2012
11.23

47話目-3

Category: 怪談話

*47話目-3は続き物です。よろしかったら47話目-1からご覧になってください

 あいかわらず、ちょっとそっくり返ったような感じでよたよたフラフラと歩いているアイツ。
 しかしこの寒い中、セーターだけでおまけに片っぽ裸足で、なんで平気でいられるのか……

 道の向こうには国道の街灯。
 時間のせいか、さっきより行き交うクルマが増えている様子。
 そんな光景をバックに、アイツのシルエットが黒くクッキリと。
「やっぱ国道出たよ。で…
 あ、左に曲がるのか…。」
「国道出ちゃったんじゃ、もう追いかけられないな…。
 しょうがねぇなぁー。帰るとしようぜ。」
 あくびをしながらそう言っているFクン。
 しかし、今度はEクンが、「クルマ置いて、ちょっとあとつけてみようぜ」と言いながら国道の手前までアクセルをぐっと踏む。

 クルマを停め、サイドブレーキを引いたEクンにFクンは、
「マジかよ。寒いぜー。」
「じゃぁオマエ、ここで待ってるか?オレだけ見てくるからさ。」
「なんなんだよ。どうしたんだよオマエ?」
 怪訝な顔でEクンを目を覗き込んでいるFクン。
「わかんねぇ…。
 わかんねぇんだけど、なんか気にかかるんだよ。
 だって変だろ?じゃぁオマエここにいてくれよ。オレ、見てくるからさ。」
 そう言って、クルマのドアを開けて外に出たEクン。
 外に出てふと見れば、いつの間にかFクンもクルマの外に出ていて。
「いやさ…。実はオレも妙に気になるんだよな…。」
 その言葉にうなずくEクン。
 そして2人は駆け出した。


 国道に突き当たったところを左に曲がるEクンとFクン。
 見れば2、30メートル先にある歩道橋を登っているアイツ。
 あいかわらずのちょっとそっくり返ったような感じ。よたよたフラフラと、一段一段登って行く後姿。
「クルマ置いてきたの正解だったな。」
 そう言うFクンに、Eクンは歩道橋の方を見たままうなずいて。
「国道の向こう側なら、ますます駅に行く必要ないじゃんよ。
 駅の入り口の交差点のとこで降りて横断歩道渡った方が全然近いじゃん。」

 まさかすぐに歩道橋を登るわけにもいかず、国道こちら側で歩道橋を向こう側に渡っているアイツのシルエットを見つめているEクンとFクン。
 アイツはといえば歩道橋を渡りきったところ。次はこっち向いて階段を降りるはず。


しかし…
「えっ…!?」
「き、消えた…!?」
 歩道橋を渡りきる所までは、確かにずっと目で追っていた。
 しかし、渡りきって階段を降りるところでアイツの姿がフっと見えなくなって──

「この歩道橋、向こう側に階段なかったよな?
 こっち側だけだよな?」
 慌てた口調でこちらを見るFクンにうなずくEクン。
「ちょっと行ってみようぜ。」
 そう言って歩道橋を駈け登っていく2人。
 一段抜かしで階段を駆け上がって、一気に歩道橋を向こう側に。
 やっぱり階段は一方にしかなくって…
 もちろん下を見ても例のアイツの姿などどこにも見あたらない。
「あっちか?」


 Eクン、そう言って階段と反対側を見ようとした瞬間思い出す。
 そっち側のちょっと先にあるのは……、
 そう、大きな霊園。
 あらためて見るまでもなく、いまだ明けない冬空の下、ボツボツと四角いデコボコが延々広がっていて……

「うっそだろーっ!」
 首から背中にかけて、急になにやらゾワゾワっとくる感蝕。
 気がつけば、顔を見合わせていたEクンとFクン。
 真冬の夜明け前。
 4車線が通る国道の歩道橋の上。
 寒くないわけがないのに寒さなんてすっかり忘れてて。
 でも、ゾワゾワ粟立つ感じは、すでに背中からじわりじわりと全身に広がりはじめていた。


 クルマに戻ってヒーターを全開にしても、まだそれはおさまらない。
 それもそのはず。アイツが、今自分達の座るシートの後ろに座っていた時から、まだ1時間も過ぎてない。
「あ、あのさ…。
 か、帰る前にさ、駅の傍のファミレスで、なんか暖、暖かい物食べてかねーか?」
「オ、オマエぇー!たまにはいいこと言うじゃん。
 そ、それはいい考えだぜ…。」
 2人ともアイツのことをひと言も口に出せなくて…
 このまま真っ直ぐ家に帰るのだけはどうしても嫌な気がして、もと来た道を逆に駅の方に向かったEクンとFクン。

 駅のロータリーでアイツを降ろして、その後Fクンが外で煙草を吸っていた場所の近くの24時間営業のファミリーレストラン。
 こんな時間だというのに、そこそこお客が入っている。
 明るく暖かい店内。
 いつもだとこの眠い時間に耳にキンキンくる、店員の「いらしゃいませ!」という声が、今日に限っては妙にホッとさせてくれる。

 腹に暖かい食べ物が入ると、あのゾクゾク感はやっと薄らぎ、二人は落ち着いてきた。
 でも、相変らず意識して話題から避けているEクンとFクンは、どうも会話が続かない。

「コーヒーのお代わりいかかがですかー!」
 ウェイトレスの声に我に返ったEクン。
「あ、お願いします。」
 Fクンは、ただテーブルのカップをウェイトレスの方にずらすだけ。
 外はやっと薄明るくなってきた様子。
 下の道には、駅に向かって歩いている人もちらほら。
 誰もが厚手のオーバーコートにマフラーをして。それでも背中を丸め気味に歩いていて。
 外は寒いんだろうなぁーって見た窓の下。
 道行く人はみんな駅に向かっているのに、逆方向に歩いているヤツが1人…

 それは、さっきとまったく同じだった。
 ちょっとそっくり返ったような感じでよたよたフラフラ。
 この寒さの中、相変らずクツは片っぽだけ……



 Cさん、その後甥のEクンとこの件について一度話をしたことがあるんだそうです。
 Cさんは、なにより例のアイツの顔とか着ていたものをEクンに聞いてみたかったらしいです。
 とはいうものの、Cさんの自身の記憶となると、アイツの顔立ちなんてもうどっかに吹っ飛んじゃっていて。
 Eクンに話を聞いても「うーん…」って。
 そうだったような気もするし、全然違う気もする。

 でも、ただひとつ…。
「うん、アイツ見た時さ。
 まず一番最初思ったのは、なんだか昔のトレンディドラマにでも
 出てきそうな格好したヤツだなぁーって思ったんだよなぁー。」
 って聞けば、Cさんにも僅かに残っている、あのどこにでもいそうだと思った服と髪形の記憶。
 しかし、幽霊だかなんだかわからないが、いったいアイツって何をしてるのか?毎日毎日延々同じことを繰り返してるのか?

