクン、Aクン、あのさ、ちょっとこの話聞いてくれよ。」
 笑って「なんだよー?」って言おうとしたAクン。
 しかし、いきなり横から誰かに肩を組まれ横に引っ張られた。

「うわっ!なんだよぉー、おどかすなよぉー。Cクンかー。」
「Aクンさ、いいからオレの話を聞いてくれよ。あのさ…。」
「Cクン、ずるいぞ。
 Aクンはオレが先に見つけたんだからな!」
 Aクンの後ろで、Cクンに文句を言っているBクン。
 Aクンは、なにがなんだかさっぱりわからない。
 でも、Bクンも、Cクンも、Aクンにとっては仲のよい大事な友達。
 なんだかよくはわからないけど、ケンカはしてほしくない。

「なんだよー、二人ともー。順番に話せばいいじゃんかー。」
 何気なくそう言ったAクン。
 この時、その順番に大きな意味があるなんて思うわけなかった。

「ほら!順番ならオレが最初だよな。」
 Cクンに顔をグイと突き出し、そう嬉しそうに言っているBクン。
 悔しそうなCクンの顔。上目遣いで睨むようにBクンを見ていたが、おもむろにプイって向こうに行ってしまって。
「なんだよ?Cクン。どうしたんだよ?Cクンも話聞かせてくれよ。」
 Cクンは、Aクンのその言葉には何も答えず、ただ教室の入口をジッと見ている。

「なぁAクンさ、オレの話を聞いてくれよ。
 階段の横のトイレあるだろ?
 あのトイレの女子トイレ側──。」

 それは以下のような話。
 今朝、朝一番で来た女子生徒(もちろんそれが誰かはわからない)が、学校に来てすぐトイレに入った。
 自分の教室にも、他の教室にも誰も来ていないような時間。当然トイレにだって誰もいるわけない。
 雨のせいで普段より薄暗い感じのトイレ。その女子生徒はちょっと怖い気持ちを抑えながら一番手前のトイレに入ろうとして、その時。
 隣のトイレから物音が聞こえたような気がして、何気なく開いている戸の隙間を覗いてみる。

 そこにいたのは…。
 まだ黒い羽がついているカラスを両手でつかんで、ガツガツ喰らいついている幼稚園児くらいの男の子。
 女子生徒に気がついたその男の子は、ウゥゥーっと歯をむき出し、その女子生徒を捕まえようと、今までカラスを貪り食べていたその手を伸ばす。
 慌てた女子生徒は、ドアを投げつけるように閉めて駆け出し、すんでのところでその不気味な男の子から逃げることができた。

「なんなんだよー?その話。本当の話なのかよ?」
 疑いの言葉を一応言ってみたものの、悲しいかなそこは小学2年生。その時点で、もうほとんど信じていた。

「本当だって。疑うなら階段のトイレ見てこいよ。
 女子側のトイレの右から2つ目。
 便器の中、今でもソイツが食べていたカラスの血で、真っ赤らしいぜ。」
「えぇっ!血ぃ?本当かよー…。
 それで、Bクンはそれを見たのかよ?」
「いやだよー。そんなの見たら怖くて夜トイレ行けなくなっちゃうだろ。
 でも、6組のDクンと、あとどっかのクラスの女子が見たって、誰かが言ってたなぁー。」

 Aクンは元々怖がりのくせして、いや怖がりだからこそそういう話を信じてしまう方だった。
「なんだか怖いなぁー。階段横のトイレもう行かれないじゃん。」
「でさ、Aクン。これから先が大事なんだぜ。
 これから先を聞かないとAクンはヤバイんだぜ。」
 すごく怖い話なのに、妙に嬉しそうな顔つきのBクン。Aクンはちょっと怪訝な思いでその顔を見つめている。

「なんだよ。ヤバイって?」
「Aクン、これから言うことをしっかり聞かないとヤバイんだぜ。
 いいかい?よく聞けよ。
 今の話をこれから24時間以内に5人に話さないと、Aクンは死んじゃうんだ。
 いいかい?24時間以内に5人だぜ。わかった?」

 言い終わるより早く、クルリとAクンに背を向けたBクン。
 そして、両手を上にあげ、まるでバンザイでもするようなポーズ。
「フー…。やったー!オレ、5人話した。これで大丈夫だ!」

