2017
06.25

蛍光灯には怒らない不思議(笑)


 蛍光灯が接触わるくなっちゃったみたいで
 ヒモ引っ張っても、引っ張っても点かない時もあれば、一発で点くことも。
 ま、不便といえば不便なんでしょうけどね。
 ただ、特になんとも(笑)

 なのに、パソコンがちょっと調子わるいと、たちまちイラっとくるの、あれ、何なんですかね?(爆)  


 とはいえ、そこはパソコンなんで。
 イラっときて、つい「このバカパソコン!」とか言っちゃっても、まー、特に問題ないんですね(笑)
 間違っても、その「このバカパソコン!」と言ったのを録音されて、週刊誌にバラされちゃうなんてことありません。
 いや、人間、それは忘れちゃぁダメです(笑)

 つまり、人間というのは、パソコンと違って手もあれば足もあるわけです。
 バカ呼ばわりした結果、逆上した相手にゴチンとやられちゃうことなんて、世間じゃわりとフツーのことです(笑)
 ていうか、ゴチン!イテ!ですめばまだしもです。
 場合によっては、ゴチンがブスリやボカボカボカーンにエスカレートしちゃうことだってあるわけです(笑)

 それが新聞に毎日載ってる三面記事なわけで、まー、つまり、世の中の暴力事件(殺人も含む)の大半はフツーの人たちの日常のいざこざから起きてるんだそうです。

 とはいえ。
 今のニッポンはフツーの人がフツーに暮らしてる分には、まぁ平和だし。その手の事件が起きていても悲惨な部分や醜い部分は行政が極力隠して、フツーの人には「暴行事件1件」くらいにしか知らせませんから、実感することはあまりないですよね。

 もちろん、それはいいことだと思います(当然です)。
 ただ、自分の日常が平和であるがゆえに「自分は法律で守られてるから安心だ」なんて変な誤解をしてる人が多いのはどうかなーって気もするんですよね。
 思うに、例の議員なんか、その典型なんじゃないでしょうか。
 ていうか、あの議員って、秘書の方がああいう行動をとる冷静な人だからまだ幸せだったんじゃない?って思いました。

 ま、ハラたって怒るのはわかりますけど、でも相手だってハラがたつわけです。相手に一発殴られて、たまたまそれが打ち所悪くて死んじゃうことだってあるって想像出来ないんですかねー。
 変な話、あの議員って相当優等生だったみたいですけど、その頃に不良からぶん殴られて、暴力の怖さを知ってたら、もしかして全然違ってたんじゃないかなーなんて思いましたね。

 ていうか、そういう意味じゃその秘書の方って、ちょっと嫌ったらしいくらい優秀なんだなーって思いました。
 だって、あんないかにもな声だしてて、実はこっそり録音してたわけでしょ(笑)
 相手を部下と信じ切って裏切り想像出来ないあの議員より、よっぽど政治家に向いてるんじゃないかって(爆)

 って。
 まー、なんと言うか、大企業の経営者の方々もいつまでも給料と雇用の調整だけの経営やってると、社員やフツーの人たちから強烈なしっぺ返し食らいますよ。
 なんてね(笑)



 ま、そんな出来事の一方で、ワケわかんないー!と思ったのは神社の御朱印がオークションに出てたって話。
 いや、御朱印がブームになってるというのは知ってましたけど。
 でも、それがオークションサイトに出てて、それを買う人がいるっていうのが全然わからないです。

 だって、こんな画像加工ソフトだのプリンターだのが発達してる世の中ですよ。
 オークションサイトなんて、ネットで画像探してきて適当に画像加工した複製を出してるヤツなんて普通にいそうじゃないですか(笑)

 ていうか、いろんな批判はともかく、一番変なのはそれを堂々と商売のネタにしてるオークションサイトでしょ。
 大体そういう時って、ネット企業は出品数が多すぎて検査できないとか言うのが常ですけど、その検査も含めてオークションサイト業なんじゃないのぉ~?って思いますけどねー。

 しっかし、今の世の中、インターネットは何でも正しい!インターネットは正義!なんだなーって。
 そんなことを思っちゃいましたとさ(笑)


 


 御朱印集めとかは興味ないですけど、やっぱりそこに行ってこその御朱印なんじゃないのかなぁーと思いますね。
 ご利益云々だったら、お守りとかお札とかあるわけですもん(笑)