「なぁEクン。
 アイツって、じゃぁ毎日そうやってヒッチハイクしてるってことなのか?
 夏の暑い時もセーター着て…。
 おーい、ホントかよぉー。
 ちょっと、ありえなくねぇーかぁー…。」
 Cさんは、自分自身と甥の体験したことながら、なおそれでも信じられないというしかない。

 意外に冷静だったのはEクンだった。
「いやぁーそれはないんじゃないですかー。
 だって、Z駅からあの霊園の辺りってウチの近所って言っていいような所ですよ。
 子供の頃からあの辺いますけど、あんなヤツ見たことないし、
 そんなウワサも聞いたことないですもん。
 Cさんだってそうでしょ?
 アイツを乗せたあの国道の横断歩道って、Cさんちの近くじゃないですか。
 でも、その時1回だけでしょ?」

 実はCさん、その時の甥の言うことを聞いてて、なるほどってちょっと感心した反面、Eのヤツ、しばらく話さない間になんか理屈っぽくなって妙にこまっしゃくれた感じになったなぁーなんて思ったらしいです。

「実は…。あれからその時一緒にいたFともずいぶん話したんだけど、
 アレは幽霊とかお化けとかそういうもんとは、
 違うんじゃないかって思うんですよねぇ…。
 10分かそこらだけど、同じクルマの中にいれば、
 呼吸とか、その場の空気感とか、
 こういろいろ感じるものがあるじゃないですか?
 Cさんの時だってそうじゃなかったですか?」
「うーん…。どうだろ?
 オレの場合は、もうずいぶん昔のことだからなぁー。」
 Cさん、そうは言ったものの、確かにそれはそうかもしれないなぁーって思ったといいます。
 だからこそ、たんなる酔っ払いのヒッチハイクって忘れ去ってしまったんだろうって。

 Eクンは、さらに続けたそうです。
「そういろいろ考えてみると、
 はたして、ああいうのを幽霊って言うのかなぁー?って。
 だって、いくら幽霊だからって理屈に合わなさすぎません?
 もちろん、じゃぁなんだ?って言われてもわからないですよ。
 ただ……。
 ただ、そんな風に理屈で考え抜いちゃわないと、
 ちょっとやってらんないって気がするんですよね……」




47話目終わり。フっ!
                   ――――─ 第47話目「理屈」 メルマガ配信日:10.2.21
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2012
11.18

平治の乱?

Category: guchitter
 かの有名な『竜馬がゆく』って本の中の、薩長同盟が成すか成さぬかって場面。
 西郷がドタキャンで流れた馬関での会合の後。桂小五郎等長州藩の面々がいきりたつ中、坂本竜馬は武器の購入やらなにやらで色々仕切りなおして。
 そして、いよいよ京都は薩摩藩邸での会合。
 でも、薩摩も長州も一向に薩長同盟について口火を切ろうとしない。
 結局。会議は、肝心の薩長同盟については薩も長も誰一語ろうとしないまま終了。

 薩摩藩邸から宿(だったか?)に戻ってきた桂小五郎のもとに、薩長同盟の首尾を聞きにきたのは、ここまでのお膳立てをした(と、小説上ではされている)坂本竜馬。
 「ご馳走ばかり食わされて、薩摩は薩長同盟の話は一切しなかった」と言った桂小五郎に、坂本竜馬は思わず絶句し、そして言う。
 「所詮キミらは長州人、薩摩人であって、日本人ではないのか!」と。
 
 先週の衆院解散のニュースを見ていて、ふと浮かんだのがその場面。
 所詮、この人たちっていうのは自民党人、民主党人であって、日本人ではないってことなんだなぁ…って。


 ここ何年か。
 社民党の(あの)福島さん言っていることが、時々きわめてまっとうなことを言っているような気がしてしまう時があるように。衆院解散の日のコメントも、やっぱりそうだった。
「解散をめぐる、狐と狸の化かし合いと、脅し合いという党首討論であって。
 自民党と民主党で勝手に解散の時期と条件と、選挙制度のあり方を決めるな」

 いやまぁ、解散の時期を決めるのは確かに内閣総理大臣のある意味勝手なわけで、そこで臆面もなく「決めるな」って言っちゃえるっていうのは、まぁさすが(土井さんから面々と受け継がれている伝統?)っていうのはともかく。
 とはいえ。3年前に国民が民主党を選んだことで、民主党が政権をとったっていうのも事実なわけで。解散はいくら内閣総理大臣の専権だからって、任期がまだ残っている中簡単に解散をしてしまうのは、あまりに「民意」ってもんを無視しすぎていない?
 
 いや。そりゃぁ解散することで良くなるんならいいんだけど。
 解散したからって、その結果自民党が勝ったって民主党が勝ったって、国民には何ひとつ変わることはないし、メリットもないっていうのは事実なわけで(ただただ、街がうるさいだけ)。
 それどころか、また諸外国から「またまた変わっちゃったよ日本のリーダー。やーい!やーい!日本人のばぁーか!」って、バカにされまくりっていうのがあるだろうし。
 現に、今日(11/15)から訪日予定だったインドのシン首相は、来るのを延期したとか(いやはや。インド人もビックリどころか、ほとほと呆れ果てちゃったってとこか)。
 政治空白や、また例によって政権が変わったことで様々な問題の責任やら何やらがうやむやになるってこともあるだろうし。
 解散のメリットはゼロ。デメリットしかないなら、別に任期まで民主党でも別にいいじゃんって思うんだけど(少なくとも今の自民党なら、野田さんの方が真面目なだけマシじゃない?)。

 結局。自民党も民主党も第三局の勢力とやらが拡大してきて、票が食われるのが恐ろしくて。なるべく早い内に選挙しちゃおってことでしょ。
 そんな党だの政治家だのの都合で選挙なんて、馬鹿馬鹿しいかぎり。
 選挙運動なんていったって、どーせ国会議員も県会議員も市会議員も同じことしか言わないんだし。
 解散で喜んでるのなんて、それこそお隣の大統領が竹島に行った時ですら、首相会見で「解散」の質問してたマスコミだけじゃん。
(うわぁーい。やっとネタが出来たー!ってさ)