「えっ!?なんだよそれ!おいっ!Bクン!」
 5人に話をして呪いを解いてしまってすっかり安心のBクンとは反対に、Aクンはといえば、まるで暗黒の淵に突き落とされたような気持ち。


 24時間以内に5人に話さないと死んじゃうって…、まっさかなぁー。
 でもぉ、本当だったらどうしよう…。
 本当のわけない……、よなぁー。5人に話さなければ死んじゃうなんて、本当のわけないよなー……。

 Bクンの話を信じ込んで、落ち込むAクン。
 もちろん、いくら小学2年生のAクンだって、100%信じたわけじゃなかったが。

 信じたわけじゃないけど、でももしかしたら本当かもしれなくて…、でもそんなこと嘘に決まってる。
じゃぁ誰にも話さない?
 でも、それは怖すぎる。だって、もし本当だったら…。
 しかし、ズルイなぁーBクンのヤツ…。
 自分さえ助かれば僕はどうなってもいいって言うのかよー。
 クッソー!よし、もうBクンとは絶交だ!

 そう思ったAクン。しかしその一瞬後には、今登校してきたばかりのEクンに話しかけていた。
「いいかい?
 この話を24時間以内に5人の人に話さないと、Eクンは死んじゃうんだぜ。」

 やっと1人。あと4人…。
 とにかく、誰でもいいから5人に話しちゃえば安心できるんだから…。
 そうだよ、あと誰か4人、あと誰か4人、あと誰か4人…
 えーっと、誰かいないか……

「あっ、ねーねー、Fさん。あのさ…。」
 たまたま目についたFさんに、これで2人目と話しかけるAクン。
 しかしそのFさん、Aクンに話しかけられた途端両手で耳をふさいで、
「あー!もうAクンまで。
 その話聞いた、聞いた。もーっ!話さないでよーっ!」
 そう言って逃げるように自分の席に走っていく。


 気がつけば、教室のあちこちで全く同じ光景が…。
 Cクンの前で耳をふさいでいるのはGクン。
 Hさんの前で耳をふさいで、それでも足りないのかワーワー叫んで、話している言葉が聞こえないようにしているのはIさん。
 あっちでも、こっちでも…。
 そうしてる間にも、後ろから
「ねーねー、Aクンさ、今朝どっかのクラスの女子がさ…。」
「ワーッ!ワーッ!もう聞いた。聞いた。ダメ!もう絶対聞かない!」


 結局、Aクンが話せたのはEクンたった1人。
 帰りに他のクラスの誰かに話せるさって思っていた目論見も甘かった。
 話そうとすると耳をふさぐ。クラスで見たあの光景の繰り返し。
 最後の頼みの綱だったのに……。


 帰りの足取りは重かった。
 いつもなら近所のおばさんに「お帰り」って言われるの、「こんにちは」って挨拶するのが照れくさくてイヤでイヤで仕方ないのに、今日は少し期待していた。
 でも、昨日からずっと降り続いている雨じゃ…。
 そんな日に誰も歩いてなんかいやしない。

 あの話を聞いたのは、確か8時半より前だった。今は何時だろう?
 3時半くらい?だとすると……。
 指を折って残り時間を数えるAクン。
 あと17時間くらいか…。


 家に帰ると、お母さんのいつもの明るく優しい「お帰り」って言う声。
 あと17時間で4人なんて話出来やしないのに…、4人に話が出来なきゃ、それが残り3人だろうと2人だろうと、1人だって意味がないのに、Aクンはお母さんにあの話をしないではいられない。
 Aクンにとって、誰よりも大切なはずのお母さんに……。

「ねぇねぇ、お母さん聞いて。今朝学校でね……。」
「……でね、この話を24時間以内に5人の人に話さないと
 24時間後死んじゃうんだって…。」
 ふぅー…。あと3人だ。あとお父さんに話して、でも残り2人か…。
 あ、そうだ!お祖母ちゃんちに電話したらどうだろう…。