スポンサーサイト
Comment:1  Trackback:0
2017
06.17

画に敵う

Category: お悩みカフェ

 先週は怪談ライブに行ってきまして。
 うん。まぁなかなかよかったんです(笑)

 思ったのは、心霊写真&画像コーナーになった途端のお客の食いつき度合。
 いや。そう言ってる私も食いついてたんですけどね(笑)
 ていうか、思わず食いついちゃっただけに、結局、画にお話は敵わないってことなのかなーって思っちゃったと。


 とはいえ、私なんかだと、最近はとにかく本が読みたくって。
 TVは録画したのが余り余ってって仕方なく見るんですけど、ハードディスクに余裕が出来ると、即、本に移るんですね。
 だから、画じゃない本(文章)の魅力って、絶対あるんだと思うんです。
 
 ただ、それだけの魅力がある怪談本というのは、まずないですね。
 あるとしたら、岡本綺堂の怪談本とか、あとは宮部みゆき等のちゃんとしたお話になってる怪談本です。

 つまり、いわゆる今の竹書房に代表される「実話怪談」フォーマットの怪談本に物足りなさを感じてしまうのはそこなんだなーと。
 そんなことを、つらつら思って見ていた、日曜の怪談ライブでした。

 うーん。
 画に敵うお話を書いてみたいもんですねー。
 いや。別にそれは怪談じゃなくてもいいんですけどね(笑)



 


 最近は、知り合いの怪談作家の新刊が出たんで、「読書メーター」をちょくちょくのぞいてまして。
 ま、その本自体は、そこそこいい評価を得ているみたいで、それはまぁよかったんです(笑)

 気になったのは、いわゆる「実話怪談本」を読んでる人って、結局その類の本しか読んでない人たちなんだなーって。
 逆に岡本綺堂の怪談本と宮部みゆきの怪談本を読んでる人が他にどんな本を読んでいるか見ると、いわゆる「実話怪談本」はほとんど出てこないんですよね。

 そういう意味じゃ「実話怪談本」なんて、極々一部のさらに一部の人が読むだけのもんなんだなーって。
 …って、すでにわかりきったことではあるんです(笑)
 わかりきったことではあるんですけど、「読書メーター」で実際に見てみるとそれが実感できたと。

 ていうか。
 ま、これは怪談本に限らず小説全般に言えるんですけど、ネットのレビューで「作家は書きすぎずに、読者が想像する余地を残してほしい」みたいなこと書いてる方ってよくいるじゃないですか。
 それを見るたんび思うんですけど、そういう感想を書いてる方って、本当に想像してる(想像したい)のかなーって。

 要は、やっぱりよく見るレビューである「もっと短くできる」のように、たんに長い文章(お話)を読むのがイヤなだけなんじゃないのかなーって気がしてしょうがないんですよね。
 だから、本を読み終わると「読破」って書きたくなるのかなーって(笑)

 いや。本(小説)なんて、たんなる娯楽ですから。
 最近の妙に高尚な趣味のように語っちゃう傾向っていうのはキモチワルイわけで、所詮はその人が面白いか面白くないかだと思うんです。
 だから、読破したい人は読破すればいいし。つまんなければ即、読むのをやめればいい。そんな程度のもんですよね(笑)

 てことで、そう考えるなら、別に「作家は書きすぎずに、読者が想像する余地を残してほしい」ってレビュー書いても全然OKってことになるわけですけどね(笑)
 ていうか、プロの作家とネットでつまんねーお話書いてる素人の違いっていうのは、その手のレビューをいちいち気にするかしないかなのかってことなんだなーって、今気づいたと(爆)




Comment:3  Trackback:0
2017
06.17

エスニックレストランリスク(笑)


 今週、イギリスであったマンション(高層アパート)火災にはびっくりでした。
 だって、27階(だったか?)のビル全体が炎に包まれ、めらめら燃えている映像なんて見たことないですもんねー。
 あれはホント恐ろしかったです。


 そんな英国で、ま、これは本来先週のネタなんですけどね。
 でも、バタバタしてて書き忘れちゃったんでー。
 そう。先週の英国ですから、例の保守党が負けちゃった総選挙の話です。