 いやもぉ国民みんな一致団結して。
 選挙拒否!選挙無視!っていうのやればいいと思うんだけどなぁ。
(海外のマスコミから「日本で前代未聞のことが起きた!」とかバカにされちゃって。いやもぉシーシェパードもどこぞの隣国も大喜びだろーね)

 いやまぁここだけの話。
 たぶん誰もが自民党が勝つんだろうなって思っている選挙で、みんななで民主党に投票して。結果、民主党が勝っちゃった時の自民党の方々の顔って見たいよなーって思う気もするし(民主党をいきなり離党した人たちの顔も見てみたーい!でも、新たに民主党から立候補しようなんて奇特な人いるのかな?)。
 反面、国民全員が選挙拒否/選挙無視をして、海外中のマスコミが日本に大挙して押し寄せている光景も見て見たい気もするなぁ…。
 もしくは、イタリアみたくみんなして犬に投票するとか…(日本だったら、ひこにゃんに投票するっていうのもいいかも!)。

 てなことを書くと、「不真面目な」とか「そういう人がいるから日本はいつまでたってもダメなんだ」みたいなこと言う人もいるんだとは思うけど。
 でも、そうは言ってもねぇ…。
 民主党はもとより、自民党だろうが、(攘夷おじちゃんの)第三極だろうが、何が政権とったところで、国民にはデメリットだけで何のメリットもないっていうのも事実だと思うんだけどなぁ…。
 攘夷おじちゃんも、今んとこは自民党の完全否定言ってたりして威勢はいいんだけど。
 でも、あの人って都知事時代に何か一つでも成したの?知事そのものも含めて、結局全部中途仕事だったような…!?
 まぁ気概だけはあると思うし。少なくとも、百才あって一誠無しの人ではないという点は買うんだけど、所詮は「攘」の人なんだよなぁ…。
(あの人に語らせると、ホントに「夷」として語っちゃうから、もぉ怖くって…)

 一人が選挙に行かないだけなら、たんなる不真面目な棄権だけど。
 でも、国民の大多数が選挙を拒否or無視するなら、それは国民として真面目な行為、つまり「民意」になるんだと思うけどな。
 たぶん言えるのは。
 誰を選ばれようが、どこが政権につこうが日本も日本人も変われないんだろうってこと。
 でも、日本人(有権者)全員100%が選挙を拒否or無視するか。でなければ、日本人(有権者)全員100%が投票して、さらにそれらを継続していけば、日本も日本人もいい方向に変わっていくんだと思う。
 国が、国会議員が選挙の投票率が低くても特に気にしないのは。
 毎回選挙に行く何十%の人たちなら、票が読めるからなんじゃないだろうか。
 どんな政治をしたとしても。いざ選挙になっても、その毎回選挙に行く何十%の票なら読めるから、いい加減な政治でもいいって思ってるんだと思う。
 常に日本人の有権者(ほぼ)全員が投票するようになったら(たとえ誰に/どこに投票しようと)。政治家は票が読めなくなるから、必然的に普段から真剣にやらざるをえなくなるはず。
と、思うんだけど。



 で、まぁ。そういえば、例の『平清盛』。
 平治の乱で、なんだか不思議と野田さんに似ていた藤原信頼は負けちゃうわけだけど(そういえば、あのドラマって、何であそこまで藤原信頼を貶めた描き方したんだろう?意図的だったんだろうか?)。
 つまり、今度の選挙というのは平治の乱で。
 平治の乱の後に権力を握った平家が、おごる平家は久しからずと滅ぼされて、その後の日本と日本人の礎となる武家政権が始まるように。
 つまりは、来月の選挙後政権をとった政党が滅んで、その後に新たに日本を託せる何かが出てくるってことなのかも!って(笑)


2012.11.24追記

 しっかしまぁ。
 1ヶ月前だかそこらの自民党総裁選で安倍さんが返り咲いたときは、なんかちょっと期待しちゃったんだけど。
 安倍さんとか、石破さんとか、菅さんとか、人民党の中でも比較的まっとうな人が前面に出てきたのかなぁって。
 でも、国防軍だの、建設国債を日銀に引き受けさせる発言とか聞くかぎり、期待どころか、なんだかもう最悪のさらにその向こうな人だったのかなぁーって。
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121121/k10013671831000.html

 国債を日銀に引き受けさせる発言をひとつとってみても、批判が出た途端
“私の発言が正確に伝えられていない。私は、日銀がいわゆる『買いオペレーション』により市場から建設国債を買うと言ったのであって、『日銀が、政府から直接買い受ける』とは言っていない”って。
 “正確に伝えられてない”って、正確に伝わるように話すのが政治に携わる人の仕事なんしゃないんですかね。
 これじゃ、結局「言った」「言わない」レベルですよね。
 というか、お金を刷れる日銀が国債をホントにお金買っていいの?って気がしちゃうんだけど…
 ジンバブエみたくハイパーインフレになっちゃって、それこそリンゴ一個の値段が朝は10億円で、夕方には100億円になっちゃうとか、そんなことが日本でも起きちゃうんじゃないのー???

 自衛隊を国防軍という名称にするって、名前を変えることにどんなメリットがあるの?としか思えないし。
(書類の印刷やら、服とかいろいろ変えることで業者が儲かって、景気がよくなるってことなんだろうか???まぁねぇ。金は天下の回り物っていうからなぁ…笑)
 安倍さん、いっそちょび髭でもはやせばいいのに!って(結構、似合いそう)

 なーんてこと書いてると。
 いつの間にか、憲兵隊とか出来ていて。ブログ検閲とかされて、引っ張られちゃいそうなんで。
 安倍さんバンザーイ!自民党バンザーイ!
 今度の選挙では、絶対自民党と自民党の候補に投票しまーす!
って書いとこーっと!!