 お母さんに話した後、そんなことを考えているAクン。
「なんなのぉーA?その話ぃー。
 気持ち悪いのだけいっちょ前なクセして馬っ鹿馬鹿しい話ねぇー。
 たぶん、あんたがいつも見ているような変なテレビの影響ね。
 お父さんに言って、テレビ見る時間減らしてもらわないとダメね…。
 あっ、そうそうA、今日の夕飯、あんたの好きなカレーよ。
 だからおやつ食べるのほどほどにしなさいよ。わかった?
 もー!わかったらすぐ返事しなさいって、いつも言ってるでしょ。
 さて、夕飯の支度までひと仕事と…。」

 そう言って、また仕事をしはじめたお母さん。
 そんなお母さんを見て、不思議でしょうがないAクン。
 お母さんは、この話を聞いたのに怖くないんだろうか…?

「ねぇお母さん。」
「えぇ?なによー。」
「お母さんは、今の話、怖くないの?」
「なによ?今の話って?」
「なんだよー。今話したじゃん。
 今朝学校で、女子がトイレでカラスを食べている子供を見たって話だよー。」
「ああー、その気持ち悪い話?
 だって、そんなことあるわけないでしょ。
 本当に死んじゃうんなら、あんたの学校の生徒、ほとんど死んじゃうじゃない。
 そもそもなんで死ぬのよ?
 その男の子が殺しに来るの?
 5人話せた子と話せなかった子の数、面倒くさくて計算する気にもならないけど。
 その男の子は、いったい何人殺せばいいのよ?
 だいたい、幼稚園児っていったら隣りのJちゃんよ。
 あんた、いつもJちゃんのこと、チビ!チビ!ってイジメてんじゃない。
 Jちゃんみたいな小さい子が、どうやったらあんたみたいに図体のデカイ子を殺せるのよ?
 それに、どうやったら5人に話したか話さないかってわかるのよ?
 あとは…。あぁもうっ!
 そんな馬鹿馬鹿しいこといつまでも言ってんじゃないわよ。
 あんただって、もう小学2年生なんでしょ?
 いつまでも幼稚園じゃないんだから──。
 あと、さっさと宿題と予習復習やっちゃいなさいよ。
 ちゃんと勉強終わらせないなら、今日はテレビ見せないわよ。
 わかった?」
「そんなこと言ったって、その子は幽霊かもしれないじゃないかー!」
「あのねー、幽霊は夜出るの。
 朝は寝床でグーグーグーって、あんたがいつも見てる鬼太郎の歌にもあるでしょ。
 まったくもうー。お母さんだって忙しいんだから、いいかげんにしなさいよね。」

 いつもみたく、お母さんは忙しい、忙しいって言うクセしてホントによくしゃべるなんて考えられなかった。
 とにかくAクンの頭にあったのは、あと3人に話さないとってことだけ…。


 そんなAクンが、24時間以内に5人に話さないと死んじゃうって話を、自分が世界で一番大事なお母さんとお父さんに話したってことの意味を理解したのは、眠れずに布団の中で悶々としていた時。

 もしこの話が本当で、お母さんとお父さんが死んじゃったらどうしよう…。
 お母さんとお父さんが死んじゃったら、それは僕のせいだ。
 なんで、僕はお母さんとお父さんにあの話を言っちゃたんだろう?
 たとえ僕が生きていたとしても、お母さんやお父さんが死んじゃったら、なんの意味もないのに…。
 なんで、話しちゃったんだろう…。なんで…。なんで……。
 あー神様、僕は死んでも、お母さんとお父さんは死なないようにしてください。お願いです。

 後悔の悔しさと、お母さんとお父さんが死んじゃったら…という悲しさと怖さで涙が止まらない。
 あー、なんで…。なんで……。
 なんで…。なんで……。


「Aっ!早く起きなさい!遅刻するわよ!」
 気がついた時は朝だった。
 涙で腫れぼったくなった目を洗って、お母さんが朝ごはん代わりにって握ってくれたおにぎりをパクっと食べて集団登校の集合場所に向う。