 その総選挙の前日、例によって「ユアタイム」を見てたら(爆)
 たぶん、都内にあるんでしょう。あるイギリス料理店に「ユアタイム」が取材したらしいんです。
 その内容というのが、そのイギリス料理店で食事をしている人に、「明日、イギリスで何があるか知ってますか?」と聞くというもの(笑)

 いやもぉ。
 2人ほど、それに答えられずにバツのわるい顔してるの、テレビで放送されちゃってまして。
 いや。思わず、「エスニックレストランリスク」って名付けちゃったんですけどどうでしょう?(笑)

 ていうか。
 あれ見て、絶対テレビのインタビューには答えるのよそう!
 ていうか、テレビのインタビューに答えるなんてバカだ!
って、強く確信しましたね(爆)

 ていうか、ていうかー。
 そのイギリス料理店で、「総選挙」って答えた人、絶対いたはずですよね(笑)
 だって、その「ユアタイム」では、「総選挙と答えた人は一人もいませんでした」って言わなかったんもん。
 ということは、答えられない人の映像だけ放送して、答えた人のは流さないのは意図的な情報操作だよなー(爆)

 とはいうものの。
 エスニック料理店に行く時くらい、事前にその国のことを調べてもいいんじゃない?とも思いましたね(笑)




 しっかし、「ユアタイム」。
 毎日見てる人が言うのもなんですけど、あれ、ホンっトつまんないです(笑)
 個々のネタとかゲストの話とか面白いのもあるんですけどね

 ていうか、ネットでは市川沙耶は相変わらずケチョンケチョンの言われようらしいですけど、私からすると市川沙耶が出なくなったら、もぉ見なくて済むんで。
 そういう意味じゃ、早く他の人に交代してほしいなーって(笑)
 でも、そうなると市川沙耶を見れないしなー(泣)
 そこが難しいところだ(爆)


 


Comment:3  Trackback:0
2017
06.10

忘れてました(笑)


 坂本龍一を思い出したのは、「SWITCHインタビュー」の坂本龍一と福岡伸一の対談を見たからでした。

 ぶっちゃけ、坂本龍一はどーでもよくて(笑)
 前に読んだ福岡伸一の本が面白かったんで、完全にそっち目当てで見たんです。

 そしたら、坂本龍一、最近アルバムを出したとかで。
 あー、なるほど。そういう話題があったからこの番組なのね、なんて。
 いやもぉ坂本龍一、完璧忘れてました(爆)


 坂本龍一といえば、まぁ私の世代だとYMOですよね。
 それと、「戦メリ」のサントラ。
 「戦メリ」のサントラはすごく好きで、それこそ今でも時々聴くくらいでなんですけどね。でも、当時、「戦メリ」の次に出た「音楽図鑑」が私は全然で(世間的には名盤らしいけどwww)。

 「音楽図鑑」が出た頃は、ニューウェーブもニューロマンチックも終わってたし。
 そんなのもあって、それ以降は全然興味なくなっちゃって。
 アルバムが出た出ないすら、知らなくなっちゃいましたね。

 もっとも、アカデミー賞を受賞してたのは知ってたし。
 あと、90年代の半ばから後半くらいの「癒し音楽ブーム」にのって(?)出したアルバムがバカ売れしたっていうのも知ってましたけど、いずれもにしてももぉ興味なかったですねー。


 そんな坂本龍一だったんですけど、その「SWITCHインタビュー」の冒頭から流れてきた音には、思わずビビビ!ってきちゃって(笑)
 ジャンル分けしちゃうなら「現代音楽」って辺りになるんでしょうけど、いやー、これは心地いいなーって。

 思わず番組そっちのけ(録画だったんで)で、パソコン立ち上げて。
 ユーチューブで聴いたら、うーん。いい(笑)
 やるじゃん!坂本龍一って(爆)

 なんだろ?無為に聴けるっていうんですかね。
 ただボーっと聴いててもいいんだけど、でもBGMでもまたいい感じで。
 そう、BGMっていえば。
 この「async」の曲って、YMOの頃の「BGM」の後半に入ってても違和感なさそうな曲があるのも面白いです(笑)


 で、まぁそんな「async」を、へーって次々曲を聴いてたら、その中に「out of noise」というのがあって。
 見たら、時間からしてどうもアルバムみたいなんで、アゾマンで見てみたら、前作だと。
 そんなわけで、そっちを聴いてみたら、これがまたよかったと(笑)