 

 デフレの脱却は、もちろん日銀にいろいろ頑張ってもらわなきゃっていうのはあるんだろうけど。
 それよりなにより、根本は、今の企業経営者の単年度ごとの収支を社員の給与と雇用で帳尻合わせるだけの経営でなく。企業本来の活動による利益で収支を合わして、利益は社員に還元するというという経営に変えていかないかぎり絶対無理だと思う。
 デフレが続いているのは、企業が雇用と給与を減らした結果、内需が減って。内需が減った結果、企業の利益が少なくなって、そのためまたサラリーマン経営者の業績の為に、給与と雇用削減で単年度の収支を合わせて。結果、さらに内需が冷え込むの延々悪循環だと思う。
 それって、誰だって(それこそ、今の経営者ですら)わかってることなんじゃないだろうか。

 終身雇用と年功序列を事実上廃止して成果主義を導入してから、日本の景気ってよくなったことがあったのか?日本企業の製品のシェアが上がったとこがあったのか?(まぁシェアが上がった商品もあるけど。でも総じて言えばシェアは下がってると思う)
 それを考えれば、日本って国がバブル崩壊後沈み続ける一方の根本の原因がわかってくるのでは?

 実力主義・能力主義がいいって人もいるんだろうけど。
 そういう人は、起業すればいいわけで。
 大半は、雇用された安定した生活の中でこそ実力を発揮できる人なんだと思う。
 先週も、動機の不明な信金立てこもり事件なんてあったけど。
 日本もこのまま格差が広がって希望が持てない層が増えていけば、70年代のイタリアとかアメリカみたいな、ちょっとでもお金を持ってる人は普通に街を歩けない社会になっていくような気がする。
 


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2012
11.17

47話目-2

Category: 怪談話

*47話目-2は続き物です。よろしかったら47話目-1からご覧になってください

 ところが…
 そんな頭の奥の奥のそのまた奥のどこかにしまい忘れてしまったような学生時代の記憶がまざまざと蘇ったのは、去年のこと。
 それはCさんが、春の彼岸で実家に行って、たまたま来ていた叔父さんと話をしていた時だったといいます。


 なんでも伯父さんの息子のEクン。伯父さんによれば、去年クルマの免許をとったとかで、夜になると友達と家のクルマを持ち出しちゃ、あっちこっちフラフラしているんだとか。
 「やること同じなんだねー。」って思わず笑い出しちゃったCさん。
 伯父さんも「ホントだなぁー。」って笑っていんだけど、ふと真顔になって。

「いやさ、それでさ、ついこの間だよ。
 朝起きたらさ、居間に電気が煌々とついててさ。
 なんとEの野郎、友達と2人で酒飲んでやがんのさ。
 太陽とっくに昇って明るいってのにさ。
 さすがに怒鳴りつけたんだよ。」
「へぇー。あのEクンがねー。」
「朝っぱらからさ、真っ赤な顔しやがってさ。
 そんで言った話ってぇーのがさ……」


 そのEクンが語った話っていうのを、叔父さんは話しだしたらしいんですけど、Cさん、聞いているうちにだんだん「!?」って思ってきたらしいんです。
 というのも、なぁーんだかどこかで聞いたことあるような話だなぁーって。
 Cさん、やっとそれに気がついたのは、叔父さんの話の途中だったらしいです。


「……………………。
 でな、その夜中にクルマに乗っけたっていうその変なヤツ、
 “どうもありがとうございました。”って、ちょっと間の抜けたような声で礼を言って
 ドアの開けて出てったらしいんだけどな。
 そのEの友達の話だとすごく酒臭かったらしいって──」
「ちょっ!叔父さん、ちょっと待った。
 なぁーんだ。叔父さんそれ、たぶんEクンの作り話だよ。
 あ、いや、作り話じゃなくって…。
 いやー、オレ、その話、Eクンに話した記憶ないんだけどなぁー…。
 なによりオレ自身がすっかり忘れてたし…。
 でも、Eクンが言ったとこ見ると、話したんだろうなぁー。」
「何言ってんだよ、C。」
 叔父さん、話を途中で折られたが不満だったのか、ちょっとばかし機嫌が悪い。

「いや、それさ、オレの大学時代の話だよ。
 夜中にあの国道のとこで変なヤツ拾って、Z駅まで乗せてやったって。
 うん、まるっきり同じだよ。
 運転してたオレは、ソイツが酔っ払ってるって気がつかなくて、
 助手席の友だちだけ気がついたってとこまで同じだし…。
 で、あれでしょ?
 ソイツ、友だちが言うには、クツを片っぽ履いてなくて。
 おまけに、ズボンが破けてたんでしょ?」

 Cさんのその言葉に、今度は叔父さんがビックリ。
「えぇっ!それ、元はCの話なのか?
 なーんだ。アイツ、朝になっても飲んでたから、
 そんな話して誤魔化しやがったのか!?」
 叔父さん、そう言って首を傾げたんだけど。
「いやー…!?
 でも、なんかそれもちょっと変だなぁ…。」
「うーん。確かに全然意味ないですよねー…。
 でも、その話は間違いなくオレの話ですよ。
 オレ自身、すっかり忘れてたけど…。
 しっかしEクン。よくそんなこと憶えてたなぁー。」
と、すっかり懐かしがっているCさんとは対照的に、叔父さんはなにやら納得いかない表情。
 しきりと首を捻っていて…
 
「そうか……。
 で、Cはどう思うんだ?ソイツのこと…。」
「えぇっ。ソイツのこと?」
「うん。」
「思うって…。何を?
 たんに終電に乗り遅れた酔っ払いじゃないの?」
「違うって。後をつけたんだろ?」
「えっ、なに言ってるの?叔父さん。
 後つけるって、ソイツの後ってこと?」
 Cさんがそう言うと、叔父さんはいきなり目を見開いて驚愕したような表情。口を半開きにして咽喉から変な音を出している。

「ちょっと、叔父さん。どうしたの?大丈夫?」
 叔父さんがなにか咽喉につまらしたのかと思ったCさん。
 慌てて背中擦ろうと立ち上がりかけて――
「お、おい…。そしたら、ソイツって、ソイツって…。
 いったいなんなんだ?
 ずうーっとそうしてるってことなのか?」
「…?」
「違うぞ、C。EはCの話をしたんじゃねーよ。
 やっぱり自分でソレを見たんだ…。」
「いや、だから──」
「Eとその友達は、ソイツの後をつけたっていうんだよ。
 ソイツが降りた後、クルマを走らしたら──。
 ほら、俺んとこのマンションって、
 Z駅から線路沿いに登り方面にちょっと行って、右に曲がると近道だろ。
 だからクルマをそのように走らせたらしいんだ。
 ところが走らせてすぐ友達の方が、ずっと酒臭いの我慢してたんで、
 気分悪くなっちまったらしくってさ。
 ちょっと外の空気吸いたいって言うんでクルマ停めたっていうんだよ。
 でな、……。」