 誰も昨日の話なんてしていない。
 いつも通り、TVのヒーロー物の番組の話、野球の話…。
 女子の話している内容はわからないけど、それはいつものこと。

 教室だっていつも通り。
 昨日のいつもと違う変な空気感なんて、どこにもなかった。
 気がつけば先生が来て1時間目が始まり、昨日Aクンがあの話を聞いた時間から24時間はとうに過ぎていた。
 当たり前だけど、5人に話せなかったAクン達も、5人に話せたBクン達も、誰もがみんないつも通り授業を受けて、そして休み時間には目いっぱい遊んだ。
 誰かが死ぬなんてことはなかったし、絶交もなかった。
 その日家に帰って、お母さんもお父さんもいつも通りだったのは言うまでもない。



 怪談とはいえないお話なのかもしれません。
 でも、当時小学2年生だったAクンにとって、それはものすごく怖い体験だったんだそうです。
 しかし、大人になった今のAクンにとって、この思い出というのは、たんなる笑い話でしかありません。
 そう。同僚とか友人とかで都市伝説が話題になった時に「あのくらいの歳の頃って、本当にバカだったよなぁー。」って大笑いしながら話すような思い出話……。
 つまり、そんな風に子供が怖いと思える話、大人が怖いと思える話というのは微妙に異なるものなのでしょう。

 大人は、Aクンのこの体験を罪のない笑い話として、あるいはありがちでつまらない都市伝説に付随したつまらない話として読むのでしょう。
 実は、Aクンからこの話を聞いた時、私自身も大笑いしながら聞いたクチです。
 ただ、ふと思ったのです。私達大人は、当時小学校2年生だったAクンのことを、どれだけ笑えるのかって。

 それは怪談や超常現象をめぐる話に限りません。
 54話目の冒頭でも書いたように、TVの似非科学情報番組や、何十年も前に定められた経済指標みたいなものといった世の中の常識や基準に、私達は毎日毎日どれだけ踊らされているのか?
 もっとも、踊らされているってことをわかった上で、それを「消費」しているだけ(自分でそれをコントロールして楽しむだけ)であるなら、それはそれで全然OKだともいえるわけですが…。

 とはいえ、そう自分ではわかっているつもりで、自分の意志でやっていると思っていることが、いつしか他人のいいように操られているっていうが「現代」という世の中であったりもしますよね。

 だから、今日もTVや新聞、インターネットは情報をたれ流して、人々は「ニュースや新聞、ネットで言ってるから…」って、なんとなーく信じてその情報を摂取する。
 いや。あらためて問われれば「そんな情報なんて本気では信じてないよ」って、誰もが言うんですよ。
 そう、誰も彼も例外なく…

 でも、そう思ってても心の中ではなんとなーく信じ込んじゃってる。
 そう。大事なのは、その「なんとなーく」ってこと。

 なによりの証拠に、ふと気がつけば、誰もが同じことを、同じ時に思って、同じタイミングで行動していて…。
 それらの一連の流れを見て、「よし、よし。」ってほくそ笑んでいる人達がいる……

「ああ、それって、なんとかっていう芸人がよく言ってる
 フリーメーソンのことだろ?」
って、あなたは笑って言うのかもしれません。
 いえいえ。そんなちょっとコワそうだけど、でも楽しいお話じゃなくって…。

 あなたは、いつまでソレを「都市伝説」だって思い続けるつもりですか?




56話目終わり。フっ!
                    ―――─ 第56話目「24時間以内に5人に話さないと…」  
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2013
03.10

55話目

Category: 怪談話

 口裂け女は全国区ですから、確かに「都市伝説」って言葉が似合う気がします。
 でも、世の中にはそんな全国区の「伝説」でなく、ローカルなエリアでのみ流通している「伝説」というのも相当数ありますよね。
 そんなローカルエリアだけで流通している「伝説」だと都市伝説なんて言うとちょっとオーバーな気が…。
 なら、「町伝説」とでも言えばいいのでしょうか?