 新しいアルバムである「async」が、いいのはいいんだけど、でも、これだったらたんに外の音を聴いててもいいよーな?って思ってしまうのに対して、その「out of noise」は普通に音楽としていいよなー、みたいな感じ。


 ただ、どっちにしても、ユーチューブで聴いてるのは、やっぱり落ち着かないんですよね。
 だって、いつコマーシャルが入るかわからないんだもん。
 そんなわけで、「out of noise」はとりあえずレンタルしちゃったんですけど、「async」はどうだろうなー。
 買ってもいいかな?(ただし輸入盤ね)とも思ったんですけど、もし買っちゃったら「戦メリ」以来って。
 思えば遠くへきたもんだって、それは武田鉄矢!(爆)


 

 忘れてたといえば、去年、扇風機2号を買ったの、忘れてまして(笑)
 ネットでたまたま、目ん玉飛び出ちゃうくらい安いのを見つけたのと、1号がかれこれ15年くらい使ってたんで、まー、買っとくと安心だよねって。

 いやもぉ今日はあっづくて。
 朝からびっくりしちゃって、思いだしちゃったんですかねー。
 てことで、扇風機2号、グルングルン回ってます(笑)



Comment:7  Trackback:0
2017
06.10

怪談:17.6.10『姉弟掛け合い怪談-その20』

 
「帰ってさ。話したわけよ。B美。おふくろさんに、さ。
 そしたら、それ、横で聞いてた親父さんが、
 妙臨寺じゃない。あの時の寺は明倫寺だろって…。」
「だ、だ、だから、それってどういうことよ!」
「だから、勘違い。ふふっ。B美のおふくろさんの。
 たぶん、なんとなく、音で憶えてたんだろうね。めいりんじってさ。
 でも、B美のメモにZ海岸の妙臨寺って書いてあったのを見て。
 Z海岸のみょうりんじ?
 え、みょうりんじっていったら、あの時の寺じゃない!って。
 慌ててB美に電話したと…。」
「いや。だから、それって、どういうことなのよ?
 明倫寺なんでしょ?
 小2のBちゃん…、ふふっ。Bちゃんって、なんかいいよね。
 なんか、すごく、らしい。ふふっ。
 って、それはそれ。だから、明倫寺なわけよね?
 Bちゃんが、小2の時にその幽霊を見たのは。」
「うん。」
「でも、妙臨寺なのよね?ゼミ合宿で泊まったのは。」
「ふふっ。うん。そう。」
「違うお寺なのよね。その2つって。
 だから、ほら。京都なんか行くとあるじゃない。
 お寺の中に違うお寺があるとこ…。そういうんじゃないんでしょ。」
「うん。違うらしいよ。
 後で地図を見たら、別々のとこにちゃんとあったって言ってたから。」
「じゃぁ何でおんなじオバケが出るのよ。意味わかんない!」
「ふふっ。だからさ。意味なんてわかるわけないじゃん。
 怪談なんだもん。」
「うっ…。うーん。それはまぁそぉ…。いや、でもね――。」
「だから、怪談なの、怪談。
 怪談っていうのは、理に合わないから怪談なんじゃん。
 何かというと、合理的な解釈を求めちゃうのは、生きてるヤツの悪いクセだよ。」
「な、な、なによ。急にそんな哲学めいたこと言ってぇ。
 そんなこと言って、自分でカッコイイと思ってんじゃないわよ!」
「もぉ、なに怒ってんだよぉー。」
「ムカつくから怒ってんのっ!」
「なんだよ、それ。
 ねーちゃんの方がよっぽど意味わかんないよ。」

 その時、わたしは、自分が何でこんなに怒ってるのかわからなかった。
 もちろん、きっかけは弟の態度だ。
 弟が変な小理屈を言って、薄ら笑いを浮かべてるから、ついカチンときてしまったのだ。
 ましてや、Bちゃんの話がワケわからなかったからではない。
 そう。ちょっと前まで、Bちゃんって呼び名が変にB美さんらしくて、それが微笑ましくて、つい「Bちゃん」って言っちゃったくらいだったのだ。
 なのに、何なのだろう?どこからからなのだろう?
 腹ただしい感情が、次々と湧いてきて止まらない…