 商業施設が建ち並ぶZ駅の周りだが、そうはいってもそこは地方都市。
 駅から200メートルも離れると、辺りは住宅街。
 あと30分もすれば一番電車に乗る人も歩いていたりするのかもしれないが、今はどこを見ても人っ子一人いない。
 その、黒にはわずかに足りない群青に染まって静まりかえった住宅街。

 そんな中、1人クルマの外に出て、線路の方を見て煙草を吸っているEクンの友人のFクン。
 Eクンはといえば、酒臭さとかは特に感じなかったんだけど。
 でも、Fクンがあんまり言うもんだから、この寒いのに前も後ろも窓を全開にして空気の入れ替え。
 で、やはり運転席で煙草を吸っていて。
 車内でかすかに鳴っているカーステのポップス……

と、いきなり車内に入ってきたFクン。
「おい、E!窓閉めろ。
 さっきのヤツが来るぞ。面白いから後つけてみようぜ。」
 見れば、バックミラーに暗くうつっているさっきのアイツ。

「なんだアイツ、まだ酔ってんのかなぁ…。」
 ちょっとそっくり返ったような、まるでさっきの後ろに座っていた姿勢そのままのその彼。よたよたと、フラフラこっちに歩いてくる。
「おい。また乗せてくれとか言ってきたら、オレ嫌だぜー。
 もういいじゃん、あんなヤツ。
 どこ帰ろうと知ったこっちゃねーよ。もう帰ろうぜ。」
「大丈夫だって。
 いざとなったらクルマ出しちゃえば──。
 わっ!やべっ!」
 助手席から後ろを見ていたFクンが、いきなり顔を下に向ける。
「なんだよ?どうしたんだよ。」
 変なヤツだなぁって見たEクンに、Fクンは尖ったヒソヒソ声。
「横、横…。今、アイツ、横歩いてる…。」
「えぇっ!?」

 慌てて見てみれば、フロントガラスの右端によたよたフラフラ歩く後姿。
 それは、間違いなくさっきのアイツ。
 横を通り過ぎたのをいいことによくよく見てみれば…。
 確かにFクンがさっき言ってたように、ズボンがあちこち破けていて。
 その足元は、ホントに左足にクツを履いてない。

「ゲっ!ホントにクツ片っぽ履いてねーよ。」
 驚いているEクンの肩に寄りかかるようにして見ていたFクンは、Eクンの顔をのぞきこむように見上げて。
「だろー。」

「なぁ。アイツ、酔っ払ってるのはいいんだけど、どこで飲んでたんだ?
 アイツ、乗せた時、田んぼの方から歩いてきたよな?
 あっちに店なんてないぜ。それどころか家だってないぜ。
 いったいこんな時間までどこで飲んでたっていうんだ?」
 Eクン、そう言ってFクンの顔を見たんだけれど。
 しかしFクン。なんだかとり憑かれでもしちゃったかのように前方を歩くアイツにじっと目を合わせたまま。
「うーん…。そういやそうだよなぁー…。
 そうっ、ヒッチハイクしようって向こうに渡ったってことか?」
「そんなわけないだろ。
 だって、それじゃZ駅とは逆方向じゃん。」
「あ、そうか…。おっ!右に曲がるぞ。
 おいっ、クルマ出せ!」

 Fクンの言葉につられたように、思わずクルマをそっと出しちゃったEクン。
 この速度で後をつけている分には、アイツが後ろを振り向きでもしない限り気づかれることはない。

 道を右に入ったクルマのフロントガラス越しに、今度は左に曲がるアイツの後姿が見える。
「また曲がった…」
 わずかにアクセルを踏んで速度を速めるEクン。
 クルマが左に曲がると、そこは今の道よりやや幅の広い道が屋並の中を真っ直ぐ突き抜けていて。
 点々と連なっている、うすっ暗い街灯の下を歩いているアイツの後姿。その歩き方はあいかわらず。

「案外さ、オマエんとこのマンションに住んでたりして…。
 エレベーターでバッタリ遭って、このあいだはどうもなんてな。」
「やめろよー。変なこと言うなよ…。
 ゲッ。でも、確かにオレんちの方に向かってなくもないな。」
「おっ!今度は右に曲がるぜ。
 よかったな。オマエとこのマンションとは違うらしいぜ。」
「えぇっ、右?
 右って、右に曲がってちょっと行ったらもう国道だぜ。
 なら、駅に行く必要なかったじゃん。
 駅の入り口の所で降ろしてくれって言えばいいじゃん。」
「酔っ払ってて、そこまで頭まわんなかったんじゃねーの。」

 Fクンは笑いながらそう言うのだが、今度はEクンの方が「いったいアイツは何なんだ?」って興味が湧いてきて……




 ――── 本日これまで!
                 47話目-2〈了〉その3に続きます/メルマガ配信日:10.2.20
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2012
11.10

47話目-1

Category: 怪談話

 それは、Cさんが大学4年の冬のこと。

 クルマの免許をとると、友人と夜中にクルマをフラフラ走らせるっていうのは誰でも経験のあることと思いますが。
 大学3年の時に免許をとったCさんも、ご他聞に洩れず週に1、2回位の割合で、夜中になると友人とあてどもなくふらふらとクルマを走らせてたらしいです。


 その夜は、いつものごとくA山まで行ってクネクネした山道を走っての帰り道。もう家のすぐそばまで来ていて、あと2、300mも走ったところにある交差点を左に曲がれば自宅のある住宅街ってあたり。
 そんなとこだっていうのに、クルマはその交差点の1つ手前の信号にひっかかって…

 その夜は、珍しく夜中に走るトラック達がほとんどいなかったとかで、上り下り計4車線の国道はほとんどクルマに出会わなかったといいます。
 その信号でも、停まっていたのはCさんのクルマだけだったそうです。


 真冬の4時かそこらの時間……
 一日で一番寒い時間帯。動くものなんて、信号の明滅くらいなもん。
 助手席の窓の向こうこそ住宅街の街灯の明かりが点々と連なっているものの、対向車線の向こう側は田んぼが広がるばかりの場所。
 はるかかなたにポツンポツンと光がみえる以外は黒く深く沈んでいる。
 カーステからは軽快なポップスが流れているのに、なんだかやけに遠くから聴こえてくるような。
 そんなキーンと静まり返った真冬の深夜の国道。