 今からお話しするのは、友人のRさんが子供の頃住んでいたある町の、さらにその中のごくごく狭いエリアのみで、かつて語れていた「町伝説」にまつわるお話です。


 その町には、八の字状に開けた住宅地があったんだそうです。
 小学校で、扇状地って習ったと思いますけど、まさにそんな感じの地形。東西と北側に低い丘がせまっていて…。
 もちろん現在は川はありませんでしたが、大雨が降ったりするとちょうど住宅地の真ん中辺りで水が出ることがよくあったとかで、たぶん昔はその辺りに小さな川が流れていたんじゃないかといいます。

 南側に開けていたといいますから、住宅地としては最適だったのでしょう。近くに駅ができた頃から、辺りはたちまち真新しい家が建ち並ぶようになって。
 新興住宅地ですから、中を通る道はといえば碁盤の目。
 ただ、元々が南に開けた八の字状の土地ですから、北の方に向かう道は、必然的に八の字の頭の向かう斜めの道に突き当たるか、八の字の頭の突き当たりにぶつかります。

 南からくる道が全て集まったその突き当りは、50メートルほどの長さの石垣沿いの道となっていて、その石垣の上には寺とそれに敷設された墓地があったんだそうです。
 ただ、寺と墓地といっても古いものではなく、どちらも最近の物。
 寺の建物は鉄筋コンクリート製だったし、また墓地も墓地というよりはむしろ霊園と言った方が適当な感じ。
 さらに、寺と墓地の下にある石垣にしても、コンクリ製でしたからもう全然不気味な感じなんてなかったらしいです。

 そんな不気味さなんてさらさらない、その寺の下の石垣沿いの道。
 そこに、妙な噂がたつようになったのは、もうずいぶん前のことだったといいます。

 寺から住宅地のほぼ真ん中を南に真っ直ぐしばらく行った所に、一軒のパン屋があって…。
 パン屋といっても自家製パンの店ですから、ベーカリーといった方が適当なのかもしれません。
 そのパン屋の主人が亡くなったのは、その噂が立ち始める2、3年前のことだったんだとか…。

 その主人、もうかなりの高齢だったらしいのですが、生前は「パン屋のおっちゃん」という名で住宅地の人達、とりわけ子供達に大変親しまれていたんだそうです。
 いつもニコニコ愛想ふりまいてて、時々パンをおまけしてくれたり。
 亡くなった時は、小学校の子供達は「パン屋のおっちゃん、死んじゃったんだってよー。」って学校で噂していたくらいだと言いますから、相当親しまれていたのでしょう。

 で、「パン屋のおっちゃん」は、住宅地の奥の八の字の頭の所にある寺の墓地に埋葬された…。

 ということになっているのですが、もしかしたらそのこと自体もう「町伝説」の中身なのかもしれません。
 なぜなら、「パン屋のおっちゃん」が、その住宅地の一番奥にある寺の墓地に眠っていないと、その「町伝説」は成立しないからです。

 最初にソレに出くわしたのは、中学受験の勉強でノイローゼになっていた小学生の男の子だといいます。
 いや、そうじゃなくてお米屋さんの小学生の娘だという話や、大手チェーン店のパン屋さんの子供だという話もあります。

 お米屋の子供だとか、大手チェーンのパン屋の子供だとか、パン屋のおっちゃんの家にとって、微妙にライバル店になっている家の子供であるところが面白いですよね。

 また、最初の中学受験でノイローゼになった小学生の男の子というのは、もちろん実在の人物なのだそうですが。でも、彼自身がもう「町伝説」のようになっていた人物らしく、パン屋で「木綿豆腐二丁ください。」と言ったとか言わなかったとか…。
 実は彼、その後某有名私立中学に見事合格するくらい頭のいい子だったらしいのですが、そういう頭がいいことへのやっかみみたいなものが彼を「町伝説」の登場人物にしているのかもしれません。

 とまぁ、結局最初が誰だったのか正しくはわからないのですが、とにかくその住宅街のはずれにあった小学校の生徒の誰か。
 とりあえずそれをPクンとしますが、そのPクンがある夏の午後遅く、住宅街の奥にあるお寺の下の石垣に沿った道を、1人で歩いていた時のこと……。


 きぃ~、きぃ~、きぃ~、きぃ~
 ふいに後ろから聞こえる変な音。
「え!なに?」
 って、思わず立ち止まって振り返るPクン。
 振り返ってみても、何もない。
 わずかにカーブを描いたお寺の石垣が、ずーっと連なっているのが見えるばかり。
 傾きかけ黄色味を増した太陽の光の照り返しが眩しい。
 向こうの影になった所はお寺の石段か…。
 そして、石垣の上の墓地から降りそそいでくる蝉時雨。
 お寺の反対側は、住宅がまばらに建っているのだがなんの音もなく、ただただシーンとしている。