「ていうかさ。後がいろいろ大変だったらしくってさ。
 おふくろさんの方は、ほら、電話してる最中だったわけじゃない。
 おふくろさんは心配して電話してきたわけで、
 でも、その最中に…、ってことじゃん。
 だから、それはもちろん心配して、大変だったらしいんだけどさ。
 でもさ。それより何より大変だったのは、そのゼミの人たちなわけ。
 だって、見ちゃったわけじゃん。
 見ちゃった人はもちろん。見てない人まで怖い怖いって。
 幽霊が出るとこなんか泊まってられないってことになったとかでさ…。」
「ていうか、Bちゃんはぁ?
 Bちゃんはどうしたのよっ。」
「B美?」
「だから。Bちゃんは、大丈夫だったのかって話よ。
 だって、そうでしょ。
 小2の時は、怖すぎて記憶を消しちゃったわけじゃない!」
「あー、うん。それがね。B美は不思議と落ち着いてたんだって。
 もちろんさ。怖いのは怖いんだろうけどさ。
 あれかな?怖さより驚きの方が大きかったのかな?
 あー、いや。今でもスゴイ怖がりだよ、B美。
 それは、今でも全然変わんないって言ってた。
 でもね。その時はホント淡々としてたとかでさ。
 むしろ、怖がってるゼミの人たちの面倒みてたらしいよ。」
「……。」
「なんでもさ。お寺の人たちに言っても、
 誰も首を傾げるばっかりだったとかでさ。」
「そ、そうよね。それは言うよね。泊まった方としては…。
 で?お寺の人はなんて言ってたのよ。」
「だから、なんとも…。
 そんなモノ見たことないし。話も聞いたことないって、
 首を傾げるばかりだったって…。」
 そう言った弟は両手を広げ、肩をすくめて苦笑い。
 それは、お寺の人もまさにそんな感じだったんだろうという感じで。シャクに障ることに、一瞬クスッとしてしまった。

「ていうか。Bちゃんは?Bちゃんは、それ、言ったの?
 その小2の時のこと。」
「あー、だからー、言わなかったんだって。
 まぁ何か勘が働いたんじゃない。言わない方がいいみたいだって。
 そしたら、案の定…。」
「あ、そういうことか…。」
「そう。家に帰ったら、妙臨寺じゃなくって、明倫寺だったと…。
 うん。ふふっ。まぁ人騒がせというか何と言うかだよね。ハハハ。
 B美のおふくろさんって、ホントそんなとこあってさ。アハハ。
 オレ、なんか笑っちゃった。」
「えぇー…。
 でもさぁ、でも。なんかさ、キモチワルイのよ。
 だって実際は、それは違うお寺だったわけよね。
 なのに何で…。うん。だから、わたし、そこがすんごく納得いかない。」
「あー、わかった。」
「何よ。何がわかったのよ。」
「いや、うん。
 だから、ねーちゃんが納得いかなくてキモチワルがってるのに、
 オレはなんとなく納得しちゃったわけ。」
「どういうことよ?」
 そう言って見た弟は、なんだかやけに朗らかに笑っていた。
 いや。一瞬、いつものニヤニヤ笑いと思って。また怒りの感情がもたげたのだ。でも、なぜだろう。それは、すっと収まった。
「だからね。たぶん、それはB美のおふくろさんのせいだと思う。」
「?」
「B美からその話聞いてさ。で、B美のおふくろさんが親父さんに、
 お前、あれは明倫寺だろって言われて、ポカンとしてる顔、
 オレ、なんとなく想像出来ちゃったわけ。
 あと、それ見てB美が、もぉー!なんて言ってる様子も、さ。
 それを思ったら、いやもぉ無性に可笑しくなっちゃってさ。
 お母さんらしいよねって言ったら、B美も、でしょぉって。
 ホンっト呆れたって顔で笑ってるし…。
 うん。だからさ、なんだろ?
 そんなこと思ったら、もぉどうでもよくなっちゃったんだよね。
 アハハ、アハハ、アッハッハハハハ……。」

 そんな弟は、笑いが止まらなくなってしまったみたいで。
 わたしは、もぉ付き合ってられないと寝ることにしたんだけど、しばらく一人で笑ってたみたいで。
 わたしが歯を磨いてる時も、くっく、くっくと笑い声が聞こえてた。