「なんだアイツ…」
 隣に座るDさんがぼそっとつぶやいて。
 その声に助手席に目をやったCさん。
 それに気がついたのか、Dさんはあごで右の方を指し示す。
 見れば、横断歩道を歩いているヤツが1人。
 よたよた…。フラフラ…。
 たっぷり4車線分ある広い横断歩道を、対向車線の方からのったらのったらと歩いてくる。

「寒くねーのかな…?」
 暗くてよくわからないものの、この寒空に上着を着てないようなシルエット。
 ところがその変なヤツ、対向車線の真ん中くらいまではよたよたフラフラ歩いてたのに、ふいにペタペタって感じの歩き方になって。
「なんだよ、アイツ。こっち来るぜ。」
 その変なヤツ、横断歩道を真っ直ぐ渡るというには進む方向がやけに斜め。
 どう考えてもCさんのクルマに向かって来る様子。

 そして…。
 Cさんの乗るクルマの右側1メートルくらいまで来たと思ったら、屈むような姿勢でクルマの中を覗き込むようにして何か言っている。
 何かあったのかと、慌てて窓を降ろしたCさん。
「どうしたんです?何かあったんですか?」
 見れば、よくいる感じな20代前半の男。
 流行っぽい髪型に、これまた流行っぽいセーター。
 上着は、この寒いのにやっぱり着てなくて。
 その彼、苦笑いでもするような表情で
「すみませんが、Z駅まで乗せてってもらえませんか?」


 Cさんによると、その彼の言い方。なんか絶妙な呼吸みたいなものがあったそうです。
 その時Cさんがいた場所からZ駅までは、クルマなら10分ちょっとくらい。Cさん達の住む家はすぐそこですから、明らかに寄り道になるのですが、なんか「まぁいいか」って思っちゃったんだそうです。
 いや。別に親切心がわいたとか、この寒空にって同情したとか、そんなことはまったくなくって。
 ただただ「ま、いいか」って思って、乗せることにしたらしいんです。


「こっちの後ろは散らかってるからさ、向こうまわってくれる?」
 Cさん、そう言ってその彼を助手席の後ろの席に座らせ、そしてクルマを走らせてすぐ、ふと思って。
「Z駅の北口んとこでいいよね。」
 と、やや強い口調で念を押して。
 というのも南口だと、今いる国道からはぐるっと回り込まなければならないため。
 Cさん、さすがにそれは面倒だなぁっと思った。
 すると。
「はい。それで…。」
 後ろから聞こえた、そのどこかポカーンとしたような声。


 国道をZ駅に向っているCさんのクルマ。
 バックミラーにうつるその彼は、後ろの席でなんだかそっくり返るような姿勢で座っている。
 両手をシートにつけるように座っているのか、両側にわずかに広げるような感じで。顔は前を見てるのか?天井を見てるのか?
 なんだかちょっと虚脱したような感じにも見えて、「まぁやっと帰る手段が見つかってホッとしたんだろ」なんて思いながらクルマを運転しているCさん。


 Z駅までの10分ちょっとくらい、クルマの中は誰もなにひとつしゃべらなかったといいます。
 なんだか話題をみつけるのが面倒くさい気がして。
 かといって、隣のDさんにだけ話すというのも…。
 もっとも、それは助手席のDさんも同じだったようで、顔を窓の外に向けたままずっと黙っていたそうです。
 とはいえ、そんなことを思っていたらもうZ駅への入り口だったとかで。
 国道を左折して100メートルほども走れば、そこがZ駅北口のロータリー……

「ほい。着いたぜ。」
 クルマを停めてCさんがそう言うと、後ろの彼はちょっとウトウトしてたのか?わずかな間があって、またあのポカーンとしたような声が聞こえた。
「どうもありがとうございました。」

 後ろの彼は、それだけ言うとドアを開け外に出て。すぐに、ドアの閉まるバタンっていう音。
 Cさん、なんだかやけにあっさりだなって、ちらりと振り返った後ろの窓から、その彼の腰とその上辺りが見えた。


 Cさんは、すぐクルマを出した。
 そんなCさんに、今までずっと黙っていたDさんが、まるで溜っていたものを吐き出すような感じで一気にまくしたてる。
「オっマエ、よくあんなの乗せたなぁー。勘弁しろよー。
 すっげー酒臭ぇーの!
 参ったよ、もうー…。
 おまけに片っぽクツ履いてねーし、ズボン破けてるし…。
 いったいなんなんだアイツ!?」
「うっそ!マジ?えー、全然わかんなかった。」
「オマエさ、あんなの乗っけて、後ろでゲロ吐かれでもしたら災難なんてもんじゃないぜー。」
「ゲっ!それはマジやばい。」


 Cさんがその時運転していたのは親のクルマ。そんなことになったらドヤされて、使用禁止にされかねません。
 CさんはDさんの言うのを聞いて、例の彼を乗せた事あらためて後悔したらしいんですが、まぁそうは言っても終わったこと。
 何事もなかったことだし、親切には違いないしって思って、Cさん、何日か後にはきれいサッパリ忘れてしまったんだそうです。



 ところが…
 そんな頭の奥の奥のそのまた奥のどこかにしまい忘れてしまったような学生時代の記憶がまざまざと蘇ったのは、去年のことだったといいます。




 ――── 本日これまで!(その2に続きます)
                         47話目-その1〈了〉メルマガ配信日:10.2.19
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2012
11.10

未来、希望、一つ、成功…

Category: guchitter
 
 今週は、皆さんもご存知のようにアメリカ大統領選挙がありました。
 (まぁニュース的には、中国の第18回党大会も開かれてたわけですけど。でも、中国「人」びいきを私ですら、最近は中国政府の面々を見てるとイライラしてくるんで、そっちの話は無視します)。

 で、アメリカ大統領選挙ですけど。
 まぁオバマさんが再選って結果で終ってみて。
 ロムニーさんのお金持ち臭には、ちょっと辟易っていうのがあったんで。オバマさん再選でよかったのかなーって。

 って、まぁ日本人の私が言っても何だかなぁーなんでしょうけどね。
 ただ、今回のアメリカ大統領選挙っていうのは、いつになく考えさせられる大統領選挙だったかなーって気がするんですよね。
 選挙前から史上まれにみる接戦と騒がれてたわけですけど、蓋を開けてみても、選挙人獲得数はともかく得票数ではほんとに僅差だったようで。
 そのことはニュースやその中での解説でもしきりと「4年前、融和を訴えたけれど、でも4年間で分断はかえって広まった」みたいなことが言われていていました。
 その分断というのは、片や、誰でも医療を受けられるように医療保険制度改革をしたり、中流層の復権を唱えるオバマさんを支持する層。
 片や、まず金持ち優遇することで経済を活性化させ、結果として全体の底上げをと謳うロムニーさんを支持する層と。
 いや、日本人の庶民の感覚だと、医療保険制度の確立を謳った時点でどう考えたってオバマさんだろー!って感じなんですけど。でも、最優先事項はあくまで国の経済の建て直しであって、ましてや医療保険制度なんていうものは国の仕事ではないと考える層が半数存在するっていうのが、つまりアメリカってものなんなんだなぁーって。