 首を傾げつつ、また歩き出すPクン。
 するとまた、
 きぃ~、きぃ~、きぃ~、きぃ~

 それは、道の右の方から聞こえてきたかと思うと、左の方から聞こえてきたり…。
 無意識に走りだしていたPクンの足。
 足なら、結構自信があった。

 きぃ~、きぃ~、きぃ~、きぃ~
 ふいに大きくなるその音。
 走りながら、後ろを恐る恐る振り返るPクン。

「待ぁぁ~てぇぇ~っ!」
 その濃いグリーンの古ぼけた自転車ならよく憶えている。
 死んだパン屋のおっちゃんが、乗っていた自転車だ。
 ちょっとよたよたした感じで自転車に乗っていたパン屋のおっちゃんに、みんなでよく手を振ったものだった。

 でも、パン屋のおっちゃんは、死んじゃったはず。
 パン屋のおっちゃんのわけないじゃんって、もう一度振り返るPクン。

 きぃ~、きぃ~、きぃ~、きぃ~
「待ぁぁ~てぇぇ~っ!」
 それは、忘れもしないパン屋のおっちゃんの顔。
 でも、死んだはずのパン屋のおっちゃんの顔、なんだか変に歪んでて…。
 その恐ろしさに、声なんてこれっぽっちも出てきやしない。
 思いっきりワーって叫んだつもりなんだけど、それはPクンの胸の中で轟いているだけ。
 Pクン、アスファルト蹴る力を最大限に……。

 でも、あの自転車をこぐ音はPクンに執拗に纏わりついてくる。
 きぃ~、きぃ~、きぃ~、きぃ~
 って、音とスピードがぜんぜん合ってないじゃん!
 アスファルトの路面がいきなり迫ってきたのは、そう思った瞬間。
 Pクン、顔からズズーって転んでいた。

 そのすぐ横を通り過ぎていく、きぃ~、きぃ~って音。
 慌てて顔をあげたPクンの目に写ったのは、自転車に乗ったパン屋のおっちゃんの後姿。
 遠ざかっていくきぃ~、きぃ~っていう自転車の音。

 そのPクン、体のあちこちがピリピリズキズキやたら痛いって気がついたのは、そのすぐ後のこと。
 でも、あのきぃ~、きぃ~っていう音はもうどこにもない。
 そのかわり、わんさと聞こえている蝉時雨。
 それは、まるで転んで擦り傷だらけのPクンを囃しているようで……



 その妙な噂に出てくるモノは、なぜみんなから親しまれていた「パン屋のおっちゃん」だったのでしょう。
 親しまれていて誰もが知っている人物だったからこそともいえるわけですが、でもどうしてそんなまるで妖怪みたいな姿形で「町伝説」として蘇ってしまったのか?
 もちろん、元々は単純な誰かのウソ話だったり、何人かでふざけて言っていた事にすぎないのでしょう。
 でも、その単純な事がぱぁーって広まってしまう伝播のメカニズムがスッゴク不思議です。


 そう思ったのは、このお話を教えてくれたRさんも同じだったようで。
 Rさんがこの住宅街に引っ越してきたのは、この「町伝説」が一度廃れ、2度目の流行の時だったそうです。
 実は、2度目の流行の時は、「パン屋のおっちゃん」の乗り物が、なぜか自転車からミニバイク(原チャリ)に変わっていたんだとか…。

 Rさん、その後大学で「口コミマーケティング」を教わって、ふと実験してみたくなったんだそうです。
 つまり、「パン屋のおっちゃん」の町伝説を、意図的にリバイバルさせ
ることは可能か?

 友人と、お話を多少時代に合うようにアレンジして、友人の小学生の弟がその友達と遊んでいる時に話してやったり、近所の喫茶店でわざと声高にその話をしてみたり…。

 でも、全く流行らなかったそうで、Rさん、ぽつりとひと言。
「流行らそうとしても流行らないところが、
 ああいうものの面白いところなんだろうなぁー。」




55話目終わり。フっ!
                     ―――─ 第55話目「町伝説」 メルマガ配信日:10.4.3
                                             *無断転載禁止



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