 ……。
 そうか。いい家族なんだなぁ、Bちゃんち…
 で、今度は
 そこにあの弟が加わると。
 うん。まぁ…
 あのバカ弟、バカのくせして、ホンっト自分に合ういい相手を見つけたってことなんだな……

 そう。明日って天気はどうなんだろう。
 晴れてくんないかなぁ…
 ホント、明日から引っ越し先、本気で探そ。
 ふわっ…
 うーん。ふー。
 なんだか、急にアクビが出た。ふふっ。
 うん。もぉ寝よう、寝よう。おやすみー。
 あははっ

 って、もぉなんなのよ。
 なんで、明かりを消して布団に入ったら、眠気が覚めてるのよ。
 もぉー。
 あれ?もしかして、また雨降ってきた?
 わたしは、布団に入ったまま耳をすましていたが、確かにポツポツと雨戸に雨のあたる音がしていた。
 ぽつ、ぽつ。ぽつぽつ。ぽつ…

 はぁー。明日も雨なのかなぁ…
 雨の日は、アパート探しに向かない。
 どんなに部屋を見ても、悪いとこばっか目についちゃうから。
 一日歩き回っても、結局雨に濡れただけになっちゃうのだ。
 ううん。でも、そんな風に歩き回る合間に、雨宿りに適当なカフェかなんかに入って。
 コーヒーを飲みながら、不動産屋さんからもらった間取り図を見て。
 いいとこないなーんなんて、ため息吐いてるのも、それはそれで悪くないとも思う。
 思うんだけど、こんな日は…
 そう。さっきの弟の、あのなんとも言えない満ち足りた顔を見ちゃったら…
 あぁ~あ。
 ……。
 一人でいるのは全然辛くない。
 寂しいなんて思ったことないし、むしろ一人の時間は好きだ。
 ただ、一人だと、行くところがないからつまらない。
 どこかに行って、楽しそうな人と人を見てると孤独を感じてしまうから…
 そう。だから、わたしはアパートを探す。
 好きな一人でいるために……
 なんてね。ふふっ。
 そう。その時わたしは布団の中で、違うお寺なのにそれが現れたことを考えてしまうのを止められなかった。
 だって、弟と違って、わたしは一人だから…

 そもそも、オバケとか幽霊ってなんなのだろう。
 いつからいるのだろう。人が先か、お化けや幽霊が先か。
 ていうか、それらは“いる”のか、“ある”のか。
 ふぅー。
 って、そんなこと、わかるわけないじゃん。
 わかるわけないんだけど、でも…、そう。小2といえば8歳?
 で、大学3年っていったら、普通は21よね。
 てことは、13年を経て同じソレを見たってことなわけで…。
 うん。同じとは限らないんだろうけど、ま、ここは同じとしてー、つまり、13年後に同じ町の違うお寺でソレを見たってことになるわけか。
 そう、だから話がややこしくなってるのは、お寺が違うにも関わらず、Bちゃんの記憶では一致しちゃってるのよね。
 でも、お寺は違うのは絶対なんだから、Bちゃんの記憶は勘違いということだ。
 てことは、ソレだって勘違いって可能性が高いわけだけど…
 うん。まぁそれはこの際考えないことにして…。

 なぜだかわからないが、その時わたしは、Bちゃんが見たソレは同じだということに固執していた。
 それは、あとで思えば、ちょっと変なくらいで、そう。それはBちゃんがそうだったように。わたしも無意識に忘れていた――わたしの場合は無理に忘れていただが――心の扉を開こうとしていたのだろう。


 あれは、確か5月の下旬だった。
 ううん。確かじゃない。間違いなく5月の下旬…、うーん。さすがに日にちまでは憶えてないけど、あれは5月最後の日曜だった。
 梅雨に入る前によくある、夏を思わせるような暑い日で、その日、わたしの隣りには……

 だから…、この際だから、ちゃんと思いだしてしまおう。
 わたしが心の一番奥にしまい込んだ、一番暗いそれを。
 あの日、そこ…、わたしの隣りにはE樹がいた。


                   ―― 『姉弟掛け合い怪談:その20』〈つづく〉

注!無断転載禁止
  断りなく転載されるのは非常に不愉快です。やめてください
  ブログの記事は全て「著作物」であり、著作権法の対象です
       ↑
   ちょっと剣呑で、ゴメン(^^;)


Comment:5  Trackback:0
back-to-top