 とはいえ。ニュース等でBRICSや他の新興国を紹介する時に、「消費をする中流層が育ってきて、発展途上国から新興国となった」と必ず説明されることを見ても。中流層が元気に消費をするっていうのは、その国の経済の活性と安定化にはかかせないわけですよね。
 でも。その大統領選挙で国民の意見が二分したアメリカも、そして私たちの国である日本でも。現在は中流層をどんどん取り崩して、ごく一部の富裕層に日々の生活がやっとの層という二分化がものすごい勢いで進んでいます。
 いや、それどころか。現在というのは、ネットやケータイ、ソーシャルゲーム業界等による貧困者からでも月々確実にお金を徴収出来る仕組みが確立していて。
 なんだかそれって自由主義どころか、中世の封建体制における農奴制と同じなんじゃないかって気がしてしまうわけですけど。

 ただ…。そんな状況になっても、アメリカ人の半数(?)は、それでも医療保険制度を否定し、市場原理と自由競争選ぶものなんですねぇ…。
 つまり。今回のアメリカ大統領選挙で考えさせられたってことは、それこそがアメリカのダイナミズムであり、アメリカンドリームの源と考えるべきなのか?
 それとも、アメリカが伝統的に抱えるおかしな部分と考えるべきなのか?と。

 と、まぁそんなことを、やけに考えてしまったのは。
 やはりそれは、去年の震災とさらにその後あった台風・豪雨や竜巻、さらには隣国との諸問題といった災害や懸案事項のことを考えてしまうゆえなんでしょうね。
 震災等災害対策とその後のケアって点だけを考えても、もはや日本って国は貧乏な国では許されないわけで。いや、それどころか、現在以上にお金持ちの国にならなきゃならないんだと思うんです。
 そのことを考えた時。はたして、オバマさんを支持した人たちのような考え方がよいのか?
 それとも、ロムニーさんを支持した人たちのような考え方がよいのか?と。

 ただ、いずれにしても言えるのは。
 現在の日本には(日本人には)、あのアメリカの大統領選挙のような国の指導者(企業経営者も含めて)に対しての熱狂や歓声っていうのはないってことですかねぇ…。
 オバマさんが選挙に勝った後に演説した中にあった、「未来」や「希望」。
 「我々は一つ」、「成功」等の言葉を言える政治家や行政に携わる人たちって、もしくは企業経営者って、現在の日本にどれだけいるんでしょう。
 もしくは、投票するのに寒い中1時間半以上並んで「やらなくてはいけないことですから」って答えられる人は、現在の日本に何割くらいいるんでしょう。
 もっとも。
 それは、たんにアメリカ大統領選挙というその日の一断面なのかもしれませんけど。

 選挙に勝利したオバマさんの演説(と、なによりその目)には、確かに感じるものがあったわけですけど。
 反面、負けを認めたロムニーさんの演説も、なかなか印象深かったですよね。
 「今のアメリカには、もはや対立している余裕はない。」
 
 今回のアメリカ大統領選挙は、(党選出の選挙も含め)中傷合戦が激しかったということですけど。
 もしかしたら、その中傷合戦というのは、ある意味二分された国民同士の中傷をオバマさんとロムニーさんが代理でさせられていた面もあるのかもしれないなーって。

 ところで。
 ロムニーさんのその発言を聞いた時にまず思い出したのは、そういえば総裁に返り咲いた安倍さんはじめ、石破さん等現執行部の方々にはほんと失望させられたなーってことですかね。
 大学の認可の例の一件をめぐる発言なんかみても、もはや「ああ言えば上裕」レベルですものねぇ…。

 なんていうのかな?
 戦前の御前会議じゃないですけど。日本で政権に携わる者は、月に一度天皇陛下の面前で現状を説明し、さらに直接質疑応答を受けるみたいな仕組みがあってもいいんじゃないのかなーって。
 もしくは裁判員制度じゃないですけど、月一度持ち回りで選ばる国民の代表団と天皇陛下の面前で現状説明と質疑応答みたいな仕組みが必要なんじゃないでしょうか。
 現在の日本っていうのは。政治や行政に携わる人たち、さらには企業の経営者・経営陣っていうのが、あまりに自分の立場ってものに無責任無自覚であるような気がしてしょうがないんですよね。
 まぁそれは。私たち国民一人一人の責任ってことでもあるのかもしれないですけど……



2012.11.14追記

その1
 なんだか巷では解散総選挙ありきみたくなっちゃっているけど。
 確かにかねてから税制改革後には、国民に選挙で信を問うということだったから、それはそれでいいことなんだろうけど、なんかどーも釈然としない。
 
 つまり、任期っていうのは来年の秋(でしたっけ?)までなわけで、そこで信を問うということにしたって特に問題はないんではないような気がするのと。
 あとは、とにかくやることなすこと反対反対で。相手を貶して貶めれば後はどうなってもOK!みたいな自民党に引きずりまわされたその結果って気がするからなんだろう。
 自民党っていうのは、総裁選する前もそうだったけど。新しい総裁になってからも、結局は言ってることもやってることも全然かわらない気がする。
 それこそ、まるでどこかの隣国か、どこかの国の旧社会党みたい。
 もひとつ言えば、「解散」に目の色変えてばかりのマスコミは、まるでブログネタ探しにあくせくしてるブロガーみたい。

 総選挙やったって、この調子なら民主党大敗(消滅?)で、自民党返り咲いて終りってことになるんだろうなって誰だって予想がつくわけで。
 なんかちょっと前までなんとなく希望だった橋元さんが国政に関わるには、どう考えたってあと十年くらいは勉強してもらわないと難しいろうし。おまけに、いい歳こいて尊皇攘夷志士みたいなのと連携とかなっちゃてるし。

 結局、今選挙やって自民党がまた政権とったからって、私たち国民の生活が今の民主党と何も変わらないのは絶対確実なわけで。
 それをふまえれば、他の国から日本は1年ごとに首相が変わるって言われないためにも、来年の秋まで野田さんにやっててもらった方が、まだいいんじゃないのかなって気がしてしまうんだけど(これは、あえて言いますけど。だって自民党が政権とったからって、首相が1年以上続く保証はないわけでしょ?)。

 正直言って。それが正しいかどうかはわからないけれど。
 巷の解散騒ぎっていうのは、民主党で消費税上げられたから、あとは自民党に戻そうみたいな官僚のシナリオに通りって気がしてしょうがない。
 与謝野さんがまた自民党に復党するとかいう話を聞いてると、つくづくそう思う。
 

その2
 なんでも、お相撲さんの行司の最高位に「立行司」といて、今場所は1年ぶりに2人揃ったんだそうで。
 その「立行司」は、短刀を腰に差して土俵に上がるらしいんですけど、それは軍配を差違えたら責任をとって切腹するためなんだとかで。
 そういう仕組みって、現代に使えないんでしょうかね。
 政治に関わる方々、行政に関わる方々、さらには民間でもある程度社会的影響力がある方々。
 それらの方々っていうのは天皇陛下より短刀を授けられて。普段から帯刀するようにして、何か不祥事を起こしたら切腹をいいつかる(もちろん、普段はそれなりの特権も授けなきゃダメなんだろうけど)。
 武士っていうのは、腰に刀を持っていていざとなったらいつでも死ねるって覚悟と救いがあったからこそ、どんな人でもそれなりに事をなせたんじゃないだろうか。


 言い方が悪いのは百も承知だけど。
 国民がより良く暮らせるために、天皇陛下に働いていただくような仕組みっていうのは出来ないんでしょうかね。
 今の日本人の誰もが礼賛する明治維新っていうのは、そういうことだと思うんだけど…
 




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2012
11.01

『スターウォーズ』ネタで一発


 たぶん、みんなブログネタにしてることとは思うんですけれど、私も『スターウォーズ』ネタで一発。

 いやー、私は歓迎の方です(笑)
 『スターウォーズ』、結構ファンなんで。エピソード7~9、うん、すっごく見たいです。
 なんていうか、『スターウォーズ』って、不思議なくらいワクワク感がある。あれがいいんですよねー。
 とかなんとかいって、実際に見ちゃうと意外に「ガッカリ…」だったりもするんだけど。まぁそれは、最初の『スターウォーズ』(いわゆるエピソード4ってヤツ)から続く伝統というか、お決まりなわけで、まぁその辺りも含めたのが『スターウォーズ』の楽しさというところなんでしょう(笑)

 なにより『スターウォーズ』って、ストーリーそのものは特に際立った面白さや展開の意外性への期待があるわけではないですしね。
 でも、そのくせ『スターウォーズ』って言われるとワクワク感があるのは、あのお馴染みの面々にまた会えるってことなんでしょう。
 そう。『スターウォーズ』っていうのは、お話を楽しむというよりは、あのキャラクターの活躍を見る映画って気がします。
 そういう意味では、やっぱり新三部作のエピソード1~3っていうのはなんかピンとこないように思います。
 それこそ、『スターウォーズ』とは別物ならワクワク見ることが出来たんでしょうけどねー。でも、最初の三部作(エピソード4~6)を先に見ちゃいましたからねぇ…。
 ハン・ソロとチューイ君とC3PO&R2のアホバカ掛け合い漫才の横で、ルークとレーア姫がいい子ぶってて。かと思うと、機動歩兵(「ストームトルーパー」だとスターウォーズって気がしない!)が、ちゃんと人の被り物でゾロゾロ出てきちゃ、バカスカ倒れちゃう。
 で、それから何よりかによりダースベーダー!
 思うんですけど、なんで新三部作って主人公をアナキンにしちゃった…というか、アナキンの時代にしちゃったんでしょうね。ベーダー卿がフーハーフーハー言って出てこないスターウォーズなんて、出汁を入れ忘れた味噌汁みたいなものだと思うんだけどなー(ちょっと言い過ぎか?)

 で、エピソード7~9が、昔言われていたようにルークの子供世代の話になるのだとしたら。
 それは、当然BGMとしてあのベーダー卿のテーマも使えないわけだし、ますますスターウォーズって感じがしないっていうか…。
 あ、でも、時代設定を最初の三部作の後にするとは限らないのかな?
 新三部作と最初の三部作の間の時代設定なら、ベーダー卿もフーハーフーハー出ることで出来るわけですよねー(でも、そうなると今度はジェダイが一人もいないわけで…。ヨーダの一人舞台って、それもなんですよね。いくらなんでも華がないっていうか…)。

 そういえば、某ネット通販サイトのスターウォーズのレビューに「アナキンもオビワンみたいなヤツじゃなくて、ハン・ソロみたいなヤツが傍にいたらダークサイドに落ちなかったなんじゃないだろうか」みたいなことを書き込んでいる人がいましたけど。
 ホント、それはそう思いますね。
 オビワンって、辛気くさいんだもん(共感は持てるんだけど…)。
 というか。新三部作って、ジェダイの面々が学級委員みたいで見ていて歯痒いっていうか、隔靴掻痒感があったっていうか…(笑)
 そもそも最初の『スターウォーズ』は、黒澤明のチャンバラ映画や西部劇を宇宙を舞台にやるだったように思うんですけどなぁ…。

 というわけで。
 まぁ2015年に『エピソード7』公開予定ってことなんですけど。
 いまから楽しみな反面、お馴染みの登場人物はどう考えたってC3POとR2D2しか出てこないでしょうから(チューイ君はどうなんだろ?)。
 そういう意味じゃ、今までとは全然別物の『スターウォーズ』をつくるくらいの意気込みじゃないと、結局CG博覧会で終っちゃいそうで怖いですね(おまけに、今度はディズニーときたもんだ…笑)。


 とはいえ。もし、「エピソード7」がこけたとしても。
 「エピソード8」は「8」ってだけに、当然画面がタッチパネルになってるでしょうから。誰もがお馴染みのキャラクターを、自由自在に動かして楽しめそうですよねって、たぶん『スターウォーズ』ネタでブログ書いている人、誰もが書いてそうなオチを付けたところで終わりにしておきます。

 まぁ何にしても。
 『スターウォーズ』の新作がつくられるって話だけで、これだけいろいろ書けるだから『スターウォーズ』って、やっぱりスゴイんだなーって思ってしまったとさ。




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